リアルタイムでは本日ブルサからアンカラへと移動中。トルコの首都って以外、何も知らないアンカラという町。果たして楽しむことはできるのでしょうかね?アンカラの絶品料理情報、必見名所情報などお持ちでしたらコメントで教えてくださいませ。さてブログは3月20日。ようやく雨も上がったので、
イスタンブール観光の定番、ボスポラス海峡ツアーに参加してみましょう!
※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1TL(トルコリラ)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位で値段が変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。
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高級レストランのケバブを試してみたら、想像以上の恐るべき実力。
ボスポラス海峡ツアーの船が出ているのはヨーロッパ側旧市街、ガラタ橋の袂のエミノニュ/Eminönüというエリアです。ならばそこにある老舗ケバブレストラン Hamdi Restaurant - Eminönü もこの機会に攻略しておきましょう。ここは所謂高級店。ユニクロにGU中心で固めた使い捨て上等旅装、さらに足元はKEENのサンダルという出で立ちですが、
せめて眼鏡はキレイに拭いていきましょうね。
フランスの星付きレストランならビビる所ですが、ここは旅行者も良く来るエリア。先日のキラキラ朝食の店よりはずっと敷居が低く感じます。中に入ると上階へと案内されて、
おお、窓際の上席に通していただけましたよ。
さすが世界のユニクロ。
窓からはイェニ・ジャミィとガラタ橋が一望です。よいよい絶景かな。これからボスポラス海峡ツアーにも参加することだし、
一気に観光客気分が盛り上がって参りました。
白でパリっと統一された給仕服に身を包むプロフェッショナルな給仕さん。手渡されたメニューは中々分厚いですよ。高級店らしく余裕で英語が通じるのでオススメを聞いてみた所、グリル料理を3点勧めていただきました。
その中からこちら(上の方)ピスタチオ入りのケバブを選択。更にひよこ豆をペーストにした中近東の定番料理フムスと、温前菜を1品注文してみます。
デフォルトで付くパンも随分小洒落てるじゃあないですか。窓外の景色を眺めて待つこと暫し、
まずはフムスが到着しました。3つに盛られたこの形は、アジア側とヨーロッパ側旧市街・新市街、
つまりイスタンブールを象徴しているのですね!(たぶん違う)
味も3種類なのかと思ったらそんな感じでもなさそう。いや待てよ、もしやわたしには分からないくらい繊細で極秘な味分けをしているのかもしれません。高級店だから油断なりませんね。
まあ味は思ったより普通だなと結論付けた所で温前菜。イチリ・キョフテ/içli köfte という肉団子を小麦粉生地で覆って揚げたものです。ほう!つまりメンチカツみたいな?
いいえ全然ちがいます。
メンチカツより防御力を50ほど上げたような硬さで、水分を持っていかれます。逆に言えば噛むと肉の旨みが感じられて中々おいしい。まあ、普通においしいのですがそもそもここは高級店。
そろそろデカいの当てようぜ!ヘイヘイ!
ガラの悪い野次を内心で唱えたあたりで4番バッターの登場です。
ふふん、高級店らしく小ぢんまりと盛りやがって。そう思いながら一口切り分けて食べた瞬間、
煽ってすみませんでした、神旨です(土下座)
正直シシ・ケバブがこんなに洗練された料理になるとは想像もつきませんでした。粗めのひき肉から旨みと砕いたピスタチオの風味が絶妙にマッチして、
もう永遠に噛んでいたい美味しさ。
焼いて凝縮感の増したトマトにピラフ、付け合せも文句なしですが、やはりケバブの完成度が飛び抜けて強い印象を残しますね。
フラワートルティーヤのような薄生地もついてきたので、付け合せとフムスも加えてラップサンドにしてみましょう。
うんうん美味しいね。なんかお洒落な味がする。
この店を調べている時に「伝統的な料理法を守るケバブレストラン」という評価があったのですが、本気のシシ・ケバブは凄いものですね。日本の下手な所で食べる "パサついたつくね" みたいなのとは別次元の完成された料理でした。
チャイも飲んでお会計は420TL(3066円)。KUVERというのは英訳するとCOVER、つまり皿・ナイフ・フォーク等のテーブルセットを意味するので、25TLというのがサービス料的なものでしょうか。だとしたら安すぎると、煽ったお詫びも兼ねて少し多めにチップを置いてきたのでした。
イスタンブール観光の定番 "ボスポラス海峡ツアー" に行ってきました!
ピスタチオ・ケバブの衝撃に暫く呆然としながらも、ツアーのチケットを早めに確保せねばなりません。エミノニュ地区のフェリー乗り場、ガラタ橋袂の西側を歩いているとボスポラス海峡ツアーのチケット売り場がいくつか見つかります。(この辺↓)
ボスポラス海峡ツアーというのは、ガラタ橋袂からファーティフ・スルタン・アフメット橋までを船で往復してくるというだけのもの。ガイドも付かないし上陸などもしませんが、約1時間半の航路では、船上からいくつもの歴史的建造物を眺めることができるのです。
1時間に1回出航しているので、ふらりと行ってサクっと乗れば良いのですが、今回は満を持して30分以上前に乗船。全ては、
2階後方左側の席を確保する為です!
