ヤーサス!ミャーです。リアルタイムでは本日メテオラのある町カランバカからバスに乗り、アルバニアを目指しております。とりあえずカランバカから西に約70kmの町イオアニナ/Ιωάννινα までのバスチケットを買い、そこからアルバニア国境に向けてたぶんバスが出ているのですが、
その先の行き方が全く不明。
宿の人もバス会社の人も知らないし、ネットでも英語を含め頼りになる情報が見つかりません。果たして無事辿り着くことができるのか⁉︎ 過去イチで先行き不透明な状況です。さてブログは4月13日。原付バイクを借りてロードス島ほぼ一周の遺跡巡りツーリングに行ってきました!
※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1TL(トルコリラ)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位で値段が変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。
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原付バイクはホテルで手配してもらいました。
ロードス島に着いた昨日「バイクを借りるのに良い店ある?」と相談すると、
あら、うちでも手配できるわよ。
スクーターでも色々あるようで値段は1日20〜40€(2940〜5880円)。だいぶ差があると思ったら、排気量が随分違います。下は70ccで最大は300cc。「80ccくらいの方がいいわよ」と言うので1日23€(3381円)の手配をお願いしました。国際免許を見せて「これスクーターもOKなのよね?」「もちろん!」と自信満々に答えましたが、
普通免許の原付って50ccまででしたっけ?
いま書いてて気付きました。やばい(汗)
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翌朝9時の約束を少し過ぎて、バイクが届けられました。借りられるのは9時から21時。終わったら鍵をフロントに預けておけば取りに来てくれるというので楽チンです。保険は最低限カバーされてるようですが、自責で自分が怪我した分は多分範囲外。というかロードス島ではsimカード買ってないので、事故った時点で連絡すら出来ず超絶ピンチ!
くれぐれも安全運転で行きましょう。
ひと通り扱い方を聞き、帰りにガソリン入れなくて良いのを確認し、出発です。
まずは西海岸に出ようと走り出すと、
アレ?ガソリン無いじゃん。
さっき試しにエンジンかけた時は満タン表示だったのに。なるほど、使う分は自分で入れて、だから満タン返しじゃなくて良いのですね。危うく町から出てしまうところでした。
近くのスタンドに入ってどうすれば良いのか戸惑っていると、感じの良い兄さんが蓋を開けてくれて、
どこまで行くの?
行く予定の一番遠い所をスマホで見せると「じゃあ満タンにしといた方がいいよ」と。さっきのレンタルバイク屋さんも、この兄さんも、ロードス島では会う人会う人みんな感じが良く、英語もペラペラ。とてもスムーズに気持ち良く旅ができますね。満タンのガス代12.6€(1852円)を払い、改めて出発です。
島の北端をぐるりと回る形で町中を走り、西海岸に出たらエーゲ海の青い海!
あー緊張した〜。
何せ原付に乗るのは旅先限定。4年前に石垣島で初めて乗って、以降ミャンマー、カンボジア、スリランカと
もっぱらオフロード専攻(ただの悪路)
空港を通り過ぎる頃には多少は慣れて来ましたが、慣れない車体のクセ、慣れない右側通行に加え、ロードス島ではスクーターも80kmとかでビュンビュン追い越していくんです。
蝶々の谷へ行くのに内陸への道に入ると、緑豊かな景色に一変しました。車もほとんどいなくなったし、快適なツーリングです。
1時間少々かかって蝶々の谷に到着。ここは5月になると、美しい谷に蝶が舞い乱れてそれはそれは美しいそう。
今まだ4月ですけどね。
ほら、気候は毎年違うし、ワンチャンあるかもじゃないですか。
まずはお手洗い。ロードス島によくある50セント入れると開く無人トイレです。ちょうど待ち合わせがなく1€入れてみたらちゃんと開きましたよ。
お釣りは出ないですけど(泣)
入口が分からず戸惑っていると、近くに座っていた兄さんが「そこから入れるよ」と教えてくれました。通行止めが置いてあったり、やけに入り組んで分かりづらいと思ったら、
シーズンオフでチケット売場もクローズでした。逆に言えば今は無料で入れるということで、蝶はいないのに入場料だけ取られるリスクはなくなり、
あとはワンチャンに賭けるだけ。
中に入ると綺麗に管理された林に沢が流れています。ビオトープのような雰囲気ですね。
この環境が蝶々の産卵に良いのでしょうか。あいにく蝶は舞い乱れていませんが、トルコではついぞ見なかった心地よい清流に心が和みます。和んだ態の目の端でさっきから蝶を探しているものの
100%いませんね(泣)
ふむ、このまま蝶が孵化するのを待ちたい所ですが、今日回る予定のルートは時間的に結構ギリギリ。今回は潔く諦めて次を目指しましょう。
クリティニア城の遺跡と海!
