7月5日の水曜日。アイスランド4日目のこの日は、Guide to Iceland のオプションに申し込んでいた氷河湖ボートツアーから。
なんと水陸両用車に乗れるというので楽しみです!
朝10時の集合に向けて、9時頃に宿を出発しました。因みに今回は少し長いので「こんな長いの読めないよ」という方は、最後のセリャラントスフォスだけご覧ください。そこが今回のハイライトです!
※アイスランド通貨のクローナ(Kr)は、ほぼ1Kr=1円なので、文中の日本円換算は記載しないこととさせていただきます。
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水陸両用車で突入!ヨークルスアゥルロゥン氷河湖/Jökulsárlón。
宿から目的の氷河湖までは車で約20分。
あっという間のドライブですが、相変わらず迫力のある景色が眼前に広がっています。
おおお〜。
アイスランドは北海道を2周り大きくしたくらいの面積ですが、本当に雄大で変化に富んだ高いですよね。
遠くに氷河が見えてきましたが、今日見る氷河は昨日通り過ぎたのと同じく、アイスランド最大のヴァトナヨークトル氷河/Vatnajökull に繋がっているものだそう。
どんだけ氷の塊を抱え込んでいるんでしょう。
ヨークルスアゥルロゥン/Jökulsárlón の氷河湖のほとりに着くと、事前に連絡があった通りカフェの脇にチケットボックスがありました。
予約している旨を告げてチェックイン完了。「10時にはそこに集合してね」とすぐ先のスペースを示されます。まだ30分ほどありますし、ちょっと陸から湖を見てましょう。
ほほお〜。
ほっほぉ〜!!
俄かにテンションが上がってきますが、結論から言うとやはりこの湖は湖面に出ないと始まらない。陸から見てるだけとは雲泥です。
時間になったら、前に出ていたツアーが帰ってきました。この水陸両用車で湖にドブンと突っ込むのです。実は水陸両用車は初めてなので、少し楽しみだったんですよね。
ガイドのお姉さんの指示に従いきちんとライフジャケットを装着。落ちたら速攻で上がらないと死にそうですもんね。
まずは氷河湖の前の小山を迂回して陸上移動。
間もなく湖面が見えて来ると一旦停車してタメを作ります。
力強く湖に向けて動き出した両用車は、ザブンと音を立てると間もなく水に浮いた感触が。その瞬間、
フ〜!!!
と歓声が上がります。
帰りに見た別の両用車の入水シーンがこちら。すごいですね、水陸両用車!4人乗りくらいの小さいの、誰か安く売ってくれないですかね。
さて、ここからは命をかけた冒険です。
いつタイタニックみたいに氷河に引っかかるかわかりませんからね。ガイドさんによると、落ちたからって早々すぐに死ぬわけではないらしいですが、油断は禁物です。
アイスランドに関する先人のブログやSNSを見ていると、よくとても美しい青い氷を見かけます。ガイドさんに訊くとこれは天気の影響が大きいとのこと。曇り空が一番だから「今日は良いコンディションよ」というのですが、
言うほど青くはないですね。
ギリギリこれくらいでしょうか。
まあこういうのはタイミングですから。これでも充分にしびれる景色ですよ。
氷河湖に佇むおじさんが一人、彼は何をしているんでしょう。そうそう、ゴムボートといえばこの湖には水陸両用車の他にもゾディアックというゴムボートに乗るコースもあってそっちは少し高いのですが、
少人数のボートだから、ああして浮いている氷の間近まで行けるのですね。いいなあ…。
ふとお隣のお母さんが指を差して何か言いだすと、周りもざわざわし出しました。差された方向を探してみると、
何か泳いでる!
きっとアザラシですよね。すぐに潜って消えてしまったのですが、余韻に浸る間もなく、
いた〜!!!
ぐっすりお休みのようです。
すごい、野生のアザラシは初めて見ましたよ。コロッコロですね!
ボートは徐々に対岸の氷河に近づいていき、
なるほど、岸がそのまま氷河な訳ですね。
聞くと毎年1mだか2mだか(すみません忘れました)削れていってるそうですが、数十年前まではそんなこととなかったし、そもそもここは湖じゃなかったと。温暖化の影響だったりするんでしょうか。
およそ50分程度の氷河湖ツアーが終わり、カフェでコーヒーを買ってきました。値段は350Kr(350円くらいですね)と良心的。いや〜それにしても寒いですね。
お土産ショップが充実していたので、ネックウォーマーを1900Krで購入。アラスカまでこれで凌ぎましょう。
氷が打ち上がるダイヤモンド・ビーチと、対岸の青い氷。
ヨークルスアゥルロゥンのすぐ近く、氷河湖が海へ流れ出る場所がダイヤモンド・ビーチと言って、見どころの一つ。
サクッと移動して車を停めます。
ここは有料で1000Krの駐車代をこのQRコードから支払います。
鳥はいるけど、嘴がオレンジの人気鳥パフィンはなかなか見かけませんね。
駐車場から海の方へ歩いていくと、真っ黒な砂浜に氷が打ち上がっています。みんな寄りで写真を撮っているので真似してみます。
おお、
おおお!これなんか、アイスランド旅のSNSとかで見るやつじゃないですか⁉︎なるほど氷をダイヤみ見たてて、ダイヤモンド・ビーチなのですね。
ふと対岸に目が行くと、向こうにはもっと大きくて青い氷が打ち上がっています。車を回して対岸へ移動。こちらは駐車場代かからないのですね。
おお、なんかこんな感じ!
