現地ならではのおいしさを探して、ゆるゆると旅します

世界一周 めし旅

四方が山⁉︎の港町モンテネグロ・コトルへバスで!モンテネグロBBQがヤバい!!

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こんにちはミャーです。リアルタイムでは今日、ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタールから、トラヴニクという小さな町へ向かっています。その町にはどうやら、ボスニア一番のお肉の店があるらしい。楽しみですね〜。さてブログは4月29日。アルバニアの首都ティラナを離れ、モンテネグロのコトル/Kotorという町へバス移動します。クロアチアへ行く中継地として何の知識も無く寄ったコトルの町は、四方を山に囲まれた海に寄り添う風光明媚な港町。そしてさらに、

職人技の絶品BBQが待っていました!

※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。


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アルバニア・ティラナからモンテネグロ・コトルへの直通バス移動。

ティラナに来た時は中心部から5km離れた国内バスターミナル(South and North Albania Bus Terminal)に着きましたが、国際路線のバスはもう少し中心部寄り。コトル行きはここ↓から出ていました。

市内中心部のスカンデルベグ広場からは2kmちょいと歩ける距離ですが、わたしの宿からは遠いのでローカルバスに乗って向かいます。

UNAZA と書かれた緑色のバス。たぶん環状線のように町をぐるりとと回るバスですね。宿主に教わったバス停の場所はやはり微妙にずれていて、

アルバニアよ、またか!

ベラトの時と似た状況ですが、ティラナではバス停はちゃんとバス停らしい目印があるので少しは分かりやすいのです。

国際線バスターミナルに到着。一方にはこのようにバスがズラリと停車していて、

もう一方には旅行会社のオフィスが建ち並んでいます。ここでチケットを買えるのでしょうが、今回はこちらのget by busサイトで購入済み。メールで送られてきたチケットにold rown travel とあるので、その看板のあるオフィスを探します。

人に聞いてようやく発見。分かりづらいですよね。ここでチケットを見せるとコトル行きのバスを教えてくれました。

これです。なんかカッコイイですね。モンテネグロの会社が運営してるのでしょうか、アルバニアでは取られなかった荷物預かり料を要求されます。

2€(294円)は地味に高いですよね。

発車までの間にターミナルにあるカフェでカプチーノ200レク(264円)を買うと、残りのレクはこのコインだけ。

うん、今回も上手く使い切れました。バスは8時出発でコトルまでは6時間の予定。国境審査次第で前後するのでしょう。

アルバニアらしい景色に名残を惜しみながら、バスは着々と国境へ向かっていきます。

ギリシャで次のルートを探すまでは何のイメージもなかったアルバニア。壮絶な歴史に、驚くほど親切で世話焼きな人柄と美味しい料理。アルバニアはとても素敵な国でした。

朝ごはんはレクの余りで買っておいたのをバスで食べようと思っていたら、車内は飲食禁止。国境の待ち時間にスニッカーズで凌ぎます。

アルバニアの出国は、運転手さんが全員のパスポートをまとめて預かってやってくれるパターン。モンテネグロでは一応審査に並びます。一緒に並んでいたアジア人が日本人だと分かり、暫しの雑談。なんと、2か月で世界一周中だそうで、その割にはアルバニアとか渋いとこ回るなあと感心しきり。1都市1泊でバンバン移動している様子です。

旅はほんと十人十色ですね。

モンテネグロに入って25分後に、ポドゴリツァのバスターミナルで40分間の休憩。

テイクアウト専門のファストフード店があったので頼もうとしたら

15分かかるけどいい?

この写真右のが美味しそうだったんですけどね、「ファストフードで15分もかかるってなんか怪しい」と思ってやめておいたのですが、後で分かった所によると、

モンテネグロは肉の焼き方に拘りが強く、ファストフードでも15分は当たり前。

なのだそうです。その拘りの威力はこのあと存分に知ることとなります。

再出発してしばらく走ると道は海岸線を望む絶景ルート。

確かこれはコトルの隣のブドヴァという美しいリゾート地。コトルも綺麗なとこらしいですから、楽しみですね。

そうこうする内に、コトせルの町が望める坂道に差し掛かりました。

おーなんか凄いぞ!!!

三方を、というかこっちも山だから四方を山に囲まれた海。あれ海?と不思議に思ってGoogleマップで見てみたら、

こんな感じでちゃんと外海に繋がっている、れっきとした海でした。美しい上においしい魚介類が漁れそうな、なんとも面白い地形ですね。

コトルの町に入ると渋滞で全く動かなくなり、1時間遅れの15時過ぎにようやくバスは、コトルのバスターミナルに到着しました。

コトルの宿は、観光客受入れ態勢万全でした。

コトルは比較的小さな町なので、バスターミナルから宿までも歩いてすぐ。

2か月世界一周の日本人青年と別れ、宿を目指します。コトル観光の中心である旧市街の一歩手前、港に面した海っぺりに今回のドミトリー宿Hostel Pupa があります。

ホステルは何でも相談に乗ってくれる若い女の子2人を中心に運営。チェックインをお願いすると、宿の必要事項の説明より前に「コトルの観光について説明する?」と聞かれます。何も知らずに来たので、これは助かりますね。

配布用に町で作っているコトルの地図に、見どころや行き方などを書き込んでくれました。その流れでお薦めの飲食店も教えてくれて、

コトルと言えば絶対にこの店のBBQね。

え?港町なのに魚じゃないの?