1階は全部窓で覆われ、その窓がきれいとは限らない。2階席の前方はビニールシートがかかっているし、船は左側に寄って進むので建築物を見るなら左側がマストなのです。
なんとか左端の目当ての席を抑えました。久々の好天だからか席は7~8割埋まっていますね。
14時の定刻通りに出航。イスタンブール中心街を離れ、ボスポラス海峡を北上していきます。
トルコの船旅にはチャイが欠かせません。渋~いから砂糖を入れましょうね。
最初に見えてきたのはドルマバフチェ・モスク。
続いてこれがドルマバフチェ宮殿ですね。一旦右側の岸に渡って、ユスキュダルの港に寄港。ここでも乗り降りできるようです。
再び左側に戻って今度はチュラーン宮殿。
さあさあ、オルタキョイ・モスクが見えてきましたよ!なんてさっきから建物の名前だけ羅列して随分中味がないなとお思いでしょうが、
まあ正直この辺は全然興味ありません。
出港までの待ち時間にささっと検索して、一応おさえるべき建物の場所をチェックしておいただけです。それでも律儀に写真を撮っているわたしはまだマシな方。
9割近い人たちは記念撮影か会話に夢中で、
建物を見ることすらしていませんから。
修学旅行の引率の先生だったら発狂しそうな所ですが、こちらはそれでころではありません。このツアーの目玉にして、わたしが見たかったルメリ・ヒサル要塞が見えてきたのです。この要塞は当時難攻不落と言われた東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルを締め上げる為に、オスマン帝国のメフメト2世が4ヶ月半で築き上げたもの。
ご覧の通りボスポラス海峡のぐーっと狭くなった所。ここに要塞を築き通る船に高税を課し、従わない船には砲撃を浴びせたのですね。対岸のアジア側には元々別のアナドル・ヒサルという要塞があって、両側から攻め立てるのだから堪りません。
いわゆる海上封鎖によって東ローマ帝国を経済的に締め上げ、最後は新兵器の高距離砲で陥落させたという、歴史の重要な分岐点。っていうのが、
読みかけで止まっている小説の話なので歴史的事実かは知りません。
そんな訳で、ぜひ船の側から砲弾を浴びる想像をしつつ要塞を見たかったのです。怖かっただろうなぁ。
ルメリ・ヒサルのすぐ先にある、ファーティフ・スルタン・アフメット橋を超えた所で船はUターン。今度は反対側の岸に沿ってイスタンブール中心部へ戻っていきます。
これが対岸にあるアナドル・ヒサル。それにしてもアレですね、ルメリ・ヒサルにもアナドル・ヒサルにも一切反応しない大半のお客様は、
いったい何を求めてこの船に乗ったんでしょうね。
ボスポラス海峡は昔も今も海上交通の要衝。多くの船が行き来していますが、アフメット橋を超えて進んだ先が黒海、クリミア半島があるウクライナ戦争の現場です。米偵察無人機をロシアが堕としたのも黒海上空。黒海封鎖を解除しての小麦輸出とかも、ここを通る話ですよね。
帰りはエミノニュまで行かず、ユスキュダルで下船しました。せっかくだから、もう1度行きたいと思っていたロカンタを再訪するとしましょう。
大衆食堂ロカンタの名店再び!
まだ少し時間が早いので、海沿いの公園で寝転がったりユスキュダルの町を少し散策したり。ようやく小腹が空いてきたので、Kanaat Lokantası へ向かいます。
前回食べた羊肉のピラフが滅法美味かったですからね、もう1回あれでも良いんだけどどうしようか・・・。幸せな悩みにうきうきしつつ、店を目指します。
店内に入ると・・・お、前回よくしてくれたオジサンが居ましたね。
「また来たよ」「おーお前か!」
相変わらず言葉は通じないのに、年来の友人のようにニッコニコで迎えてくれてがっちり握手。トルコらしくて嬉しいですね。「よし肉だろ!肉見に行くぞ」と、温菜コーナーへ連れていかれ、美味そうな料理の数々に迷うこと暫し。
まずはこちら。牛肉煮込みを茄子・トマトと一緒にキャセロールで焼いた料理です。
肉はホロホロに煮込まれてよく味が染みています。焼くことでギュッと旨みが凝縮された野菜もおいしい。相変わらずここは、料理人の腕が良いですね。
もう1品は羊と牛がミックスされたドネル・ケバブ。町中いたる所で見かける料理ですが、ここで食べたらどうだろうなと気になりました。
うん流石です、激旨です。
何種類かの部位が混ざっていて、ほわんと柔らかいのやクリスピーで香ばしいの。極上のミスジに似た、繊維がきめ細かくて程よくサシが入った所なんて、もう堪らなく旨い。
冷菜を省いたので今日は余裕がありますね。「甘いのも食べろ、旨いんだから」というオジサンに連れられてデザートも。これはカラメルのかかっていないプリンみたいなトルコ菓子のカイマチーナ。トルコにしては甘すぎることもなく、
まるで甘い玉子豆腐みたいな卵感。
ほっこり優しい味に満足して店を出たのでした。お会計は330TL(2409円)。またイスタンブールに来た時には必ず寄りましょう。
ボスポラス海峡ツアーも終えて、いよいよやることが無くなってきたイスタンブール滞在。食べたいものはいくらでもあるけど、それ以外の時間はさてどうしましょうね。次回はそんなイスタンブール9日目の3月21日、旧市街にある街角の人気ドネル・ケバブと、毎日メニューが変わるという新市街の今ドキ風ロカンタ(食堂)。そこで食べた牛レバーのピラフが絶品でした!
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