新しい国に行ったらまずは市場!ということで、ムンバイの市場へも足を運んだのですが、
さすがインド、想像を遥かに超えたカオスの世界でした!
- お土産市場の奥に現れる生と死の対極の世界、クロフォードマーケット。
- 暫定 世界一激しい鮮魚市場、サスーン・ドック。
しょっぱなからムンバイ滞在で一番エキサイティングだった2か所をご紹介します!
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お土産市場の裏にカオスが潜む、クロフォードマーケット。
ムンバイ最大のマーケットと聞いてまず最初に向かったのが、クロフォードマーケット。場所はこちら(↓)です。
市場に近づくにつれ、荷運びの人が増えてきて香ばしい感じです。
いったいどこまで人力でやるのかと、その強靭さに敬意を覚えます。
北側から市場の建物に入ってみると、何十軒と並ぶお店。でもその殆どが、
ナッツやドライフルーツ、スパイスのお店。
そんなに驚くほど安いというわけでもなく、あまり買い物欲は刺激されません。
インドのレストランで食後に出てくる、スパイスと甘い砂糖菓子が混ざったアレも売っていました。歩いていると、次から次へと、
何を探してるんだ?案内するぞ。
と怪しいオジサンたちが近寄ってきます。適当にかわしつつ、「スパイスいっぱいあるぞ!」というオジサンがいたのでついていくと、
この店に連れていかれました。確かに夥しい種類のスパイスがあります。オーガニックの手挽きだとかでちょっと高い。まだまだ旅は続くので、スパイスをお土産購入するわけにはいきません。後ろ髪を引かれながら店を後にしました。
たまに雑貨屋さんや、
調理用具のお店もあるけど、店のバリエーションが少ないのですぐに飽きてしまいます。
早々に見切りをつけて裏へ抜けると、露天のフルーツ市場を発見!
パパイヤ1個1個が半分だけ紙に包まれているのは何故でしょう。
南国っぽいフルーツだけじゃなくて、葡萄にリンゴにホウズキ。
イチゴも立派なのが揃っています。さすが大都会ムンバイ。
限られたスペースにこれでもか!と並べられたフルーツの種類が凄いですね。でも野菜とか肉とか魚とか、どこにあるのかと探検を続けていると、
精肉区画を発見!
羽根の散った空のカゴと、その向こうで鶏肉を扱うお兄さん。なかなか印象的な光景だしこの辺りから匂いも強くなってくるのですが、この程度であれば東南アジアの市場をたくさん見てきた身にはどうということもありません。ドン引きなのは屠畜精肉区画の真ん前が、
ペットショップ区画なこと。
鶏肉を捌くすぐ近くで、
餌を与えられ育てられる小鳥。
「かわいいね」とペットショップを覗くインド女子の脇では、
血に染まった床と、黙々と肉を切り分ける作業。この建物が精肉ゾーンの本丸だと思うのですが、
昨春に旅立って8か月。数十の市場を見てきたにも関わらず、恥ずかしながら初めて、
怖くて足を踏み入れられませんでした。
強烈な血と内臓の匂いに、屋内を飛び回るカラス。
無表情に黙々と、まるで絡繰り人形のように。骨を叩き、肉を切る音だけが淡々と聞こえてきます。笑い声も怒鳴り声も、およそ人の感情を表すものがひとつもなくて、
何ここ、すっごい怖い。
もはや妖気すら漂っている感じです。たまたまのタイミングなんでしょうけどね。たぶん1時間前には、くだらないジョークが飛び交っていたんでしょうけどね。でもその、すっごい怖い場所の目の前で、
超かわいい子犬とか売ってるのが、また怖い。
可愛がるために生かす、食べるために殺す、どちらも人の業が現れていて、心に強く訴えてくるのです。
当のインド人は何も考えていない可能性濃厚ですけどね(汗)
クロフォードマーケットから大通りを挟んで東側には、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス・フィッシュマーケットという鮮魚市場があるのですが、
既に午後に入り、取引は終わってしまってました。
うん、仕方がない。でも翌朝はもっと大規模で凄いと噂の、別の魚市場へ行くからよいのです。水産輸出の商売もしているという宿のマネージャーから情報を仕入れておいたのです。
怒号に罵声に笑い声。暫定 世界一激しい魚市場、サスーン・ドック。
