トルコ 中近東 旅のブログ

【イスタンブール】トルコのハンバーグ "キョフテ" はハンバーグと別物!

投稿日:2023-03-19 更新日:

以前にも書いたことがあるのですが、この旅ではあくまで食がメイン。「幸せな日常食」を求め未知の食体験を探し歩くことが本分です。極端なことを言えば観光や世界の絶景などはその合間の暇つぶし。とはいえわたしにも「世界を巡るならここは見たい、行きたい」という場所がいくらかはある訳です。

ブルーモスクもその一つ。

イスタンブール2日目、長年憧れた世界一美しいモスクを早9く観たいと昼メシのあと一路歩いて向かったのでした。

※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1TL(トルコリラ)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位でbが変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。


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悲劇のブルーモスク、復活のアヤソフィア

ブルーモスク、正式にはスルタンアフメト・ジャミィ。青を基調とした内部装飾はとても細やかで、その美しさは息を呑むほどだそう。トプカプ宮殿もアヤソフィアもすっ飛ばし、まっしぐらにブルーモスクを目指して坂を登ります。ハア...ハア...。

アヤソフィアには人が群がってたけれど、ブルーモスクの方にはさほど人が居ません。しめしめ、今のうちにたっぷりブルーモスクを堪能させていただきましょう。ほくそ笑みながら入口を探すもなかなか見つかりません。あれれ、もう殆ど1周しちゃいましたよ。仕方ないので人に聞いてみると、そうですかアレが入口ですかってォィォィォィォィ・・・

閉まってるじゃんか(卒倒)

何やら改装工事だかで4月までお休みだとか。心を落ち着かせようと入口の前をウロウロし、時々思い出したように

チラッ

何度見ても閉鎖中の看板は変わりません。足どり重くアヤソフィアへと向かったのでした。

アヤソフィアは東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の時代に建てられた、ギリシア正教の総本山。つまり元々キリスト教のものだったのが、オスマン帝国に首都ごと攻め落とされてイスラム寺院に改装されたもの。

現在は宗教施設ではなく、博物館の扱いで開放されていて入場無料で入ることが出来ます。   一度宗教施設ではなく博物館になったものの、2020年にまたモスクへ戻ったそうです。礼拝に来るイスラム教徒の方もいらっしゃるので、敬意を持って謹んで見学させていただきましょう。

※読者の方から教えていただき訂正しました。ご指摘いただきありがとうございます!

中に入ると想像以上に大きく迫力のあるホール。

おぉー!すごい!ゴージャス!格好いい!!

厳かな雰囲気に呑まれながらも、出てくるのはこの程度の感想です(恥)暫し口を開けっ放しにして写真を撮っていたのですが、慣れてくると色々と気になってきます。

イスラム教のモスクには、メッカの方角を指すミフラーブという門に似た設備があるんですね。その真上、つまりイスラムの方々が礼拝している頭の上に聖母マリアの壁画があるんです(上の画像)。で、その隠し方の微妙さ加減(笑)

歴史的価値として復元したけど、そのまま見せるのもはばかられるし・・・

悩んでる声が聞こえてきそうです。

因みにこっちの壁画は礼拝所の外、通路にあるので隠さずに見せていました。なるほどイスラムとキリスト教の間の綱引き面白い。そんで彼↓は誰ですか?

厳かな空気を読まずにお笑いの人が混ざってしまっていませんか?それとドームの中に何個も据えられている黒い円盤。格好良い文字で聖人の名が書かれているそうなのですが、文字なら反応するかもとGoogle翻訳アプリを向けてみると、

お、反応がありますね。でも「はい」って言われてもなぁと、もう一度同じので試してみると、

「いえいえ」って、え?さっき「はい」って言ったじゃないですか!

いやいや大丈夫ですか?責めてる訳じゃないですからね。

おお、まだ続きがあるんですか!もしかしてこれは神との会話なのでしょうか。

まさかこれが預言というやつですか!?

もう少しGoogle翻訳の性能が良かったら預言者になって旅を終える所でした。危ない危ない。さすがに怒られそうなのでこの辺にしますが、アホらしいこと考えてたらブルーモスクの絶望からだいぶ復活することができました。

トルコのハンバーグ "キョフテ" はハンバーグじゃない!?

ブルーモスクの休業に気落ちしたけれど、アヤソフィアが想像以上に面白くて気分も復活。そろそろ腹もこなれて来たので早めの夕食といきましょう。おあつらえ向きにアヤソフィアのすぐ側にチェックしていた店があるので行ってみることに。

Tarihi Sultanahmet Köftecisi タリヒ・スルタンアフメト・キョフテチシと読むのでしょうか。近くには似たような名前のキョフテ屋さんがあるので紛らわしいのですが、

ここはトルコ共和国建国からやっているという老舗。

googleマップのクチコミ数も6000を超えている人気店なのです。

英語メニューを受け取り早速オーダーです。170gのキョフテ(6本入り)とレンズ豆(lentil)のスープ、ここまでパンばかりだったので米が欲しくなりピラフも注文しました。

パンはデフォルトで置かれつい手が伸びそうになりますが、今回は米が来るのでガマンガマン。

レンズ豆のスープとピラフがやってきました。このスープ、メニューに材料が書いてあるのですがレンズ豆と小麦粉、塩、水、マーガリン。

そう、マーガリン!