次に目指すのはクリティニア城/Kritinia Castle。蝶々の谷からは33km先です。
途中途中でオリーブ畑とか、
葡萄畑とか、エーゲ海らしい景色を見るたびに止まるものだから、なかなか進みません。
こんな海を見たら、つい休憩しちゃいますよね。写真加工して良く見せてるんじゃなくて、本当にこんな色なんです。
漸く辿り着いて駐車場にバイクを停めると、目の前に城壁が聳え立っています。どこから入るのかと思ったら、城の左手に斜面があって、そこから人が降りてきますね。そっちに行ってみましょう。
あまり整備されてない道を、と言っても一息で登れる高さなのですが、登り切ると扉があって、
向かうに海が見える!
扉をくぐると、眼下に朽ちた城壁と青いエーゲ海。野っ原からのギャップ萌えです。
遺跡と言ってもここは廃墟に近く、係員もいなければ、もちろん入場料なども取られません。でもちゃんと管理はされているのでしょうね。綺麗に保たれた、
明るく清潔、開放的な廃墟です。
扉の左手には階段が上へと続いていて、登っていくと反対側は断崖絶壁で、
突き出しから一面の海!
もう、ここだけでモトがとれたくらい気持ち良い絶景。ロドスの旧市街とはまた違った、自然と遺跡のダイナミックなコラボです。
遺跡。
海!
遺跡。
絶景疲れしそうなので、足元の植物を見て心を落ち着かせましょう。まだまだゆっくりしたい所ですが時刻は既に12時半を回り、
やはりゆっくり食事をしてる余裕は無さそうです。昨日買っておいた不味そうな菓子パン(やっぱり不味かった)を腹に入れて、次へ向かいましょう。
海辺ににょっきりモノリソス城。
当初はこの後ワインで有名らしいエンボナス村に行こうと思ってたのですが、予定よりかなり押してるので致し方なし。スキップして27km先のモノリソス城/Castle of Monolithos へ行きましょう。運転にも慣れてきて、安全運転の範囲でも平常で時速60km、行けるとこでは70kmも出せるようになりました。よしペースアップだ。
道は一旦内陸に入り、海だけじゃなく雄大な山景色も素晴らしいロードス島。景色も気になるのですが、もう一つ気になっているのがガソリン残量。満タンにしたはずなのに、もう最後の1目盛りですよ。
ガス欠だけはマジやばい勘弁してください。
モノリソス城が近づいてくると再び海が見えてきて、なんか平地に盛り上がってるヘンな岩があると思ったら、
あれが目当てのモノリソス城!
ここも城のすぐ下が駐車場になっていて、
石の階段を登って2〜3分で上まで行けます。
お城の敷地には小さな教会が建っていて
ここは現役で教会として機能してそう。
献灯された蝋燭が、厳かな光を放っています。
教会を見た後は、やはり足が海の方へ吸い寄せられます。
あーきれい。
どんどん語彙が乏しくなってきますが、少し移動して高さや角度が変わるとまた違って見えるんですよ。
もーきれい。
アホの子のように繰り返しながら、そう広くない城郭の中をぐるりと一周してみます。
うーむ、お弁当持ってきてここで食べれば良かったですね。誰かお結び握ってくださいませんか。
モノリソス城を降りてきて、さすがに一息入れようと駐車場の脇にあるカフェに寄りました。
淹れたてのフィルター・コーヒー2.5€(368円)がありがたい。止まっていると暖かくても、バイクで走ると冷えますからね。
さて、問題のガソリンです。
電波が入らないので予め数箇所のガソリンスタンドはGoogleマップに目印をつけておいたのですが、最寄りスタンドはここから13km。
もっと近くにあるかもとカフェの姉さんに聞いてみたのですが「一番近いのはここから13kmね」と。やはりチェックしておいたスタンドしかないようです。というかそれより姉さん、
正確な距離パッと出て凄い∑(゚Д゚)
変なとこに関心してしまいました。
最後の1目盛りになってから大分走りましたが、あと13kmはまあ大丈夫でしょう。ゼロ表示になってからも、ある程度は走れるはずです。問題なのは、
そのスタンドが閉まってた時(恐)
いや普通にあるでしょう。今はもうイースター週間始まってますし。不安に苛まれながら13km走って見えてきましたガソリンスタンド。
頼む、やっててくれ。祈るように入ってみると、
やってました!!(歓嬉)
ロドスの町からこんなに離れても、バッチリ英語が通じるロードス島。また満タンにしてもらって11€(1617円)。
あら、ガス代がレンタル代を超えましたね。
↓一応ガソリンスタンドの場所も貼っておきますね。
リンドスのアクロポリスに入れない⁉︎
今いる島の西側から、今度は東側へ移ります。途中雰囲気の良さそうなダム湖にも寄ろうとチェックしていたのですが、ここもスキップ。夜9時返却ならまだ時間あるだろうという話なのですが、
暗い中運転するのは絶対ヤダ!