「肉ね!」

伝統的なモンテネグロ料理が食べたいんだけど。

「BBQね!」

モンテネグロはBBQ、つまり肉を焼いて食うのが名物料理で、地域一番店が宿お薦めのタンガという店なのだそう。そうか、そこまで言われちゃ行かないわけにはいきません。朝昼スニッカーズで過ごしたので、この後すぐに行ってみますか。

因みに明日からちょうどモンテネグロの3連休。スーパーも全て閉まってしまうので、今日中に必要なものは買っておくよう言われました。

こうして説明を開けてみると、コトルは旧市街の城壁巡りやコトル要塞から見下ろす絶景に、青の洞窟なんかのボートツアーなどなど、かなり充実した観光スポットのよう。

取り敢えず来てみたら、なんかとても凄そうな町で恐縮です。そんな戸惑いを抱きながらコーヒーを1杯。さて、ご飯いきますか!

恐るべき肉天国!肉焼きテクニシャンのモンテネグロBBQタンガ/TANJGA。

時刻はまだ16:30。日の長いこの辺りでは、夕方とも言えない時間です。

人気店らしいし早めの時間に行って混む前に食べちゃおうという目論見は、店に入って一瞬で瓦解しました。

嘘でしょ⁉︎

肉の並ぶショーケースに人も並び、3〜4つのテーブルは全て埋まっています。奥にもまだ席はあるっぽいけれど、これは座れないかもしれません。

それにしても圧巻の肉陳列!

下処理された肉が牛豚鶏にソーセージ。10数種類がどれも旨そう。流れとしては先にショーケースに並び注文をしてお会計を済ませ、番号札を受け取り席で待つというのが基本システムのようです。

メニューはこのように、単品でもいけるし、盛り合わせも色々。とりあえずその名もMONTENEGRO BBQという鶏・豚ミックスの一皿に、ソーセージを追加してもらいましょうか。

番号札をもらったタイミングでちょうど席が空きました。荷物を置いて場所を確保しようとすると、見るからに肉屋な見た目の大柄な店員おじさんが、

悪い。1人だったらこっちで相席してくれる?

お隣のアジア人のひとり客に引き合わされてご挨拶。聞くとハンガリーで働いている韓国青年で、

この後のバスでドブロヴニクなんだ。あっちは物価高いからガッツリ肉食べようと思って。

と、600gオーバーのTボーンステーキにかぶりついています。ひとりで食べるにはかなり大き過ぎる高級部位が29€(4263円)なので、日本の物価で言ってもかなりの割安感。

わたしの皿がなかなか来ないので、1切れ分けてくれました。ミディアムくらいに焼かれた牛肉は、噛み応えがあるのに硬さは全く感じません。噛み締めるほど赤身の美味しさが溢れるよう。

うわっ、これめちゃくちゃ旨い!

それもその筈、そのエイジングしてる肉使ってるんですもんね。注文から20分ほど待って、わたしのモンテネグロBBQも到着しました。

ほほう、肉だけじゃなく生野菜もたっぷりで、意外とバランスが良いですね。それではまずは豚肉。

うわっこれも旨い!脂ないのに上手に焼くなぁ。

さして厚くない肉を、しかも豚の脂身に頼らずに、これだけしっかり焼いて硬くならない。けっこう難しい技術だと思います。

鶏は胸肉で、脂を剥いであるのにパサつきは一切ありません。

焼き加減が絶妙で、肉質がきめ細かいのです。

豚肉もそうなのですが、塩味が肉全体に馴染んでいて、肉の旨味をよく引き出しています。ソーセージはスパイスが効いてこれも旨い!野菜類も酸味や塩味、それぞれの味付けが一歩引いて肉とのバランスを取っている感じ。

豪快だけど皿全体の完成度も高いのです。

お会計はクラフトビールも入れて13.5€(1985円)。職人技の絶妙な焼きに絶妙な味付け。シンプルだけど極めてレベルの高い、モンテネグロBBQでした。うん、また来よう。

コトル旧市街と城壁歩き。

早めの夕ごはんを食べ終えてもまだ町は夕暮れの雰囲気。せっかくだから旧市街も少し観ておきましょう。

北に移動して来たのに、なぜか南国っぽい雰囲気。いくつかある入口の一つから中へと入ってみると、

お〜ヨーロッパっぽい旧市街。

これまでのオスマン帝国っぽい旧市街とは雰囲気が違います。石畳の道に石造りの建物。

路地と広場には、そこかしこにレストランやカフェがテラス席を出していて

なんとも洒落た雰囲気を醸し出しています。

ただ外から見ている限り、レストランはほぼイタリア料理店で締められているようです。モンテネグロの郷土料理店らしきものが全然見つからないことに少し違和感ありますね。

宿のスタッフさんから城壁の上を歩けるよと聞いていたので、登り口を探します。うん、これっぽい。

登った先にまだ上が。おお、確かに城壁っぽいですよ。

城壁の上はこんな感じになっていて、旧市街の中よりは外の景色を見ながらそぞろ歩けるようになっています。

お、宿が見えますね。

曇り空でイマイチだけど、夕暮れの落ち着いたコトルの港は雰囲気があります。

旧市街の北側は城壁だけど少し広い公園スペース。コトルの町はあちこちに休憩できるベンチがあるので、のんびり過ごすにももってこい。

屋根に乗ってるかわいい形のは煙突なのでしょうか。

教会のものらしい立派なドームが見えているので、城壁を降りて見学してみます。

これがドームのあるSaint Nicholas’ Church ですね。

旧市街には教会が沢山あるようなので、色々見て回るのも楽しいかもしれません。一方で旧市街の中は完全な観光地価格。わたし的には旧市街はブラブラ歩きをする位で、お茶やご飯は外でかなあという感想でした。

次回コトル2日目は、コトルの町と内海を一望できる絶景!砦への裏ルート攻略と、再び訪問したタンガ・レストランでのモンテネグロ式ハンバーガーです。


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