ギリシャ ヨーロッパ 旅のブログ

ロードス島からアテネへ。宿泊エリアがハードボイルド!

投稿日:

4月15日の土曜日。ロードス島からアテネに向けて飛行機で飛んでいきます。ほんとは船で島伝いに行きたかったけれど、前に書いた通り時間的にも料金的にもとてもハード。今回使うエーゲ航空なら運賃11,000円ちょい。預入荷物の料金を払っても13,000円で、1時間のフライトで着いてしまうのです。

船旅の旅情も今回はお預けです。

15:55の便なので、ゆっくり宿を引き払いまずは腹ごしらえ。昨日も食べたサンドイッチ屋で2個食いします。

因みにこの店は、フレッシュオレンジジュースも美味しいです。まだ時間に余裕があるので、ロドスの町のvodafone ショップにも寄ってみましょう。

もしかしてEU圏で使えるSIMが買えるかと思ったけれど、店員さん曰く

ここで買えるのはギリシャだけのやつね。

なるほどやはりアテネで買った方が良さそうです。さて、そろそろ時間なので空港行きのバスを見つけましょうか。

※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。


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ロドスの町から空港へはバスで行けます。

ホテルのお姉さんに「空港まで一番安い行き方は?」と聞くと、やはりバスが良いようです。親切に時刻表をプリントしてくれました。

空港行きは印のついた右上。写真の時刻表は土曜版だから平日はまた違うかもですが、かなり本数も出ているようですね。バスの発車場所は↓こちら。

バス乗り場に行くと結構人がいて、これは殆ど空港に行く人たち。

奥のチケットボックスで先にチケットを買えるし、バスの運転手さんに払ってもオーケーです。

料金は2.5€(368円)でした。

お、バスが来ましたね。英語でAIRPORT と書いてあるから分かりやすい。ギリシャ語はアルファベットと違うので難しいですからね。

バスには大型荷物を置く場所がなくて、運転手さんが「ここ置いていいぞ!」と親切に言ってくれたのですが、

ここって乗車する時に超邪魔なとこ∑(゚Д゚)

結局通路側に座って脇に置いておきました。カーブでずれるので、足を伸ばして抑える体勢。それにしてもロードス島は、最後まで感じの良い人ばかりでした。

旧市街から空港へは約30分。時間帯や混み具合でかなりずれるらしいのですが、

12時発のバスは12:30に到着。ただでさえ小心者ゆえに余裕を持って動いているのですが、

フライトまであと3時間半もある!

順調過ぎるのも困ったものです。

ロードス島からアテネへ1時間のフライト。

空港の建物は2つあるけど、時間を潰せそうな場所がありません。ベンチはあるけど、開いている店はサングラス屋1軒だけ。

もし中に入って店がなかったら3時間以上カンヅメですからね、迂闊に搭乗ゲートをくぐる訳にもいきません。

屋外に1軒だけ営業しているカフェがあるので、ここに暫く居ましょうか。

風が出て寒いけど(泣)

カプチーノ4.7€(691円)、水900ml0.9€(132円)の空港価格。しまった、水くらい町で買っとくべきでした。

頃合いを見て荷物を預け、セキュリティチェックを受けて搭乗ゲートをくぐります。

おー、こっちは店やってました!

でも見てください、ちょっとした料理が2000円オーバーとか。町場で安旨サンドイッチを2個食べてきて大正解でしたね。

ところでロードス島の空港アナウンス。どこの国でもそうするように、ギリシャ語で言ってすぐに英語でも繰り返すのですが、恐ろしいほど聞き取れません。もちろんわたしの英語力が弱いのですが、ここのは少し特殊。

だって、いつ英語になったかも分からないんですよ(泣)

母国語と英語でスピードが全く変わらない早口で、英語部分が完璧なギリシャ語イントネーション。最後のThank you で初めて英語だったと気づくのです。

そんな訳でいつ搭乗開始するか、自分が乗れる順番なのか、全て観察で判断します。

ふー怒られなくて良かったです。

ほぼ定刻に飛び立ったエーゲ航空機は、シートベルトを外したと思ったら、さほど経たずに「当機はまもなく着陸態勢に入ります」のアナウンス。短い時間ですが、水とお菓子が配られました。

