こんにちはミャーです。リアルタイムでは本日ラスベガスに到着しましたが、いや〜毎日運転してるとブログ書くのがタイヘンですね(汗)。せめて2日に1度は更新したい所ですが、遅れたらごめんなさい。
さて、今回はアイラ島2日目、7月11日の内容です。朝起きてホテルの前の海を見に行くと、
あーもう綺麗!
上機嫌でホテルの朝ごはんに向かったのでした。
※イギリスの通貨のスターリング・ポンド(£)は、実際にこの旅中にグラスゴーのATMでセディナカードを使い引き出したレート、1£=182.6円で記載させていただきます。
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スコティッシュ・ブレックファーストで、朝から満腹。
レストランへ行くとコーヒー、紅茶、ジュースのどれが良いか訊かれて、
コーヒーを頼むとポットにたっぷり。
宿代には朝食込みですが、これだけのメニューから選べるのは素晴らしいですね。予想した通り、スコティッシュ・ブレックファーストも選べます。グラスゴーで食べなくて正解でした。
“フル”とあるだけに品数がすごい。目玉焼きにカリカリベーコン、ブラックプディングにハギス。焼きトマトにベイクド・ビーンズにマッシュルームに…。
どれも旨い!そして朝から満腹!!
この日は午前中からアードベックの特別試飲コースですからね、しっかり食べて備えておくのです。
アードベック蒸溜所はこんな感じ。
9:10発のローカルバスに乗り、9:20にアードベックに到着。試飲ツアーは11時からなので、かなり時間があります。
アードベックの敷地に入る前に、東に向かってアイラ島を散策してみます。
うん、良い雰囲気。この辺も掘ればピート(泥炭)が取れそうな気がしますが、実際アイラ島ではそこらじゅうでピートが取れるそう。
取り切っちゃうってことはないんですか?
と何人かに訊いたけど、今の所ぜんぜん余裕なのだそうです。
ほおお•••なんか良い景色が見れたので、そろそろアードベックへ行きましょう。
アードベックの前庭は広場になっていて、フードトラックも出ています。
館内にはレストランもあるし、試飲ツアーの後はここでお昼を食べていきましょう。
ホッコリするお犬のこちらが受付&売店コーナー。
中に入ると、ちょうど試飲の相談をしていました。見学や特別な試飲コースは事前予約した方が確実ですが、アイラ島は大抵の蒸溜所でアポ無し訪問でも試飲できます。
アードベックはこんな感じで、好きなのを1杯ずつ頼むことも、何種類かのセットになったのも用意されています。
売店の様子はこんな感じ。
日本ではあまり見ないボトルも色々ありますね。
うん、欲しい。
昨日のラガヴーリンもそうだったけど、
グッズのセンスが渋好みで、オヤジ心をくすぐりまくりです。
でももうすぐ暑いところに行きますからね。買ってもいつ使えるか•••。
これは売り物じゃないけれど、ラベルを見るに「グレンモーレンジ」に提供したサンプルでしょうね。個性豊かなアイラ島のモルトウイスキーは、数々の有名なブレンデッド・ウイスキーにも使われているのです。
ウェアハウスで樽直汲みの試飲コースが最高すぎる!
他の蒸溜所はHPから直接申し込めるけど、アードベックだけはメールでの申込み。今回は “Cask Samples in Warehouse 3” という50£(9130円)のコースを申し込んでいます。
受付をしてその場で支払いを済ませると、試飲に使うロゴ入りのショットグラスが貰えました。終わった後はそのまま持って帰って良いそうです。
時間になって担当ガイドさんに、ウェアハウス(樽貯蔵庫)へ案内してもらいます。倉庫の外には使われていない樽の在庫。
年季が入って格好良いですね。
スコッチウイスキーではあまり新樽を使わず、バーボンやシェリー作りに使った樽を仕入れて利用することが多いのですが、樽による味の違いもまたスコッチの醍醐味です。
ウェアハウスに入ると、試飲の準備は万端。瓶が並んでいるのは分かりやすいように見本を置いているだけで、実際は樽から直接汲み出すのです。そこそこ高いコースだけど、
それだけでもう涎がでるシチュエーション!
ガイドのお兄さんがウェアハウスの説明を始めると、同じグループの4人組が「ちょっと中を見せて欲しいな」と言い出します。「じゃあ先に少し見てみますか」とお兄さん。実際に製品になる原酒を貯蔵している倉庫なので、とても雰囲気があります。
今回一緒のグループになったのは、レバノンから来たこの4人組と、ソロ参加の若い中国人。とても陽気で子供のようにその時の気分に忠実な彼らのことを、
自由すぎるレバノン人。
と心の中で呼んでいました。すぐに周りを巻き込む彼らのお陰で参加者みんなすぐに仲良くなれて、少人数グループだからかガイドのお兄さんの言葉も聞き取りやすい。昨日のラガヴーリンの敗北感は、今日は大丈夫そうです。
再び試飲スペースに帰ってきて、ようやく当初のプログラムに進みます。今回4種類の樽が用意されていて、それぞれ汲み出して試飲するのですが、
なんと汲み出しもやらせて貰えるのです!
