時は3月29日。春の陽気と揺り戻しの寒さを行ったり来たりしつつも着実に暖かくなっていくトルコですが、前夜から雨が雪に変わり、
一気に真冬に逆戻り!
そうは言っても季節外れの雪なんてサッと降ってサッと上がり、ましてや積もるなんてとこあるわけないと、
思っていた時代がわたしにもありました(泣)
とりあえず朝イチ起きて白米を炊き、日本から持ってきた粉末味噌と本だしでお味噌汁。残っていた野菜とトルコ版パストラミに目玉焼きの朝ごはんを作ります。
寒さに味噌汁が沁みますのー。
※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1TL(トルコリラ)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位で値段が変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。
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アンカラからギョレメへ雪中バス移動。
しっかり朝食を摂ってからパッキング。キャリーケースには雨除けカバーを装着します。この日はアンカラから、カッパドキア観光拠点の町ギョレメへの移動日。雪でもバスは待ってくれないのです。
雪降る中を地下鉄の駅まで歩き、AŞTİ駅まで乗っていきます。
交通系ICカードのアンカラカートは今回ピッタリ使い切り気持ち良いのですが、毎回町を変えるたびに幾ばくかのカード発行料を取られてるわけで、SuicaやICOCAみたいに相互利用できないものですか。
頼みますよエルドアン大統領。
AŞTİ駅から長距離バスが発着するAnkara Intercity Bus Terminalへは直結。ブルサからアンカラに着いた時に通った道なので慣れたものです。余裕をもってバスターミナルに到着しました。
今回乗るのはFLiXバス。トルコやヨーロッパをカバーしている大手バス会社のようです。複数社のバス便を比較予約できるサイトBusbudでなぜかアンカラ→ギョレメ路線がヒットしなかったので、FLiXの公式サイトで直接購入しました。
今回メールで送られてきたチケットには、バス乗り場の番号まで書かれていました。PERON19ここですね。
暖かいコーヒーを飲みながら、ギョレメ行きのバスを待ちます。各バスには行き先が書かれているのですが、ギョレメ行きは中々来ませんね。FLiXバスの別便の係の人に聞いてみると、
あれがギョレメ行きだ。
隅っこに停まっていた、唯一行き先表示が無いバスがギョレメ行きでした。観光地へ行くバスらしく、これまで殆ど見なかった外国人観光客が乗ってきます。皆んな行き先表示が無いのが心配で、
これギョレメ行くよね?
お互いに確認し合ってひと安心です。
アンカラきらギョレメまでは約3時間で、この便のバス料金は14ユーロ(2000円くらい)。さらに左側の1人掛けの席や最前列は割増料金だし、ちょっと高い気がします。
その分いくらかバス内は小綺麗で、
飲み物とお菓子のサービスもありました。他のルートのFLiXバスに乗ったときはお茶くらいだったので、謎サービスですね。
さて、アンカラを離れれば雪なんか降って無いんじゃないかと、淡い期待は徐々に薄れ、
むしろどんどん雪深くなってませんか?
一夜にしてこの雪景色はなかなかの大雪ですよ。
ギョレメの町に入っても雪は止まず、ボタン雪みたいなのが盛大に降ってます。
唯一の慰めはギョレメのバスターミナルが町のど真ん中にあること。中心部のホテルを予約したので、ここから歩いても5分かかりません。
とは言ってもギョレメの町は舗装されてない道が多いようで、溶けてグシャグシャになった道を、キャリーケースを持ち上げて宿へ向かったのでした。
洞窟ホテルじゃない⁉︎でも素晴らしく良い宿Kamelya Cave Hostel。
ギョレメに泊まるなら、岩をくり抜いた洞窟に泊まれるケーブ・ホテルが人気。とはいえ高いお金を払ってまではと思ったら、
この宿1泊3655円。
町の中心部にあり口コミ評価もかなり高い。ならばこの機会に我がミーハー心を満足させてあげましょうと、予約した次第です。
雪にやられ這々の態でたどり着いたホテル入り口。
ん?どこが洞窟?
きっと中は岩々した洞窟仕様なのでしょうと、ドアをくぐります。
ギャーかわいい!
