イタリア ヨーロッパ 旅のブログ

ベネチア伝説のハリーズバーへ、Tシャツ突撃!!

投稿日:2023-05-28 更新日:

5月18日の木曜日。前日はほぼ夕飯を食べただけで終わってしまい、2日目のこの日が実質ベネチア最終日。かなり厳しい短期決戦なのでここは優先順位を明確にしなければなりません。

まずは何と言ってもハリーズ・バー!

世界中に広まったベリーニやカルパッチョを産み出し、ヘミングウェイはじめ著名人も愛した伝説のお店です。軽めとはいえドレスコードがあるという話なので、玉砕の可能性大ですが行ってみましょう。

次点以下の優先順位は次の通り。

❷ベネチアの酒文化バーカロを体験する

❸水上バスも使い水の都ベネチアを体感する

❸世界最古のカジノでひと勝負

どこまで行けるか分かりませんが、限られた時間でめいっぱい楽しむ所存です(`´)ゞ

※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。


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やはりベネチアは、船の上から見てこそですね。

宿の近くのバス停で25€(3675円)のベネチア交通1日券をゲットして、路線バスで本島へ。昨日はひたすら陸路を歩きましたからね、今日は思う存分水上バスを乗り倒しましょう。

水上バスもGoogleマップの経路検索で出てくるので安心。バスターミナル近くの駅からハリーズ・バーの近くまで乗っていきます。

お〜かなり混んでいますね。15分ほど待って水上バスがやって来ましたが、こんな人数乗り切れるのでしょうか。なんだかんだグイグイとお客を吸い込んでいく水上バス。これなら大丈夫と思ったら、

あと1人というとこで乗船ストップ!

おいおい頼みますよ。こちらはただでさえドレスコードに気後れして、忙しくなる前の時間に着いてお伺いを立てようという作戦なのです。忙しい所に行ってもしゴミを見る目で断られたらトラウマになるじゃないですか。

再び15分少々待ってようやく次の船がやってきました。昨日ざっとベネチアを歩いたので、もう耐性はできてると思ったけれど、

水の上からのベネチアはやっぱ違う!

これは本当によそでは中々見られない景色ですよ。

何が違うかというと、水上から見ると建物がみんな水路を向いているように見えるのです。それぞれ水に面して正面入口が設けられていてですね、

そうすると水路があたかも陸の道路のように見えてくるのです。ほら、この写真↑なんか、交差点みたいでしょう。

建物も色とりどりで、それぞれ古びた趣きがあって素敵です。

水上バスに水上タクシー、そこにゴンドラが参戦して、水上はかなりの交通ラッシュ。時々船を止めて交互通行になったりしています。

おお、これがかのカシノ・ディ・ベネチア。世界最古のカジノです。やはり水路側に正面入口があって、でもやはり今は開いていませんね。15時半から毎日開く説と19時から説、さらに金土日しかやらない説。情報が入り乱れて判然としません。

こちらは本島の南にあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂。水に浮いているようで素敵ですね。

その向かいに建っているのが昨晩も来たサン・マルコ広場の鐘楼です。ここで降りたらハリーズ・バーはすぐそこ。ドキドキです。

果たしてハリーズ・バーに入れるか⁉︎

今回のわたしの出立ちは、黒のロングティーに黒のウィンドブレーカー。ベージュ系のノータックパンツに黒のトレッキングシューズです。

一応サンダルは自重したのですよ。

1枚だけ持ってきていたワイシャツはトルコの序盤でどこかに消えて、今はTシャツしか持ち合わせがありません。

この格好で、この客を選ぶかのような重たいドアを開けねばなりません。そっと半分開いて中を覗き、目が合った店の方に相談します。

ドレスコードがあるのは知っているのですが、もし入れるなら是非お願いします。

おそるおそる尋ねると「確かに我々はいくらかドレスコードを設けてますが…ええ、大丈夫ですよ」

おおお〜入れた!!!

店内はシンプルながら貫禄のあるカウンター。白ジャケットをパリっと着こなしたイケオヤジ達がサービスにあたっています。

席に落ち着き改めて周りを見回してみると、あれあれれ?

なんだ皆けっこうカジュアルじゃん!

