リアルタイムではただ今イスタンブールを離れブルサという町へ向かっています。今日からトルコではラマザン(断食月)が始まって街の様子は一変。
人少ない、出店少ない、タバコ吸ってない!
トルコは喫煙者が多く路上喫煙、歩き煙草はし放題なのですが、ラマザン中は日の出てる間はタバコもNGなのですね。トルコのラマザンは比較的緩いと聞いていたけれど、意外と皆んな守っているようです。
あ、喫煙者ひとり発見(笑)
さて、ブログはイスタンブール6日目の3月18日。この日も朝から雨。寒さも相変わらずですが、そう連日引き籠ってもいられません。
しゃーない、出かけるか。
イマイチ気乗りしない気分なら、いっそ気乗りしないけど行かなきゃと思っていた店を片付けてしまいましょう。気乗りしない店、そうそれは、「イスタンブールで最高の朝食が摂れる店」なのです。
※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1TL(トルコリラ)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位で値段が変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。
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イスタンブール最高の朝食と評判のNamlı Gurmeに挑む!
旅を再開する前にイスタンブールの飲食店について調べていて見つけたこちらのお店。多くの人が評して曰く、イスタンブールで最高の朝食…..もうなんか言葉の響きだけで
キラキラしてて居心地悪そうじゃないですか!!?
朝食は度のテーマである日常食という意味でも大変重要。その最高峰と言うのであれば行かないという選択肢はありません。でもなんというか、ネットで見た感じの店の雰囲気が雑誌で言うならフィガロとかに出てそうなというか、東京で言うなら、
世田谷区民御用達、池袋とか上野からは立ち入り禁止だからね。
みたいな気配を感じるのですよ。
店はヨーロッパ側新市街の南東部、カラキョイというエリアにあります。イマイチ注文の仕組みとかも分からないなあ・・・やっぱ吉野家の牛鮭定食にしようかとか(トルコにはありません)、煮え切らない内にお店へ到着。
ほら、なんかもう外見からお洒落だもん。
店に入った所にいた、やはりお洒落なウェイターの青年に「席は中と外どちらが良いですか」と聞かれ、「ではそこの席を取っておきますから中で料理を選んできてください」とスムーズな対応。
すごいよ、トルコなのに最初っから英語だもん。
屋内へ入るといきなり長~いショーケース。これはあれだ、デパ地下だ。
それも松坂屋上野店じゃなく新宿伊勢丹の方。
普段なら興奮するシチュエーションな筈なのに、このキラキラはもはや圧ですよ。
一番手前にパンコーナーがあるけれど、無料のパンも付いてくるのです。ここで暴走したら試合開始前に負けが確定するのだぞと、誘惑を必死に振り切ります。
パンコーナーの次にメニュー表がぶら下がっているのですが、これは全てサンドウィッチのメニュー。違う違う、まずはあの膨大な惣菜に辿り着いて、勝負はそこからだ。じりじり進む列に従い、惣菜コーナーを目指します。
ようやく惣菜コーナーへ辿り着くと、ショーケースの内側から担当してくれる給仕さんが声をかけてくれます。欲しいものを言うと皿に盛っていってくれ、自分好みの一皿を作り上げることが出来るのですが、
いかんせん選択肢が多すぎる(泣)
オリーブだけで10種類、チーズもコンフィチュールも各20種類とかあるんですよ!?説明の札は小さすぎるし「これは何?それは?」って20回聞かなきゃチーズ一つ選べない。
だからもう、空気を読んで世田谷区民を装うわたしとしては、これでいくしかありません。
知ってるフリして適当に選ぼう!
深く考えず気になったのをバンバン指差して、卵料理だけは口頭で聞かれるのでフライド・エッグ・ウィズ・ソーセージをチョイス。注文が終わると番号が書いた赤い札を渡されて終了です。
あれ?わたしの皿はどこですか?この札は何ですか?
