イタリア ヨーロッパ 旅のブログ

水の都ベネチアはヒット&アウェイ短期決戦!

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5月17日の水曜日。スロベニアのリュブリャナから西へ。バスでベネチアへ向かいます。世界有数の観光地であるベネチアは、中心街に泊まると最低でも1泊3〜4万円クラス。かなり前もって予約すればもっと安い宿もありそうですが、時すでに遅し。週末を含む4泊をしたいと検索してみると、Booking.comの最低価格は

4泊で18万円から(泣)

ドミトリー宿もほとんど埋まっており、中心街までバスで20分ほどの郊外ドミを漸く2泊だけ確保できたのです。

※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。


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リュブリャナからベネチアへのバス移動。

今回のバスは12:55リュブリャナ発、16:55ベネチアのVenice Mestre (Stazione FS) というバス停に着く便です。短いベネチア滞在なのに何故そんな遅い便を選んだかと言うと、

もうね値段が全然違うんですよ(泣)

予約するのが遅かったからまともな時間の便はほぼ売り切れていて、もうちょい早い便は値段がかなり高いのです。ベネチア行くならちゃんと前もって計画しないとキツいですね。

そんな訳で早めのお昼をリュブリャナで。直前までスロベニア料理の店へ行くつもりで歩いていたのですが、

しまった、タイ料理の店に吸い込まれた。

リュブリャナにはアジア料理の店が多くて、誘惑がすごいのですよ。東南アジアでよく見るOISHIの甘い緑茶も、リュブリャナで会うと懐かしい。

ジャスミンライスにカレーソース、ピーナッツのトッピングです。最初からグチャ混ぜで出てきて少しイメージと違いますが、

味は懐かしのタイカレー!

どこでもドアでタイに行って1週間くらい骨休めしたい気分です。

食後はロリータでコーヒーブレイク。昨日クリームケーキを食べた店ねすね。エスプレッソマシン文化圏のリュブリャナでは珍しく、たっぷり注がれた美味しいコーヒーが飲めるのです。

朝から雨降りのリュブリャナ。次第に雨足が強まる中をバスターミナルへ向かいます。野天の道の真ん中に建っているバスターミナルの建物で確かめると、

12:55発の便は13:16発に変更です。

着実に削られていくベネチア観光の時間。正直焦りを禁じ得ません。待ち時間に少しでも情報収集しようと、カフェに入ってwifiに繋ぎます。

思えばリュブリャナでは事あるごとにカフェでコーヒーブレイクしていました。値段も手頃でそこら中にあってwifiに繋がる。

simが切れた身にはありがたいのです。

変更された時間からさらに5分ほど遅れてトリノ行きのバスが到着。途中でベネチアに寄って降ろしてくれるようです。

リュブリャナからベネチアは約4時間の道のり。

国境審査で止まることもなく高速道路をひた走ります。

前に座るカップルは大層なイチャイチャぶりで、そんなのは全然構わないのですが、可愛らしく身体を踊らせるようにはしゃぐのは大柄男子の方。その度にわたしの

Netflixが大地震のように揺れるのですよ。

ただでさえ迫力の鬼滅の刃が、壊滅的な迫力に。ストーリーが頭に入ってきませんね。

諦めて窓の外を見ると、広大な葡萄畑が広がります。バルカン半島でも葡萄畑は見ましたが、規模感がもう全然違う。ベネチアを含むベネト州はイタリアの中でもお値頃で飲みやすいワインが多い印象で、その分たしか作付面積もかなり多かったはずです。

17時を過ぎた頃、バスはベネチア郊外のVenice Mestre (Stazione FS) に到着。鉄道駅メストレの目の前にある、長距離便用のバス停です。バスターミナルというより、普通の路上にバス溜まりがある感じ。

狭い路上で荷物を引き出して、宿へ向かいます。

メストレ駅から宿までは歩いて数分。アンダベニス/Anda venice という2泊で94.43€(13,881円)の巨大ドミトリーです。

それにしても1泊約7000円て、やはりベネチアの物価はかなり厳しい。郊外泊からのヒット&アウェイは当然のこととして、

観光できるのもこの日の夜と明日しかないですからね、これはかなり気合を入れなければなりません。

蝶のように舞い、蜂のように刺す!

