イスタンブール9日目を迎える3月21日目のこの日、朝から問題が発生しました。そう、
着るものがない∑(゚Д゚)
前のドミトリー宿は洗濯機があったので1度洗濯していたのに、もう切れちゃいました。洗濯頻度が高くて旅のフットワークを阻害するレベルですが、
もう少し暖かくなれば解決するんですよね…うーむ。
ヒートテック要らない季節まであと少し。そしたらTシャツと入れ替えますか。さて、今のホテルには洗濯機がありません。近場でlaundromat と検索して出てきたこちら、
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コインランドリーだと思いきや、クリーニング屋さんでした。でも3時間半後には受け取れるというのでお願いし、そうするともう暫く、
部屋着の短パンで過ごす必要がありますね。
ならば昼飯は近場でと、予めチェックしておいたドネル・ケバブの店へと歩みを向けたのでした。
※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1TL(トルコリラ)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位で値段が変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。
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旧市街で人気の立喰いドネル・ケバブ。
宿からもほど近いDönerci Şahin Ustaというお店。前日ユスキュダルのロカンタで食べたドネルが美味しくて、
そういや町でよく見る屋台チックな店のドネルは食べたことないや。
そう気がついたのでGoogleマップを当たって、評判の良い店を見つけておいたのです。近いとは言ってもこの辺は急坂が多いエリア。
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ヒィヒィ言いながら坂を登ります。登り切った先、グランド・バザールのすぐ脇に店があります。
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おお、昼前だというのに結構お客が来てるじゃないですか。向かって左側で商品を買って、向かって右の店内で立喰いできるよう。路上で頬張ってる人もたくさんいますね。メニューは超シンプルで、ピデに挟むかエキメッキに挟むかのチョイス。飲み物もコーラかアイランの2択です。
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ほとんどのお客はピデを頼むようなので、わたしもピデとアイランを注文。145TL(1059円)を払い、間もなく商品が手渡されます。
立喰い蕎麦より早いね。
隣へ移動して、いざ!
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受け取った時から良い匂いがしていたので、写真を撮るのもそこそこにカブリつきます。
うんうん、やっぱりかなり美味しい!
もっちりしたピデと肉のバランスが抜群です。肉がちょっと少なくないかと思ったのですが、脂滴り風味も強くてこれでちょうどドンピシャですね。これだけ旨いものが素早く手軽に食べられるなんて「さすがトルコやるな」なのです。
エジプシャン・バザールとグランド・バザール。
ところでイスタンブールのガイドブックに必ず出てくる2大市場といえばエジプシャン・バザールとグランド・バザール。おっと、書き出し早々ですが訂正しましょう。
イスタンブールのガイドブックなんて読んだこと無かった。
まあ、きっと必ず載ってるよねと思う位メジャーな市場なのです。新しい街に行く度に市場探しをする市場好きのわたしとしては勿論、もう既にチェック済みです。なのですが何というか、、、
期待してたのと全然違いました。
何を期待してたかって、それは勿論食べものでして、色彩豊かな食材から溢れる食文化の煌めき。それこそが市場の花であり核心なのだー!!太字でもない所でつい熱くなってしまいましたが、2大市場の両方とも食品が少ないなんて寂しいじゃないですか。書かずにスルーとも思ったのですがここは、
「旅行者だから生活品は要らないし、すぐ日本帰らないからお土産も買わんけんね」
という、かなり偏ったマイノリティからの冷めた目線でご紹介しましょう。
❶エジプシャン・バザール/Mısır Çarşısı
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今ネットで見たら「観光客向けのグランド・バザール、地元民が通うエジプシャン・バザール」と書かれたものが多かったですが、わたしの印象はエジプシャン・バザールも観光客向け。イスラミックな建物に小綺麗な店が並び、歩いていると声をかけられます。
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でも客引きの強引さとかは全然なくて、快適に買い物ができそうですね。陶器にファブリック製品、ランプのお店もありますね。生鮮食品は扱っておらず(つまらんのぅ)、
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食品でいえばトルコ菓子が並ぶ店、そして多いのがスパイス屋さんです。別名スパイス・マーケットと呼ばれるそうですが、町場の生鮮市場にもこの位の品揃えのスパイス屋さんは必ずありますからね…。
でもですね、町場の店と違ってこっちは英語が通じるのです!