流れが分からず不安に駆られるけれど、取り敢えず席に戻ってみましょう。
席についてなるべく目立つように赤い札を立てて待っていると、最初に案内してくれたお洒落青年が見てニッコリ。
よしこのまま待っているので良さそうですね(安堵)
飲み物は?と聞かれたので「ターキッシュ・コーヒーを」と知ったかぶりして答えます。
コーヒーを飲んでひと息ついているとパンが運ばれてきました。
よく見るでっかいパン(エクメック又はエキメッキ)とは違います。パンも洒落てやがります。
そしてついについに、自分で選んだ惣菜プレートがやってきました!何て名前かわからないハムに、何て名前か分からないチーズ、タコさんウィンナーを切り間違えたようなソーセージも混ざっていますが、
まあ、どれも美味しい。
とくに赤いピメントは甘さが凝縮されていてとても美味しい。
卵料理は注文通りのソーセージ入り目玉焼きですね。片方崩れてるけど、まあ普通においしいですよね。自分で作れますけどね。などと考えながら食べ終えてみると、
おいしいけれど普通のトルコの朝ごはん。
キラキラしてるのと食材の知識が無いものだから勝手に気圧されていただけで、特別な逸品という感じではありません。標準的なトルコ朝食を構成するのはパンとそれに付けるジャムや蜂蜜、チーズ、オリーブ、サラダ、ハムなどの肉加工品。つまりこの店は、それらを高いレベルで揃えているのが魅力であって、トルコ朝食を食べ慣れ自分の好みがハッキリしている人にとっては、
いかようにも自分好みにできる最高の朝食
という事なのでしょう。なるほど、この店の魅力を十分に感じるにはわたしの経験値がいささか足りなかったようです。それでも十分美味しい朝食をいただいて、お会計は286TL(2088円)。うーん、良い値段ですね。
イスタンブールで一番美味しいと評判のバクラヴァNadir Güllü
場違いなお洒落なスポットを攻略するなら一気に済ませましょうと、やってきたのは「イスタンブールで一番おいしい」と評判のバクラヴァ。
入口はそうでも無いのですが、中に入ると何というか、、、
銀座っぽい。
来てるお客さんもなんか高そうな服着てますもん。ショーケースに並ぶバクラヴァの数々は確かに見た目から美しくつい魅入っていると、
お持ち帰りですか?店内で召し上がるなら奥へどうぞ。
なるほど確かにショーケースの上にTAKE AWAYという札がありますね。入って手前半分は持ち帰り、奥半分が店内飲食向けのカウンターになっているようです。
奥側のショーケースに行って中にいる店員さんを捕まえて、アレとコレと〜食べたいものをトレイに取ってもらいます。それをショーケースの間にあるレジに持って行きお会計。飲み物もここで注文して代金を支払い、
受け取ったレシートを更に奥にあるドリンクカウンターで引き換えて貰います。
バクラヴァ5個にトルココーヒーをつけて130TL(949円)。値段はものによって違うようですが平均すると200円位でしょうか。まあ、
バクラヴァ5個は食べ過ぎなので
客単価はさほど高くならずに済みそうですね。見た目の美しさは言わずもがなで、味の方もとても美味しい。すごく甘いけど初日に食べた脳天に突き上げるような甘さではなく、どことなく上品です。日本でも松屋銀座に出店してるっぽいので、興味ある人はぜひ。
イスタンブールで空振り観光(嘆)
カラキョイから路面電車に乗って旧市街へ。見逃していた観光スポットを回ろうとまずはイスタンブール地下宮殿(バシリカ・シスタン/Basilica Cistern)に入ってみます。行列に並んで300TL(2190円)の入場料を払い、中へ入ります。
地下宮殿という通称はこの高い柱が連なっている雰囲気からつけられたそうですが、実際ここは東ローマ帝国時代の地下貯水槽。138m×65mの広さで高さは9m。中世にこれだけ立派な水道施設を備えた都市コンスタンティノープルに歴史ロマンを感じるのですが、いや感じたくて入ったのですが、
照明がカチャカチャ切り替わって気になる。
通常の色もあるけど、赤とか青とかどうも歴史ロマンよりインスタ映え的な方向を感じます。
気がつくと地下宮殿はリア充カップルと女子旅&団体観光客の巣窟と化しておりまたしても、
おっさんソロ旅行者は浮いちゃう現象。
この程度の浮き方は日本でも良くあること、味噌汁に長葱が入る程度に日常茶飯事なので意には介しません。
問題があるとすれば照明カチャカチャと、この至る所にある
現代アート的なオブジェの数々ですね。
これが本当やたらと多くて元々の主役である筈の遺跡より遥かに目立っている訳です。つまりもうここは歴史ロマンを感じる場ではなく、
インスタ映えする現代アートギャラリー。
柱と水を張った地下空間だけじゃ間がもたないと工夫した結果なのでしょうが、それで300TLは高すぎる。豪華な朝食を食べてもお釣りが来るし、高級バクラヴァ2回いけますからね。
横倒しになったメドゥーサの礎石はこの地下宮殿のハイライト。
この逆さのメドゥーサとセットで一番盛り上がる所なのですが、他のオブジェに紛れて気づかない人も結構いる様子。うーんなんか本末転倒なんだよなーと不満を訴えつつ、
いつかリア充になったら、是非また来たいと思います(`´)ゞ
さて気をとり直して今度はトプカプ宮殿。東ローマ帝国を打ち倒したオスマン帝国の王宮です。美女を集めたハーレムが有名ですね。
荷物検査を受けて中庭に入り先へ進むとチケット売り場です。なになにチケット1枚500TL(3650円)でハーレム見たいなら650TL(4745円)、、、
いや高っか!∑(゚Д゚)
ギリ500TL迄なら払いますよ。でもケチって一番の見所ハーレムを外したらずっと引っ掛かりそうだし、入るならハーレム必須じゃないですか。じゃあ5000円近く払うのかというと、、、
ここで地下宮殿の不満足が効いてくるのです。どうしたって今5000円分以上楽しめる自信が無いという結論で撤退を決めたのでした。
空いた時間はトプカプ宮殿近くのカフェでブログ書き。折り畳み式キーボードとタブレットが便利です。
有名なスタミナ羊内蔵スープ "イシュケンベ・チョルバス"を食べに行く。
イシュケンベ・チョルバスという羊の内蔵スープが人気なLale İşkembecisiというお店。たぶん日本人旅行者の間でもかなり有名で、その独特の味は賛否両論。苦手という人が居る一方で、
世界一旨い!