トルコではオリーブ油やひまわり油も大量に使うそうですが、マーガリンも欠かせないそう。小麦粉まで入っているので、飲むのではなくまさに「食べる」感覚のポタージュスープです。 ピラフの方は白米に大麦で作った米粒状のパスタが少量混ざり、こちらも塩とマーガリンで調理されています。日本米と比べて少しポソポソするのですが、

そこに油分がからまってとても塩梅がよい。

うん、これだけでもおいしく食べられますよ。

そうこうする内に真打登場。キョフテさんです。トルコのハンバーグと紹介されることが多いですが、2~3口で食べれ切る大きさの棒状。こちらの店では100%ビーフに玉ねぎと塩、パンを混ぜてタネを捏ね、スパイス類は使っていないとのこと。どんなもんでしょうと半分に切って口に放り込んでみると、

ぷりん、ぷりっ。きゅむきゅむ・・・。

弾力がありとても心地よい歯切れと噛み応えで、なんとも未体験の食感です。グリル台で焼かれて表面は香ばしく、噛むほど肉の旨味が広がっていきます。これは日本の、

特に肉汁溢れる系ハンバーグとは全く別方向。

一見脂はかなり少なめで、それなのにパサついた感じは一切なく、噛むとフレッシュな牛肉の旨みと共にじんわり脂も染み出してくる感じ。うーむ、これは美味しい。

食べてる途中に給仕のおじさんが「これ要るか~?」とピリ辛ペーストを皿に盛ってくれました。これがまたキョフテの味とドンピシャの相性で、

米が捗って仕方ありません。

時々酢漬けの唐辛子(辛くはない)を齧っては舌をリフレッシュさせて、一気呵成に平らげました。日本のハンバーグとは似て非なる料理だということが食べてみてよく分かり、比べる意味もないのですが敢えて言っちゃいますと、

わたしキョフテの方が好きかもです(非国民!)

お会計はドリンク1杯含めて205TL(1497円)。特にサービス料とかは乗らずメニュー価格そのままの値段でした。

ラップ式サバサンドという変化球。

キョフテと重たいスープでお腹は十分膨れているのですが、美味しいものに出会った時は勢いがついてしまうもので、

もうちょいイケる。俺ならやれる。

とトラム(路面電車)に乗って新市街側のカラキョイへ。

ガラタ橋を新市街へ渡って左(西)側の袂に小さな魚市場があります。品揃えも鮮度も、カドゥキョイの街にある魚屋さんとそう違いは無いのですが、

お~牡蠣が売られてますよ。ちょっと怖くて手が出ないですね・・・。

鯖も売ってます。柄的にノルウェーサバの系譜ですかね。ピンと張って鮮度はまあまあ良さそうです。買って帰って料理してみたい所なのですが、宿の共用キッチンには「臭いものはダメよ」と張り紙してあって、そこに魚のイラストが描いてあるんですよ。

魚は臭くありません!

これだから肉食民族はと思うのですが郷に入っては郷に従え。潔く諦めてサバサンドを食べましょう。

魚市場の目の前、路上で屋台を出しているのが目当てのお店。焼いた鯖を野菜と一緒にフラワートルティーヤのような生地に包んで焼いていきます。トルコのサバサンドと言えば旧市街側に浮かべた船の上で焼いているのが有名ですが、トルコでポピュラーな普通のパン(ボテっとしたバゲットみたいな形のやつ)に挟みます。なのでこのラップ式は変化球。

鯖サンド初球から攻めの組み立てです。

途中何かのスパイスを振り、醤油のような色のタレをパシャパシャ。これが炭火に炙られて香ばしい香りが立ち上がります。1つ60TL(438円)。焼きあがったのを受け取って、ガラタ橋が見える海っぺりでいただきます。

うん、タレがかかって炙られた皮が旨い!

ただですね、正直カンジンの鯖はそれほどでも・・・。この屋台を知ったYouTube動画では注文受けてから鯖を炙ってたと思うのですが、この日は炙らずに包んでいましたね。ややパサついて脂も落ちてしまっている感じ。こればっかりは日や時間帯でブレが出るのかもしれませんね。初級変化球は食い気味に振ってボテボテの内野ゴロ。一応ランナーは塁を進めたといった所でしょうか。

ガラタ塔のぼってみた。

サバサンドを食べ終えて時刻は17時過ぎ。実質的にはイスタンブール観光初日なのでもう少し楽しもうねと、ガラタ塔へ。

塔のあるガラタ地区は、ビザンツ帝国の時代のジェノバ人居住地。当時キリスト教世界はローマ・カトリックとギリシア正教で分裂しつつも、海洋貿易で繋がっていたのですね。

そんで正教の本拠地コンスタンティノープルを一望のもと見下ろすガラタ塔をジェノバ人が抑えていた。それだけ影響力が強かったんでしょうねぇ。

・・・知らんけど。

聞きかじりの半可知識を妄想で繋げて、歴史ロマンごっこをするのも旅を楽しむコツですね。

ガラタ塔の天辺からはイスタンブールが見渡せます。ヨーロッパ側の新市街と旧市街、アジア側を隔てる2つの海。

ガラタ橋の先にはイェニ・ジャミィをはじめ巨大なモスクが点在しています。歴史ロマンはともかく、イスタンブールの街を眺めるだけでも登る価値はあるかもしれません。

ちなみに入場料は175TL(1278円)、登りはエスカレーターですが降りは低い天井に頭をぶつけながらの階段です。


体調良好でアクティブに動いたイスタンブール2日目から一転、次回は突如体調異変に襲われた3日目です。体の具合と相談しつつ、トルコ大衆食堂のロカンダを体験してきました。


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