現地ならではのおいしさを探して、ゆるゆると旅します

世界一周 めし旅

ルクセンブルクは公共交通機関が国内ぜーんぶ無料⁉︎

投稿日:

6月17日の土曜日。フランクフルトからルクセンブルクへの移動日ですが、今回はいつものFLiX BUSではなくて、鉄道とバスを乗り換えて向かいます。Trainline というサイトで予約したのですが、これがこの時は一番安かったのですね。10:56フランクフルト中央駅出発でルクセンブルク到着は14:40予定。料金は35.3€(5189円)でした。ところでルクセンブルクって、

金融のイメージしかないんですけど、楽しめるんでしょうかね•••。

少し不安に思いながらの出発です。

※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(€)=147円で記載しています。


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フランクフルトからルクセンブルクへ鉄道とバスで!

宿からSバーンに乗って1駅、フランクフルト中央駅にやってきました。

この駅はもう勝手知ったるというやつで、

うん、このICE9554便に乗るのですね。ホームが確認できたので、時間まで朝ごはんをいただきましょう。

フランクフルトにきた時に食べたフライシュケーゼのサンド、それにアプフェルベルリナーというパンも買って6.3€(926円)。売店の脇に立ち食いスペースがあるので、すぐに食べてしまいましょう。

うむ、やはり旨いな。

時間に近くなって列車が到着。メールで送られてきたチケットには1等2等の記載がないのですが、一番安いチケットを探して買ったのですから、

まさか一等車両のはずがない。

そこは自信があるので2等車両に乗り込みます。さて、チケットには席も指定されていないのですが、勝手に座って良いものやら。

すかさずGoogle先生にお尋ねすると、

各席の上にこのように表示がされていて、この区間は予約が入っているよという意味なのだそう。ちょうどわたしが降りるSaarbrücken 駅から乗ってくるようなので、この座席は座っても良さそうです。

なるほど効率的なシステムですね。

快適な鉄道旅を楽しんでいて、喉が乾いてから気がつきました。

しまった水とか何もないぞ。

ヨーロッパの飛行機や鉄道旅では移動中の買い物がとても高くつくので、予め用意しておくのが定石です。でも無いものは仕方ない。乗り換えのザールブリュッケンでもあまり時間は無いですし、車内の売店に買いに行きましょう。

買ってきましたよ。小さなペットの水が3.3€(485円)だなんて、

ちょー暴利(泣)

玉露を飲むようにチビリチビリやりましょう。

ザールブリュッケン駅に到着し、ここでバスに乗換えです。FLiX BUS はチケットに乗る場所情報が送られて来るのですが、今回のチケットに情報はありません。駅のインフォで聞くと、

ルクセンブルクだな。じゃあAだ!

表に出て右のビルの近くにあるからと言われて向かうと、

うん、たぶんあれが右のビルでしょう。

あ、これがA乗り場ですね。ところがこの乗り場、確かにルクセンブルク行きが出るようなのですが、

バスの便名がL40なんですよね。わたしが持っているチケットには127番のバスに乗るよう書いてあって、

ほんとにここで良いのですか?

インフォのおっちゃんにはチケット見せたけど、結構雑に見てたからなぁ…少し不安になりながらバスを待ちます。13:25発のL40の電光表示は、いつの間にか消えて15:15発に変わり、オーストリアで1便すっぽかされた記憶が蘇ります。

大丈夫なのかと不安が増した所で、5分ほど遅れてL40のバスがやってきました。恐る恐るバスのおじさんにチケットを見せると、

おー、このバスでいいんだよ。

よかったよかった、無事ルクセンブルクに辿り着けそうです。そういやザルツブルグからウィーンへ鉄道移動した時も、チケットと実際の便名が違ってましたもんね。心臓に悪いからちゃんとして欲しいものです。

バスは2階建てで席数が多い上に、さほどお客が多くはないのでゆったり座れる。取り敢えずの心配も片付いて、ふふ〜んと鼻歌混じりに本なんか読んでいました。

14:50、予定より10分遅れてルクセンブルクに到着したのですが、そういやルクセンブルクの市内交通について調べていませんでした。

だいたい移動中にチェックして切符の買い方とかを予習しているのですが、とりあえずこの場で調べてみましょうか。

ルクセンブルクは公共交通機関がみんな無料ですって⁉︎

Googleマップの経路検索は生きていて、到着したバスターミナルから宿までは14番のバスで1本。続いてバスの切符についてググってみると、

ルクセンブルクはバスに無料で乗れる。

とこう書かれているのですね。ただ記事がいつ書かれたのかも分からないし、自国民のみならず旅行者も無料なのかとか、情報としてはかなりあやふや。どうしようかとふと見ると、

ちょうど14番のバスが来ちゃいましたよ!

乗り場に走って行く人に釣られて、わたしも走って飛び乗ったのですが、

ほんとにお金払わなくていいの?

不安なので車内でルクセンブルクの公式サイトとかも調べたのですが、やはりルクセンブルクは国内の公共交通を全部無料にしたようです。例外は長距離列車の1等車両とか少しだけあるようですが、電車もバスもトラムも乗り放題。

ある時調査したら、交通関係の収益の内、運賃収入は大した割合ではなかったらしく、ならいっそ無料にしちゃえばいいことだらけじゃない?と思いついたそう。確かに券売機とか検札のコストは浮くし、渋滞やCO2削減にも繋がりますもんね。社会補償にもなるし、

確かにこれはすごいことです。

まあ、国土が狭いから出来ることかもですけどね。いずれにせよ、面倒なチケット購入とか考えなくて良いのはとても嬉しい。ルクセンブルク良い国じゃないですか!

