7月1日の土曜日。前日になんとか歯の治療を受けることができて、一路アイスランドを目指します!と言っても、翌7月2日のロンドン→アイスランド便は購入済みだし、歯が痛くなる前におさえていたロンドン5泊のキャンセル不可予約は生きています。最後の1泊だけとはいえロンドン経由で行く方が、ブリュッセルから直接アイスランドへ飛ぶより幾分安上がり。なのでまずはロンドンへ飛ぶ飛行機をおさえていたのですが、
ここからアイスランドまでが長かった•••。
今回はアイスランド一周旅が始まる前の、移動に苦しむ泣きの回。苦しむ様を笑うもよし、同情して励まして下されば尚よし、お好きなように楽しんで下さいませ。
※文中のレート換算は後日イギリスで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1£(ポンド)=182.6円、またアイスランド・クローナは文中に書いた通り1Kr(クローナ)がほぼ1円なので日本円換算は記載無しとさせていただきます。
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ブリュッセル空港行きはこの電車で合ってますか?
ブリュッセルで泊まっていた宿から経路検索すると、ブリュッセル国際空港へ行くにはBruxelles-Noord 駅から電車に乗るのが良いらしい。
というか、1駅13分で着いちゃうから滅茶苦茶近い!午後の便なのでチェックアウト後も宿でゆっくりさせてもらい、歩いて駅へ向かいます。
こちらがBrunelleschi-Noord 駅。
中に入ると券売機があったので、たぶんこれで切符を買えるのでしょう。
出発駅と行き先を指定して、
おっと、空港へ行く時は向こうでも切符のチェックがあるから捨てちゃダメだよと出てきました。はいはいリョーカイです。
料金は2等車両で10.3€(1514円)。さて電車に乗る前に飲み物や食料を買っておきましょうか。どうせ空港は、べら棒に高いんですから。
駅直結でスーパーがあったので、朝昼兼用のご飯と水を購入。準備万端で電車に乗ろうと案内板を見にいくとですね、
ん、何だこれ?
さっき買った切符はBrussels Airport-Zaventem 行きのもの。そして案内板には12:04発のZaventem 行きとは別に、11:34、11:51発のBrussels Airport 行きというのがあるのです。
ブリュッセルに他の空港なんて無いよね?
と不安になりながらも、11:34発のに乗ってみることに。変な方向に行かないかGoogleマップのGPSを注視してたけど、列車は順調に空港へ進んでいきます。10数分後に降りた駅は、
やっぱZaventem でいーんじゃないすか!
小心者の日本人をおちょくるのもいい加減にして下さい。
さて、今回のロンドン行きはチューリッヒ経由。Swiss という航空会社の便が安かったのです。まずは15時発のLX781番•••お、もうチェックインカウンターが開いていますね。
さくっと並んでさくっとチケットを発行してもらえました。
さっさと保安検査を通りたい所ですが、ここで規定以上の液体を捨てなきゃならないのですね。
さっき買ったばかりなのに•••。
まだ少し時間があるので一旦引き返し、買った飲み物をあらかた飲み終えた所で保安検査を通ります。
中はカフェやレストラン、お土産もの屋も多数。ノイハウスのチョコも売っていますね。
再びフライトの案内を確かめると、あらら25分遅れの表示が出ています。SN5107便というのが、わたしが乗るやつのコードシェア便です。
登場口ままで歩いてまた確かめると、さらに遅れて15:35発になっています。これはまずいなあ。何せチューリッヒでの乗り換えは55分しかないのです。係の人にちゃんと乗り継ぎできるのか聞きにいくと、
確約はできないけどベストを尽くします。いずれにしても、この便に乗って下さい。
とのこと。まあ同じ航空会社のフライトですから、何とかしてくれるでしょうと搭乗を待つのでした。
乗り継ぎ便は待っててくれますか?
喉が乾いてきたけれど、売店のコーラは500PETが5€(735円)。水もかなり高いのでここは我慢です。15時27分にようやくビジネスクラスの搭乗が始まりました。
ジリジリしながらようやく順番がきて機内へ向かったのが15時35分。
あ〜こりゃ間に合わないね。
途中ふと外を見ると、アイスランドの飛行機が見えるではありませんか。
あーもう、あれ乗っときゃ良かったんですよ。
とは一瞬思いはしたけれど、この時はさほど深刻には考えてなかったんですよね。搭乗が終わってもなかなか動き出さない飛行機は、16時になってようやく滑走路に向かいます。
飛び立った飛行機の中ではお水だけ無料配布され、あとはカップ麺一つも有料です。ひとたび飛んでしまえばチューリッヒまではあっという間。17時に着陸したのですが、ここでトランジット客向けのアナウンスが入りました。「○○のお客様は速やかに係員へお声かけください」などと言うのを耳そばだてて聞いていると、
ロンドン行きのお客様はSwiss のカウンターへお申し出ください。
と。乗り継ぎできるとも出来ないとも言われずに、いやもしかしたら聞き取れなかっただけかもですが、降機後は一目散にSwiss のカウンターへ。
どこだどこだ。あった、あそこだ!勢い込んでチケットを見せて状況を訊くと、
あ〜いま新しいチケットを出しますからね。
やっぱそうか。17時10分発だから無理くり乗せてくれるかもと思ったけれど、もう荷物も次の便に向かってるとのこと。一言お詫びがあっても良いとは思うけど、どうせ言っても詮無いこと。気持ちを切り替えていきましょう。
Swissめ、またしても!