入るなりホテル犬が大歓迎。猫が多いイメージのトルコですが、犬も野良・ペット共に多くて、ここでは3匹が暮らしています。ホテルは家族経営なんですかね、スタッフの数が多く皆んなとてもフレンドリー。来て1分でもう心地の良いお家感が漂っています。
部屋まで案内してくれて、ふむふむ寝心地の良さそうなベッドじゃないですか。でも一つ聞いていいですか?
いったい洞窟感はどこですか⁉︎
3階に上がると薪火の暖炉で暖かい共用スペースとテラス席。飲み放題のコーヒーにチャイ(紅茶)に時々不調になるけど基本高速のwifi。そして何より
常時モフモフ放題。
なので、洞窟はさておきとても良い宿です。でもこのホテルの真価は、翌日の朝食の時に思い知るのでした。
ギョレメ名物の壺ケバブをANATOLIAN KITCHEN で。
ギョレメの近くには4000年の歴史を誇る陶磁器職人の町なんかがあったりして、その陶器を使って
肉をホロホロに柔らかくしてやろう。
と企んだ人がいたのでしょう。「壺ケバブ」というキャッチーな日本語訳がつくほどの名物料理があるのです。宿のオヤジさんに「ベストな壺ケバブはどこですか?」と聞いて教わった、こちらの店で試してみましょう。
さすが一大観光地、雪が降ろうがラマザンだろうが、店は余裕で開いてます。
少し早い時間なのでガラガラですが、構うもんですか。こちとらバスがいつ出るか分からないから、休憩所で昼メシ食べれてないんですから。
ふむふむ、英語且つ全て写真付きで分かり易いメニューです。壺ケバブは4種類あって、野菜・牛・羊・海老から選べます。うんうん観光地だとベジタリアンも来るから野菜だけのも必要ですねって、
それもうケバブじゃなくないスか∑(゚Д゚)
トルコ旅も中盤戦、羊肉にもさすがに飽きがきてる気がするのですが、こういう選択だとどうしても羊を選んじゃうんですよね。他にもギョレメに近いカイセリが、トルコ版餃子のマントゥの本場なので試してみましょうか。
まずは無料のパン。トルコであまり見ないパンもオシャレだし、よく見りゃパン籠までオシャレ。しかも写真撮ってて気づいたんですが、たぶん料理が綺麗に撮れるよう、
照明まで気を配ってるっぽい。
邪推をしている所に壺ケバブが到着しました。
大きなナイフでコンコンコン。叩くことで密着している陶器を剥がし、
パカリと開けると煙がぶわっ。
グツグツいってるシズル感がなんとも食欲をそそるじゃないですか。そして写真見て気がつかれました?ブルサの老舗イスケンデル・ケバブ屋と違ってちゃんと客からよく見える位置で、客がカメラ構えるタイミングに合わせて、全て演出しているのですよ。どうですかブルサの健さん、
これが観光客商売というものです!
思い出さなくていいブルサの一コマを思い出してしまいましたが、熱いうちに食べてみましょう。
壺ケバブにはピラフが付いてきて、ということはつまりこう!
日本人大好きぶっかけ飯スタイル!
あーもう、見た目だけで堪りませんねとガッツリ頬張ってみると、トルコにあるまじき、なんともなんとも優しいお味。野菜が軽やかで肉はホロリと柔らかく、、、
すみません、塩足していいっすか?
おいしいんですけどね、塩味もコクももう少しパンチが欲しいというか。もしかしたらこの2週間で既にトルコ舌になってるのもしれません。
さて、こちらはマントゥ。本場カイセリでは小さく作るほどよろしいそうで、イスタンブールで食べたよりやはり少し小さい。
さすが本場(の近く)です。
こんなに小さいのに餡がちゃんと主張してるのすごいですよね。イスタンブールでは2度食べて2度とも感じた
ヨーグルトに負けてる感もありません。
さてお会計はアイランも飲んで505TL(3687円)。オシャレなプレゼンス、料理のクオリティ、ツボを突いたサービス。どれもさすが観光地の人気店なのですが、
料金もさすがですね〜!!(泣)
この店に限らずギョレメのレストランは総じて高い。それをこの後2日でたっぷりと思い知るのでした。
次回はギョレメ2日目。雪で諦めかけたカッパドキア観光ですが、晴れ間も見えて、希望も見えてきました。3日目に1日ツアーを予約したので、その前にツアーで行かない見所を自力攻略します!
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