こんにちはミャーです。リアルタイムではウィーンを離れ、ハンガリーのブダペストに来ています。オーストリアにはザルツブルグとウィーンの計5泊だけだったのですが、
文化の薫りが馨しいこと。
クラシック音楽に絵画、インプットが多すぎて知恵熱でそうです。さてブログは5月19日、ベネチアで最後のご飯を食べて、トレンティーノ=アルト・アディジェ州の州都トレントへ移動しました。
※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。
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ベネチア郊外でバーカロの実力を思い知る。
ベネチア発トレント行きのバスは13:15発。来た時と同じ、郊外宿の近くから発車するので本島まで行くのはちょっとキツい。宿から徒歩圏内の店を探し、ベネチア郊外店を攻略です!
メストレ駅を突っ切って反対側へ抜けると、そこはもう閑静な住宅街。
観光客はおろか、店自体もかなり少なそうなエリアです。歩いているとふわふわ綿のような白いのが飛んできて、顔や服に絡み付きます。ふと芝生を見ると、
あらたいへん。
ちょっとナウシカの腐海を思い出しましたよ。
こちらが狙っていたお店。美味しいベネチア料理を手頃な値段で食べられるということですが、訪いを入れると
レストラン営業は12時からなの。
そうですかそうですか、どうしましょうか…。
こんな辺鄙な、ゴホゴホ…もとい、閑静な町に他に店なんかあるのだろうかとGoogleマップを起動。お誂え向きにちょうど開店時間の店が1軒だけありますね。やって来たのがこちらのOsteria al Diplomatico というお店。
やってますか?と尋ねると「レストラン営業は12時からなの」ここまではさっきと一緒。でもこちらは続きがあって、
カウンターはもう開けてるけど。
なるほどカウンターにはツマミっぽい軽食がズラリと並び、
ローカルなおっちゃんが午前中から1杯やっておられる。これはアレじゃん、
バーカロじゃんか!
それはこちらも望む所ですよ。
ローカルな酒場ではローカルな酒に敬意を表しましょうと、プロセッコを注文。地元産の辛口スパークリングワインに口を湿らせながら、カウンターの料理をチェックします。
チケッティと呼ばれる小ポーションのおつまみが色々ありますね。ブルスケッタ系は昨日食べたし今日は別のを。
揚げ物がたくさんあるので1つ食べてみましょうか。
お、ベネチアらしく海鮮が手軽に食べられるのは嬉しいですね。とバーカロにしては欲張り気味に注文したのがこちら。
皿に取ったらレンチンして、烏賊と帆立にオリーブオイルを回しかけてくれました。まあ、出来合い料理だしこんなものかねと烏賊を食べてみると、
なんじゃこりゃぁ!うま〜い!!!
香ばしくグリルされて烏賊の風味が抜群です。とても柔らかい上に、旨味はもう一夜干しレベルですよ。帆立はパン粉とパセリにオリーブオイルをふってオーブン焼きしたようで、味の加減がドンピシャです。
揚げ物はイタリアのライスコロッケ “アランチーニ”。米の中に小海老とチーズを忍ばせてあるのですが、
これがバッカ旨!!!
芳醇な海の風味が口いっぱいに広がって、メロメロになります。以前本場のナポリやシチリアで食べたアランチーニより美味しいですよ。思わずペースが上がり、プロセッコをおかわりしてる所に新しい揚げ物料理がカウンターに並びました。
アツアツの所を1つ取ってもらうと、中はパンとモッツァレラチーズとサーモン。要は惣菜系の揚げパンなのですが、
これもまた、激旨です!!!
それどころか揚げパンとしては過去イチ、給食の思い出補正すら凌駕して歴代優勝かもしれません。
表面はザクっと、中のパンはふんわりしていて、その間は油と混ざって気持ちトロリ。具材とのバランスも絶妙なのです。
バーカロにしてはガッツリ食べて、食後のエスプレッソもいただきお会計は16.7€(2455円)。プロセッコなんて1杯2€(294円)ですよ!これは近所にあったら通いますね。
ベネチアでは老舗郷土料理屋にハリーズ・バーとかなり満足していたものの、やはりこういう、
ローカル店で当たりを引いた時のトキメキはまた別物!
画竜に点睛を描き入れたような清々しい気持ちでベネチアを後にできます。
ベネチアからトレントへはバスで3時間。
宿で荷物をピックアップして、13:15発のバスに乗る為FLiX Busのメストレ駅乗り場へ。
FLiXのバスを予約すると送られてくるメールには「発車時刻の15分前には来ていてね」と書かれているのですが、
この日は15分前の12時ちょうどにバスが到着。
そしてなんと12:04に出発したのです。
うそ、早まることもあるの⁉︎
ベネチアからの予約客は全て乗せたからなのでしょうが、やはり油断ならないFLiX Bus。先ほどは車掌のおばちゃんにキャリーケースを蹴っ飛ばされましたしね(怒)
バスは快調に西へ進み、
多くのお客が乗り降りするベローナで短い休憩。このまま西へ進めばもうすぐにミラノです。一応ミラノも調べたんですけどね、
やっぱり宿代がバカ高い!