お詫びに20スイスフランのバウチャーを発行してくれました。1スイスフランが164円くらいだから、3280円相当ですね。
振り返られた次の便は20時55分発のフライト。一気に4時間近くの待ち時間が出来てしまいました。
バウチャーが使える店をチェックすると、20フランでだいたい一食分。豪華なのは足が出る感じです。
よく考えてありますな。
ならばこちらも一計を案じ、プライオリティパスが使えるラウンジへ向かいます。
そう、ご飯はラウンジ飯で済ませてしまい、バウチャーはスタバのコーヒー豆を買おうという作戦です。
売店のコーラは3.95フラン(648円)だし、
は750mlの水が4.45フラン(730円)ですからね、無料ラウンジの威力たるや凄まじいものがあります。さて、ラウンジでしっかり時間を潰してスタバへ行ってみると、
お客様、バウチャーで豆は買えませんよ。
なんと、飲食物にしか使えないのですね。バウチャーとか貰うの何気に2回目なので知りませんでした。ならばと普段は飲まないフラペチーノを頼み、残りはペットボトルの飲み物を購入。どうせロンドンでもスーパーとか行く余裕はないのでしょうから、これで明朝まで凌ごうという作戦です。
さて、ロンドンへはフライト時間が1時間45分。時差で1時間巻き戻るので、20時55分発の便はロンドン時間の21時40分に到着の予定です。
そろそろ搭乗口が表示されてるかと見てみたら、
おいおい、また遅延してるじゃないですか。
もう本当いい加減にして欲しい。急ぐ必要もなくなったので、ゆっくりトボトボと搭乗口へと向かいます。
20時55分に搭乗が始まって「遅れると行っても大したことは無さそうだ」と少し安心したのですが、やはりそんなに甘くないSwiss さん。
そこから飛行機が全く動かないのです。
機長から「45分ほど遅れそうです」とアナウンスがあったけれど、結局動き出したのは1時間近く待った21時50分、離陸したのは22時4分ですよ。段取り悪すぎませんか?
宿のチェックインに間に合うのか⁉︎
細かく時間を記録しているのは、何も航空会社への恨みを書き連ねる為ではなくてですね。ここまで遅れると宿に入れなくなる可能性が出てきた為です。予約したホステルのチェックイン締切は深夜0時。また離陸を待つ間に宿までの最終電車とか色々調べたいのですが、空港WiFiはもう届かず、
Yettel のSIMは相変わらず繋がりません(悲)
ひたすらジリジリしながら時間だけを追っていたという訳です。
ようやく飛び立った飛行機からは、雲の上の夕焼けが美しく、
ロンドン上空に差し掛かると、夜景がまたまた美しく、
ハァ〜、頼むから1分でも早く着いてくれ。
美しい景色をよそに、そればかり考えていたのでした。
ヒースロー空港に着陸して飛行機を降り、ビルに入ったのが22時半。そこからパスポートコントロールで入国審査を受け、といっても日本人は自動登録機にパスポートを読ませるだけですが、預け入れ荷物をピックアップしてと刻々と時間が過ぎていきます。空港WiFiが繋がった時点で宿までの経路検索をしてみた所、
ぐふっ、もう宿のチェックイン締切には間に合いませんね…。
もしかしてSwissの人が見つかれば、補償で別宿を取ってくれたりしてとカウンターを探してみるも、
この時間に人なんかいる訳ない。いや探せばあるのかもですが、ヒースロー空港って第5ターミナルまであるんですよ…。しかもそれぞれ離れてて、移動はバスとか電車とか。
とにかくここは自力で何とかするしかなさそうです。もちろんお金を使えば何とでもなる問題なのだけど、安さに釣られてチューリッヒ経由便を取り、宿はドミトリーの予定だったのに、
タクシーにホテルで5万円とか馬鹿らしぎて絶対に嫌だ。
ネットで調べると、ターミナル4にYotel という格安仮眠宿があるという情報がヒットしました。但し同社のサイトを見るとヒースロー空港の店舗が出てこなくて、廃業している可能性も高い。インフォのおっちゃんも「あると思うけどやってたかなぁ」と。
