リアルタイムでは今、アテネを出発してメテオラへ向かっています。岩の塔の上に修道院が乗っかってる、あのメテオラです。さてブログは4月11日。翌朝にはギリシャへ向かうので、実質この日がトルコ最終日です。心残りないように、
最後までトルコを食べ尽くしましょう!
※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1TL(トルコリラ)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位で値段が変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。
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町一番のドネルを食べにきたら、望外の肉丼で泣ける。
トルコを出る前に、やはりドネル・ケバブも食べ納めしておこうとGoogleマップをチェックしていると、
マルマリスで一番のドネル!
と絶賛されている店を発見。場所は洒落た雰囲気のテナントが並ぶショッピングゾーンの外れ。
立地的に一瞬この店も洒落てるように見えるのですが、よく見るとそうでもないぞ、Rota Barış Usta。
窓はビニール、壁はペラペラですしね。
中もこんな感じ。いい具合に力が抜けてて良い雰囲気です。
メニューを見ると色んなケバブを扱ってるようですが、初志貫徹でドネル・プレートをオーダーします。もちろんライス付きの方。飲み物はアイランにしましょうか。
店内をウロウロしている猫を呼び寄せようとしてみたり(失敗)
アイランを啜ってみたり。腹が減ってると待ち時間が長く感じますよね。
定番のレンズ豆のスープ(メルジメッキ・チョルバス)も頼みました。ここのは素晴らしくまろやかで、今回トルコで食べた中でも上位に入るおいしさ。パンも粉の風味が強くて、少しもっちりして旨い。日本の高級パン屋で売ってそうな味です。スープに浸したりして楽しんでいると、ドネル・プレートが到着しました。
こっちにもパン乗ってる!
ライス付きを頼んだのに、間違えられてないですか。
とりあえずドネルをひと口。
うむ、旨い。
牛100%の肉は、少しだけ獣っぽさがあるものの、脂は少なく赤身の旨味たっぷり。肉汁が身に閉じ込められて、脂ではないジューシーさがありますね。そうしてお肉を食べたその下に、
あ、お米があった!
肉に包まれて蒸された状態のライスは、肉をどけるとフワリと蒸気が立ち上がり、どうにも美味そう。堪らずパクリといってみると、
なに嘘これって…….白米じゃん!
たぶん日本米ではないでしょう。でも余計な味も油っぽい感じもなく、食べるとホカホカしてるんです。粒立ちが良いのに柔らかいんです。トルコで突然、炊き立てご飯といえる米に出会い、テンション急上昇です。だってこれって、
肉丼じゃん。
白米にドネルが乗っちゃってるんだからもう丼物、つまりこれは掻っ込み飯。タレの染みたご飯は2〜3度噛んだら、あとは「喉越しで味わおうぜ」の漢飯なのです。一気呵成、無我夢中で肉と米のコラボを貪ります。
ふぅ…ふぅ…昨日から息切れする食事が続きますが、これはとても旨かった。日本を出てもうすぐ1ヶ月、そろそろSNSで見る日本食が羨ましい頃合だったのです。やはり日本人には白米だよなぁと、しみじみ思うのでした。
お会計は全部で325TL(2372円)。そこそこの値段はしますけど、今日は全然オーケー。手持ちのトルコリラを、今日中に使い切らないとなのです。
近くにあったスタバでひと息ついて、さて今日はもう晩飯までやることがありません。
ロードス島ではSIMカードを買えるか微妙なので、宿への行き方や飲食店の目星など、諸々の下調べも今のうちに。そうそう、ブログも進めておかないとです。
町をぶらついては休憩がてらスマホで作業。
飽きたら目の前の海を見て気分転換。マルマリスの海は湾状になっていて、対岸は山が直接海から立ち上がっているようで格好いい。
国父アタテュルクことケマル・パシャの像。彼がトルコ共和国を建国した時に政教分離政策をとっていなかったら、今のトルコのような面白い国にはなっていなかったかもしれません。ラマザン(断食月)には振り回されたけど、楽しかった約1ヶ月のトルコ旅。というかやはり、
ぐぬぬラマザンめ(怒)
全てはこの時期にトルコを選んだ自分のせいなのですが、人気店ほどラマザン休暇やラマザン改装をしやすい(多分)し、メニューも変則的という点では、今回どれほどの名店・名物料理を食べ逃したことか。これはいつか平常月にリベンジに来ねばなりますまい。
また来ますからね、トルコ。
トルコ最後めし。激安食堂でトルコのリアルに迫る!
