現地ならではのおいしさを探して、ゆるゆると旅します

世界一周 めし旅

重量級オーストリア料理とクラシックコンサート。

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今回の内容はオーストリアはザルツブルグ初日、前回の記事(→こちら)の続きとなります。名物ホットドッグのボスナを食べてモーツァルトの生家を見学。そして四苦八苦の末ついにミラベル宮殿のコンサートチケットを確保したところからです!

普段の2倍はアクティブに、ザルツブルグを楽しんでおります。

※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。


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大司教宮殿レジデンツと大聖堂。

ザルツブルグは中世(超ざっくり)の長い期間、大司教が治める大司教領でした。その大司教が住まう、より豪華な邸宅をと16〜17世紀にかけて建てられたのがレジデンツ。

立派な大聖堂に向かって左。

中庭に入ってまた左。こちらの入口の左に入り、長い階段を登った先が入口となっています。ってか、

レジデンツと書いといてくださいよ(泣)

入場料は確か13€(1911円)ですが、ザルツブルグ・カードでこちらも無料。受付で鞄類を預けて中へ入ってみると、それはもう豪奢。

聖職者と言っても一国の主ですからね、

まあこれくらいの贅沢は仕方ない•••

いや許せんな。

とはいえ、ここでかのモーツァルトが演奏したり、当時の西欧文化を支えてきたのはこういう特権階級ですからね。今また嬉々としてコンサートチケットを取ってる日本人(わたくしです)がいたりして、

なるほど文化とは業が深い。似たような贅沢部屋に慣れてきたところで、

コスプレ部屋。これ自由に被ったり着替えたり出来るんでしょうかね。

絵画部屋から先へ進むと、

おお〜大聖堂の2階に出ましたよ!

大司教お膝元の大聖堂だけあって、大きさ美しさともにかなりもものです。

オルガンも拝見して、その先は大聖堂博物館。

秘蔵のステンドグラスやら、

秘蔵のお宝、

秘蔵の絵画に、

秘蔵の顔はめパネル。

むむむ、やるなザルツブルグ大司教。

なかなかメリハリが利いているじゃないですか。その先も手回しラッパとかよく分からない展示があり、結構時間がかかるレジデンツ見学。ようやく外に出て、1階から大聖堂に入り直します。

ほおお〜〜〜なんと美しい。

これは私的教会ランキングでも上位に入りそうですね。大聖堂は無料で入れるようなので、ザルツブルグ・カードのモトを取るにはノーカウント。あとひと息です。

それではこのままホーエンザルツブルグ城を観に行きましょう。

ホーエンザルツブルグ城でザルツブルグを一望!

大聖堂からホーエンザルツブルグ城は歩いてすぐ。

途中の広場には、何やら不思議な金の玉の上に人がいるオブジェ。その麓ではチェスバトルが繰り広げられていました。

一手一手真剣に考えながら指しておられる。このまま勝負を見届けたいところですが、今日のわたしは忙しいのです。

馬車に轢かれそうになりなが、一路お城を目指します。てか今気づいたんですが、

馬までもがモーツァルト髪ですか⁉︎

たぶん歩いても登れるらしいですが、こちらがケーブルカー乗り場。ケーブルカー込みの入場料は14€(2058円)なので、これで無事ザルツブルグ・カードのモトが取れました。

ケーブルカーを降りてぐるりと回ると城壁の下に。ここからも町を見下ろせますが、城壁の上からの方が幾分素敵です。

うんうん、川がある町の景色は良いですね。

パノラマ・ツアーという標識が出ているので行ってみると、

町の景色と併せて、反対側も見渡すことができます。山々に抱かれた広大な平野がよく見えますね。

お城の雰囲気も感じられます。まだ中には色々見るべきものがあるようですが、ささっと見て回り今回はここまで。

ザルツブルグ飯がホットドッグ1個とはいかないので、ちゃんとした店へオーストリア料理を食べに行きましょう。

※お城へ登るケーブルカー乗り場です↓

ドスンと重い、オーストリアの豚肉料理。

やって来たのはこちらのBraurestaurant IMLAUER というお店。オーストリア料理を出す評判の良い店という条件で、Googleマップで探しました。

ちょっとだけ入りづらい雰囲気だけど、エイヤと入り訪いを入れます。

中庭席を選び、ここからが勝負所。メニューを真剣に検分します。

まずは飲み物。Stiegl Goldbrau というビールの0.3ℓです。ほう、キレというより柔らかな口当たりでとても美味しい。

続いてはオーストリアを始め、ドイツやハンガリーなど中央ヨーロッパで食べられているレバークネーデルのスープです。スープは牛肉のコンソメに似たもので、洗練ではなく力強い味わい。