日本に帰ったら、これだけで銀座のバーで自慢できますよ。
最初は一番左の樽から。
2013年に仕込んだので10年ものですね。バーボン樽を使っていて、アルコール度数は57.6度。当然ながらカスク・ストレングスというやつです。
めいめいのグラスに注いでもらい、香りを楽しんでからチビリと飲んでみます。
おお〜ガツンと来る!
若々しいけど、バーボン樽らしく甘やかな味わいです。アルコール度数が高いほど、香味成分は溶け込みやすいので、
水をほんの1〜2滴たらしてあげると、
度数が下がって溶けきれなくなった香りがふわりと立ち上ります。
また少しウイスキーの表情が変わり、1杯で2度おいしいというやつです。もちろんお水はチェイサーとして飲んでもOK。
続いては右端の2012年のもの。これはスコッチとしては珍しく、バーボン用の新樽だそう。
順繰りに汲み上げをやらせてもらいます。
バーボン樽はアメリカンオークの樽の内側を焦がしていて、バニラのような甘いニュアンスと華やかな香りが特徴。ふむふむ、確かに。
3杯目は右から2番目のこちら。
2010年に蒸溜したので13年物。シェリー樽熟成です。口に含むと、
ふわりと浮くような柔らかな飲み口。
あーこれ大好きです。この浮遊感を味わいながら、そのまま眠りたい。
「これにはチョコも合うんですよ」とガイドさんが配ってくれます。うんうん確かに、よく合います。
最後の1種類を残して「じゃあまた倉庫を見てみましょうか」とガイド氏。
ほんとはこのタイミングで見に行くはずだったんですね(笑)
樽を3段まで積んでいると上と下で熟成条件が変わるから、定期的に入れ替えるんだという話とか、
こういう青い樽は少し特別なものなのだとか、
興味深い話を色々してくれるのですが、
「それはそうと樽ごと買えたり出来るかな」
思いついたら余裕で話を遮る、さすが自由すぎるレバノン人(笑)です。ちょっと困った顔のガイド氏は「後でマネージャー紹介するね」と。ほぉ、どうやら買えそうな雰囲気ですよ。
最後の1樽は、これもアメリカンオークの新樽。2019年仕込みの4年もので、
ものすごくパワフルな1杯。
これはちょっと若すぎるかもね。
1時間ほどのウェアハウス・テイスティングを終えて、すっかり良い心地で受付のある売店に戻ります。これで終了だと思っていたのですが、
「最後にこれ飲んでみますか」とガイドのお兄さん。
こ、これは25年物じゃないですか⁉︎
個性豊かな樽汲みの試飲も素晴らしかったけれど、これはまたぜんぜん違う熟成による円熟味。
素晴らしくスムースで味わい深いのです。
「気に入ったらここで、買えますからね」と指差す先には、
なんと820£(149,732円)の値札。
買えるか、そんなん∑(゚Д゚)
ていうか1杯だけでも5000円くらいの価値がありますよね(驚)。
アードベックでお昼ごはん。
和やかな雰囲気でレバノン人や中国人と別れ、わたしはというとここで昼食タイム。
この日はレストランは営業していないそうで、フードトラックで何か買いましょう。
トラックの中には薪火の窯もあって、意外と本格的な料理も出しています。
サンドイッチと、燻製ハドック(鱈科の魚)のチャウダースープで、9.5£(1735円)です。というかこのスープ野菜もたくさんだし、
魚の旨味たっぷりでかなり美味しい!
ドライトマトとモッツァレラ、バジルソースのサンドイッチも中々です。
ゆっくり過ごしてバスの到着を待ち、次に行くのはボウモア蒸溜所です!
ボウモア蒸溜所で単品試飲。
アードベックからボウモアまではローカルバスで3.3£(603円)、30分ちょっと。
ポートエレンの町を北に折れて、空港を越えてずっと先まで進みます。
ボウモアのある町の名前もボウモア/Bowmore。蒸溜所が先なのか町の名前が先なのかは分かりませんが、ポートエレンより少し大きな町のようです。町の中心広場にあるBowmore iCentre という所に入ってみると。
これ欲しい!
