3日間ゆっくり休んだトレント滞在を終えて5月22日の月曜日、ドイツ南部の都市ミュンヘンへ移動します。ミュンヘンは英語読みだとミューニック/Munich となるのですが、
ミュンヘンの方が素敵ですよね〜。
※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。
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トレントからミュンヘンへのバス移動。車窓からはアルプス山脈!
宿の朝食を食べて、鍵の返却は指示通り無人のフロントのドアの下に差し入れる。
キーボックスくらい設置しなさいよ。
と思わないでもないですが、チェックアウト一つとっても色々なパターンがあるものです。さてミュンヘンへのバスはトレントに来た時と同じこちら↓のバスターミナル。
今回予約したのは8:25トレント発13:45ミュンヘン着のFLiX BUS。31.99€(4703円)でそこそこ値が張りますが、やはり鉄道より安いのです。うーむ、なかなか欧州鉄道旅が実現しませんね…。
トレントのバスターミナルには何の表示も無くて、係員もいない完全放置状態。地元のオッチャンが教えてくれたのによると、市街地側(東側)が国際路線、川側(西側)がイタリア国内の路線だそうです。
とはいえ国内路線側にもFLiX BUSの車両が来るから念のため確認に行ったりして忙しい。
予定より10分遅れて、オッチャンの言う通り市街地にミュンヘン行きが到着しました。
トレントらしい、山の間に開かれた葡萄畑を眺めていると、だんだんとバスは高度を稼いでいるようで、
お〜アディジェ川(たぶん)
景色は着実に高原風になって来ています。遠く向こうには雪を被った雄大な山々。あれ、そういえばアルプス山脈ってどっちだ?とGoogleマップを開いてみると、進行方向左側。けっこう近い所にあるようですよ。
あれかぁ!(たぶん)
しまった左側に席を確保すれば良かった。
しっかし凄いものですね。山の質量感がすごいけど、ここで生活している人がいるのですもんね。ほんと何というか、
ハイジ〜!!
ミュンヘンへのルートは一旦オーストリアを通り、続いてドイツへ入国。国境は標識があったかな位で、検問所の形跡もありません。
定刻より若干早い13:40にミュンヘンの、セントラル・バスステーションに到着しました。うん、順調。
バスを降りて、宿までは歩ける距離。Googleマップの経路検索に従って歩いて行きますが、ベネチアの中国系モバイルショップで買った激安SIMは繋がるもののかなり遅い。Googleマップでレストランなどの情報な表示されるまで、毎回20秒30秒と待たねばならないほど…これはストレス溜まりそうです。
線路の北沿いを東に進み、ミュンヘン中央駅の構内を南に突っ切ります。
こちらがミュンヘン中央駅。雰囲気が伝わらないので翌日撮った写真も載せておきましょう。
お〜質実剛健。
余計な装飾は何もなく、フラットで箱のような機能美です。いいな〜鉄道旅。
ミュンヘン中央駅の南側一帯は、ミュンヘンとしては安めのドミトリー宿が集まるエリア。ミュンヘンのドミ宿は大概、今回お世話になるイェーガーズ ミュンヘン/Jaeger´s München もそうなのですが、
一番安いドミ部屋は35歳以下限定!
それより歳が上だと選択肢は1泊5097円の4ベッドドミのみ。ちょっと寂しい気もするけど、これは合理的かもしれませんね。大規模なホステルで基本色々整っているのですが、唯一、共用キッチン&洗濯部屋は鍵を毎回借りなきゃ使えなくて、洗って、乾燥機入れて、回収する度に鍵を借りて返して、
かなり煩わしいです•••。
王室御用達デリカテッセン “ダルマイヤー” は1人デパ地下!
