現地ならではのおいしさを探して、ゆるゆると旅します

世界一周 めし旅

ルイジアナ発祥のフライドチキンPOPEYES と、ブルース音楽の名所巡り。

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こんにちはミャーです。2023年も今日で終わり、思えば色々あった一年でした。3月に漸く世界一周を再開できてトルコからヨーロッパ、アイスランドやアイラ島、ユーコン川カヌー下りにアメリカ横断と念願の旅も経験できました。一方で旅先での抜歯や車の巻き込まれ事故、最後は実家に問題発生して帰国と、

トラブルもたくさん(汗)

旅の再開はまだ見通せないですが、はてさてどうなる事やら•••。とはいえ読んでくださっている皆さまのお陰で、何とかこのブログを続けてこれたことに改めて感謝感謝です。

さてブログはニューオーリンズから少し西のバトンルージュという町を出て、メンフィスに向けて北上する所から。メンフィスといえばアメリカ黒人音楽の、

ブルースの一大中心地!

メンフィスへ行く途中にもブルース関連の名所がいくつかあるのです。ブルースはそれほど聴き込んでいる訳ではないのですが、ブラックミュージック好きとしては無視もできん。9月4〜5日にかけて、ブルースの名所に立ち寄りつつ、メンフィスを目指したのでした。

※文中のレート換算はサンフランシスコで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1ドル($)=142.9円で記載しています。その後レートは更に悪化していくんですけどね(泣)


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ルイジアナ発祥のフライドチキン・チェーン、ポパイズへ。

バトンルージュの宿を出て、ルイジアナ州を出る前に立ち寄ったのが、同州発祥の一大フライドチキン・チェーンのポパイズ/Popeyes Louisiana Kitchen。

ニューオーリンズで訪れた南部料理ミュージアムでポパイズ推しがすごくってですね、ならば地元にいる内に食っておくかと考えた訳です。

一説によるとアメリカではKFCを凌ぐ人気だとかで、アメリカに限らず世界中に展開している巨大チェーンなのですが、日本では米軍基地内のみの出店だとか。

まあアメリカを走っていると結構見かけるので、今さら感はあるんですけどね。第一ニューオーリンズではとても美味しいフライドチキンを2軒ほど体験しているので、

ふふん、所詮ファストフードでしょ?

的な侮りを、心の隅に抱いていた事は否定できません。

店内はマクドナルドなどと違ってカウンターで対面注文方式(マクドナルドは完全にタッチパネル注文です)で、シグネチャーチキンを2ピース頼むと、

スパイシーとマイルドどっち?部位は?

と矢継ぎ早に問われてたじろぎます。部位は無難にブレスト(胸肉)とレッグ、味付けはマイルドを選び、コンボ(セットメニュー)にしてもらいます。コンボにはビスケットと選べるサイド、ファウンテンドリンクのSサイズがセットになっている様子。サイドメニューからレッドビーンズ&ライス、ドリンクはMサイズに変更してもらって締めて10.9$(1558円)でした。

空のカップを受け取りディスペンサーでドリンクを注ぎ、呼び出しを受けてフライドチキンも受け取ります。

レッドビーンズ&ライスはニューオーリンズで食べた物とはかなり違う。煮豆がかかっているんじゃなくて、ピラフのような見た目です。「豆はどこいった」と思いながらひと口食べてみると、

米に煮豆ペーストが纏わりついて、なかなか良い風味じゃないですか。

うん、嫌いじゃない感じ。

さてこちらはブレストの方のチキン。スパイスはもちろん、衣や揚げ方などあらゆる行程にこだわりを詰め込んだ逸品だそう(南部料理ミュージアム調べ)ですが、まあ言ってもチェーン店だしねと思いながら食べてみると、、、

あら、美味しい。

衣はザクザク歯応えがあり、中のお肉はプリっとした弾力がありながら柔らか。肉の中まで塩味が染みて、少し塩が強い気がしないでもありません。でもKFCのような強いスパイスの(クセにもなる)味付けではなくて、もっとずっと穏やかで優しい。

日本で生まれ育ちフライドチキンというとKFCのイメージでしたが、ニューオーリンズの町のもこのポパイズのも、もっとぐっと家庭的で温かみのある味わいなんですよね。もちろん町で食べたものの方が洗練はされていたけれど、両方経験した事で、フライドチキンへの先入観を覆すことが出来ました。

フライドチキンといえば黒人奴隷の食文化にルーツを持つソウルフードの一角。

「幸せな日常食」を求める “めし旅” としては、これから食べまくるソウルフードへの期待がぐぐっと高まったのでした。

小さな町の最強ステーキハウス。

バトンルージュから北に約400km。メンフィスへの中間点あたりにあるのがグリーンヴィル/Greenville という小さな町。

16:30頃にモーテルのチェックインだけ済ませ、部屋にも入らずに向かったのはDoe’s Eat Place というお店です。小さな町の、更に外れにある住宅街にポツンと佇むこの店が、全米でも有数のステーキハウスだというのです。

確かNetflix の番組で見たんだと思いますが、ネット情報はかなり少なく混み具合も未知数。Googleマップに17時開店とあるので、少し前に着いておこうと、勇んでやってきました。着いた時点でまだ誰も来ておらず、

よっしゃ一番乗り!

あとは「ご予約でいっぱいです」と言われるパターンが心配ですが、雰囲気的にはいけそうな気もします。17時になってドキドキしながらドアを開けようとすると、

うん?まだ開いていませんね?