襟付きシャツが必要と書いてあったけど、スウェットの人も、中には半袖Tシャツだっていますね。スニーカーも全然あり。夜はまた違う可能性はありますが、ハリーズ・バーけっこうザルいぞ。

席に置いてあったメニューはこちら。バー利用と軽食のメニューですね。食事はするかを聞かれてカルパッチョは食べたいと言うと、

テーブルクロスをセットしてくれて、

メニューもこちらの食事用が出てきます。それにしても覚悟はとうにしてきたとはいえ、

目ん玉飛び出る値段ですね。

料理の皿単価は40〜60€(5880〜8820円)が中心価格帯。牛肉のカルパッチョも52€(7644円)です。暴利という人もいるけれど、それは食べてみないと分かりません。何皿もは流石にムリなので、ベリーニとカルパッチョだけ注文します。

こちらがベリーニ22€(3234円)。1948年に当時のこの店のオーナーであったジュゼッペ・チプリアーニ氏が考案し、今では世界のスタンダードになっているカクテルです。

サーモンピンクを淡くしたような色が美しい。これはプロセッコというこの辺りで作られるスパークリングワインをベースに、生の桃のピュレとグレナデンシロップ。おそらく桃とシロップを混ぜたのが仕込んであって、オーダー後は冷やして混ぜるだけ。とはいえその味は、

かなりドライで生の桃感もあり、とても美味しい。

銀座のバーを考えれば、値段もぜんぜん理解できる範囲。そう何杯も飲めませんけどね…。

ベリーニ単品で頼んでも軽いツマミが出てくるときいてたのですが、このパンですかね?

こっちはカルパッチョについてきた感じ?ちょっと分かりませんが、

こちらの、形状がアレな濃厚バターを付けるととても美味しい。

超シンプルなレタスサラダも付いて、脇を固めるのはシンプルな構成。そしていよいよ本日の主役、牛肉のカルパッチョです!

カルパッチョというと日本では、魚の刺身を洋風にしたイメージですよね。でも元々は肉料理。1950年に、これもベリーニと同じジュゼッペ・チプリアーニ氏が考案したメニューです。世界に広まるカクテルと料理を一人で考え出すとかもう、

紛れもない天才!

薄く切った牛フィレの生肉にマヨネーズ風のソースをかけて、赤と白の色から作風が似ている画家ヴィットーレ・カルパッチョの名前を取ったそう。その美しさを、アップでご覧ください。

「言っても生肉にマヨネーズでしょ」という気持ちが無かったとは言いません。でも食べてみて初めて分かりました。

これはかなり渾身の一皿です!

牛フィレには毛ほどもスジを噛ませないぞという気概が感じられ、舌触りはとても滑らかでシルキー。肉の繊維がとても細かくて、赤身の旨味が純粋に味わえます。

脂が無い所をソースが補っているのですが、マヨネーズと聞いて日本で想像するのとは全然違います。酸味はかなり抑えめで、濃厚クリーミィ。肉とソース。シンプルな2つの素材が、

口の中でとても綺麗にマッチするのです。

シンプルなだけに素材選びに切り付けなど、神は細部に宿るというやつです。和食にも通じる素材を活かす料理を堪能し、ベネチア最大のミッションは大満足で完遂できました。それでもやはりお値段はなかなか。ドリンクとフード1品ずつで会計は83€(12201円)。決して誰もが満足できるコスパではないと思います。

鐘楼から見渡すベネチアの街が美し過ぎる!

ハリーズ・バーの余韻に暫く浸り、さて次はどうしましょう。優先順位2位のバーカロへ行くのは早過ぎるし、数時間は純粋な観光タイムです。

お土産屋さんを冷やかしながら、歩いてすぐのサンマルコ広場へ。

昨晩も見たけど、やはり晴れた空のもとのサン・マルコ寺院は素晴らしく美しい。

この辺とかもう…。感動しておいて何ですが、サン・マルコ寺院は中に入らず、向かいの鐘楼へ登ってみましょうか。

この写真の左の塔ですね。

霧が出てるよ!返金しないけどいいよね?という立札が出ています。これ朝のを出しっぱですよね。こんな晴れてて霧とかないない。行列に並んで10€(1470円)を払い、エレベーターで登ってみると、

なるほど、網の目から覗く系ですか。なんだよもう、そんななんですか…と若干失望しながら見てみたら、

うわ、すっごい綺麗!!!

