こんにちはミャーです。リアルタイムではイスタンブール最終日。明日はトルコ第4の都市ブルサへ移動、そしてラマザン(断食月)が始まります!トルコのラマザンは比較的緩めとは聞くけれど、どうなるのでしょう・・・。さてブログは3月17日イスタンブール5日目です。
この日から3日連続雨予報(泣)。
ただでさえイスタンブールは東京に比べ肌寒いのに、朝からシトシト雨が振り、寒さもひと際です。こんな日は無理せず近場で、そして気になっていたトルコ軽食を攻略していきましょう。
※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1TL(トルコリラ)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位で値段が変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。
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濡れバーガーは正真正銘ジャンクフードだった。
トルコのファストフードと言えば必ず出てくるのがこの濡れバーガー=ウスラック・ハンブルゲル/Islak hamburger。暫く前からイスタンブールでは人気だそうで、濡れバーガーといえばこのチェーンKızılkayalar Kadıköyという店へやって来ました。
ファストフード店なのでセルフサービスかと思いきや、一応席についてメニューを見る感じですね。ふむふむ・・・。
表はトルコ語、裏が英語のメニューです。せっかくなのでちょっと贅沢なこの、Wet Luxburger with American Saladというのにしてみましょうか。野菜も取れた方が良いですからね。飲み物は搾りたてオレンジジュースを選び、ダブルでビタミン摂取態勢です。
さぁ来ましたよ。オレンジジュースはさすが搾りたて。朝イチの胃袋に沁みていきます。濡れバーガーは確かにトマト系らしい赤いソースにバンズが濡れていますが、
思ったほどビシャビシャじゃない。
めくってみるとどうですか、アメリカンサラダ=芋ですか。
ちょっとアメリカを馬鹿にしてません?(笑)
トルコ人はアメリカを好きじゃないというのは有名な話で、この間もちょっと話したトルコ人にこう言われました。
日本とトルコは友達だ。アメリカは駄目だな。原爆落としただろ。
初対面で原爆の話が来るあたり、彼はしょっちゅうこういう話をしてるんでしょうね。そんな嫌米感情がこんな所にも現れていて、
あいつら食文化ヒデェから野菜ったら芋しか喰わねんだ。
という趣旨かと邪推するとちょっと面白い。
ソースに浸したバンズはこのように保温器で蒸された状態で置かれていて、注文が入るとパテやらマッシュポテトやらを挟んで仕上げます。勝手に予想していたより濡れかげんはだいぶ弱めで(パンの中までは染みていない)、モチモチした食感です。
これならフィリピンのMINUTE BURGERの方が遥かに濡れてるね。
まあ濡れ加減を競っている訳ではないのですが、もうちょいインパクトを期待していた訳ですよ。パテも激旨ひき肉料理が多いトルコにしては存在感弱めで、バーガーのサイズ自体も小さめ。これは確かに食事と言うよりも、
スナック感覚で間食にちょいと摘むのに調度よい具合
になっているのですね。うーむ、むしろ今ミニッツバーガーを食べたくなって来ました。フィリピン行きたい。価格はバーガー36TL、搾りたてオレンジジュース30Tで計66TL(482円)でした。
片口鰯の円盤揚げ~ハムシ・タヴァ/Hamsi TAVA
トルコのお魚軽食というとサバサンドが有名ですが、片口鰯を円盤状に揚げたハムシ・タヴァというのも結構ポピュラーです。濡れバーガーが小さかったので、その足で食べられる店を探して見つけたのがこちらKadıköy Çarşı balikçisi。
イスタンブールのあちこちで見かけるよくある軽食屋さんスタイル。早速オーダーして調理台近くの席に陣取ります。
お姉様が鰯を衣に混ぜ始めました。見た感じセモリナ粉っぽい雰囲気ですが、何でしょうね。
どうやって円盤状にするのか興味あったのですが、
なるほど、地道に1匹ずつ手で揃えていくのですね!
値段の安い軽食メニューにこのひと手間、トルコ人の美意識を感じますね。
何度かに分けてフライパンの上に円盤状に並べられた鰯は揚げ焼きされます。見ていると最初は少なめの油で形を固め、前に作っていたフライパンから油を移して揚げ焼きにして、揚がったら蓋で抑えて次のフライパンに油を切っていくという流れのようです。
おお~なかなかキレイに揚がっているじゃないですか!ひとつ摘んでみると、
ザクっとした衣の食感が楽しい!
