イギリス ヨーロッパ 旅のブログ

究極ジャンクなピザクランチに、名店パブでスコッチウイスキーを嗜む。

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こんにちはミャーです。リアルタイムでは今サンフランシスコにいて、明日から50日間のアメリカ横断ドライブに出発です!本来ならワクワクドキドキで眠れないくらいの筈ですが、

今にも沈没しそうなほど疲れています(汗)

こんなんでちゃんと楽しめるんでしょうかねぇ…無理せずゆっくり行こうと思います。

さてブログは7月8日の土曜日。グラスゴー2日目のこの日は、1泊だけのユーロホステルを10時にチェックアウトして別の宿へ移動しなければなりません。3泊しかしないグラスゴー滞在で宿のハシゴは無駄でしか無いのですが、3連泊だと安宿が空いてないのだからしょうがない。

あーもう面倒だなぁ。

とぼやきながら、歩いて今日の宿へ向かいます。

※イギリスの通貨のスターリング・ポンド(£)は、実際にこの旅中にグラスゴーのATMでセディナカードを使い引き出したレート、1£=182.6円で記載させていただきます。


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ハギスがない⁉︎

今度の宿は前回より少しだけ町外れのセーフステイ・グラスゴーシティというホステル。

ここもスタッフの皆さんとても感じが良く、というか今回の旅ではスコットランド全体を通して、会う人みんな感じが良かったです。それはもう、

ロンドンよりぐっと印象が良いのです。

あくまで今回の旅での個人的な印象ですけどね。でも宿で話したインテリインド人も言ってましたよ。「スコティッシュの女の子はすぐ仲良くなれるぞ」と。

さて、話を戻して宿の話ですが、やはりこちらも15時チェックインは譲れなそう。荷物はロッカーに預けて2£(365円)かかります。

地味にイタイ。

さて時刻はまだ10時半、チェックインまであと4時間半もありますね。昨日と違って寝不足ではないので、昼食がてらグラスゴーの町を歩いてみましょう。

実際はこの後、土日対応の歯医者を探して動いたのですが、その話はブリュッセルの時にあらかた書きましたから。今回は飛ばしてグラスゴーの町歩きから。全体的にやはり茶色なグラスゴーを歩いていると、馴染みの赤い看板を発見!

うそ、ジョリビーがある!

言わずと知れたフィリピンの国民的ファストフードです。フライドチキンを米で食うか、甘〜いトマトソーススパゲティに悶絶するか、一瞬フラフラ入りそうになりますが、今回の昼飯は目当てがあるのです。

スコットランドにはイングランドやウェールズとまた違う独特の食文化があるのですが、その中でも特に有名なのがハギスという料理。羊の内臓を細かく刻み、羊の胃袋に詰めて茹でた料理です。アメリカのブッシュ大統領が2005年のG8会合に、

ハギスが出されることを懸念している

と言ったとか。その見た目もあって、ジョークも含めてかなりネタにされてきた悪名高さなのです。

それはもう、食べてみたいよね!

羊肉ラバーとしては、内臓とはいえ羊料理が不当な扱いを受けているなら正さねばなりません。

妙な使命感にかられ、Googleマップでハギス/Haggis と検索して見つけたのがこちらのザ・カウティング・ハウス/The Counting House。JDウェザースプーンという比較的大きなパブ会社がやっているお店だそう。

中に入ると高い天井にガラスのドーム。どこかの王宮にでも迷い込んだかのようです。

とりあえずカウンターに行って、昨日も飲んだTENNENT’S をオーダー。キャッシュオンで支払ったついでにハギスが食べられるか聞いてみると、

ごめんね、今はもうやってないの。

確かにGoogleマップに載ってたメニュー写真は少し前にアップされたやつでしたから。

仕方ないのでビールを片手に1人作戦会議です。

空いている立ち飲みテーブルを見つけて卓上のメニューを見ると、さすがお酒の品揃えは中々のもの。色々試したくなるけれど、まだチェックインすらしてませんからね。ここで酔っ払うわけにはいきません。