思わず縦画像使っちゃいましたもん。カラフルに見えた家々は、上から見ると見事に赤屋根で統一。

すごいなぁ、この景色って何百年前もさほど変わらないのでしょうね。

先ほど見えたサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂もこの通り。ベネチアすげぇ…。

街の匂いとスーパーと。

鐘楼から降り、今度は陸路を北へ。せっかくなので本島以外も一つくらいはと、ムラーノ島へ渡ってみることにしたのです。島への水上バスが出ている場所を目指します。

歩いてるとあちこちに、細い水路の美しい景色。でも思うのですが、綺麗なだけじゃこれほど楽しくない気がします。

歩いているとフワッと流れてくる美味しそうな匂い。パニーニだったりピザだったり、

甘いものも、どこか華やかなんですよね。カンノーロうまそう。

当然ジェラートも。風景だけではなくて、魅力的な食べ物がベネチアの街に彩りを与えているように感じます。ただし本島では値段だけは要注意。売店で何気なく500mlのコーラを買ったら4€(588円)とか尋常ではありません。通りがかりにスーパーがあったので寄ってみると、

さすがイタリア!ハム関係は迫力があります。

チーズはもちろん、

苺も、

さくらんぼも美味しそう。

ホワイトアスパラもどこかで食べたいですね。でも今必要としているのは、

ビタミンC!オレンジでビタミン補給は欠かせません。本島でもスーパーの中はそこそこ適正価格。必要なものはこういう所でまとめて買う方が良さそうです。

ムラーノ島ぶらり散歩。

本島の北の方にあるF.te Nove A という駅から水上バスに乗ってムラーノ島へ向かいます。

朝に乗った水上バスは乗り切れないほど混雑していたけれど、今回はすんなり。ムラーノ島までは15分程度です。

途中に浮かぶ墓地の島。そうですよね、お墓も海の上ですもんね。

ムラーノ島はベネチアン・ガラスで有名な島。

町を歩いていると至る所にガラスショップや工房があります。

ほうほう。

ちょいと派手すぎやしませんか。

派手と言えばムラーノの建物。ネットで検索すると、それはそれはカラフルでド派手な街並みが出てくるのですが、

あれはちょっと盛りすぎです。

いやもしかしたら、ド派手スポットを見逃してるのかもですけどね。

※コメントで指摘していただいて、カラフルなのはまた別のブラーノ島だと分かりました。本気で勘違いしてムラーノ島へ行ってしまってました(恥)お詫びして訂正いたします。

カラフル街並みは見当たらないけれど、本島よりゆったりで居心地の良いムラーノ島。

人が群がっていたのはジェラート屋さんでした。

2種類で3.9€(573円)、うまい。

アイス食べてゆっくり町を歩いて、ガラス屋さんを覗いたり...

まずいぞ、いつの間にかまったりモード。

まったりは良いのですが、そろそろバーカロ攻略の時間です。再び水路バスで本島に戻ります。

バーカロで軽く1杯が、ベネチア流!

バーカロというのはベネチア特有の業態だそうで、イメージとしてはスペインのバルに近い。

地元の人が馴染みの店に寄って、立ち飲みでサッと1杯飲んでいく。ツマミはチケッティと呼ばれる軽食で、薄切りのパンにオカズを乗せたブルスケッタなどが一般的。

イタリア全土にあるバールは、日本でいうイタリアン・バールと違い、基本的にはコーヒー屋さん。なので酒とツマミをメインに扱うバーカロは、イタリアの中では珍しい業態なのだそう。「地元の人が馴染みの店に」というのがポイントで、

ひと昔前は観光客が入りづらい雰囲気だったらしいですよ。

そういうローカルな食文化こそ大好物!ぜひ行ってみなきゃと人気店を調べていた次第です。

バーカロにも色々あるようで、バーカロ単体で営業している構えも小さくチケッティも最低限の店から、レストラン併設で料理が本格的な店まで様々。

目星をつけてた1軒はお休みで、もう1軒のこの店はアイドルタイム休憩中。

ちょうどその2軒の間に営業しているバーカロがあったので、ここでいいやと入ってみました。

本来バーカロはカウンターで立ち飲みが基本。

もしくは飲み物とチケッティを受け取って、外に出て運河沿いで飲むのもオツなのだとか。その点この店は屋外にテーブル席があり、メニューも置いてるのでカフェ・レストラン兼バーカロといった感じでしょうか。わたしはカウンターで買って、席に持って行きました。

