こんにちはミャーです。リアルタイムでは只今テネシーからケンタッキーへ移動中。アメリカ横断ドライブは既に35日目になりました。昨日はジャックダニエルズを見に行って、明日からはバーボンの蔵巡りです!
これも長年の憧れのひとつ!
存分に楽しんで来たいと思います。さてブログはロンドン最終回。早朝から本格的な魚市場ビリングズゲートを見に行き、お昼はロンドン一番と言っても過言ではないグルメ天国のバラ展マーケットを存分に楽しんで来ました!
※イギリスの通貨のスターリング・ポンド(£)は、実際にこの旅中にグラスゴーのATMでセディナカードを使い引き出したレート、1£=182.6円で記載させていただきます。
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プロも一般客も楽しめる本格魚市場、ビリングズゲート!
その土地の市場を見るのは旅先の大きな楽しみですが、ヨーロッパに来てからととんとご無沙汰。プロ向けの市場は一般客立入不可が多いんですよね。ロンドンではどうか調べてみると、なんと一般客でも普通に買い物できる本格的な魚市場があるじゃないですか。
これはちょっと頑張っても行ってみたい!
開いているのは火〜土曜の4:00-8:30だけど、口コミを見ると6:00にはかなり売り切れが出るそうなので相当早起きしないといけません。
まだ暗い朝4:30に起き出して、ドミ部屋の他の人たちを起こさないよう手早く支度して宿を出ます。上の写真は明るく見えるけど、地下鉄もまだ動いていない時間です。真っ暗の中バスを待ちます。
最寄りのバス停から10数分歩き、5:30に到着しました。
こちらがビリングズゲート魚市場/Billingsgate Market。客の殆どは車で来ていて、既に買い出しを終えて帰って行く人も多いようです。
大概は仕入れた魚介類をガッツリ抱えてらっしゃる。いいですね、プロ御用達の情報に偽りなしです。
お値打ち魚介を買うべきか、買わざるべきか。
市場の敷地へ入る時も建物でも特にチェックなどは無く、市場への出入りは完全に自由。
豊洲には遠く及ばないものの、体育館ほどの大きさの建物に仲卸のような店がずらりと並んでいます。
魚だ魚だ魚だ!!!
少し扱いが雑な気もするけれど、品揃えも中々で何より安い!ロンドンの物価きらすると、もう激安と言っても良い値段です。
丸の魚は中型魚で1匹2〜3£(365〜548円)って、
ロンドンじゃコーラ500PETの値段ですよ!
但し3〜5匹での値段設定だし、1匹だけ下さいというのは通じるのでしょうか。実はこの時点でまだ買って帰るか決めかねていて、何故なら宿のキッチンでちゃんと料理できるのか。そして一人で食べ切れるのかという問題があったからです。明後日にはロンドンを出ますからね…うーむどうしよう。
ドミトリー宿でロブスターもちょいと違うよね…。
むむむ、旨そうなんですけどね。
周りでは店主と客の丁々発止のやり取りがあって、次々と品物が買われて行きます。
目の前に並ぶ魚介を見定めながら、頭の中では高速で作れる料理のシミュレーション。何せ宿の包丁は絶句するほどナマクラで、私物の100均果物ナイフの方が断然切れるレベル。
サーモンだって3枚おろしからの切り身はなんとかできても、皮を剥ぐなんて芸当は夢のまた夢。調味料にも制限があるし、ましてや明日までに1匹食べ切れる訳もないですしね。
グレードAの刺身用マグロが1キロ23£(4200円)。紙を巻いて真空パックにしてあるようですが、
うーん、あんま美味しくなさそう•••。
もう一人くらい居れば牡蠣パーティーなんかも楽しそうですけどね。
おお!なんか懐かしい見た目ですが、こればハドック(フィッシュ&チップスに良く使われる鱈科の魚)とキッパー(ニシン)の燻製だそうです。
そしてこちらは塩漬けの鱈。塩抜きにして料理に使うのですが、昔イタリアで食べた塩鱈ステーキが超絶絶品でしたからね。ヨーロッパでは昔から広く食べられてきた食材で、乾物だからと馬鹿にはできないのです。
市場内食堂で市場メシ!
