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本場テキサスBBQの名店2軒食べ比べ!

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薪火の煙と低温でじっくり火を入れて、硬い肉でもしっとり柔らかく仕上げるのがアメリカのBBQ。特に南部各州での人気が高く、それぞれの地域にそれぞれの伝統的なスタイルがあり、取り扱う部位や調理法は、

侃侃諤諤の議論を呼ぶテーマとなっている。

日本で例えるなら差し詰め “おでん” なんか近いですかね。「あんな黒い出汁かなんわ」「アゴ出汁以外認めん」「ちくわぶ入れてお願い」。おそらくそれよりずっと熱狂的で遠出も何時間並ぶのも厭わない、それがBBQに対するアメリカ人のスタンスではないでしょうか(たぶん)。各州様々な信条を掲げている中で、世界的な広がりを見せ最も普遍的と言えるのがテキサス式。今回は元大統領も訪れたオースティン町中の名店と、Netflixでも特集された土曜日にしか開かれない伝説の店。どちらも大行列必至の大人気店をまとめてご紹介します。

※文中のレート換算はサンフランシスコで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1ドル($)=142.9円で記載しています。その後レートは更に悪化していくんですけどね(泣)


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絶品ブリスケットに驚愕の、フランクリン・バーベキュー/Franklin Barbecue。

8月25日の金曜日、オースティン到着翌朝は目が覚めると既に10時近く。慌てて向かったのがフランクリン・バーベキューです。

こちらのお店はオバマ大統領も買いに来たというオースティンを代表する人気店なのですが、営業時間は11-15時と短め。連日開店前から行列ができているそうですから、ほんとは開店1時間前には並ぼうと思っていたのです。

店の脇に広い駐車場があり、車を停めて行列の末尾についたのが10時半。ざっくり見えるだけでも既に50〜60人の人が並んでいます。

注意事項が掲示されていますが、先に席を取るのはNGなようですね。1人客にはむしろありがたいルールです。

まだ開店30分前ですから列は進まず、後ろに伸びていくばかりです。折りたたみの椅子に座ってる人も多くて「随分準備がいいんだな」と思ったら、

店が用意してくれてたんですね。列が進むまで気がつきませんでした。

炎天下の待ち客向けに、冷たいお茶も用意してくれてました。11時に開店すると列は一気に前に進みますが、まだまだ店内へは程遠い。11:20を過ぎた頃にスタッフが外に出てきて、事前の注文を取って回ります。

店内に入れたのは間もなく12時になる頃。でもドアからカウンターまで、まだ数十人の行列です。

既に食べ始めている先客のテーブルに、チラチラ目がいってしまいますが、どれもとても美味しそうです。

並んでる壁際にはお土産グッズが並んでいて、いち飲食店とは思えないオリジナル・グッズの充実っぷり。

オリジナルのバーベキューソース各種も購入可能でした。

それどころかオリジナルのグリルだとか、

本まで出してるんですね∑(゚Д゚)

こちらはテキサスBBQの本。もしこのまま日本へ帰るなら、ぜひ買っていきたい所です。

さて、こちらがフランクリンのメニューです。先ほど事前注文は済ませていますが、改めて聞かれるのでここで変更も全然アリのよう。

こちらが圧倒的にNo.1人気のブリスケット。先ほどスタッフのお兄さんに「クォーター(1/4)パウンドでも注文できる?」と訊いたら

「できるけどだった1切れだけになるよ?」

と言われて1/2パウンド(227g)を注文。上のメニューには載ってないけど牛リブがあるそうですが、これは1本で1/2パウンドとかなり大きい。お勧めのポークリブ1本にしてもらい、前日に頼みすぎた反省を活かして控えめな量の注文にしました。

サイドメニューと飲み物も頼み、トレイを受け取り支払いを済ませます。その先には店オリジナルのバーベキューソースが4種類。せっかくなので全種類、小カップに注いでいきます。店内は混んでいるので外のテラス席に落ち着いて、

こちらが今回の内容で、全部で37.56$(5367円)でした。昨日に比べてお肉が寂しげではありますが、これでも300gオーバーですからね。

理性的な注文をした自分を褒めてあげたい。

さて、こちらがお目当てのブリスケット。前日Cooper’s で食べたのより色合いが綺麗で、見るからにしっとりしています。ナイフとフォークがプラスチックなのが残念と刃を当ててみると、

何だこの肉質は•••。

すっとナイフが通って驚きました。口に入れると最初だけ程よい歯応えがありながら、すぐにほどけていきます。肉の芯まで味が入っている上にその味わいたるや、正直格が違います。何これ美味すぎる!

赤身の旨味が堪能できるブリスケットと違い、ポークリブは赤身と脂身のマリアージュ。表面の部分に複雑なソースの味が乗って、これもとても美味しいです。

コールスローはこの辺りでは単にスロー/Slaw と呼ばれていて、特別な味ではないけど箸休めにはちょうど良い。ピントビーンズ(うずら豆)を煮たものは、

ひたすらまろやかで優しいお味。

時々唐辛子のピクルスを飾ると良いアクセントになり、再び食欲が盛り返します。せっかくパンが付いてるのだからと、スローと生玉葱にピクルスとブリスケット、バーベキューソースでサンドイッチにしてみたら、

パンが柔らかくって、めちゃ美味です!