基本心配性のチキンですからね、暗い中を右側通行なんて走ったら、間違えて逆走しそうじゃないですか。
東へ移る内陸道は、またも気持ち良い山越えルート。
東に出ると今度は岩の間を走ったり、
やっぱりこっちも海は綺麗。目指すアクロポリスのすぐ手前には、巨大で怪しげな岩があります。
右の方にある穴から中に入れるんじゃないかと近づいてみたいのですが、何となく立ち入り不可っぽいので諦めましょう。
そしてこちらがリンドスのアクロポリス。紀元前10世紀頃にドーリア人が築いたもので、麓に白い建物が集まってるのがリンドスの町。
手前にある浅瀬のビーチからは、リア充の匂いがプンプンしますよ。
バイクを停めてリンドスに入り、白い町を歩きます。Googleマップによるとこの町からアクロポリスに入れると出るのですが、どこを探しても入口らしきものが見つかりません。
町は迷路のようになっていて、ぐるっと回って同じとこに出ちゃったり、
君たちさっきも居ましたよね。
お土産物とバーレストラン。
リンドスからもリア充な匂いがそこはかとなく漂います。もっと探せば見つかるかもしれないし、もしかしたら全然ちがう所が入口なのかもです。でもリア充には近づくなが我が家の家訓、アクロポリスを見逃すのは痛恨ですがここは一旦退避です!
アクロポリスを抱える白く美しい町リンドス。わたしには遠くから見るくらいがちょうど良いのかもしれません。
絢爛厳かなMonastery of the Holy Virgin Mary Tsambika。
最後の観光スポットに寄ったらあとはご飯食べて帰るだけ。アクロポリスに入らなかったから、時間的には余裕が出てきました。
Monastery だから修道院だと思うのですが、何となく寂しい感じがする広い敷地内で入れそうなのはこの教会だけ。着いた時にちょうど信者さん方が、たぶんイースターの準備を終えて帰っていきました。無人の教会にお邪魔するのは、
何故か悪いことしてる気になりますね。
中に入ると独特の色使いで、絢爛かつ厳か。外見ののっぺりした感じからは想像もつきません。
これが仮に私邸だったらトンデモない家ですよね。お寺や神社、イスラムのモスクもそうですが、
やはり宗教ってのは凄いものです。
こちらでも蜜蝋の献灯。炎に祈りを込めて、蝋燭を灯すのだそうです。
郊外の評判店で、ギリシャ料理の素顔を窺いたい。
せっかくバイクで島を走るなら、観光要素の薄い郊外のレストランも試してみたい。昼はたぶん無理だけど夕食ならと、前日に候補の店をいくつかチェックしておきました。心配性が計画不精に勝って万全の準備。
オフラインMAPも最大活用です。
Googleマップだとマリア・タヴァーン/Maria Tavernと出てきますが、現地に書かれていた名前はマリア・タヴェルナですね。タヴェルナ/Taverna はギリシャ料理を出す小規模なレストランを差すそうで、居酒屋や宿を差す英語のタヴァーンとは厳密には違います。ギリシャではタヴェルナを店名に冠する店がそこら中にありますね。
口コミではかなり高評価ですが、さてどうでしょう。訪いを入れると満面の笑顔で迎えてくれて、まずはひと安心。
広い中庭を囲むテラス席。奥には遊具があって子供たちが遊んでいます。なんともゆったりと、地域密着な良い空気が流れていますね。
さて何を食べようかとメニューを些細に確認していきます。ギリシャ料理の代表格でまだ食べてないのは…ん?
