7月27日の木曜日。アイルランド最終日となるこの日はダブリン発の現地ツアーに参加して、アイルランド西海岸を見に行ってみました。有名なモハー断崖は、
ギザギザの断崖が海に突き出る絶景地。
港湾都市ゴールウェイ音楽が溢れ、フィッシュ&チップスと牡蠣が美味しい町でした!
※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(€)=147円で記載しています。
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ギザギザ崖が海に突き出すモハー断崖。
今回参加したのははGet Your Guide という現地ツアーサイト(→こちら)から申し込んだ「ダブリン発モハーの断崖、アトランティックエッジ、ゴールウェイを巡る観光ツアー」というもので、料金は78€(11,466円)でした。集合場所はダブリン市内中心部の2箇所が設定されており、わたしがバスに乗ったのはこちら↓。
朝6:55集合ととても早いのですが、ツアーの所要時間は13時間。アイルランドの東端にあるダブリンから西端へ行こうというのだから時間がかかるのです。
集合場所で待っていた大型バス2台に別れて乗り込みます。
我々を乗せると程なくバスは出発。市内の別の場所で残りの参加者を拾い、一路東へと走り出します。
暫く走ると休憩所に停まり、朝食タイムかと思ったら「9時に出発するからね」とガイドさん。
13分しかないじゃんか∑(゚Д゚)
ご飯は諦めて飲み物だけ購入。こんなこともあろうかと、鞄に忍ばせていた行動食をバスの中で食べることにします。
天気は重たい雲が立ち込めているけれど、しっとりした感じの芝の丘や森が広がる様は、
思い描いてたアイルランドの風景!
スコットランドと見分けがつかない気もしますけどね...。実はこんな景色を見たくて郊外ツアーに参加したのであって、何がなんでもモハー断崖を見たいわけでも無いのです。車内では延々と喋り続けるガイドさん。とても大柄な彼は前に行ったり後ろに行ったり、動きながら参加者に声をかけて仕事熱心なのは良いのですが、
通りたびにわたしの肩にドスンドスン(怒)
ちょいとムッとしてきた所で、
トフィーをくれたので水に流しましょう。なんだ、結構いいヤツじゃないですか。
3時間半ちょいかけて、西海岸にあるモハー断崖/Clifffs of Moher に到着。バスを降りると冷たい海風が吹き抜けていきます。
いま真夏ですよね?
慌ててウィンドブレーカーを羽織ったけれど、まだ寒い。さてここでは2時間のフリータイムです。長いようで実は短くて、
こちらは入口にあった案内板。真ん中に赤く「You Are Here」とあるのが出発地点です。そこから地図の左下方面、マザー・タワーという岬の先っぽに近い塔まで歩くと4.5kmで片道1時間15分ほどかかるのです。バス駐車場の近くにはオブライエンズ・タワーという別のビューポイントもあるので、手軽に楽しむならそっちでもOK。でもせっかくなら断崖近くを歩いてみたいですもんね。
とりあえず駐車場から海の方に向かい突き当たると、いきなりの断崖の絶景。
おお〜格好いい!!
ここを右(北)に行けばお手軽なオブライエンズ・タワー。左(南)へ行くと断崖沿いの散策ルートです。マザー・タワーまでは無理でも、行ける所まで行ってみましょう。
断崖散策路の入口にはこのような危険告知の看板が立っていて、落石や地崩れの恐れありとのこと。
要は自己責任でということですね。
最初は板壁で崖と区切られて、全く危険は感じません。海に使って芝の丘を登っていくのはとても気持ちが良いですね。
寒いけど•••。
丘を登ると目の前は断崖とその下の海。
向こう側に小さく見えているのが、オブライエンズ・タワーです。
内側は広場とした牧草地になっていて、牛が放牧されているのどかな景色。潮風に晒された牧草を食べて育つと羊が旨くなるとは聞きますが、
牛もまた然りなのですかね?