すごいな、これが本気のテキサスBBQか•••。プルドポークを注文しなかった事を、今さらながら後悔したのでした。

夜明け前から車を飛ばして、スノウズ/Snow’s BBQ へ!

翌8月26日の土曜日、まだ夜も明けぬ朝6時に車に乗り込み郊外へ。目指すはオースティンから80kmほど東へ走ったレキシントンという小さな町。

そこには土曜日の朝8時から13時にしか開かない(下手するともっと早く閉まる)という伝説のBBQ店があるのです。

このスノウズ/Snow’s BBQ を世界的に有名にしたのは、Netflix番組『シェフのテーブル:BBQ』でしょう。女性ピットマスター(BBQの調理責任者)トッツィー・トマネツさんの人生にも踏み込んだドキュメンタリー映像は、

観る人の口内を涎で満たしまくりです。

7:15にようやく店に着いてみると、店の入口から伸びる列は広い敷地を大きく取り囲んでいました。

しまった、今日も出遅れた•••。

さすが週一営業、既に先客は200人を超えていそうです。貸出用の折りたたみ椅子も見当たらないので、皆さん座ってるのは自前の椅子なのでしょう。万端整えてやってきた様子が伺えます。「どこから来たの?」という客同士の会話を聞いていると、それこそアメリカ中どころか昨日メキシコから着いたなんていう人も。

こちらがスノウズのバーベキュー・ピット。やはり蓋が閉まって燻煙で焼ける形ですね。テキサスBBQのこの筒形のピットは昔々、油田で使われていたぶっとい配管を加工して作ったことに由来するのだとか。

営業を前に、ホイルに包んだ塊肉をピットから取り出していますね。8時の開店で列は漸く動き出すものの、その進みはかなりゆっくり。スノウズでは待ってる間のサービスでビールや飲み物も振る舞われているのですが、ビールは運転だから我慢です。いやそれ以前にですね、

1人じゃ列を離れられずトイレも行けない!

まあヤバければ後ろの人に言って行けば大丈夫だとは思いますが、気軽に飲み物もらってトイレが近くなっても困ります。日が登ると途端に気温も鰻登りなテキサスの夏。美味い肉を想像して、ひたすら耐える時間です。

ようやく2時間ほども待った頃、最初に渡さられた番号で抽選会が開かれます。オーナーのケリーさんが呼ぶ番号の札を持ってたら、Tシャツとかが貰えるようです。

お〜Netflixに出てたケリーさんだ!

遠くにはひと仕事終えて寛ぐ伝説のピットマスター、トッツィー・トマネツさんのお姿も。

こちらがトッツィーさんのご尊顔。もう、半ば有名人の追っかけでもしている気分ですが、肝心なのはBBQ。そろそろ胃袋も限界にきています。

ようやく列の先頭が見えてきて、

店内に入れたのは間もなく10時という時間。実に2時間半以上並んでいたことになります。

メニューはこのような感じでして、待ち時間が長かった分食欲も爆発寸前。昨日のような理性的なリミッターは既に崩壊しています。

まずブリスケットは1/2lb(227g)切ってもらいましょう。

アメリカらしくターキー(七面鳥)の胸肉があるので、これは1/4lb。過去に美味しいターキーとか食べた記憶がないので、挑戦してみます。

ポーク・ショルダー・ステーキも1/4lb、それに1/2lbのハラペーニョソーセージもいってみましょうか。

シングルサイズのポテサラとビーンズ。無糖の紅茶でお会計はトータル49.77$(7112円)。お〜結構いきましたね。

肉系だけで1と1/2lbだから正味681g。中々に迫力のある見た目にホクホク顔で席へ移ります。

さっそくブリスケットからいってみましょう。ナイフを使うのももどかしく、一口目を口に放り込んでみると、

あれ•••なんかパサパサしてない?

水分が飛んで、味もイマイチ決まっていません。ポークステーキも同様で、脂身が噛んでる部分はおいしいけれと、大部分はボソボソしています。元々ジューシーではない七面鳥は、逆に味がビタっと決まってなかなか旨い。ソーセージは脂身少ない無骨系で、これはこれで美味しいけれども•••。

肝心のブリスケットが期待と違い、モヤモヤが募るけど大量の肉は頑張って消費しなければなりません。バーベキューソースを多めにかけて、噛んでは飲み下す作業に没頭します。

むむむ、こんなはずじゃ•••。

口安めに玉葱とピクルス。

ポテサラは少し甘めで可もなく不可もなく。

ビーンズはやや塩気が強いけど、コク深くて美味しい。ひたすら頑張って食べ終えはしたけれど、これは参りました。

今でもこんなに行列を作っているからには、恒常的に味が落ちたとは到底思えません。でもNetflix観て涎を垂らし、長時間並んで食べたかったのは全くもってコレではない。そうなると成り立つ推論は、

今日はもう、絶望的に運が悪かった(泣)

そういう事にしておきましょう。

不本意な結果に終わったスノウズですが、フランクリンのブリスケットはさすがの一言。翌日はオースティンを発つ日ですが3日間大量にBBQを食べ続け、

もうこれ以上お肉はムリ。

そう判断しダラスへ行くのは諦めて進路を東、ヒューストンへ向かったのでした。次回は発つ前にオースティンで訪れたホールフーズ本部店舗のサラダバーと、ヒューストンはサニー・フリーマーケットのメキシコ料理です。


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