直系5cmはある大きな肉団子は、レバーと挽肉にチーズ。でもレバーが風味付け程度ではなく、

しっかり主役でどっしりした旨味。

間違いなく美味しいのですが、スープだけでかなり食べ応えがあります。

続いてメインは豚の鞍下肉のロースト。シュバイネブラーテン/Schweinsbraten というこの料理、2枚併せて300gオーバーと思われる皮付き肉で見た目から迫力があります。

どうですこの皮目の美しさ!

ひと口切り出して食べてみます。一瞬あれ固い?と思ったけれど、食べ進めて分かりました。ぎゅむっと噛み応えある所と、プリンとしてるとこ、皮はサクパリで皮下脂肪がトロリ。1枚の中でも場所によって食感が全然違うのです。ソースも肉の旨みで溢れていて、これは美味い!

付け合わせはゼルヴィエッテン・クネーデル/servietten Knödel。ゼンメル・クネーデルの派生版です。ゼンメルというパンの固くなったのを牛乳でふやかし、玉葱やパセリと混ぜて丸め、塩を入れた湯で茹でるのがゼンメル・クネーデル。そして湯に入れて発酵させるのがゼルヴィエッテン・クネーデルなのだそう。

パンを発酵と聞いてしっくりくる複雑な味!

そしてネッチリに近い歯に吸い付くような密度の高い食感です。発酵で食べ味に重さが加わって、これは別にパンを頼まなくて正解。豚肉も付け合わせも、そしてスープすらもズシンと来る食べ味で、それぞれ美味しいけれど超重量級のオーストリア料理初挑戦なのでした。

ついにミラベル宮殿のクラシック・コンサート!

一旦宿に戻りチェックイン。シャワーを浴びて、我がTシャツの中から一番まともな黒のロングTに着替えます。その上に黒のウィンドブレーカー、下はページュのパンツにトレッキングシューズ。これでクラシックのコンサートなんて、

いい度胸してるよね。

19:20に到着し、受付したら上の写真のフロアで開場待ち。ふむ、流石にTシャツはいないけど、ジャケット着用も珍しいくらい。ネクタイしてる人は皆無ですね。わたしと同じくらいカジュアルな2人組を見つけて安心します。

開場が空いて席へ。指定席ではないけど2種類のゾーンに分かれていて、わたしのチケットは安い方。通路を挟んで一番後ろと左脇が座って良いエリアです。最後方ど真ん中に座り、ほどなく演奏が始まります。弦楽のみのこのコンサート、最初は5人で始まったのですが、

あれ、ちょっとガチャガチャしてない⁉︎

強い音は荒れるし、リードしているヴァイオリンが突っ走っちゃってる感じ。クラシックは素人ですが、これはどうなんだろう…。と思ったら、途中でチェロのマタイアス・ミヒャエル・ベックマンという人が入って来て一変。どうやらこのメンバーのボスはマタイアスさん。柔らかい音色に釣られてヴァイオリンも艶やかに。全体の演奏もピタリとまとまって、

あ〜美しい音色です(うっとり)

途中で休憩が入り、美しい音楽に高揚して白ワイン。2杯分250ml小瓶のローゼンタールワインが7€(1029円)です。意外と休憩時間は短くて、残りの1杯をぐいっと煽り席へ戻ります。再び演奏が始まったものの、

また引っ込んじゃった!マタイアスさ〜ん。

再びヴァイオリンが突っ走り、演奏もガチャガチャと。そしてまたマタイアスさんの登場で引き締まる。メリハリのメリが深すぎて落ち着きませんが、やはりマタイアス入りの演奏は素晴らしく、酔いと合わさって溶けていくようでした。

一度アンコールがあり、マタイアスさんがソロを披露してコンサートは終了。

宮殿の中のコンサートは規模も小さく奏者も少なかったけど、とても素敵な旅の夜になりました。

次回はザルツブルグから近郊のハルシュタットへ日帰り旅行。「世界一美しい湖畔の町」と言われるハルシュタットにバスで行って来ました!


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