エコバッグは持っているので、買う訳にはいかないですけどね。
アイラ島はどこもかしも物欲を刺激してくれます。
町のメインストリートは海にぶつかっていて、浜辺に出ると海側からボウモア蒸溜所を見ることができます。
ボウモアはアイラ島で一番古い蒸溜所で、もしかしたら一番知名度があるのもボウモアかもしれません。もちろんここもツアーを予約しようとしたのですがタイミングが悪く、
ちょうど操業休止期間でした。
試飲ツアーはやっていたけれど、数が少ないからか参加できる日のは全部埋まっていたんですよね。
なのでアポ無し訪問で、何か1杯くらい試飲できたらという算段です。
ビジターセンターという試飲スペースに入ってみると、バーカウンターで飲んでる先客がいますね。
置いてあるメニューを見てみると、やはりボウモアも単品でも試飲させてくれるようです。
せっかくなので滅多に飲めなそうなやつをと、Bowmore Hand-Filled Single Cask をオーダー。メニューには15£と書いてあるけど、10£(1826円)でした。因みにウイスキーでよく聞くシングルモルトは一つの蒸溜所だけのモルトウイスキーを使ったもので、幾つもの樽を混ぜることで味のブレを減らすのですが、
シングルカスクは一つの樽だけで混ぜていないもの。
より希少で個性豊かになります。さっきアードベックで試飲したのもシングルカスクですね。
Hand-Filled とあるように、これは数週間前に手詰めして、ラベルも手で貼ったものだそう。熟成は10年、アルコール度数は56.7度です。シェリー樽を使っているので色は濃く、口に含むと、
すっごい濃密。
旨味が凝縮して、蜂蜜やナッツのニュアンスが強いようです。これは美味いな〜。
まだ行く所があるので1杯だけで我慢して、グッズコーナーでウインドウ・ショッピングです。
いいな〜渋いな〜。
ブルックラディ蒸溜所と、前海で飲むウイスキー。
ボウモアの次は再びローカルバスに乗ってブルックラディ蒸溜所へ。2.9£(530円)で20分です。
海沿いを走るバスから景色を眺めているとあっという間。
ブルックラディは周りに町などは無く、海沿いの道に面して蒸溜所が建っていました。実はアイラ島のモルトウィスキーの中でブルックラディだけはあまり馴染みがなくて、せっかくだから見ておこうという軽い気持ち。
随分おしゃれで女性的な雰囲気ですね。
中もどことなくスタイリッシュ。
グッズの充実度はかなりのものです。
ウイスキーのボトルも洒落た感じで、昔飲んだ時はこんなじゃなかったよな…と時代に取り残された感覚です。
試飲ができるか訊いてみると、どうやら暫く待たないといけないようです。なるほど、それならちょっと思いついた事があるので一旦蒸溜所を出ましょうか。
暑い国でも使えそうな帽子が売ってたので買ってみました。前の帽子はミュンヘンかどこかで失くしちゃったんですよね。さて、ブルックラディを出ると目の前は芝生と海!
ここでアイラモルトを飲んだら最高じゃないですか!
って元からそんな事を考えていた訳じゃないのですが、たまたまアードベックでミニチュアボトルを買っていたのですよ。
アードベックで貰ったショットグラスもありますしね。
アイラ島の海を眺めながら、アードベックをちびりちびり。潮の香りを含んだ海風に、潮のニュアンスを含むアイラモルト。その土地が産んだものを、その土地の空気を肌で感じながら楽しむ。
こういう時間こそ旅の最大の醍醐味ですね。
これ以上ないとても贅沢な時間でした。
バスがない!?
調べておいたバスの時間までゆっくり過ごし、バス停で帰りのバスを待っていたけれど、待てど暮らせど来ませんね。もう一度Googleマップの経路検索を確認すると、
バスが出るのはここから何キロも先∑(゚Д゚)
完全に見間違えていました。今から移動しても終バスの時間はとうに過ぎており、仕方ないのでブルックラディ蒸溜所に戻って助けを借りるしかありません。
また数件断られるもタクシーの手配がついて、20分後に迎えに来てくれました。ポートエレンの町までは40£(7304円)。高くついたけど、無事に帰って来れて良かったです。もう少しぼーっとしていたら、ブルックラディも閉まって途方に暮れる所でしたもん。
ご旅行は計画的に。
ローカルバスを利用してアイラ島を回るときは特にですね。
ポートエレンの町に戻り、夕食は中華系の持ち帰り店、ELLEN’S WOK で買って帰ることに。いくら美味しくても、3日連続あの食べ応えのあるホテル飯は胃袋に厳しいのです。
適当に麺類でも頼もうと思っていたのですが、なんとカレーがあるじゃないですか!
中華風のビーフカレーとライス、チキンヌードルスープで16£(2922円)。
久々のカレーライスが旨え〜(泣)
ホテルの部屋で一気呵成に平らげたのでした。
次回はアイラ島最終日。ラフロイグ蒸溜所で参加したツアーは、みんなでウイスキーを飲みながらピクニックに行ってランチを食べるというもの。正直どんな内容かイマイチ把握していなかったのですが、
これが中々に楽しかったのです!
最後まで心から楽しめたアイラ島でした。
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