青いですよ!!
すごい、アイスランドっぽい(笑)
もちろん順ぐりに記念撮影大会になっていて、みなさん工夫を凝らしたポーズがとても楽しそうなのです。
Viewpoint of Fjallsjökull は氷河に近い!
再び国道1号線を西に取り、次の目的地を目指します。そういえば前回「氷河が天に昇る道のよう」と書きましたが、この道の景色もちょうどそんな感じです。
そのまま車で昇っていけそうじゃないですか?
近づいていくと勿論道は逸れて行くのですが、どうやらこの辺も氷河が見られるスポットのよう。車が停まっているので先客に倣い、行ってみましょう。
おお〜かなり近くに氷河を見ることができますよ。
さっきの氷河湖ツアーよりもこっちの方が近いですね。
場所はたぶんこの辺りです。
ガイド無しで見に行ける、Svínafellsjökull の氷河。
アイスランドは氷河関連だけでもかなりアクティビティの種類があるようで、さっきみたいなボートツアーに氷河トレッキング。氷の洞窟に潜るツアーに氷河でスノーモービル遊びツアー。本格的な氷河探索はちゃんとガイドが付くツアーじゃないと難しいですが、最短日数一周旅のわたしには時間がありません。
そこでガイド無しで見られる氷河を探して見つけたのがこの先にあるSvínafellsjökull という氷河。ガイド無しで目の前まで行けるっぽいのです。
おっとその前に給油しないともうギリギリ。昨日の夜、予定していた給油所が閉まっていてなんとかここまで保たせたのです。満タンにして12,596Krでした。
やっぱ高いな…。
さて、Svínafellsjökull に着いてみると駐車場は無料で好きに「見てってね」という雰囲気。
氷河をバックに池があったり、
綿毛のヘンな植物が生えていたりと、なかなか爽やかな雰囲気だったのですが、
近くまで行くと溶けた水が茶色いですね。
うーん何だろう、ほとんど言いがかりに近いけどつい思ってしまう
コレジャナイ感•••。
「お前のために氷河やってんじゃねえからな」と怒られそうですが、思っちゃったものはしょうがない。
それでも、覚悟を決めれば氷河に登っていけそうな地続きの氷河。怖いから乗らないですけどね、間近に見られてなかなか良かったです。
スープ専門店で癒される。
実は2つ前の氷河あたりから、どうも身体の調子がおかしくて、なんでしょう過去に経験のない不思議な不快感。慎重に自分の身体に問いかけると、
たぶん栄養不足じゃないかなあ。
そうか、菓子とかバナナとかカップ麺とか。日に1食の外食だって、ジャガイモ以外の野菜はたいして食べてないですもんね。ビタミン不足はやばい領域かも。
そこで少しでも身体に良さそうなものをと、ビーク/Vik の町にあるスープ専門店へ行ってみました。
行列が出来ているから人気店なのでしょう。
レッド・ラヴァという辛いスープが看板メニューのようですが、わたしのチョイスはアイスランドのラム肉スープ。
いや野菜スープにしろよ(総ツッコミ)
まあ、ラム肉スープにも野菜は使われてるそうですからOKです。スープにパンが付いて2890Krと笑っちゃう値段ですが、「足りなかったらお代わりできるわよ」と嬉しいお言葉。
先に支払ってテーブル番号を言うと、後で持ってきてくれる仕組み。暫く待ってスープが到着しました。
スープはほんのりスパイスが効いて食欲をそそり、肉と野菜の旨味もたっぷり溶け出しておいしい。
いや〜沁みますね(涙)
パンにはこの店もホイップバターが付いていて、ふんわり滑らかでとても美味しい。
大きめの器とはいえ当然スープ1杯で足りる訳もなく、お代わりを貰いに行きます。2杯目もどのスープか選べるのですが、
なるほど具は入って無いのですね•••。
世知辛いけど当然といえば当然。じゃなきゃ好きなの選べる訳ないですもんね。2杯目はブロッコリーチーズのスープ。野菜旨めぇ〜と泣きながら啜ったのでした(嘘)。
動物王国⁉︎ レイニスドランガル/Reynisdrangar のビーチ。
スープで少し回復したけど、まだ体調の違和感は残ります。買ってきた野菜ジュースもぐいっと飲み干して、少しでも足しになると良いのですが…。
さて次の目的地はレイニスドランガルというビーチ。そこではアザラシとかパフィンとかが見られるとか。Guide to Iceland から送られてきたガイドにはそんな事が書いてあって、結構楽しみな場所です。
駐車場に車を停めて、さっそく海の方へ向かってみます。
そうそう、この海岸はスニーカー波というのがたまに来るそうで、なんだかよく分からないけどとても怖い波なのだとか。死亡事故とかも起きてるらしいので、気をつけていきましょう。