ならばお酒とは無縁のチップショップへ行ってみましょうか。スコットランド独自の揚げピザ、ピザクランチというのが気になっていたのです。

究極ジャンキーなスコットランドのピザクランチ。

店を出てすぐ東脇がジョージ・スクエア/George Square。グラスゴーの中心広場のひとつです。

芝生に歴史ありげな塔や銅像。

週末だけあって、皆さん寛いでおられます。

そこから更に東へずずいと歩いていくと、あった!ここが目当てのお店マーチャント・チッピー/Merchant Chippie です。

2人用のテーブルが5〜6卓の小さなお店。入口のカウンターで先に注文と支払いを済ませて、席で待ちます。こういうフィッシュ&チップスを中心に気軽に食べれるお店をチップショップとかチッピーと呼ぶそうで、パブ同様町のあちこちで見かけます。

さて注文は予定通りピザクランチ。各メニューにSingle、Super とあるのは単品とポテト付きの違い。ハーフのスーパー6.9£(1256円)を頼みました。

席に座って卓上メニューを見てみると、こちらの方が随分と見やすい。

あ、ハギスも置いてるじゃないですか!

しかもフィッシュ&チップスは結構受賞歴もあったりして。なるほど機会があればもう一度来たい所ですね。

さて、ピザクランチがやって参りました。どうですこの

潔いまでの単色っぷりは。

スコットランドの揚げピザには2種類あって、普通にピザを揚げただけのと、衣を付けて揚げたもの。衣付きがこのピザクランチです。

使い捨ての木のフォークでギコギコ切って断面を覗いてみると、

ほとんどピザ生地じねーですか(爆)

厚めの生地に薄〜く塗ったトマトソース。具材は僅かなチーズ以外、認識できないレベルです。

究極ジャンクなこの料理。

食べてみると外はサクサク中はふっくら。意外とイケるので困ってしまいます。モルトビネガーやブラウンソースで味変して、油が良いのかさほどもたれずに食べ切りました。

でもこの炭水化物×油の組み合わせを、ピザとポテトでダブル攻撃。

一度食べたらもういいかなあ。

というのが正直な感想です(笑)

グラスゴー大聖堂とネクロポリス

グラスゴー3泊の後にはイギリス旅行で一番楽しみにしているヤマ場が控えていて、アイスランドとの狭間にあるグラスゴーは謂わば体力回復期間。

あまりガツガツ動く気は無いのですが、町場にある大聖堂くらいはと観に行ってみました。奥にある塔は改修中だけど、1192年に建てられたそうでグラスゴーっぽい落ち着いた風合いが素敵ですね。

華美な装飾は無いけれど、重厚な雰囲気。

こちらはスコットランド王ジェイムズ4世の聖書の、1617に作られた初期の印刷複製本だそう。

これは鷹ですかね、とても凛々しい。

大聖堂を出ようと思って振り返ると、入口側のステンドグラスがとても美しく、暫く魅入ってしまいました。

大聖堂の裏側にはグラスゴー・ネクロポリスという場所があり、どうやら古いお墓のようですね。

坂道を登らないきゃならないのですが、丘の上にはスコットランドの歴史的に重要な方のお墓もたくさんあるそうです。

うん、全然わからんね。

興味深げに墓石を読む人たちを、興味深くはたから眺める。間接的に歴史の感慨深さを感じたような気になったので良しとしましょう。

分からないなりに雰囲気が良くて眺めも良く、

大聖堂もこのように全体像を見ることができます。よし、今日の観光はこれで終了!

スコッチウイスキー好きなら堪らない名パブ、ザ・ポットスチル/The Potstill。

飲んだり食べたり観光したり、だいぶ東へと歩いてきたので帰りは少し楽をしたい。Googleマップで宿まで経路検索すると、電車を使えば2駅で行けるようです。

グラスゴーには地下鉄も走っているけれど、これは普通の鉄道ですね。最寄りのハイストリート駅に行くと、係員らしきベストを着たおばちゃんがウロウロしていて、切符を売ってくれました。

なかなかアナログな•••。

2駅で2.2£(402円)です。

言われた側で待っていると、間もなく列車がご到着。あっという間にホテルまで戻り、ブログ書いたり休憩したり。夕方になり再び宿を出ます。

スコットランドといえばスコッチウイスキー。グラスゴーにはスコッチを飲めるパブはそれこそ星の数ほどあるのですが、中でも品揃え豊富で店員の知識も豊富なパブとして人気なのが、

その名もザ・ポットスチル!

