早い人は28日から年末年始の休暇だそうですが、今日30日からの方も多いですよね。
今年も1年お疲れさまでした。
さて、山々が連なる美しい景色に囲まれたエッラには、5大スポットというのががあるようです。前日の夜に行ったレストラン Cafe Chill のメニューに載っていただけなんですけどね。
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- ナインアーチブリッジ
- リトル・アダムス・ピーク
- エッラロック
- 紅茶工場
- Chill Ville View Point Hotel
知らないままに、1〜4まではクリアしたようです。さて今回はエッラロック。宿のオジサンが「往復4時間でホテルから歩いて行ってこれるよ!」と言うので実質エッラ最終日の3日目に行ってみました。
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宿のオジサンのざっくり説明を頼りに、トレッキングに臨みます。
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ホテルからでも見えるエッラロック。結構遠そうに見えるのですが、オジサンは「半日で行って帰ってこれるよ!まずこの道を真っ直ぐ行って、線路に出たら云々」と道順を説明してくれます。
でもその説明だと4回しか分かれ道がないけど、本当に辿り着けるんですか?
正直不安だけれど、毎日沢山の観光客が歩く道。きちんと案内表示も出ているだろうと、甘く考えていました。
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今日もモリモリの朝食を食べ、久々にトレッキングシューズを履いて、出発です。宿の前の道をまっすぐ進むと、まもなく線路にぶつかりました。
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あ、ちょうど列車が通過するところだ。
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たまたま泊まったホテルからはこのルートですが、どこからでも、とにかく線路に出れば大丈夫です。
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ここから2〜3km線路を歩いて行きます。前後にはポツポツとエッラロックを目指す観光客や、
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ここを生活道路として使っている地元の人の姿も。万が一列車が来ても、遠くから警笛で知らせてくれるし、脇によければ大丈夫。底が硬いトレッキングシューズなので、枕木の段差も気にならず快調です。
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線路脇には牛もいれば犬も走り回り、沿線に住んでいる人がとりあえず看板を出してみたといった感じの、ゆるいカフェもあります。
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時々視界が開けると、山と茶畑の景色が楽しめて、
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今向かっている方向には、滝も見えていますね。
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2kmちょっと歩いたところで、大きな橋に差し掛かりました。
Railway Bridge Kital Ella という橋ですね。
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暇そうなおっさん軍団は何をしているのでしょう。この橋を渡り、もう少し歩くと Kital Ella という鉄道駅です。宿のオジサンの説明では、そこまで行かず、この大きな橋を渡ったら、左に降りるというもの。
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おばちゃんが立っている脇に、降りられそうな場所がありますね。「エッラロックはここから?」と聞いたら、
そう、ここを降りて行きなさい。
と力強く肯くので、
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ホントにこんな道?
と不安になりながらも進んで行ったのです。ええ、先に言ってしまうと、
これがそもそも間違いです!
正しくはKital Ella 駅を過ぎて、Google maps でElla rock trail startと表示されるここ(↓)から山に入って行くのが正規ルートです。
実際帰りはこちらを通って、
往路よりずっと歩き易くて驚きました。
やっぱりトレッキングはちゃんと調べて行かなきゃダメですね。
怪しい地元オジイとの駆け引きで、スリリングなエッラロック・トレッキング。
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さて、そんなことは露知らず、宿のオジサンを信じて細道を降り、すぐに小さな橋があるからと聞いていたのですが、
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確かに橋がありました。
って、この橋がかかってる川、目の前から滝になって落ちていってます。線路から見えていた滝ですね。
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おおすごい!と写真をバシャバシャ。時間をかけて撮っていたのは、
実はこのオジイとの距離を離したかったから。
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線路脇を降りたときから常に私の前を歩いていて、確信はないけど、こちらのペースに合わせて歩いている。写真に時間をかけて、オジイが見えなくなってから先へ進むと、
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あ、待ってた。
確信犯で私の前を歩いていたのはこれで間違いないですが、問題はその目的。ガイドしてチップなのか、
まさか、強盗まである!?
木の棒以外に武器になりそうなものはないのを確認して「よし、万が一でも勝てるな」と判断。気持ちが悪いのでこちらから挨拶してみると、
ワシは農家なんだ。ほら、これが身分証明書だ。
頼みもしないのに身分証明書を見せるのは、怪しいだけですよ。と心の中で呟きながら、一緒に暫く歩いていると、分かれ道に差し掛かりました。実は宿のオジサンに聞いた分かれ道は、それらしき場所が倒木で塞がっていて、
もうエッラロックへ向かうルートについて、何の情報もない状況。
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仕方がないのでオジイに聞くと、
うむ、こっちだ。
当たり前のように前を歩いて案内してくれます。やっぱどう見てもガイドじゃないか。さすがに「なんか良い人!」なんて思うほどウブではありません。オジイの案内する道は、上の写真のような藪の中の細道や、
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岩の上を歩いたり。言われなければ、これが道だと思わないですよ。しかも藪の中を歩きながら、
この辺はコブラがいるから気をつけろ。
ちょっと、怖いんですけど。どう気をつけたらいいかまで説明してくれないと...。これは不安を煽ってガイドに頼らさせようという仕込みですか。もしかしたら、道なき道を行くのもその為?
疑心暗鬼を膨らませながら、そしてコブラに怯えながら、それでもオジイについて行くしかないのでした。
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前日のリトル・アダムス・ピークで身につけた、マップポインティングをフル活用し、せめてもと、現在地の把握に努めます。
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山頂までもう半分くらいは来ていて、民家を過ぎ少し開けた場所に出たところで、オジイが振り向いて言いました。「どうだ、ガイドは要らないか?」
オジイ、それ今言うの!?