さて、今回の宿は中心部から少しだけ離れたユースホステル。名前的におじさんが泊まって良いのかと思いましたけど、今回のルクセンブルクで唯一見つかったドミトリー宿です。それでも1泊35€(5145円)ですからね。決して安くはないのです。

受付の兄さんは日本が好きだそうで、片言の日本語で話てくれて和やかなチェックイン。

その蛸焼って書かれたTシャツがクールだね!

お世辞のひとつも言おうというものです。部屋は4ベッドのドミでベッドの作りもしっかり。部屋ごとにトイレとシャワーがあるという贅沢仕様です。うん、なかなか素敵な宿ですよ。

鉄道の中で買った水はとうに切れて、宿の自販機で高いコーラを購入。

ふ〜沁みる。

はやくスーパーに行かないとですね。

とりあえず、ルクセンブルクを一望してみる。

コーラを飲んで生き返ったので、さっそくルクセンブルクの町へ繰り出します。地図で見る感じ、途中のBock Casemates という場所からルクセンブルクを一望できるようなので、寄って行きましょう。

ユースホステルからは長い上り坂。ルクセンブルクは結構、町の中に高低差があるようです。

坂を登り切って振り返ると、あそこの旗が立ってる場所がBock Casemates ですね。確かに眺めが良さそうです。さっそく行ってみると、こんな景色。

ふむふむ、まあまあですかね。

道路の反対側も展望台になっているので、そっちも見てみましょうか。

お〜こっちのが綺麗!!

ルクセンブルクってプライベートバンクが沢山あって、お金持ちしか居ない都会のイメージだったけど、町の雰囲気はとても素敵ですね。

白系の壁に黒屋根が、シュッとして端正な佇まいです。実は来てから知ったのですが、ルクセンブルクの中心部を含むこの一帯は、「ルクセンブルク:その古い街並みと要塞群」として世界遺産に認定されているんですね。なるほどなるほど、これは中心部も楽しみになってきました。

Bock Casemates から西へ歩くとすぐにルクセンブルクの中心街に入ります。

東から来るとここが中心街への入口。

入ってすぐにMichaelskirche というカトリック教会があります。とりあえず挨拶がてら入ってみましょうか。

ほほぉ、落ち着いて良い雰囲気ですね。

ルクセンブルクは人口62万人(2020年統計)ほどの小さな国なので、首都の中心街も歩いて一周できるほどの大きさ。

人口は少なくてもその平均所得はヨーロッパ平均の2.5倍というから、やはりルクセンブルクはお金持ちの国。資産家がお金を預けに来るタックスヘイヴンとしても有名ですしね。余裕があるからでしょうか、街のあちこちに花が植えられてとても綺麗に保たれています。

こちらはルクセンブルク大公宮。ツアーに参加すれば見学できるらしいですが、まあいいか。

暫し素敵な街並みを散歩して、飲み物をゲットしにスーパーを探します。

あったあった、ここがスーパーですね。

さすがルクセンブルク。スーパーに売ってるさして高くない食器もなんとなく洒落ています。

気になる物価はというと…

やっぱり少し高いですね。

メモを取り忘れて具体的な金額は覚えていないのですが、ただでさえ高いヨーロッパ価格から、もう一回り高い印象。

今回の宿は自炊もできないですしね。飲み物だけ買っとこうと思ったのですが、

ほお、日本食コーナーが思いのほか充実していますね。”楽” シリーズというのがあって、味噌とか豆腐まである!

うーん豆腐が約5€(735円)かぁ•••。

この値段でも悩むくらい豆腐に惹かれるのですが、やはりやめておきましょう。

散々迷った末に、乾麺の蕎麦だけ買ってきました。これはいざという時の為に取っておきましょうね。

ルクセンブルクの国民食、ジュッド・マット・ガーデボウネン。

スーパーを出てバスに乗り、中心街から離れてレストランへ。

Restaurant Mousel's Cantine Sàrl というこのお店では、ルクセンブルクの国民食と言われる、ジュッド・マット・ガーデボウネン /Judd mat Gaardebounen が食べられるのです。

お店の方に日本語で「もしかして日本人ですか?」と聞かれて驚いたのですが、彼は以前日本に住んでいたそうで物腰がとても柔らかな紳士。

店も落ち着いた雰囲気で、堅苦しさもないのでリラックスして過ごせます。

まずはこの店で自家醸造しているビールから。CLAUSEL PILS は0.5ℓで7.5€(1103円)と、ドイツやチェコはビールだけは安かったのでちょっとビビりますね。味の方も最近飲んできたビールとは全然違う、

すっかり爽やかな軽い飲み口。

苦味もコクもほとんど感じないのに、薄っぺらさは全くないんですよね。すぅーっと喉を通る美味しさです。

さて、こちらがルクセンブルクの国民食ジュッド・マット・ガーデボウネン、24€(3528円)です。作り方はまず燻製豚肉を塩抜きして香味野菜と共に茹でる所から。そして茹で汁をバターと小麦粉のルーで伸ばし、塩茹でしたそら豆を合わせる。

つまりこの2皿セットでひとつの料理なのですね。

そら豆はまったりまろやか。思わず頬が緩む優しい味だけど、小麦粉とバターがたっぷりなので、この量だとかなりお腹が膨れます。

お肉はやはりベーコンにかなり近い味で、茹でてあるのでさっぱりと食べられます。うん、これは美味しい。美味しいけれども、

やっぱ量がすごいんですよね•••。

200gはあろうかというベーコンの塊なんて、日本じゃ普通は食べないですもんね。量に圧倒されながらも美味しくいただきました。

次回はルクセンブルク2日目。再びルクセンブルクの街の散策と、これもルクセンブルク名物、パテ・オ・リースリングを食べてきました!


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