身の方も塩梅良く揚がっていますね。塩だけのシンプルな味付けも潔く好感が持てます。でもできればレモンは付けて欲しかった。
付いてきたパンにガッツリ挟んで鰯サンド!これは旨そうだと嬉しくなってかぶりついてみたのですが、
うん、これは失敗。
塩気が足りないし水分もってかれるし・・・別々に食べた方が良さそうです。価格はハムシ・タヴァ50TLとパックに入ったアイラン(ヨーグルトドリンク)10TLで計60TL(438円)でした。
ムール貝ピラフ詰めと、羊腸サンドのココレチ!
濡れバーガーとハムシ・タヴァはあくまで前哨戦。トルコ軽食攻略戦の本命は、焼いた羊腸を細かくしてパンに挟むココレチ/Kokoreçです。これはトルコに来る前から食べてみたくて美味しい店を検索しまくっていたのですが、
イスタンブールで最高のココレチ!
と物凄く評価が高かったのが、アジア側の宿泊しているカドゥキョイより北にあるユスキュダル/Üsküdarという地区にあるZeynep Kamil Kokoreç Recep Ustaというお店。
宿からバスに乗ってやって来ました。ここです、ここです。店に入ると英語は通じないけれどとてもフレンドリーな兄さんが迎えてくれました。
入って正面にドーンとムール貝が積まれています。ミディエドルマ/Midye Dolmaというこの料理、街を歩いているとココレチと両方扱っている店が目に付きますが、セットで扱う理由があるんですかね?ここまで迫力ある見せ方をされると食べてみたくなりますね。
これがココレチ。棒に羊の腸をグリングリン巻いて、遠火の炭火でじっくり炙ってますね。焼き上がったのを包丁でリズムよく叩いて細か~くしてパンに挟むのです。
さてメニュー。Google翻訳先生もいまいち機能せず、分かったのは各メニューとサイズが書かれていること、Çeyrekが四分の一でyarımが半分ということくらい。店の兄さんが半分がいいぞと勧めてくれるのでココレチのハーフを注文。ムール貝もハーフで出来るのかを身振り手振を交えて聞いて見たところ、
ムール貝はこのサイズだけなんだ。でも大丈夫!食べ切れるよ!!
身振り手振りで返してくれました。よし食おう。
ムール貝は冷菜なので、即テーブルに運ばれてきます。うーむこれは中々の量ですよ。「いやいやムール貝なんてよくバケツで食べるじゃない」と仰るそこの貴方、
これ中身ほぼ米ですからね。
一度開けられているの少し左右にずらせば貝殻はすぐに開きます。パカリと開けると、
このようにピラフが詰まっているのです。これをもう片方の貝殻で掬って食べる。いや、その食べ方が正解かは知らないのですが、
ヘンな目で見られてなかったし、きっと正解。
スプーンとかフォークも付いてこなかったですしね。それにしてもこれ、貝の出汁を吸ったピラフが馬鹿旨っ!正直事前にネットで見ていた時は、冷めたピラフなんてそう旨いもんじゃないだろうと高を括っていたのですが、勘違いも甚だしかったですね。これは何と言うか、
1個食べると手が止まらなくなる激甚の中毒性!
夢中になっている所にココレチが来たので仕方ない、一旦手を止めますか。
先程まで塊で焼かれていた羊腸が、見事に刻まれて馨しい香りを放っています。苦手な人は駄目な匂いかもしれませんが、好きな人間からするとこれは、
きちんと処理された、抑え目ながらも美味しい匂い。
実際にパンと一緒に頬張ってみると、
脂じゅわぁ~、旨みぶわぁ~。
スパイスの香りも鼻に抜けて滅法旨い!炭火で温められたパンもサクっとフッカフカで、具材とのバランスが完璧なのです。
さらに卓上のピリ辛シーズニングとハーブをかけるとまた一つ味が広がり、口休めのピクルスも絶妙。この店を選んで良かったなあと思いながらも食べる手は止まらず。一気にココレチを平らげた後、休む間もなくムール貝に戻り、ほじくっては口へ放り込む至福のループに再び没入したのでした。
結構な量を一気呵成に平らげ、想像を遥かに上回る美味しさに頭の中は
!?☆◎?!@!
疑問と興奮で振り切れ気味。チャイを貰ってクールダウンです。お会計は245TL(1789円)、ムール貝があの量ですからそれ位はしますよね。
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