モハメド・アリ並の鋭い行動が必要です。

その為にも必要不可解なのがsimカード。電波無しでベネチアを最短攻略など到底不可能なのです。

市街地へのローカルバス移動とベネチア散策。

宿スタッフから教わったsim販売店は宿からバス停への途中。怪しげな中国人経営のモバイルショップですが、他を探している余裕はありません。

EU圏で使えるsimが欲しいというと、提示されたプランは1か月70GBで21€(3087円)。

嘘でしょ70GB⁉︎

17GBじゃないのと確認すると間違いなく70と。強面中国人のオヤジはiPhoneの電源入れたまま、安っぽいフィルムに手包装された怪しげなsimに入れ替えます。設定も済ませてくれて電波はすぐに繋りました。ひとまず安心ですね。決して高速ではないし、その後ドイツのミュンヘンではあまりの使えなさにブチキレ寸前でしたが、とりあえず滅茶苦茶安い!

メストレ駅前にあるローカルバスのバス停から、まずは市街中心地である本島に移動します。ベネチアはGoogleマップの経路検索が使えるので便利です。

バス停には自動券売機があって、ローカルバスは1回券が1.5€(221円)。車内で打刻してから75分有効なので、予め必要枚数を買っておくこともできますね。ただ、2枚買うなら最初の画面から1枚ずつ操作を繰り返さねばなりません。上の画面で2を選ぶと2ルートに乗れる1回券が出てくるので要注意。

間違えて1.5€損しましたもん。

本島の中は路線バスは走っていないので、移動は水上バスか水上タクシー、もしくは徒歩です。できればレストランまで水上バスに乗りたいのですが、1回券は9.5€(1397円)。

ちょっと高くないですか?

75分以内なら乗り換え可能ということですが、メシ食ってたら過ぎちゃいますもんね。

水上バスに路線バスなんかも乗り放題の1日パスは25€(3675円)。これは明日買うとして、やはり今日のところは徒歩しかありませんね。

2番の路線バスに乗り、長い橋を渡って本島へ。

Piazzale Roma のバスターミナルに到着。広いので帰りのバスの場所を見失わないようにしないとです。

目指す店とは方向違いだけど、目の前に橋があるので登ってみましょう。運河が流れるベネチアらしい景色が見えるかもしれせん。

いそいそ向かって行くあたり、自分で思っている以上にベネチアに興奮しているようです。橋の上から見えた景色はこう!

お〜ベネチアじゃないですか。

これがベネチア本島を逆S字に貫く大きな運河。これを幹線に、細い水路が町中を網羅しているわけです。

進路を東にとって、目当てのレストランまではGoogleマップによると2.4kmで徒歩30分。これが滅茶苦茶に入り組んだルートでして、

とにかく道は折れ曲がりまくりで、十を軽く超える大小の橋を渡っていくのです。

当然ながら細かいアップダウンも頻繁にあって、車の入れない路地への物流はこの通り。

なかなかに力業でタイヘンそうです。

これは有名なリアルト橋。

橋の上からはこんな景色を眺められます。お〜ベネチア(涎)

ほらほらゴンドラ。

時々水の都らしい景色も眺めながら、基本的には水の見えない路地を行く徒歩移動ですが、それはそれで結構楽しい。

お、鯉のぼりですよ。

迷路のような細路地で、行き止まりかと思ったら脇に折れる道が隠れていたり、プチ探検気分が味わえます。

道行きにはお土産屋さんのベネチアガラス。

ほほぉ、綺麗ですねぇ。

ベネチアといえばカーニバル。12世紀に始まったお祭りでは仮面を付けるのが習わしです。町には仮面屋さんがいくつもあり、

お土産用の安いのから、本気仕様のやつまでさまざま。かっこいいですね。ウィンドウショッピングだけじゃなく、歩いてるとそこかしこから、

美味そうな匂いも漂ってきます。

さすがイタリアさすがベネチア、ますます腹が減るじゃないですか。

※一応リアルト橋の場所だけ貼っておきますね。

ベネチア料理がズラリの人気店、Al Vecio Canton。

店に着いたのは19時半の少し前。中に入ると従業員は忙しそうに動き回り、店内は客で溢れかえっています。

これは•••予約してないと無理かも。

断られるのを覚悟して訪いを入れると「ちょっと待ってね」と何やら相談してくれている様子。ほどなく戻ってきて曰く「1時間だけならなんとか…」

よかった!ここまで歩いてフラれたら路頭に迷うところでした。どうせこちらは独りメシ、言われなくたって1時間もあれば充分なのです。

バスの中でメニュー内容はある程度予習済み。イタリアはどの土地に行っても土地ならではの料理がありますからね、

ここはベネチア料理一択です!