ギリシャの大地が見えてきましたよ。線がウネウネ描かれていて、怪しいですね。

17時に飛行機を降りてバスで建物へ移動。預けていた荷物を受け取って、さぁここからひと勝負。できれば空港でSIMカードをゲットしておきたいのです。

到着ゲートを出ても、あるのはレンタカー屋とツアー会社ばかり。そうか、ここは国内線の到着ロビーですからね。ずっと歩いていってみると、

ひとつだけありました!

vodafone のSIM屋さんです。店の人に聞いてみると、EU加盟国でも使えるSIMはひとつだけ。紙に書きながら説明してくれました。まず料金は35€(5145円)で期間は30日。その内、最初の10日間はデータ通信使い放題。

つ、使い放題⁉︎

拙い英語力故の聞き間違いか、騙されてるんじゃないかと思ったけど、後日町のvodafone ショップで確認したら間違いありませんでした。そして使い放題とは別にギリシャ国内なら22.5GB、EU加盟国なら16GBまで使えるとのこと。SNSも通話もある程度は使えるよう。

よし、これに決めた!

本来なら複数の会社を比較すべきですが、できれば宿に着く前に電波を繋げときたい事情もあったのです。因みに空港の兄さんは他のEU国に行って使い切ったら、My vodafone アプリからトップアップして使えると言っていましたが、ギリシャ版のアプリはわたしのスマホではダウンロードできず。後日町の店に行って聞いたら「スマホの地域判断は複雑だから諦めて。というかトップアップするより現地で新しいの買った方が安いよ」とのこと。なーるほど。

アテネ国際空港から市街地中心部へは地下鉄で一本。

空港から市街へのアクセスが良いと、とても楽だし印象が良くなりますが、その点アテネは優秀です。

To Trains と書かれた表示に従っていき、このエスカレーターを上がると鉄道駅。

窓口の人は余裕で英語を操るので、降りたい駅を行って1回限りの切符(カード式)を購入しました。乗るのはMetro の方ですね。プラットフォームの反対側にはSuburban と書かれていて、どこか知らないとこへ連れていってくれそうです。

因みにギリシャの地下鉄は2回券、5回券みたいなのを買って、使い切ったら捨てる感じなので、もしかしたら空港でもそういうのを買えるのかもです。

空港から出ているM3ライン(上の写真の青路線)が、アテネの町の中心シンタグマ/Syntagma に通じています。

今回の宿はそこから乗り換えて2つ目のオモニア/Omonia 駅が最寄りです。乗り換えも英語の表示で分かりやすかったです。

宿周辺がまるで世紀末都市!

オモニア駅を降りて地上に出ると、広い環状交差点が目の前に。

店も多くタクシーもたくさん並んでいるし、交差点の中には大きな噴水も。

なかなか開けたエリアじゃないですかと感心しながら宿方向へ路地ひとつ入ると、

なんですかコレは(驚)

落書きだらけの道の両側に怪しい人たちが座り込んでいて、ホームレスや街娼の方々も混じっていますね。襲ってきそうな目付きは感じないのですが、奇声を上げて通り過ぎる人、カラの瓶から一雫の酒を呑もうとする人。

散乱しているゴミ箱の周りには、

ヤバいの吸った感じの焦げたアルミホイル。

アテネの宿を探すとき、口コミで周辺の雰囲気がヤバいと書かれていて別の宿にしたのですが、ここもその範囲内だったようです。さて、今回予約したのは普通のホテルではなくアパートの一室。中心街に近くて個室で安いというとそういう選択肢になるのですが、

問題は泊まる場所がとにかく曖昧。

事前にBooking.com のメッセージでやりとりしたのですが「この住所に行って鍵を受け取って、場所はそこで聞いて」とのこと。その住所というのが、こちらのGOLDEN CITY HOTEL。

