ザダルの町に到着した途端に痛風の発作に見舞われて、足は痛いしバスで気持ち悪いし宿のキッチンは使えないしで、本マグロの町ザダルでマグロを買って米を炊いて、
特盛り本マグロ丼じゃあ!
という目論見は早くも破綻寸前。それでも諦め悪く、まずはザダルの魚市場を見てみよう。一縷の望みを繋いだ5月10日の朝からスタートです。
※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。
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果たしてマグロは⁉︎ ザダル旧市街の魚市場。
朝、目が覚めると同時に確認したのが足の状態。わたしの場合痛風は、発作当初は大したことなくても、ひと晩過ごすと靴を履けないほど悪化することがあるのです。恐る恐る足を触ってみると、
大丈夫、昨日より悪くはなってない。
ホッとした所で身支度を済ませ、魚市場を目指します。
朝から雨の篠つく肌寒い天気。果たしてそこにマグロ天国はあるのか…。ドキドキしながら歩みを進めます(やっぱ足痛い)。
魚市場の手前は野菜の青空市。新鮮そうな野菜が並んでいますね。
アーティチョークいいなぁ。宿キッチンがまともならなぁ…。
苺もおいしそう。でもどうしてもアルバニアの値段がチラついて買う気になりませんね。
チーズにドライソーセージ。
お肉屋さんも数軒並んでいます。そのお肉の先、魚市場だけは屋内型なのですね。
入口をくぐると、そこは体育館ほどの大きさの魚市場。
10数軒の店が軒を並べています。
右手前のはカレイですかね。これは立派な。
カサゴっぽいのは煮魚にしたら美味そうですね。
スカンピ!ですよね、きっと。
これはエイでしょ。
これは何でしょうか。
ふむふむ、品揃えはなかなか豊富。鮮度も良さそうですよ。それはそうと、肝心の本マグロ。ぐるりと全部見てみたのですが、扱っているのは1軒だけですね。
どんっ!
う〜ん…微妙。
マグロの目利きができる訳ではないのですが、うーんどうなんだろう。切り口が微妙だし、質感もいまいち食欲を刺激してきません。背のカミだけ切り出されていて「トロを見せてくれ」と言いたいとこなのですが、マグロ屋さんは常温放置したままどこか行ってますしね。むむむむむ…やめとこう。また明日も来てみるけど、やはり第一計画は難しそうだ。
ローカル食堂のイカ煮込みが旨すぎる!
自炊による本マグロ丼パラダイス計画はほぼ灰燼に帰し、第二案の「飲食店でマグロを食べ尽くす計画」を発動しつつ、明日の魚市場次第では…などと頭の中でプランを高速組み替えしていきます。とはいえまだ朝のうち。マグロを食べる店は開いていません。
なので向かったのは、こちらのKonoba Tovarというローカル食堂。例によってGoogleマップのレストランをポチポチ作業をしてて見つけたお店です。
曰く「手頃な値段で料理は絶品」「メニューは日替わり」「予約不可で行列ができることも」という
なんとも唆る口コミ情報。
とはいえさすがに朝9時過ぎ、まだ先客はいませんね。上の写真がメニューとして壁に貼ってあるのですが、大雑把過ぎて用を成しません。店主に聞くと口頭でその日あるものを説明してくれます。
基本は海老・イカ・小魚を揚げたものと煮込み料理1品。とてもシンプルなので口頭で充分なのですね。煮込みの内容を聞くと、
ちょっと待ってな。鍋の中の写真撮ってきてあげるから。
英語も通じるし対応もとても親切。メニューの無いローカル食堂といっても、とても利用しやすいお店です。
ドリンクは地元産のチェリージュース。果汁35%以上だそうですよ。贅沢!
さて、こちらが今日の煮込み。イカと人参とジャガイモに、空豆も入っていますね。季節感があって素敵です。まずはイカをと食べてみると、
うそ、こんな柔らかい煮イカは初めて!
全く抵抗なく歯が通っていくのです。
肝心の味の方はと言いますと、トマト煮込みで良いと思うのですが、そこに恐らくイカのワタ。
煮汁がもう、もの凄い旨味爆弾なのですよ!
煮汁を吸って野菜も旨々。
パンなんかもう瞬殺でもっていかれます。お会計は計10€(1470円)。クロアチアの外食としては、かなりお値打ちだと思います。
因みにこの店には翌朝もノコノコと顔を出しまして、この日は一度グリルした牛肉の煮込み。噛み応えはあるのに不思議と歯切れが良いお肉。肉の味付けとトマトソースの塩梅がドンピシャです。イカ煮込みほどの驚はないものの、やはりこのお店
無骨だけど、とても気が配られた料理をしますね。
牛肉200gは入って、この日もチェリージュースと合わせて10€。安い!