来年またヨーロッパには戻ってくる予定なので、ミラノはその時いきましょう。
ベローナから北へ進路を取ると、山間に葡萄畑が広がる景色。
山に囲まれた内陸の町、トレント/Trento に到着です。
宿までは歩いて10数分。今回はこちらのOstello Trento - Giovane Europa というドミトリー宿です。
3泊で78€なので1泊当たり3822円。安くはないけどベネチアのドミトリーの半値近くで、朝食がデフォルトでついてきます。
ベッドはこの通り仕切りも何もない開放的なパターンで、
相部屋の人次第では地獄を見ますね。
幸い今回の滞在は概ねまともな人ばかりで助かりました。でもノルウェーから来たという肝っ玉姉さん、シャワー後にバスタオル1枚でウロつくのはやめてください…。
オーストリアの影響色濃いトレントの郷土料理。
宿でゴソゴソと雑務をこなし、夕方になって町へ出ます。夕食の目当ては町でも屈指の人気店、Forsterbräu Trento です。オンライン予約も受けているみたいだけど、まあとりあえず行ってみましょう。
宿の目の前は水鳥が集まる公園。
旧市街に入ると、落ち着きのある石造りの町並みです。トレントはオーストリア領だった時期もあり、料理はオーストリア、ハンガリー、ドイツの影響が色濃いとのこと。
どんな感じなのか楽しみです。
こちらが目当てのお店ですね。18時に着いたら既にテラス席には飲み始めている人がいます。1人ですが入れますか?と尋ねると、
レストラン営業は19時からなんだ。それまで待つ?
どうやらわたしが食べたい郷土料理系はメニューが変わる19時を待つしかないとのこと。店内正面の立派なバーカウンターで立ち飲みしてる人がいるので、ここで飲みながら待ちましょう。
ずらりとタワーが並ぶビアカウンター。やはりオーストリアやドイツの流れですね、ここはワインではなくビールの町なのです。
ちょうど注いでるビールが美味しそうだったので同じものを注文。SIXTUSという濃色ビールかと思いきや、レシートにはビッラ・マキアータと書かれていたので、何か別のもの混ぜてるのかもしれません。キャッシュ・オン・デリバリーで代金はその場払い。カウンターで立ち飲みだと、
なんと1杯2.5€(368円)安い!!
安旨ビールに気をよくしてたけど、ふと考えるとレストラン営業の席は確保されているのでしょうか。不安になってバーカウンターの兄さんに「19時になったら入れるんだよね?」と念の為尋ねると、
いやいやオンライン予約しないとだね。
慌ててwifiを繋げてもらい、店の公式HPから予約しました。暫くして予約確定のメールが届き、19時少し前に2階のレストランへ無事案内してもらえたのでした。あぶないあぶない。
席に座るとサービスのひと口ビール。ありがたく、ひと口で煽ります。
さて、メニューは頁数が多いので抜粋して載せますが、表記は全てイタリア語。しかも知らない料理ばかりなので、全く解読できません。ウエイター氏と相談して、トレント料理を色々楽しむなら、この盛り合わせメニューが良さそうです。
うん、さっぱり分からん。Google翻訳を使って見ましょう。
グラーシュは元々ハンガリーの煮込み料理。ザワークラウトとか、フランクフルトとか、やはりオーストリアやドイツの流れを感じますね。もう一皿、ご当地パスタというかパンで作るニョッキのストランゴラプレーティ/strangolapreti alla trentina も頼もうとしたのですが、
多すぎるからやめた方がいいですよ。
と真顔で説得されて諦めました。また別の機会に食べてみましょう。
パンもプレッツェルが入ってドイツ感。甘いマスタードとマヨネーズに似たクリームソースの2種類がついてきます。
それぞれの料理に合うビール銘柄がメニューに併記されているので、お勧めに従ってKlonen の小サイズ。ラガータイプのビールだそうです。うん、旨い。
さあ、お待ちかねの料理です。顔の大きさでは人後に劣らない自信のあるわたしでも、すっぽり嵌りそうな大きな器。中には4種類の料理が盛り合わせされています。まずは真ん中のフランクフルト。パリっと歯応えのある皮に、中は細挽き肉。そして日本のシャウエッセンみたいな
溢れる肉汁感!!
肉々しいのも好きだけど、やはりこういうパリっとジューシーなのは美味しいですね。
続いて牛肉のグラーシュ。玉ねぎとパプリカ、トマトで煮込むのが一般的なハンガリー生まれの煮込み料理。綺麗なツヤが出ていておいしそうです。
おお、肉がホロホロ。
穏やかでとても柔らかい味でした。
奥の白っぽいのがカネーデルリ/Canederli。Google翻訳では餃子と訳されてますが、全然違います。パンと卵にスペック/Speckという燻製生ハム、牛乳なども加えて丸め、茹でたものだそう。ぎゅっと固めたパンを料理したような食べ味で、おいしいけれどかなり腹に溜まります。最後に食べて驚いたのは黄色いポレンタ。
口に入れると熱々のプルップル!
粗挽きトウモロコシ粉の風味が口いっぱいに広がります。自然と頬が緩む優しい味わい。ポレンタって今まで「ふーんなるほど」という感じだったけど、これは本当に美味しい。ストロ/Storoという同じ州内の有名なポレンタ粉産地のものを使っているそうです。ウエイター氏の忠告は正しくて、1人でこの量を食べ切るのは大変。はち切れそうになってお会計は25.5€(3749円)。ベネチアに比べるとかなりお値頃です。
次回はトレント2日目。市場やスーパーで見てずっと食べたかったホワイトアスパラを漸く食べられました!お城や教会など、トレントの観光スポットもご紹介します。
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