マルマリスに到着した日、バスターミナルから直接向かった激安大衆ロカンタ(食堂)のHacı'nın Yeri - Yigit Lokantası ですが、その時は店内で食べられず持ち帰り営業のみ。
ラマザンだからな。
と言っていたので、つまり日没後には店内飲食するんですよね?と推測して様子を見にきてみました。
お、灯りがついていますね。営業はしているようだけど、店内飲食はどうでしょうと中を覗いてみると、
うわっ大行列!!!
先日の開店休業状態が嘘のようです。さっそく列の最後尾に並び周囲を見回してみると、既に料理を受け取って席についている人もたくさん。この時点で19:30は過ぎているのですが、飲食解禁の時間はまだのようです。
今まであちこちでイフタール(断食明けの食事)を待っているトルコの人たちを見てきましたが、それはどれもそこそこ高いレストランでのこと。カップルや家族連れ、皆んな楽しいイベントのように「いただきます」の瞬間を待っているようでした。それもトルコの一つの現実でしょう。でもですね、冷静に考えて1ヶ月間もそんなハレの状況が続くわけない。
もっと生々しい日常がどこかにある筈だ。
とそう思っていたんですが、やはりありました(笑)
圧倒的な男率(見る限り100%)のこの店。
スマホを弄りながら待っている人が多いのですが、チラチラ視線は料理の皿に。おもむろにレモンを少し絞ってまたスマホに戻ったり。こちらのオジサンは延々と皿の位置を微調整。もう皆んな待ちきれずジリジリしてるのが丸わかりなんです(笑)しかもホラあそこ、
もう待ちきれずに食べちゃってる(爆)
19:45店の人が声を上げると、皆んな一斉に料理にかぶりつきます。その早いこと(笑)かなり席は埋まってるし行列は長いしで、空席が見つかるか不安だったのですが杞憂でした。ものすごい勢いで食べては帰っていきますから。
30分も並び、列はようやく注文ゾーンに入りました。わたしの後ろには、来た時以上の行列が出来てますね。
めいめいお盆を取ってスタンバイ。手前の冷蔵ケースには、ヨーグルトや前菜、デザートに一部の飲み物が入っていて、欲しければ自分で取るシステム。よし、トルコ最後だしシャルガム・ユスいっときますか。スープは昨日初体験したエゾゲリン・スープ。茄子料理に肉料理と、食べたいものをガンガン指差し注文していきます。だってどんなに頼んだって、
1皿10〜20TL(73〜146円)ですから!
まずはシャルガム・ユス(蕪ジュース)をぐびり。
っキクーー!!
どんなに眠くても、これ飲めば一発で目が覚めますね。
これが今回頼んだ品々です。全部で69TL(504円)とやはり信じられない激安価格。さらにパンは無料で取り放題!
まずはスープから。エゾゲリン・スープは穀物と豆で濃厚トロリ。とてもまろやかで、昨日の素敵レストランと遜色ない出来。
こっちは10TL(73円)ですけどね(驚)
茄子は挽肉のソースと絡んでトロットロ。皮はパリッとなるまで焼かれていて、かなり美味しいです。
これだけでご飯茶碗2杯は固い。
メインのこれは鶏レバーっぽいですね。トマト煮でクセはなく、これまた米が進む料理なので、
ピラフがジャンジャカ減っていきます。因みにわたしはピラフを頼んだのでパンは少なめにしたのですが、相席の若者は小さな鶏モモ焼きに大量のパン。鶏はあっという間に無くなって、残されたのは大量のパンと付け合わせのピラフのみ。どうするのかも見守っていると、
ピラフをおかずにパン食べてます∑(゚Д゚)
欧米では米は野菜の一種として扱われると聞いたことがありますが、この光景はなかなか衝撃的です。お好み焼きでご飯を食う大阪人くらい衝撃です。
※この店は相席自由です
正直に言って、この店の料理が評判の良い素敵レストランを超えるとは思いません。でも料理と雰囲気、コミュニケーションをも楽しむレストランとは真逆の、
腹へった、旨いもん食わせろ。
という日常的な生々しい食への渇望。それを満たす店にこういう “安い割にめちゃくちゃ旨い” という店があるのがどれだけ幸せか。トルコの最後にこの店に来れて本当に良かったです。
さて、次回はようやくトルコを出国。世界一周再開2国目のギリシャに入ります。とはいえ行くのはマルマリスの目と鼻の先のロードス島。遺跡がたくさん位しか知りませんでしたが、行ってみて分かりました。
ロードス島ヤバイです!
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