「ターミナル4まで無料の電車が出てるから行ってみなよ」というので駅まで歩いて来てみたら、駅員さんに声をかけられました。
あー君、たった今最終出ちゃったぞ。
地下鉄で行けと言われたけれど、降りたとこからバスに乗らなきゃならないっぽい。もういいですよ、頑張って行ってもやってない可能性大ですからね。それに何てったって、
わたし寝袋もってますから。
アラスカのユーコン川下りに参加する為にわざわざ持って来ていた寝袋を、こんな所で使うとは思いもしませんでした。第2ターミナルの出発ロビー。他にも同じくここで寝る態勢の同志に並び、なるべく快適睡眠空間を展開します。貴重品の配置を調整し、これで刺されでもしない限り奪わる事はないでしょう。ブリュッセルのスーパーで買った食べ物の残りとバウチャーと引き換えた飲み物。何もないより遥かにマシというものです。Swiss への憤懣はどこへやら、思いの外あっさりと眠りに落ちていったのでした。
ヒースロー空港からスタンステッド空港へ。
アイスランド便が飛ぶのはLCCなどが多く発着しているというスタンステッド空港/Stanted Airport。この空港間の移動が成田⇄羽田レベルじゃなくてですね、まあかなり面倒くさい。いま調べてみたら、Getyourguide というサイトで直通移動の車に乗れるっぽいのですが、この時はそんなことは知りもせず。当初乗る予定で予約しておいたスタンステッド・エクスプレスという電車に乗る事で頭がいっぱい。
ロンドンの街中にあるリバプール・ストリート駅とスタンステッド空港を50分弱で結び、料金は片道だと21.9€(3219円)。公式HP(→こちら)で予約して、メールで送られて来たチケットはこんな感じ↑↓です。
日付の指定しかないので、何時の便に乗っても大丈夫そう。運行頻度は基本は30分に1本、朝と夕方は更に便が増える様です(発車時間もサイトに載っています)。
そんな訳でリバプール・ストリート駅迄の行き方を寝る前に調べて眠りに落ちて、ざわめきを感じて目が覚めたのが4時半頃。既に出発ロビーにはそれなりに人が居て、カウンターも開いているようです。
なんだよもう、随分前に朝早いじゃないですか。
睡眠時間は3時間ほど。背中と腰が痛いのを我慢して、いそいそと荷物を纏めトイレで洗顔・歯磨きをしたら出発です。
お世話になった第2ターミナルからは、地下鉄でリバプール・ストリート駅まで行けるよう。
地下鉄を含むロンドンの市内交通は、オイスターカードというSuicaみたいなチャージ式のカードが共通で使えるとのこと。
今回は素通りだけど、アイスランドの後にまた来るつもりなのでカードもゲットしておきましょう。券売機の上部に「Buy」と書いてある機械で新規発行ができます。
下の方にある「Get new cards」のボタンですね。
おひとり様は常に1枚。哀愁に加えて悪臭まで気になるロンドンの朝です(自虐モード)
トップアップ(チャージのこと)するか訊かれるので、面倒だから纏めてしておきましょう。45£くらいかな。因みに余った残高は返金してもらえるのですが、残金10£以下なら券売機で簡単だけど、10£を超えてると有人の窓口を探さなきゃで面倒らしい。面倒がらずこまめにチャージする方が良さそうですね(後の祭り)。
そしてカード発行料として7£(1278円)も取られるのですが、これを返して貰えたのは昔の話。2020年から返ってこなくなったようです。
世知辛ぇな〜。
まあ、その分便利な上に一日の上限金額まで使ったらあとは無料になるなど、特典も充実しているのです。
よし、無事オイスターカードをゲットできました。
イギリスの鉄道や地下鉄はちゃんと改札があるので、さっそくオイスターカードをタッチして構内へ。まずはピカデリー線という路線でホルボーン駅まで22駅53分。遠いなぁ。
ホームで待っていると白に赤と青の車両がギィギィいいながら入って来ました。
お〜すげえ、ロンドンの地下鉄だ!