ミュンヘン中央駅から街の中心へ行くには地下鉄を使います。チケットは自動券売機で英語対応。
ドイツの市内交通はゾーン制で、中心部を網羅するMゾーンなら2023年5月の時点で1回券は3.5€(515円)。なかなか高いですね…。ただし地下鉄(Uバーン)、郊外鉄道(Sバーン)、バス、路面電車(トラム)とゾーン内なら何でも乗れるので使いやすい。3時間以内の同一方向なら乗り換えも可能だそうです。
この写真は1日券のもの。翌朝6時まで乗り放題でMゾーンなら8.8€(1294円)、3回乗れば元が取れますね。他にもグループ券とか色々あって、詳細は解説サイトに譲りますが要領さえ掴めば分かりやすいシステムです。
1回券の場合は乗る前に打刻が必要で、打刻機は地下鉄駅で言うとホームに降りる階段の手前辺りにあります。日本のように改札が無いので切符が無くても乗れてしまいますが、打刻せずに抜き打ちチェックでバレると高額な罰金を払わせられるのです。
こわいこわい。
地下鉄Odeonsplatz 駅で降りて地上に出ると、いきなりどデカい建造物が。
うお〜ミュンヘンすげぇ!
これはフェルトヘルンハレというバイエルン軍の記念堂で、1923年にヒトラーが起こしたビアホール一揆の場所でもある。ふ〜ん、全然分からん。
とりあえず両脇を固める獅子さんは、かなり強そうです。
向かって右のこちらはテアティナー教会。翌日見に来ることになるのですが、この時はそんな余裕はありません。
もうね、腹減って堪らないのですよ。
目指しているのは有名なビアホールなのですが、その前に1軒だけ寄り道。日本でも高島屋に入っているバイエルン王室御用達のデリカテッセン、ダルマイヤー/Dallmayr です。ここミュンヘンが本店なのですね。
中に入るといきなりのお惣菜コーナー。
高級食材もバンバン使っちゃって、どれも美味しそうですね。
お茶碗持って、片っ端から食べて行きたい所です。
こっちは素朴な料理が多いですね。雰囲気に惑わされていたけれど、意外と値段は高くない。右に写ってるポテトのパンケーキみたいなのは1€切ってますよ。
2枚ください。
あ、買っちゃった。
店内はかなり広くて、精肉コーナーに
こちらは鮮魚コーナー。ミュンヘンは海が無いのになかなか鮮度は良さそうです。
そしてやはり圧巻はソーセージコーナー!
どんだけ種類があるのですか。
とりあえず全部試食させてくれませんかね。
お、あの奥に見えるのはミュンヘン名物レバーケーゼじゃないですか。
奥の左のやつがレバーケーゼ。レバーといっても肝臓は使ってないそうで、普通の美味しいハムです。
それを100gください。
100g当たり2.99€(440円)ですよ。地下鉄1回券より安いんですよ!ちょっと色々おかしかないかミュンヘンさん。
ハムを買うならパンも要るよねと、2個ほど選んで3.8€(559円)。
こだわり系の加工食品も充実していて瓶詰めソースとか、
瓶詰めスープとか、美味しそうでオシャレなのがいっぱい。
豚骨スープまで売っていますよ。
お菓子コーナーは生菓子、焼き菓子なんでもござれ。もうですね、高島屋に収まってるレベルじゃありません。
ダルマイヤーさん1人でデパ地下完成しちゃってるじゃん!
しかも価格はそこそこお値頃。長期滞在してたら何度も通っていたでしょう。買ったお惣菜類は翌日の朝ごはんにしたのですが、フライングしてここで書いちゃいましょう。
その日の内に食べようと思っていたポテトも、その後のビアホールが満腹すぎて結局翌朝に。
シナシナだけどうまい。
スライスしてもらったレバーケーゼは、しっとり滑らかな食感が、
まるでシルクのよう!!
うわ〜舌触りだけでうっとりしますね。
バターも何もないけれど、パンをひと口大にちぎってレバーケーゼを乗せて、
パンが隠れるほどのレバーケーゼです。
うっま∑(゚Д゚)
ひと晩経っちゃっているけど、パンもなかなか美味しい。さすがダルマイヤー、朝から贅沢な気分になりました。
ミュンヘンの名物ビアホール、ホフブロイハウスが楽しい!