ザダルちょろっと観光。
ザダルには本当にマグロだけの為に来ているので、見所情報なんかは一切チェックしていないのですが、
ご飯とご飯の間が暇すぎるので、
足に響かない程度に少しだけ観光してみましょう。
こちらは宿の目の前にある、聖ドナトゥス教会とベルタワー。たぶんここがザダル旧市街の中心地的な所なのだと思います。
その前の広場には無造作にローマ時代の遺物が残されていて、とはいえ説明書きとかはないので、
何が何だか分かりません。
毎回英語の説明書きを読むのも疲れるので、このくらいの大雑把さが、逆にいまは心地よく感じます。
うんうん、ローマっぽいね。そのくらいで良いのです。
宿の真ん前というご縁もあるし、聖ドナトゥス教会くらいは入ってみましょう。
入場料3.5€(515円)を払うと、日本語の解説をいただきました。なかなか頭に入ってきづらい文章でして、うーん興味ある方は読んでみてください(逃)
中へ入ると二重ドーム構造。外からの光が二重構造による陰影を生んで、なかなか素敵な雰囲気です。
階段を登って2階へ行くと、
なるほどこうなっているのですね。
ほうほう、ところでなぜ教会としての機能を失ってしまったのでしょうね。その辺は解説書的には完全スルー。悔しいので調べませんからね。
外窓は鍵穴型とその上に十字架型。
北の窓からはベルタワーが覗いています。そこそこ満足したものの、これで3.5€はちょっと物足りない。
チケットに向かいの博物館の名前が書いてあるので共用チケットかと思って行ってみると、
ノー。それぞれ別料金です。
ベルタワーもやっぱり別料金だそうで、じゃあまあその分のお金を使って、
アイス食べましょうか。
翌日はもう少し歩けるようになったので、ザダル旧市街の見所的なものも次回またご紹介しますね。
ついに!ザダル鮪の大トロです(涎)
プチ観光と宿でのブログ作業で腹ごなしをし、昼ごはんは遂に遂にのマグロのお店。その名も、
マグロ・レストランとド直球∑(゚Д゚)
明日また魚市場をチェックするとはいえ、これ以上マグロを引っ張る訳にはいきません。だってもう、
マグロの口になって何日経っていると?
メニューはこんな感じで、マグロ丼というのは無いのですね。代わりにマグロをマリネしてアボカドと合わせたポキ丼。うーん、ちょっと違うんだよなぁ…。逆に刺身のマグロは大トロ縛り。それならと、お店のお姉さんに相談します。
マグロの刺身を食べたいんですけどね、それを
ポキ丼のご飯に乗せて貰えませんか?
言ってみるもので、ご飯と別々にご用意するのでご自分で乗せてもらえるならと。そして出てきたのがこちら。
よっしゃー!!!(ガッツポーズ)
味噌汁こそないものの、これは本マグロ大トロ定食じゃないですか。
ザダル産だという本マグロの大トロ。ちょっと柵取りとか切り付けが不器用な感じもするけれど、そんなん関係ありません。
大トロうまーい!!!
本マグロらしくサラッと溶ける脂にきめ細かな身質。紛れもなく本マグロの味わいです。
そしてこちらのご飯。もちろん日本米の酢飯なのですが、日本のものよりも酢も砂糖もかなり控えめ。そして日本ではあり得ない、
火傷しそうな熱々なのです。
つまり、ホカホカ炊きたてご飯に近いという訳で、これは嬉しい誤算です。
ガリとワサビも付いてきたので、
切り身を何枚か醤油にくぐらせて、
こうっ!
あ〜満たされました。ザダルに来るまで膨張し続けていたマグロ煩悩は、この一食でかなりの部分まで浄化されたようです。
憑き物の落ちた賢者モードでお会計。23.7€(3484円)?うんうん、リーズナブルだね。
大トロ刺身で日本人としてのマグロ欲は満たされて、この後のザダル滞在ではクロアチア式マグロ料理も食べてみましょうか。「まぁ、刺身に勝るものはないでしょうけど」などと高をくくっていたのですが、
まさかの完全降参となりました。
次回はクロアチア式、絶品本マグロ料理です!
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