パフィンとアザラシの写真がありますね。期待していいんでしょうかね。
レイニスドランガルとは岩柱群のことだそうで、一瞬「これか⁉︎」と思ったけれど、違うみたい。
なかなか印象的なのですけどね。
黒砂のビーチに出て左に向かうと、少し遠くに鬼ヶ島みたいな岩が見えてきます。
途中で岩の間を潜り抜け、近くまで来てみました。なるほど、これがレイニスドランガル。妖精トロールが朝日を浴びて岩に変わったという伝説が残っているそうです。それにしてもトロールって可愛い妖精のイメージだったけど、
随分と大きいんですね。
岩柱群より何よりも、見たいのはパフィンとアザラシなのですが、目を皿にしてもどこにも気配はありません。そもそも浜辺にいたら人が群がってるでしょうしね。こればかりはタイミングだろうし仕方ない、動物がいないんじゃサクッと次へ向かいましょう。
堂々と美しい滝、スコゥガフォス/Skógafoss。
体力が限界に近づいてきていますが、この日の立ち寄りスポットはあと2つ。アイスランドでも有名な滝2連チャンです。
レイニスドランガルから車を飛ばすこと30分。スコゥガフォスに到着です。ここは駐車場からすぐの場所に滝がありまして、
ほぉ〜美しいですね!
真っ直ぐ落ちる整った滝も良いですが、
回りの明るい緑がとても綺麗!
右側の丘を登って上からも見れるようですが、ちょっと体力がもちません。下から見るだけで良しとしましょう。
近づいていくと水飛沫が降りかかります。ここもレインコートは必須ですね。
うお〜濡れる!
じっくり見たい所ですが、次がメインの滝ですからね。よし、最後のスポットへ行きますよ!
滝の向こうに地平線が見える!息を呑むほど美しい、セリャラントスフォス/Seljalandsfoss。
再び西へ向かうこと30分弱。最後の目的地は、アイスランドの中でも個人的な目玉のひとつセリャラントスフォスです。
ここの駐車場は有料で、カードのみの受付で900Kr。駐車場から滝までは数百メートル歩きます。
時刻は19時を回り、方角によってはうっすら空が色付いています。道の脇を流れる小川も風情がありますね。
おお、滝が見えてきましたよ。近くまで行ってみると、こんな感じ。
あれ、水量も大したことないし、さっきの方がすごくない?そうお思いの方もいるでしょう。でもこの滝の本領はここからなのです。
この滝は向かって右側から回り込めてこの時点で既に格好いいのですが、滝の奥に見えているあの窪み。つまり滝の裏までずずいと行けちゃうのですね。慣れてるし足場が少し悪いので、気をつけて中へと進んでいくと、
おおおおおお〜〜〜〜〜!!!
これが滝の裏から見る地平線!
窪みのカーブと一体になって、ちょっと凄くないですか⁉︎期待してたけど、余裕でそれ以上の絶景です。
一番奥まで行くとこんな感じ。びしゃびしゃになりながら、角度を変えて何十枚写真を撮ったことか。
スマホはとうに水没レベルで晴れているし、レンズを拭いてた手拭いもパンパンに水を含んでいます。いつまでも見ていたいけど、そろそろ限界ですね。
帰りには虹も見せてくれて、とことん満足のセリャラントスフォスでした。
なんと贅沢ホテル泊!
セリャラントスフォスからまた車で30分ほど行くと、この日の宿のHotel Kanslarinn に。時刻は20時半前で、連日の強行軍がたたり疲れもマックス。一刻も早くシャワーを浴びて寝たいのです。
実はGuide to Iceland から届いたバウチャーを見て、この日だけドミトリーじゃないとは分かっていたのです。でも最安プランだしと期待しないで部屋に入ると、
なんだこりゃ!ちゃんとホテルですよ。
実はこのホテル、翌朝にオプションを入れた氷の洞窟ツアーに参加するには行き過ぎていて、明日は東へ1時間戻らなきゃならないんですね。たぶん近場の宿が取れなくて「しょーがねーな、予算オーバーだけどここでいっか」という流れではないかと思うのです。
湯量たっぷりの熱々シャワーを浴びて、気持ちはだいぶ上向きに。久々の個室を存分に楽しもうとNetflixをつけてみたり、
しまった、つい夜更かししてしまいました!
次回はアイスランド一周の実質最終日。カトラのアイスケーブ(氷の洞窟)ツアーに参加した後は、アイスランドでも人気の観光スポットが集まるゴールデン・サークルへ。間歇泉が吹き上がったり大陸プレートの狭間を歩いたり。最後まで楽しんで、フラフラになってレイキャビクへ戻ったのでした。
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