散々迷った末に出した結論は「今回は買うのを諦める。その代わり市場メシを喰ってやろう!」というものでした。来る前から敷地の中に良さげな飲食店があるのはチェック済み。
実際に来てみると、魚市場の建物内にあるまさに市場食堂の佇まい。お客はここで働く人や買い出し人で、その殆どが常連の風情です。今の豊洲の食堂街とは比較にならない、観光要素など皆無のとてもローカルな空気です。
よしよし、これは良い雰囲気だぞ。
少しだけ入るのに勇気が要りますが、思い切っていってみましょう。
入口にすぐカウンターがあり、上にはメニューボード。トーストに玉子やベーコンを乗せたのや、麺にハンバーガーにと手軽な料理が多いようです。値段もロンドンとしては手頃なのですが、
やはり魚市場なら魚を食べたい。ハドックにキッパーにスカンピ、スモークサーモンにスズキに帆立。ふむふむ、なかなか唆る内容です。
よし、さっき見たキッパーにしよう!
訊くとちゃんと燻製のが出てくるようです。コーヒーも欲しいと伝えてお会計は15£(2739円)。飲み物もキッパー/Kipper Breakfast に含まれていたようです。
支払いを済ませると空いてる席に座っていなさいと言われ、先に出てきたコーヒーを飲みながら暫つこと暫し。見ていると飲み物とか自分で受け取りに行くのが普通なようで、「不慣れな外国人が来たから持っていってやろう」というご好意なのかもしれません。
料理も席まで運んで来てくれて、
おおお〜これは良いですね!
キッパー/Kioper (ニシン)をこうして開いて燻製にするのは、英国の伝統的な朝食文化だそう。わたし的には知らなかったイギリス食の一面に触れて、トキメキが止まりません。
食べてみると燻製の風味はしっかりあるものの、
やはり日本の干物と通じるものがありますね。
水分が抜けて旨味が凝縮し、乾いた表面が焼けたとこなんか、堪らなく美味しい。お米が欲しくなりますが、意外とパンやトマトとも好相性です。
少し塩気が強いものの、しっかり脂が乗って旨い旨い。期待以上に大満足の朝ごはんになりました。
市場を出る頃にはもうアンダーグラウンド(地下鉄)も動いているので、これに乗って一旦宿に帰ります。
グルメ天国バラ・マーケットが凄い!
ロンドンには美味しいものが集まるバラ・マーケット/Borough Market という場所があるらしい。そういう情報はロンドンに来る前から掴んでいて、実は宿もそこから徒歩圏内の場所を選んでいたのですが、
ロンドン観光に忙しくて最終日前日にようやくやって来れました。
敷地の中に入ると、もう圧倒的な
人、人、人。
見る人買う人食べる人、ごちゃ混ぜに賑わい大盛況です。いいですね、こう盛り上がっているとおいしいものも一層美味しく感じられそうです。
多くの店は屋台形式で、買ったものを座って食べられるスペースもいくつかありますし、道端で立ったまま食べてる人も多い様子。とりあえずひと通り見て回ってみましょうか。
料理屋台の他にも生鮮品や加工食品の店も多く、新鮮そうな野菜や、
色とりどりのフルーツ。イギリスのスーパーじゃ見かけないような南国のものも多く並び、
見ているだけで心が浮き立ちます。
へえー〜黄色いドラゴンフルーツなんてあるんですね。
生ライチも置いてあるし、
生のカカオなんて初めて見ましたよ!
こちらはカップの苺にチョコを流し込んでくれるスイーツ。日本でやっても流行りそうですよね。美味しそうなものに魅力的なプレゼンテーション。否が応でもテンションが上がりますが、一つだけ残念なお知らせが。
実は値段が結構高いんですよね•••。
物価が高いロンドン基準でもなお割高に感じるくらい。
勿論こだわり厳選食品が並んでいるからという理由もあると思います。
でもやっぱり場所代なんかも乗っかっているような気もしますね。
美味しそうなトリュフペースト小瓶がお値段34£(6208円)。おいそれと手を出せる額ではありません。
とはいえ高いばかりではなくて、カラフルなベーグルは1.3£(237円)とリーズナブルなものもちゃんとあります。
美味しそうなパンに、
これはトフィーでしょうか。
食欲を唆る大鍋のパエリアに、
こちらはチーズにこだわったマッケンチーズ/Mac'n Cheese(マカロニ&チーズのこと)。旨そうなものを見せられる内に財布の紐は自然と緩み、
討死本望。いざ参らん!