話は当日に戻り、ダルマイヤーの買い物を切り上げて夕ごはんに向かいます。目指すはホフブロイハウス/Hofbräuhaus München。ミュンヘンといえば日本でも有名になったオクトーバーフェストの街ですが、それだけに街の中には有名なビアホールがたくさん。
中でも州立ホフブロイ醸造会社直営のここは、16世紀から続く老舗で、街を代表するビアホールの一つなのです。
中に入ると、もうほんと全体が見通せないほど大きなホール。案内係などいないので、自分で席を見つけるのが基本です。まだ17時半前だというのに、既にかなりの客入り。空いてるテーブルはどこも予約席の札が出ています。
中庭はやはり広々としたビアガーデンになっていて、こちらも空席は見つかりません。1階は相席が基本とは聞いていたけれど、一人で相席を申し出るのってコミュ力いりません?さてどうしようと立ち止まったちょうどその時、
目の前のテーブルが空きましたよ!
片付けを始めたウエイター氏にことわって席につき、ようやく注文できます。
表紙が素敵な英語メニューを渡されて、見てみると内容は比較的シンプル。以前はソーセージの盛り合わせ的なのがあった筈ですが、見当たりませんね。
まずはスタンダードのホフブロイ・オリジナル/Hofbräu Originalを0.5ℓで。1ℓが10.4€(1529円)で、0.5ℓはその半値の5.2€という明朗会計です。
ツマミはやはりソーセージ。英語名にはポークソーセージとしか書かれていないのでドイツ語で何というのか不明だけど、けっこうな大きさのが4本出てきました。さっそく食べてみると、
ほぉ、美味しい!!
ジューシーじゃないしパリっともしてないし、肉々しい感じでもない。明らかに日本のソーセージとは違う方向性で、なぜか絶妙に美味しいのです。
ザワークラウトは酸味もしっかりあるけれど、甘味もあってまろやかさが際立ちます。うん、旨い。旨いけど、
量がすごいな•••。
この旅の間は飲んでも1杯に留めているのですが、雰囲気に押されておかわりです。今度はホフブロイのダークビールを試してみましょう。焙煎した麦芽の香ばしさが心地よく、
でもとても飲みやすい!
2杯目を飲み切るにはツマミが心許ないので、ソーセージを追加。
これこそミュンヘンを代表する白ソーセージ、ヴァイスヴルスト/Weißwurst です。
朝ごはんによく食べるというので翌朝まで待つつもりだったのですが、よく考えたらさっき朝ごはん買っちゃいましたしね。
お湯に浸かって出てくるソーセージを皿に取り、さあここから皮を剥かねばなりません。華麗なナイフとフォーク捌きで如何にも「ええ、毎朝食べてますのよ」という感じをイメージしてたのですが、
あれれ、意外と難しい。
練習にあと30本くらい食べたい所です。
何とか皮を剥き終えてまずはそのまま。食感はふわりと柔らかく、仔牛肉を使った中身はとても優しい味。でもそれだけじゃなくて、
じんわり脂が湯と溶け合って意外とジューシー!
そこにハーブが効いてきて、まったり爽やかなのです。うーむ、これは美味いぞ。
最初のソーセージには普通のマスタード、ヴァイスヴルストにはハニーマスタードがついてきました。確かに甘いマスタードはこのソーセージによく合います。でも、繊細な風味が消されてしまうのが勿体無くも感じます。
ヴァイスヴルストはそのままが良いですね。
漸くエスプレッソマシン文化圏を脱しました!
賑やかでお祭りのように楽しい雰囲気のビアホール。途中から相席してきたアルゼンチンカップルのお陰で会話も弾み、
おひとり様のボッチビアホールは無事回避。
ビールも食事も雰囲気も、たっぷり楽しめたホフブロイハウスでした。お会計はメモし忘れたのですが、たぶんそのままの33.7€(4954円)。街中に比べるとやはり少々お高めです。
席を立つ頃には混雑もひと際で、席が見つからず立って待っている人も多数。月曜からこれですからね、行くならかなり早めの時間が良さそうです。
入口脇のお土産コーナーを物色して、
日本に帰るなら買っちゃってますね。幸先よく、ミュンヘンらしさを楽しめた1日目となりました。
帰り道にミュンヘンの中心部、マリエン広場を覗いたらすっごい建物。これがミュンヘンの、
新市庁舎だというので驚きです。
次回はミュンヘン2日目。青空マーケットにある人気ソーセージ店で立ち食いし、同じマーケットにある素敵すぎる惣菜屋そんにうっとり。ミュンヘンの街も散策してきました!
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