扉には、何時を指してるのか分かりづらいクローズ札がかかっています。一応担当の電球は灯っているし、

裏口方面には何となく人の気配がしないでもない。休みという事はないだろうと待つこと15分…30分…1時間…

2時間待っても開きませんけど⁈∑(゚Д゚)

待ってる間、激しい夕立と雷に襲われ、やって来ては諦めて帰る人を見送ったり、近所の悪ガキ(小学生)軍団と互いに警戒し合ったり•••。

2時間も待って盛大な空振り。怒りのハイカロリー飯でストレスを食欲にぶつけたのでした(泣)

インディアノーラの町のB.B.キング博物館。

グリーンヴィルから40kmほど東へ向かうとインディアノーラ/Indianola という町があります。普通なら素通りするような小さな町ですが、ここにはキング・オブ・ブルースことB.B.キングの博物館があるのです。

ちょっと立ち寄って、メンフィスへ着くまでに少しばかりブルース気分を盛り上げておきましょう。

こちらがB.B.キング、かっこいいですね。入場料は大人だと15$(2144円)。館内は動画や彼が使っていた楽器や衣装などの展示が充実。生い立ちや当時の社会背景が分かる動画や写真、文章での説明があってとても見応えがあります。

幼い頃に両親が離婚し、育ててくれた母親も早世。父親の元を抜け出して、ひとり自転車で旅に出る。

なんて映画になりそうなエピソードが沢山。

ブルースといえば綿花畑、過酷な環境で働く黒人労働者と教会のゴスペル、週末のバーでの乱痴気騒ぎ。そんな当時の空気感がビシバシと伝わってきます。

これはB.B.キングという偉大なアーティストの人生の軌跡であると共に、ブルースという音楽を生み出した環境の話、それは同時にソウルフードを育んだ土壌でもある訳ですね。

期待した以上に内容が面白く、ついつい解説文をじっくり読んでしまいます。

これは彼のノート。歌詞やコード進行のメモだそうです。

再現されたスタジオも、アナログな感じで格好いい。

B.B.キングのロールスロイスに、

ツアーバス。

最後にショップがあって終了です。2時間たっぷり堪能しました。

ブルースの世界観に浸った後でこういうの欲しくなりますが、冷静に考えると絶対身につける機会はないので我慢しましょう。

博物館の後はインディアノーラの町を少しだけ流してみます。

展示でも触れていたチャーチ・ストリート。往時はこの辺りにバーとかがあって、B.B.キングもそこで腕を磨いたりしたのだとか。

今では鄙びた感じもする、何の変哲もない通りですが、そう思って見ると感慨深いものがありますね。

ブルース伝説の地クロスロードと、名物BBQサンド。

B.B.キング博物館のあるインディアノーラから約100km、車で1時間ほど北上するとクラークスデール/Clarksdale という町があります。人口1万5000人に満たないこの小さな町を有名にしているのが、ブルース音楽を超えて知られているクロスロード伝説。時は1930年代のとある夜、ブルースミュージシャンであるロバート・ジョンソンが、

この町の交差点で悪魔と契約し、ひと晩にして驚異的なギターテクニックを身に付けた。

数々の映画や物語に使われて、直近だと『シオリ・エクスペリエンス』という漫画にも取り上げられてている有名なお話です。確かに彼は元々それほど上手いプレイヤーではなかったそうで、暫く居なくなったと思ったら劇的に巧くなって帰ってきたというのは当時の人の証言にも残っているそう。27歳という若さで謎の死を遂げているのも、伝説に真実味を与えていますよね。

その伝説の場所がこの交差点なのですね。実際に行ってみると、61号と49号線の交わるここは結構交通量の多い場所で、

あれ、なんか思ったより風情がないね?

こんなモニュメントも建っていて、確かにここが伝説の場所ということになっているのですが、本当は旧道の方で別の場所だという説もあるそうです。

気を取り直して交差点に面したこちらのお店Abe’s Bar-B-Q は、クロスロードを訪れたら是非立ち寄りたい人気店なのだとか。

渋い雰囲気の店内で、席に座ってメニューをチェック。

一番上に載っているバーベキューポーク/Bar-B-Q Pork 6.25$(893円)というサンドイッチと、タマレス/Tamales 6.75$(965円)がこの店の名物だそう。アメリカにしては値段も手頃だし、両方頼みましょう。

無糖のアイスティー2.95$(422円)をもらって飲みながら料理を待ちます。

こちらがタマレス。タマレス(もしくはタマル)はトウモロコシ粉を練って、蒸したりして作る食べ物で、メキシコをはじめ中央〜南米で広く食べられているもの。アメリカでも南部を中心に根付いています。メキシコだと中に詰め物をしてトウモロコシの葉に包んで蒸すことが多いのですが、ここのは具無しのタマレスにソースがたっぷりかかっていますね。食べてるみるとタマレスは激やわ食感で、

トウモロコシの風味が豊か!

チリビーンズから豆を抜いたようなソースもなかなかおいしいです。

さて、お待ちかねのバーベキューポークの登場です。持つと崩れるほど柔らかいバンズに、プルドパークのような豚肉とキャベツ。ソースもたっぷりかかっています。

評判のお味はと期待してガブリといってみると、

うん?なんか豚肉がパサついてるぞ。

時刻は既に午後3時。もしかして時間が経って味が落ちてるのでしょうか。酸味がしっかり利いている独特のソースで飲み下すようにして食べ切ったものの、口コミで抱いていた期待とは少々違う感じ。行くならもっと早めの時間が良いのかもしれません。

クラークスデールから再び北へ120km。1時間半ほど走ると、ようやくメンフィス/Memphis に辿り着きます。

メンフィスはテネシー州の南西端にあり、言わずと知れたブルース音楽のメッカ。ブルースが盛んという事は、ソウルフードも言わずもがな。

メンフィスの町では4泊ほど確保してあります。ここまで来て漸く、今回アメリカ横断旅のメインテーマであるソウルフードを堪能できるのです!


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