という気分になってきました。
「試食していきなよ!」と食べさせてくれたのは、キノコたっぷりのリゾットみたいな料理。
ありがたく味見させていただくと、
なにこれ美味しい∑(゚Д゚)
即お買い上げといきたい所ですが、いかんいかん。実は目当ての食べ物があるのです。
それがこちらのザ・ジンジャー・ピッグ/The Ginger Pig というお店。
店は2つのセクションに分かれていて、向かって右側はこのように旨そうなお肉が並ぶ精肉店。
ブラックプディングやカンバーランドソーセージなど、イングリッシュ・ブレックファーストでお馴染みのものも置いてありますね。
一方で人が群がっているのは向かって左側のお惣菜コーナー。実はこの店はイギリス料理の代表格、スコッチエッグの美味しい所を探していて見つけたのですが、
人気なのはこちらのソーセージロールの方。ソーセージロールもイギリスでよく食べられている愛されフードで、字面から我々日本人が想像するものとはちょっと違います。いわゆる腸詰ではなく、塩胡椒ハーブで味付けした挽肉を、パイ生地で包んで焼いたもの。
トラディショナルのソーセージロール6£(1096円)を買って、早速食べてみました。
紙に包まれたソーセージロールはずっしりと重く、大きくひと口頬張ってみると、
熱々ハッフハフの旨々です!
正直「言ってもパイの挽肉包みでしょ」と思っていたけど、完全に想像の上をいきました。みっちり入った挽肉はハーブが利いてとても風味が良く、肉肉しいけれど飽きるどころか止まらない美味しさ。1つで充分お腹が膨れるボリュームで、満足度がとても高いのです。
もちろん当初の目的のスコッチエッグも買ってきました。トラディショナル5£(913円)とブラックプディング入りのものが5.25£(959円)。スコッチエッグは冷めた状態で渡されるので、宿に帰って温めて食べました。
左がトラディショナル、右がブラックプディング入りです。これがまたソーセージロール同様に、
予想を超えて素晴らしくおいしい!!
日本のメンチカツとはまた違う、脂じゃなくて肉自体を味わわせる料理。口の中で肉と衣と卵が塩梅よく混ざり、とても完成度が高い料理だと感じました。
この日はこれでバラ・マーケットを離れたのですが、夜になっても先ほど試食した麦のリゾットが頭から離れません。これはもう、
再び行かねば収まりがつきません。
翌日にまた訪れて、真っ直ぐにその店を目指しました。ちょうど片方の大鍋は調理に取り掛かった所で、大量のキノコが良い香りを放っています。
8.5£(1552円)で買ったキノコと麦のリゾットは、皿の半分を占めそうなくらい大量のキノコ。濃厚な風味にチーズが絡み、
これは素晴らしく美味しいですね(涎)
イギリス料理ではない気もするけど、もうどちらでも良いですね。
もう1品くらい何か食べたい。ロンドン最終日だし、最後はやはりイギリスらしいものをと探したのですが、意外にというかやはりというか、
イギリス料理、あんま無いんですよね(汗)
日本食の店も頑張っているし、
こちらはマレーシアやシンガポールの料理。中東系やもちろんインド料理もあって、バリエーションは豊かなのですが、唆るイギリス料理の店は中々見つかりません。
賞を取ったフィッシュ&チップスの店なんかも出ていたけれど、
ちょっともう飽きてきたかな。
次に行くアイルランドでも食べることになりそうですしね。ぐるぐる歩き回って諦めかけた所で目に入ったのが、こちらのお店。
さっきはファラフェルと書いてあるのを見てスルーしたのですが、ちょうど仕込んでいたお肉を取り出したタイミングでまた通りかかり、
何ですか⁉︎ この美味そうな肉!
ソルトビーフと書いてあるのでググってみると、どうやらイギリスではコンビーフのことを指すらしい。といってもイギリスではほぐし身にするよりも、こうして塊のを切り分けて食べるのが多いようです。
ソルトビーフのサンドイッチ(ライ麦パン)9£(1643円)です。5mm厚にカットされたソルトビーフは歯を当てるとサクサクとほぐれ、味は確かにコンビーフ、
それもかなり上等なもののそれです。
旨い旨いと大ボリュームのサンドイッチを一気に平らげたのでした。これにてイギリス編は終了ですが、最後に書いておかねばなりません。「イギリスの料理は不味い」ずっと言われ続けてきたこれは真実か。確かに料理の技法はシンプルなものが多く、バリエーションも豊富とは言えないかもしれません。でもシンプルだからこそ、素材や料理の腕の良し悪しがはっきりします。美味い店は美味い、不味い店は不味い。美味い店に当たるとそれこそ日本では味わう事のできない、イギリスならではの食の魅力を感じることができました。
なんだイギリス飯ぜんぜん美味いじゃん!
というのが、今回の旅の率直な感想です。
次回はロンドンを発ち、アイルランドはダブリンへ。早速アイリッシュ・パブへ赴き泡がクリーミーなドラフト・ギネスとフィッシュ&チップスで乾杯してきました!
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