歌舞伎町にでもありそうな名前ですが、入ってみるとちゃんとした中級シティホテルです。フロントで尋ねると、「ああ、悪いけど部屋空いてないんだ。うちに泊まって」と言うではありませんか。「もちろん料金は変わらないし朝食も無料だから悪くないよ」とのこと。いや悪くないと言うか、

とてもラッキーですよね⁉︎

あとで調べたらこのホテル、普通にとると料金は倍以上です。とはいえホテル前のゴミ捨て場もこの通り。一歩出るとそこはやはり世紀末都市なのでした。

エレベーターで部屋に上がると少し変な形の角部屋。

でも充分快適で居心地よいです。

シャワー・トイレもこの通り。なかなか良い朝食もついて1泊4080円はお買い得でした。

最優先は洗濯なので、ギリシャ料理を諦め中東系ラップの晩ごはん。

実は何を隠そう、今日来てた服は2回目のやつ。ロードス島では洗濯するタイミングがなく、着る服が切れてしまっていたのです。チェックインの時に教わった、近くのコインランドリーに早速やってきました。

見た目はゴツくて脳筋ぽい見た目のマシーンですが、使い方はとても分かりやすく細やか。

なんと洗濯する温度を4段階から選べて、それぞれ料金も違うのです。せっかくなので冷水じゃなくてWARMにしてみましょうか。洗濯物と洗剤、4€(588円)を入れると動き出しました。

残り時間28分と出ていますが、これがまた正確!優秀な洗濯機にあとは任せて、ご飯を食べに行きましょう。

洗濯の合間に行ける距離で、評判の良い店を探して見つけたこちらのFalafel Al Sharq。口コミに曰く「アテネで最高のラップ」「彼のファラフェルほど安旨なのは食べたことない」だそうです。

さあ、問題はメニュー表です。ギリシャ語オンリーなのでどう頼んで良いものか。試しに英語で言ってみると「おいちょっと君頼むよ」と店員さんが隣の客に通訳を押しつけます。

ああ、ごめんね兄さん。

ファラフェルとチキン、2種類のラップを注文して支払いは4.5€(662円)。うん確かに安い!

作るところを見ていると、ラップ用の薄生地に野菜類をバサバサ乗せて、そこに複数のソースをかけていきます。

ファラフェルやチキンを乗せたらクルリと巻いて、最後はホットサンドメーカーに似た機械に挟んで仕上げ焼き。うん、おいしそうです。

まずはファラフェルサンド。ファラフェルというのは中東諸国で食べられているヒヨコ豆のコロッケ。豆好きとしては元々好きな料理ですが、

うんま!

このホクホクとしっとりを兼ね備えたような食べ味は、少し銀座チョウシ屋のコロッケパンを連想します。コロッケもキチンと暖かかく野菜もたっぷり。食べかけの断面をお見せできないのが残念です。

続いてはチキン。ファラフェルでついた勢いのままに大口でバクリ。

うんまーい!

チキンがぷりっとして、程よく味が染みてます。それもそのはず、きっとコレ炭火で焼いてますよね。

アテネ初日の今夜は、正教会のイースター(復活祭)前夜。この後の深夜日付が変わると「キリストが蘇られた!」と宣言され一気にお祝いムードになるそうで。そこではこの日の為の特別な行事食マギリッツァ(羊の内蔵スープ)をみんなで食べるんですってよ。

羨ましいなぁ、もう。

少し拗ね気味の心で中東料理を貪るのでした。

28分に合わせて戻ると、洗濯はちょうど終わるところ。次は乾燥機ですが10分1€(147円)。かなり大きなマシーンなので30分で良さそうです。

かくしてその仕上がりは、

我がコインランドリー史上最高品質!

アテネやるな!なのでした。


さて次回は実質アテネ初日。3日間しか動けないスケジュールに、イースターが重くのしかかってきます。でも悪いことばかりでもありません。イースターのご馳走、羊の丸焼きを食べることができたのです!


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