声をかけて来たオッチャンにちょいと話を聞いてみましょう。
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トルコ料理でよく使う、ユカリに似た酸っぱいスパイスのスマック/Sumak。ウルシ科の植物の実だとは聞いていたのですが、
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砕く前の実物を見せてもらいました。種じゃなくて、種を被うこの殻がスマック。これをすり潰してるのだそう。
なるほど〜勉強になります(`´)ゞ
こういった活用も出来るけど、本命はお土産買いでしょうね。10分かからずに全体を見られるし、意外と同じような店がが並んでて品揃えも限られています。だから選び易いし、短時間でパパッとお土産を物色するには最高の場所かもしれません。
❷グランド・バザール/Kapalı Çarşı
東京ドーム2/3個分の広さの敷地に4,000軒を超える店舗。その巨大さと歴史ある建物の雰囲気も魅力のグランド・バザールですが、最大にして致命的な問題は、
食べ物ほとんど売ってないこと。
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エジプシャン・バザールより更に扱いが小さいのですよ。広すぎて全て踏破してないから見逃してる可能性もあるけど、多分そうなんです。生鮮品どころか加工食品やスイーツの店も極たまに申し訳程度にあるくらいで、じゃあ何が売ってるのかというと、
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大半はシルクなどの布製品と貴金属製品。それにもちろん絨毯ですね。
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あとアラビアンなランプも目を引きます。入り組んだ迷路のような屋内市場に小ぢんまりした店が連なり、ごちゃごちゃと大量の商品を並べている。こういう場では「掘り出し物の匂いがする〜!」とテンション上がったりしそうなものですが、
全くもって匂いません。
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古美術店や蚤の市みたいな怪しげな店がたくさんあると面白いのですが、大半は大量生産品っぽい。
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あと多分いちばん多いのが上野アメ横みたいなカジュアル洋服店。ジャンパーとかTシャツとか、怪しげなカジュアルブランドを並べてる店ですね。雑貨類は店の数も多いので、好きな人には楽しい場所かもしれません。
毎日メニューが変わる今ドキなロカンタの絶品レバーピラフ。
ロカンタというのはトルコの大衆食堂業態で、出来合いのお惣菜がショーケースに並んでいます。文字通り安価な大衆店もあれば、そこそこの値段をとるレストランのような店もある。そんなロカンタを現代的な感性でアップデイトしたというのがこちらのお店ロカンタ・ミミ/Lokanta Mimi 。
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もっともらしく書きましたが、
要はロカンタにカフェ要素を混ぜた、小洒落カフェ食堂ですかね。
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店の雰囲気も店員さんの接客もどことなくカフェっぽい。ただのオシャレ食堂なら絶対近寄らないところですが、口コミを見ると料理の評価がすごく高いんです。
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メニューは毎日変わるっぽくて、来てみないと何を食べられるか分かりません。というか英語メニューなのに、
字のクセが凄すぎて、来てみても何食べられるか分かりません(泣)
困っているとショーケースに案内してくれるお姉さん。おお、キレイで美味しそうなメゼ=前菜が並んでいますよ。
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「好きなの3〜4種類選んで」というのでひよこ豆、ビーツ、カリフラワーをチョイス。あとはメイン料理を選ぶべく、席に戻って再びメニューと睨めっこです。
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解読できた一番の単語から推測し、ようやくオーダーを済ませたタイミングで前菜が到着。おお、見た目はオシャレ料理だけど、
意外とガツ盛り!
ひよこ豆には少量の赤パプリカと干し葡萄が混ざり、チーズも散らして良いアクセントに。カリフラワーには黒キャベツとポピーシードですかね?小さい粒々が和えてあります。綺麗な酸味でとても美味しい。ビーツはほの甘くスッキリとして、どれもひと手間かけて工夫しているのが感じられます。期待が高まった所でメインの登場。
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牛レバーのピラフを頼んだのですが、予想外の外見ですね。パートロフィーなのか、サクサク&ハラハラの薄い皮に包まれて焼いてありますね。
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えいやっ、と真っ二つにナイフを入れてみると、
豊潤で食欲を誘う香りがぶわ〜っと広がります。
食べてみると、これは旨い!包み焼きにしてるから、レバーの旨味もスパイスの香りも米1粒1粒に染み渡っているようです。カレーピラフと言えばそうなのかもですが、日本でイメージするものとは全然違います。
もっと豊かで大人びて濃密な何か。
スパイスの組み立てとかぜんぜん違うのでしょうね。やはりトルコはスパイス使いが上手だなあと改めて感心したのでした。
ところで午前中に預けたクリーニング、ちゃんと時間通り仕上がっていましたよ。トルコは結構時間に正確な印象です。さて、次回はついにイスタンブール最終日。イスタンブールの “ちょっといい町” バクルキョイに再び行ってきました。バクルキョイで気になっていた残りの3軒を一気に制覇します!
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