なんて絶賛する人も。
場所は新市街の中心部。地下鉄に乗って移動します。
地下鉄を降りたらタクシム広場。おお〜ここがあの有名な。新市街に泊まる人は空港からまずこの広場に降り立つのですね。目指すお店はここからすぐ。
ここですね。噂通り無愛想なおっちゃんに迎えられ、メニューを広げます。
思ったより品数があって迷います。一瞬他のスープに浮気しかけたけれど、やはりイシュケンベ・チョルバスでしょう。
イシュケンベ・チョルバスは吉野家並のスピードで届きます。ほほう、黄色味がかって脂が浮いていますね。
中には細かく刻んだ羊の内臓肉。ずずぃと啜ると、
あれ、結構酸っぱい。
臭みはあまり無く、塩気とコクは控えめで酸味だけが引き立っています。率直に言ってヘンな味。
こういう料理は多分、卓上調味料で味が一変するパターンじゃないですか。長野県伊那のローメンみたいなものですね。乾燥ハーブと唐辛子系のスパイスに塩、赤い酢とおろしニンニクも用意されています。
イシュケンベ・チョルバスは現地トルコ人にとって、酒を飲んだ後に食べる締めの位置付けだそうで、ニンニクをたっぷり加えるのが流儀だそう。
まずはハーブと唐辛子を加えて味をみます。
うん、バランスが取れてコクが引き出された感じ。
ここにニンニクたっぷりと少々の酢を加えてみます。なるほど、これは効きますね。身体がポカポカして味も一層くっきりしてしました。うーん旨い!というかなんでしょう、
この不思議なヤミツキ感。
これはハマる人が多いのも納得ですね。
スープだけだと寂しいので、キョフテも頼んでみました。前回食べたアヤソフィア近くの店と違って小判形。味の方もだいぶ違って、
こちらは脂ギトギト系ですね。
食べてると唇がテカテカしてくるけれど、肉の旨味もしっかりしてるしスパイスが程よく効いてやっぱり旨い!キョフテすっかり気に入ってしまいました。
サバサンドに再挑戦!
イシュケンベ・チョルバスを食べ終えて、地下鉄で帰るつもりでふと気づきました。
今おれ、ちょっと臭いかも。
トルコまで来て白い目で見られるのはイヤですからね、フェリー乗り場まで歩いていくとしましょう。Googleマップを見ながらテクテク歩いていると、チェックしていたサバサンドの店が近くに。
ちょっと見ていきますか。見るだけね。
Galata fish mekanというこのお店もラップ式サバサンドが人気だけど、普通のパン(エキメッキ)に挟むのも売っています。暫く調理作業を観察していると、
なるほど、まずはグリルでサバを焼いて、次に皮を剥いで身を二つに割って中骨を血合ごと取り外し、、、
ちょっとちょっと、魚は皮が旨いんだぞ。
血合も骨ぎしの肉も、美味しいとこ捨てちゃって。この辺は魚食民族たる日本人との感性の差なんでしょうね。骨は骨抜きで取り除き、身を崩さずに焼いた方がふっくらジューシーに仕上がると思うんだけど…..
それでも前回食べたのはサバが冷めてたから、こっちはもっと旨いはず。などと考えているうちに、見るだけだった筈のサバサンドが何故か手元に。
そりゃ買うに決まってるじゃないですか!
見てるだけで済むならYouTubeで充分。わざわざ世界を食い廻ろうとは思わないですからね。
さて実際に食べてみると前回よりは旨いけど、やはりサバらしい旨味も脂もやや抜けちゃってる感じ。大事なことなのでもう一度言いましょう。
魚は皮と骨ぎしが旨いんです!
最後まで文句の多い一日になってしまいました(反省)
実はこの記事を一度書き上げたあと、保存がうまくいかず半分吹っ飛んで書き直しました。更新が1日空いた理由はソレなのですが、こうなって初めて知りました。
いやー自分の書いた文章、覚えてないもんですね。
さて次回はイスタンブールの中で宿を移り、また新しいタイプのキョフテとの出会い、そして馬鹿旨レバー揚げです。引き続きよろしくお願いします!
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