クロフォードマーケットの混沌から開けて翌朝。今度は宿から南の方へ。
まだ明けきらぬ街を歩いて向かい、7時過ぎには市場の近くへ到着しました。
頭に魚を乗せた人が行き交うようになり、鮮魚市場が近いことが分かります。市場の施設が見える前から、
蟹を売るおばあちゃんや、
アサリを扱うお母さんなど、単品勝負の人たちが路上販売しています。
乾物屋さんやなんやかや、見ていて楽しいのですが、
この辺りはまだまだ序の口。
序の口という言葉使ったついでに大相撲で例えると、本丸の鮮魚市場の前には、もう一段十両級ともいえる場外市場エリアが控えているのです。
十両級の場外市場エリア
市場に近づくと人口密度が上がり、人にぶつからずに歩けないほどに。そして混雑状況に比例するように魚種も増えていきます。
貝コーナーの姐さんがた。
売り手も買い手も、女性が元気な印象です。
凄い勢いで注文の魚を捌いていますが、
ゴミをまとめるという発想はないのですね。
市場の女は強いというのは、どこの土地でも感じることですが、
青龍偃月刀(三国志の関雲長のアレです)の先っぽみたいな包丁を、鮮やかに扱う彼女は、
喧嘩しても相当強いでしょう。
ここまででも充分迫力ある市場なのですが、実はまだこれで十両級。いよいよここから幕内クラス、海に突き出した市場本丸へ踏み込んでいきます。
幕内本場所千秋楽、押すな押すなの市場本丸。
港に突き出た突堤がサスーン・ドックの本丸です。中央部は商いする人でギュウギュウ。左の海っぺりが通路ですが、こっちも人混みでグチャグチャ。
年末の上野アメ横を、軽くしのぐ混雑状況です。
明けてゆく空をバックに色とりどりのサリーと船。写真で見ると美しい光景ですが、
実際の現場は、生優しいものではありません!
呼び込みの大声に、交渉がヒートアップしての喧嘩。足を踏まれた人の罵声、怒声。狭い通路でも買いたい魚があれば立ち止まる人がいるわけで、前が詰まってちょっとでも立ち止まると、
後ろのおばちゃんがゴンゴン小突いてくるのです。
スマホで写真を撮りながらの観光客なんて、彼女らにとってみれば邪魔以外の何者でもないですからね。それにしてもゴンゴン小突くのは何故か女性限定。男はあまりやりません。背中のゴンゴンに気を取られると今度は、
油断した顔を、魚の尻尾でひっぱたかれます。
「その魚に洗面器は無茶じゃない」という人がいっぱいいるのです。さらには足元も注意しておかないと、
サメを踏みます。
上も下も前も後ろも注意してても今度は横から。
ちょっと、海に落ちるって!
絶対毎日5人くらい落ちてると思いますが、なんとか体勢を維持して前へ前へ。
通路の脇では売り手も買い手もぐちゃぐちゃの、激しい売り買いが展開しています。
エイも新鮮!
太刀魚とかカツオとか、分かる魚もいるけど、大半はなんだか分からない魚です。
バンバン売れていきながらも、
目の前の漁船から魚の供給が続きます。とにかく勢いと荒っぽさではこれまで見た市場の中でも群を抜いています。活気と熱気で場所全体が、
ぐわぁーんと唸りをあげているよう。
すげーすげーと興奮して、30分ほど歩き回ったらもうヘトヘト。場外へ撤退して、対岸から突堤の市場を眺めます。
ふぅ、外から見ると美しいじゃないですか。
売っている魚を観察するのも、ましてや質問するなんて到底不可能ですが、生のインドを感じる圧巻の市場でした。リアルタイムでは既にインドに20日ほど滞在していますが、
紛れもなく一番興奮したのはこの魚市場です。
ムンバイでインドの勢いを感じたい方は、サスーン・ドックを覗いてみては如何でしょうか。その際は海に落ちるのも、魚でひっぱたかれるのも自己責任でお願いします。朝の早めがオススメです!
次回予告
鮮魚市場を見たら、美味しいシーフードを食べたくなるのが人情というもの。そこで、水産輸出もやっている宿マネージャー推奨のお店と、ネットで日本人の方がムンバイ最強と絶賛していた高級店の蟹料理、
ムンバイのシーフード・レストラン2軒をご紹介します。
インドの蟹料理って言ったってどうせカレーでしょ、とお思いでしょうが、これがカレーじゃないんです!引き続き読んでいただけると嬉しいです。あ、応援クリック(↓)も是非是非お願いします。
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