サブウェイでもメトロでもなく、ロンドンでは地下鉄をジ・アンダーグラウンドとかチューブと呼ぶんですよね。何せ世界最古の地下鉄はここロンドンです。これも立派なロンドン名物ですね。
世界最古だけあって、車両もかなり年季が入っています。音もすごいけど、意外に狭くて椅子も小さいんですよね。たまたまかもですが同じ車両の兄さんがたはスウェット上下のダラリとした格好が大半で、早朝からビールを飲んでる人も。
ロンドン紳士はどこにいった⁉︎
と思ったら、紺のブレザーにレジメンタルタイ。ネクタイと揃いのピンを溜めた小粋なおじさまが乗って来ました。
正面に座るのを感嘆の面持ちで見ていたのですが、
残念、おじさまチャック開いてます∑(゚Д゚)
気を取り直して先へ進めましょう。ホルボーン駅でセントラル・ラインに乗り換えて、4駅でリバプール・ストリート駅。
眠いけど寝過ごすわけにはいきません。空港行きに乗るまでもうひと頑張りです。
リバプール・ストリート駅まで無事到着し、
長いエスカレーターで地上へ上がります。
ここからスタンステッド・エクスプレスに乗るのですが、時刻はまだ6時ちょい前。余裕があるのでここらで何か腹に入れましょう。
一応発車時刻だけチェックして、なるほどプラットフォーム番号は直前にならないと出ないのですね。
6時オープンのお店でコーヒーとベーコン&オムレツサンド。ブレックファースト価格で5£(913円)くらいでした。
温かいコーヒーが沁みますね。食べたらぐっと眠気が襲ってきたけれど、なんとか空港行きの電車に乗り込みます。
地下鉄と打って変わって立派な車両。
座り心地の良い席に座って間もなく眠りに落ちて、気づいたらもうスタンステッド空港。
アイスランドへはPLAYという名前の航空会社、11時35分発 13時40分着予定のフライトです。
今回は早めに保安検査場を抜けて中へ入り、目指すはプライオリティパスが使えるラウンジです。温かい飲み物に、あわよくばシャワーがあったりしてと期待して行ったのですが、
ただ今満席で入れません。
とまさかの入場制限。いいですよ、臭いまま飛行機に乗りますからね。スタンステッド空港は混んでるとは聞いてたけれど、予想以上でした。
とはいえPLAYはその名に似合わずキビキビと動き、とてもスムーズに搭乗開始。
そしてまさかの、定刻前に飛び立ったのです。
その浮いた分、Swiss に回しちゃ貰えませんか?
ついにアイスランドの地に降り立つ!
少し小さめの飛行機はそれでもほぼ満席で、アイスランド人気の高さが伺えます。火山と氷河の国アイスランド。オーロラの時期でこそないですが、朧げな憧れを長いこと持ち続けていましたからね。
飛行機の中から久々に胸が高鳴っているのです。
お〜北の島らしい景色が見えて来ましたよ。
飛行機を降りると、冷たい風がビョウと吹き抜けます。明らかに温度が違う、北の果てに来たと実感できる風。
これがアイスランドか!
ただの風にすらテンションが上がるのです。ところでアイスランドはEUには非加盟だけど、シェンゲン協定には入っています。入国審査でいつになく質問を受け、シェンゲン加盟国のどこから入ってどういうルートを取ったか聞かれました。そろそろ上限の90日間に近づいていますからね、間違いが無いように日付と日数を纏めておいて良かったです。
預け入れ手荷物を回収し、ATMで現金を引き出します。アイスランドはクローナという独自通貨を使っていて、レートはほぼ1Kr(クローナ)=1円。楽なのでこのブログでは、アイスランド編に限り、日本円換算を表記しないことにさせていただきます。20,000Kr引き出したけれど、アイスランドはほぼ完璧なクレカ社会。現金が使えないことはあっても、カードが使えないことはありません(VISAとMasterに限る)。カード派の人は万一の場合の分だけで大丈夫そうでした。
でもせっかくなので、おろした現金を使ってみましょう。コーラ1本399Kr。高いけどうまいなぁ〜。トラブルを超えてここまで辿り着いたので、
ご褒美ということにしておきましょう。
さて、アイスランドではレンタカーで島を1周する計画。詳しくは次回書きますが、空港に迎えが来ているはずなのです。入国に時間がかかったからか、たぶん先に他の人を乗せて行っちゃいましたね。前日のメールで15分ごとに迎えを出していると書かれてたので、慌てずのんびり待ちましょう。
と、ちゃんとレンタカー屋さんのお迎えに会えた所で今回はここまで。次回はいよいよアイスランド1周旅のスタートです!
いやぁ、今回は歯医者話より更にしょうもない内容ですみません。ここまで長くなるとはと、書きながら後悔してしまいました。書き直すのはもっと大変なのでこのまま載せますが、全部読んでくださった方にはいつも以上に感謝しております。さて、次回はアイスランド車旅の初日。初めての海外自動車運転で、初めての右車線走行なのに、
受け取った車はまさかのマニュアル車∑(゚Д゚)
冷や汗が止まらない旅のスタートです。
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