ポットスチルというのはウイスキーを蒸溜する釜のことですね。スコッチはスペイサイドやハイランドなど、土地ごとに特色のあるウイスキーを造っているのですが、今回の旅では次に訪れるアイラ島がメインディッシュ。全精力をそこに傾ける所存なのですが、その前哨戦としてここで軽く飲んでおこうという算段です。

人気の店なので混む前にと17時半にやって来たのに、店内に入ると立錐の余地もなく客で溢れかえっています。一瞬帰ろうかと思ったけど、カウンターへの通り道で飲んでるお客さんがニコリとして道を開けてくれました。

やっぱスコットランドの人は感じが良いなあ。

温かい振る舞いに勇気付けられてカウンターまで辿り着くと、そこにはそれはもう大量のスコッチのボトル。「やあ、何を飲みたい?」と聞かれて「スコッチウイスキーなんだけど、カスクストレングスで比較的若いのがいいな」とリクエストすると、スモーキーさの好みを聞いた上であちこちからボトルを3本集めて来てくれました。

カスクというのは熟成に使う樽のこと。通常はそれを水で割って40度とかのアルコール度数に揃えて瓶詰めするのですが、カスクストレングスは割らずにそのまま詰めたもの。

強いけど胃の中で燃えるような力強さがあって、ある意味ではスコッチの醍醐味なのです。

20年30年と熟成が進むとウイスキーも老境に差し掛かり、角が取れて丸くなってくるのですが、若いのだと生命力に溢れて、粗さはあるもののその燃える感じがストレートに楽しめる訳ですね。

さて3種類のボトルについてそれぞれ解説をしてくれて、その内の2本はインディペンデント系のもの。日本のその辺の酒屋さんでは手に入らないボトルがゴロゴロ出てきます。難しいことは分からなくても、それぞれ香りを嗅がせてくれるので感覚で選べます。今回選んだのは真ん中のグレン・スコシア/Glen Scotia 、キャンベルタウンの独立系で11年熟成のものです。

これが7£ちょいで(1300円位)で飲めるのですから、スコッチラバーには堪りません。

日本だとこういう酒はかなりしっかりしたバーに行かないと飲めなくて、1杯2000〜3000円は普通なのです。口に含むと甘みがあって華やか。カスクストレングスなのでふわぁとアルコールが広がりながら胃に落ちていきます。うまい!

料理は簡単なパブ飯がいくつかあって、中でもパイがイチオシのよう。何種類かある中で、

見つけましたよ、ハギスパイ!

都度々々カードで支払うので値段を忘れてしまったのですが、たぶん5£(913円)前後。土台の生地にハギスを詰めて、上にマッシュポテトをかぶせて焼いてあります。

悪名高きそのハギスを恐る恐る食べてみると、

あれ?ぜんぜん大丈夫じゃん。

内臓特有の風味はあるけど、ふわりと薫る程度。まろやかまったりで、中々おいしいですよ。ただこれは半分以上がポテトだし、もしかしたら中和されているのかもしれません。やはりハギス単体で試してみる必要はありそうですね。

もう1杯くらい飲みたい所だけど、店内はさらに熱気を増して注文に行くのも大変そう。少し物足りないくらいがアイラ島に乗り込む態勢としてはベストでしょう。そう納得して、店を出たのでした。

次回はグラスゴー3日間の最終日。モサモサの毛がブサ可愛いハイランド牛を見に行って、ついにハギスにもご対面!レストランで食べるハギスは、スコットランドならではのソースと相まって未体験の味の境地でした!!


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