不穏な視線を牛さんに向けつつ歩みを進めると、
いつのまにか板壁も無くなって、道はむき出しの崖沿いに入ります。「押すなよ押すなよ」のフリは、ここではやらない方が良さそうです。
つい崖下を覗き込みに行きたくなりますが、特に土が見えてない芝生の部分は脆い可能性もありますからね。実際ごくたまに落ちる人がいるそうなので、慎重にいきましょう。
誰かが先に突端に立っていたら安全だと判断できます。他人を盾にして安全を確保する作戦です。
いま写真で見てもなかなかですが、実際はもっとずっと迫力があります。
振り返ってみるとギザギザの断崖が奥まで続き、
うん、やはり格好いいですね。
40分くらい歩いた所で引き返すことにしました。
危険告知の案内板まで戻ってきて、今度は北にあるオブライエンズ・タワーへ行ってみましょう。
整備された階段を上がると、すぐに塔へ到着。塔の前の広場からモハー断崖を見ると、
このように全体像がよく分かります。構図の美しさならオブライエンズ・タワー、迫力を求めるなら断崖遊歩道という感じでしょうか。
こちらがオブライエンズ・タワー。塔にももちろん登ることができるのですが、
塔の上はこんな感じなので、視界がいまいち開けません。
ちょうど海鳥が飛んできたので、岩壁の間から1枚。
オブライエンズ・タワーから駐車場方面に戻ってきて、最後はクリフス・オブ・モハー・エクスペリエンスというビジターセンターへ。
ここでは崖の成り立ちや周辺の生態系などを博物館的にまとめた展示もあるのですが、見たかったのはミニシアターで上映されている映像です。
断崖を飛ぶ鳥の視点でダイナミックな動画を見ることができて、
さらに鳥が海にダイブして崖下の海の中まで見られるというサービスっぷり。たった今実際に断崖を見てきたからこそ、臨場感もひとしお。
ビジターセンターにはレストランもあるのですが、座って食事する時間はもうありません。コーヒーを買って胃袋を温めて、食事は次に寄るゴールウェイの町まで我慢しましょう。
音楽溢れる港湾都市ゴールウェイ。
モハー断崖を出発し、アイルランド西海岸を北へ北へ。大西洋を眺めながらのドライブです。
途中車窓ごしにデューングラ城が見えたり、上の写真のようなカルスト地形っぽい海岸が広がったり。2時間ほど走ってゴールウェイの町に到着しました。ここでも2時間の自由行動ですが、希望者は20分間のガイド付き町歩きにも参加できます。
わたしはというとガイドさんに背を向けて真っ先にご飯を食べに行ったのですが、先にゴールウェイの町の様子を書いておきましょう。
ゴールウェイの目抜通りにはレストランが建ち並び、大勢の観光客が行き交っています。所々に人が集まっているのは音楽系のストリートパフォーマンス。アコースティックなものからロック、ヒップホップとジャンルは多種多様です。
ゴールウェイは音楽の町として知られ、ものすごい密度でストリートミュージシャンが腕を競い合っています。平日なのに華やかでお祭りのようですね。
露店も多く出ていて目を楽しませてくれて、
ダブリンよりずっとツーリスティックだけど、賑やかで楽しげな町をぐるりと歩きます。
中心部を少し離れて緑の綺麗なコリヴ川を渡ると、
こちらがゴールウェイ大聖堂。
入場料は一応無料なのですが、入口にはハッキリと寄付を求める金額明記の看板が出ておりまして、
これは寄付しない訳にはいきませんね。
3€(441円)をドネーションボックスに入れて中に入ります。
外観同様にモノトーンのレンガ造りが素敵です。
後ろにはとても精巧なステンドグラス。
祭壇の手前には、天井のドームから青い光が差し込んでいます。他ではあまり見たことのない可愛らしく美しいカラーリング。
こちらはモザイク画で良いのでしょうか。鮮やかな青色がとても綺麗でした。
フィッシュ&チップスの大人気店、マクドーノズ/McDonagh's。
順序が逆になりましたが、ゴールウェイに着いて真っ先に向かったお店がこちらのマクドーノズ。字面を見て頭の中でマクドナルドに自動変換されちゃうけれど、全く関係ありません。
15時近い時間にも関わらず、店はかなり賑わっています。店に入るとカウンターに向かって行列ができていて、まずは注文と支払いを済ませて好きな席に座るシステム。
メニューはこんな感じでフィッシュ&チップスというか、魚とチップスをそれぞれ注文する仕組み。だからポテトに飽きてたらサイドメニューからオニオンリングをチョイスする事もできるのですね。
まずはビール4.8€(706円)で喉を潤します。缶ビールだけど、空っぽの胃袋に沁み渡りますね。くはぁ〜。
続いては牡蠣。翌日にはカナダに飛んで、その2日後にはカヌーでユーコン川を下るキャンプ生活が始まります。トイレもろくに無いだろうし万が一牡蠣にあたったら目も当てられないのですが、バスの中で散々聞かされていたのです。
ゴールウェイは牡蠣が美味しいと。
「倒れるなら前のめりにいこうぜ」と無駄に漢らしく注文した牡蠣は3ピースで6.8€(1000円)。
スコットランドや他のヨーロッパ圏で食べたものよりひと回り大きく、食べるとトロリとして潮の香りがふわりと広がります。
うん、これは美味い!
実はこれまで食べ物であたったことはインド以外無いのですが、今回も無事でした。胃袋が強くてほんと良かった。
さてメインのフィッシュ&チップスです。魚は好きなのを選べて、鱈・鮭・ホワイティング・鯖・燻製魚・メルルーサ・エイの7種類。メルルーサも気になったのですが今回はホワイティングにしてみました。チップスと合わせて12€(1764円)。メニューの写真的にはスケトウダラに似ていますが、味もそんな感じのクセがほんの僅か。でも鱈よりしっとり柔らかく、
うんうん、とても美味しいですね!
衣が極薄でカリっとしていて、質の良い魚の味わいを素直に楽しめる一皿でした。
集合時間にバスへ戻り、あとはまっすぐダブリンへ帰ります。結局立ち寄り先はモハー断崖とゴールウェイだけで、
アトランティック・エッジはどうしたの?
と思わないでもないですが、元々アトランティック・エッジが何かを知らないので文句をつける資格もありません。車窓からアイルランドの大地や海も見られて、満足できる内容のツアーでした。
次回はアイルランドを発ち、一気にカナダへ。バンクーバーで1泊し、翌日にはユーコン・テリトリーのホワイトホースに到着。長年夢見た4泊5日のユーコン川カヌー下りに参加するのです!
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