なんでしょう、このGreek dishというメニューは。ギリシャ料理をひと纏めに楽しめる、
まるでギリシャ料理初心者向けの一皿!
あれ?なんかおかしいぞ。メニューは英語対応どころか、後ろの方にはフランス語ドイツ語スペイン語メニューまであるし、まるで観光レストランじゃないですか。
いや、店の雰囲気からして地域密着ローカル店なのもまた事実。つまりロードス島全体があまりに観光客が多いので、わたしのように郊外に打って出る人も多いのでしょう。いずれにせよ、これを頼まない手はありませんね。
お〜豪快。
お皿から溢れそうなボリューム感です。まずは昨日も食べたムサカからいってみましょう。
ほう、昨日はホワイトソースだった所が、ピューレされたジャガイモになってますね。味の方はなんというか、
とっても家庭的。
野菜主体だけどかなり重たい食べ味で、味付けも良くも悪くもざっくばらんです。
トマトの詰物はイェミスタといって、これもギリシャではポピュラーな料理。生米を野菜や調味料と共にトマトに詰めてオーブンで焼くようなのですが、
うん?んんん?
米が砕き米っぽく崩れたものを使っていて、半殺し(半潰し)状態。どうなんでしょう、これを食べても料理の趣旨がよく分かりません。機会があれば他の店でも食べてみないとですね。
続いてドルマデス。
あ、米の詰物かぶりですね。
トルコにもあった料理ですが、葡萄の葉で米を包んだもの。こっちも同様に砕き米っぽいお米。うーんまだ慣れてないだけかもですが、どちらも正直ちょっと苦手ですかね。
チーズボールは文字通りチーズを揚げた物。3つあるディップは手前がフェタチーズにスパイスを混ぜた物。白いのはザジキといって、ヨーグルトにニンニクと胡瓜。ギリシャでは定番のソースですね。そして
この皿で唯一の爽やかメニュー。
一番奥はメニューには茄子とあるけど、今日は豆のようです。フムスに似てるけど、どことなく違う。後日ファヴァという料理を食べたけど、それとも色味が違うんですよね。
それにしてもこの大皿、野菜メインに見えて中身は米とかジャガイモとか。ピタパンに加えて普通のパンも出てくるし、
実際は “炭水化物祭り” の様相。
わたしのギリシャ料理イメージが大きく崩れ始めてますが、良いのでしょうか。いやダメでしょう。決してマズいとは言わないけれど、この店を基準にするのは違う気がします。
接客はとても気持ちが良く、雰囲気もまったりしてて素敵なお店。でもギリシャ料理初心者が判断するには、ちょっと難しいお店でした。
さて、お腹も膨れてお会計。炭酸水と合わせて17€(2499円)でした。うーむ、これは本気で安旨の店も探してかないと懐に厳しいですね。外に出ると時間も早くてまだ18時半。ロードス島は日が長いので、余裕で明るいうちにホテルに着きそうです。最後まで事故らないようにと、安全運転で帰ったのでした。
19時半にホテル到着。いやー良かったです。スマホがオフライン状態の遠出はやはり心臓に悪いですね。昔は、
海外出たら携帯は使えないのが常識。
ガイドブック1冊に全てを預けてあとは現地対応だったんですよね。いつの時代の神話ですかね。
余ったトルコリラで買っておいたエフェスビールで、無事帰着を祝って1人乾杯。
かー旨いです!!
それにしてもロードス島ツーリング。遺跡だけだとそれほどでもないけど、エーゲ海と合わさった時の破壊力たるや。海だけじゃなく、山あり谷あり岩ありで、ちょっと走るとすぐ絶景ですからね。皆様もしロードス島に行かれるなら、バイクでも車でも、ぜひ郊外へ出かけることをお勧めします!
さて、次回はロードス島最終日。ロドスの町で見ていない所を回り、昼は安くて旨いサンドイッチ、夜はギリシャの串焼き肉スブラキを食べてきました!
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