パンとグリッシーニは自動でセッティング。でもこれ無料ではなくて、コペルト/Coperto と呼ばれる席料に含まれているのです。この店だと2.5€(368円)。

飲み物はと聞かれ、ハウスワインの白を。銘柄は聞かなかったけど、これも地元のワインとのこと。うん、端正でうまい。

料理はまずは典型的なベネチア前菜の3種盛り/Tris Tipico Veneziano です。1軒目をこの店に決めたのはこれがあるから。3種類のベネチア料理を一発で体験できる、ありがたい一皿です。手前のはサルディン・サオル/Sarde in Saor。揚げた鰯を、玉葱を酢で煮たサオルというのに漬けるのだそう。要は南蛮漬けに近い料理なのですが、

南蛮漬けよりこっくりして旨い!

甘みを引き出された玉葱に、粒胡椒にレーズン、松の実が味と食感の変化を加えています。右奥の黒いのはセッピエ・イン・ネロ・ラ・ポレンタ/Seppie in Nero la Polenta、つまりベネチア風のイカの墨煮とポレンタです。塩味も強いけど旨味がすごい!口に入れた瞬間ぶわっと広がります。付け合わせのポレンタは優しくクリーミーで、イカ墨の強さを和らげる名脇役。

左奥のこちらがバッカラ・マンテカート/Baccalà mantecato、干し鱈のペーストです。昔ナポリ近郊で倒れそうなほど美味い干し鱈料理を食べたことがあるのですが、北のベネチアでも干し鱈はよく食べるそうです。一度干した魚でペーストですかと不思議に思いながら食べてみると、

乾物ならではの優しい旨味がとても美味しい!

これは家でも真似したいですね。

プリモ(パスタ等)はお腹にも財布にもトゥーマッチなのですっ飛ばし、セコンド・ピアットからフェガト・アッラ・ヴェネツィアーナ/Fegato alla Veneziana を注文。これもベネチア料理で、牛レバーと玉葱の炒め物。

爽やかな酸味に仄かな甘み。これも旨い!

炒め物と言っても中華のそれとは全く印象が違いますね。パンやワインにとても良く合う仕上がりです。全体的に気を衒わずシンプルに、素材を活かすイタリアらしい料理でした。お会計は39.5€(5807円)、お値段はやはりなかなか…。

ベネチア夜散歩と暗中行軍。

お腹も満ちてようやくひと心地。時刻も20時半を回り、いつもなら宿へまっすぐ帰るところですが今回は短期決戦。帰り道から少しだけ遠回りして、サン・マルコ広場周辺を散歩してみましょう。

こちらがサン・マルコ寺院(大聖堂)。うへぇ、すごいですね。大きさと装飾の美しさに圧倒されそうです。

その前は広大な広場になっていて、

寺院を背にして広場を見ると左側に、世界最古のカフェ、フローリアンがあります。お〜生演奏やってますね。1720年の創業でカフェラテ発祥の店。ワーグナーやヘミングウェイなど、ここに通った著名人は枚挙に暇がないのだとか。

まあ今回はいいか。

長旅仕様のスーパーカジュアルな服であんな素敵な店入ったって、落ち着かないですからね。人間分相応が肝心です。

そうは言いながら、服装的に問題あろうと不相応に行きたい所がベネチアには2つあって、一つは最古のカジノCasinò di Venezia。そしてもう一つがカクテル「ベリーニ」や牛肉料理「カルパッチョ」を生み出した名店Harry’s Bar。

いや〜行きたい!行きたいけれども!

どちらもHPを見るとドレスコード有りなのです。カジノは金土日しかやってないかもで、その場合は諦めがつくのです。でもハリーズ・バーは行きたいんですよね〜。

いっそカラー付きのシャツとか買っちゃおうか。などと思い悩みながら帰途についたのでした。

暗くなったベネチアも素敵ですね。などと思っていたのは最初の3分。暗い中をこのジグザグの迷路のような道を歩くの

大変キツイ!!

女の人も普通に歩いてるから治安はいいのでしょうけどね。GPSの精度を超えた細かい道が錯綜しているので、今歩いてるのは隣の道かもしれません。

少し迷いながら、来た時より随分時間をかけてバスターミナルに戻ったのでした。

宿に帰ったら時間は10時をだいぶ過ぎていて、わたしとしては随分がんばったベネチア短期決戦初日なのでした。


次回はベネチア2日目。やはり諦めきれずにダメ元でハリーズ・バーにT シャツ突撃!水上バスも駆使して、ベネチア観光もしっかり頼んできました。


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