ふつうは最後まで行ってから「連れてきてやったんだから○○ルピー払え」と言うか、もしくは交渉するなら先程の道なき道、コブラが出そうな場所がベストタイミングですよ?
山頂まで2000ルピー(1200円)でいい。本当のガイドは4000ルピーはとるぞ。
と言うのですが、ここからなら多分自力で行けます。だってもう、他の観光客をチラホラ見かけるし。さすがにもう半分くらい来ているので可哀想になり、チップ200ルピーをあげて、サヨナラしました。別れ際「この先は左、左と行けばいいから」なんて教えてくれて、
商売下手で根がやさしいオジイなのでした。
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オジイと別れてひとりになるとすぐに、ローカルなオバアが現れて、
エッラロックはそっちじゃないよ。ガイドしようか?
怪しいなと思い、オジイを信じてそのまま進むと、やはりそれが正しいルートでした。
正直オジイと嘘つきオバア。
誰をどこまで信じるか、それが旅の難しさです。
後半の登りがけっこうキツい!
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ようやく自分以外の観光客を見かけるようになって、ひと安心。観察していると、半分強はガイドをつけてきているようです。ちゃんと正規ルートで来ればそれなりに道も整っているし、他のガイド付き観光客にちゃっかりついて行く手もありますが、心配な方はガイドをつけた方が安心ですね。
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途中景色が開けて、
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こんな眺めを楽しんだら、最後のハードな登りが待っています。
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はぁはぁ、ひぃひぃ。
傾斜が急で、しかも長い。永遠に続くかと思った頃に、上から降りてきた人が、
もうすぐ!あそこまでだから頑張って!
と声をかけてくれました。ありがたい。最後の一息を登り切ったら、頂上の展望エリアは目の前。
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展望エリアの手前には、ジュース屋さんが店を出していて、
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パイナップルジュースを頼んでから突端へ向かいます。
↓エッラロック山頂
岩の先に立ち全開のパノラマを楽しむ!第2のビューポイントも忘れずに。
ジュース屋さんの先にある、張り出した岩が第1のビューポイント。
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うおぉ!昨日のリトル・アダムス・ピークより更に壮大なパノラマです。
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落ちたらやばそうな感じも一層です。
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余程の信頼がないと、彼女さんそのポジションには座れないですよね。大迫力の山並みに度肝を抜かれてだいぶ満足なのですが、この先の500m行った所に第2のビューポイントがあるとのこと。
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荒ごしのパイナップルジュースを飲んでから、向かいます。ここから先はお散歩気分でいける楽な道。最後に藪の中をかき分けると、
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おおおおお!
更に興奮する絶景が広がっていました。
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ダイナミックな山の稜線に大きな空。
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島国なのに、この壮大な景色はなんでしょうね。体力的にも精神的にも疲れたけれど、
来てよかったです!
↓第2のビューポイント
帰りは正規ルートから。
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帰りは他の人たちについていって、所謂正規ルートから戻りました。コブラに怯える獣道を歩くこともなく、すごく歩き易い。
宿のオジサンも、こっちを教えてくれれば良かったのに。
ここから線路に合流して元来た方向へ向かいます。
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間も無くKital Ella 駅。ここまでトゥクトゥクで来ることもできるし、たぶん帰りもトゥクトゥクがつかまります。体力を温存したい人は利用すると良いかもですね。
線路を歩いて戻り、遅めのお昼を食べていくため、来たときの場所を超えてここ(↑)から町に出ました。トータル4時間半弱。楽ではないけれど、特にトレーニングしていない人でも、十分行けると思います。
山の後の極上ビールと、デビルチキン。
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エッラロックから直行したのは、昨晩も来た Cafe Chill。料理も美味しかったけど、今回の目当ては何より、
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冷え冷えのビール!!!
スリランカではよく冷えの甘いビールが出てくるのですが、山歩きで疲れた今は、
ビールの冷たさが最重要項目。
その点この店は安心感があります。飲みごたえと喉ごしのバランスが秀逸なライオンビールをぐびりといくと、
カラダの隅々まで沁み渡るウマさ!
そして料理は、
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スリランカでよく見かけるけど、激辛っぽいのでトライしていなかったデビルチキン。今回はビール軸のチョイスだから、激辛上等なのです。
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覚悟してチキン口に放り込んでみると、
あれ?そんなに辛くない。
せいぜいピリ辛くらいです。それより酸味と甘味がはっきりしていて、
これ完全に酢豚の味じゃん。
ググったら、スリランカのデビル○○(チキンだけじゃなく魚とかもある)はやはり酢豚に似た味なのだそう。勝手に激辛カレーをイメージしていたので肩透かしですが、これはこれで美味しかったです。お会計はサービス料10%が入って1364ルピー(818円)。
色んな意味で贅沢なお昼ごはんです。
↓前回に引き続きですが、一応地図を貼っておきます。
次回予告
結局お昼のあとは力尽きて昼寝して、夜ごはんは前に行った Raha Ella Sri Lanka でスペシャルコットゥ。
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特別美味しくもなかったので、レビューはやめておきます。次回はエッラから海辺の街ゴール/Galle へ。ポルトガル統治時代の砦に囲まれた、
旧市街が丸ごと世界遺産
に登録されている風光明美なところです。
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