飲み物はスプリッツ/Splitz。ベネチア近辺が発祥のカクテルです。プロセッコ(ベネト州のスパークリングワイン)にアペロールというリキュールと炭酸水というのが基本レシピ。これがベネチアでは本当に良く飲まれていて、

この鮮やかなオレンジ色は街中どこでも見かけます。

ツマミは紅白の干し鱈ブルスケッタ。白いのは昨日も食べたバッカラ・マンタカートですね。赤いのはトマト系の調味です。

どちらも美味しい!

程よい甘さで飲みやすく、柑橘のほろ苦さで食欲も刺激するスプリッツ。チケッティを摘んでも、お腹が減ってきました。お会計はスプリッツ4€(588円)にブルスケッタが各2€(294円)とお値頃です。

欲に飽かせたパスタ2皿喰いの結末は•••。

食欲が刺激されて、やってきたのはこちらのお店。事前にGoogleマップで目星をつけていた中から、比較的近いお店に直行です。

イタリアに来ると決めた時からずっと思っていたのですが、そろそろ抑えきれません。

パスタ喰いて〜(涎)

それもショートパスタじゃなくてスパゲッティとかの麺系のやつですね。

メニューを見るとスパゲッティにフェットチーネ、タリオリーニと麺系パスタが6種類。やはりベネチア料理といえばイカ墨のパスタ。いやでもちょっと待ってくださいよ、海老のタリアテッレにブラットオレンジのアロマって、

それとても美味しそうじゃないですか⁉︎

ウェイター氏が「決まった?」とやって来た時に、口をついて出たのは自分でも意外な一言。

ちょっと変かもだけど、パスタ2皿頼んでもいいかな?

「もちろん!好きなの食べなよ」と快く応じるウェイター氏に勇気づけられ、パスタ欲まみれの注文を敢行します。

まずはイカ墨のスパゲティ。濃厚な墨ソースが麺に絡んで堪りません。

これこれ、これですよ!

欲を言えばもう少し茹で時間短い方がいいとか、具が少ないとかありますけれど、麺類欲は満たせます。

続いて海老のタリアテッレ。

あれちょっと待って、イメージと違う⁉︎

ブラッドオレンジのアロマというからオイル系を想像していたのですが、これはトマトソース。そうなるとオレンジの風味は当然ながらブラッドオレンジの風味は、

トマトに隠れてかなり抑えめ。

これはこれでおいしく食べられますけどね、パスタ欲も満足しておいて言うのもなんですけどね、あえてこっそり本音を言うと、

これなら日本で自分で作れるね。

お会計は35€(5145円)。よし、明日からは再びその土地の食に邁進しましょう。

❶ハリーズ・バー ❷バーカロ体験 ❸水の都ベネチア体感と着実にミッションを達成し、残りはカジノ。やってるかも分からないし、やってても多分ドレスコードで跳ねられる。でも一応はトライしてみましょう。

運河に向いた華やかな正面入口とは裏腹に、陸路入口はとてもなんというか裏路地感。

うーむ、閉まってますね。

ネット情報は錯綜してるし公式HPも要領を得なかったけど、この掲示でなるほど分かりました。

こことは別の空港近くにある同経営のカジノは毎日営業。でこちらはというと、金土は20:15〜翌3:15、日曜は19:00〜翌2:00。いずれにしろわたしの滞在中は開いてませんでした。しかもネット上では10€(しかも全額チップとして返ってくる)とあった入場料は50€。チップとして返ってくるのは20€なので、まるまる30€(4410円)が召し上げになってしまいます。営業時間の短さを考えるとハイローラー(高額を賭ける人)向けでもなく、

残念ながら、金持ちが気分を味わう場所になってしまったようです。

そのうち金持ちになったらまた来ましょうか。その時はバリっと正装して、チャーターした船で乗りつけてやりましょうね。

短いながらもベネチア観光を堪能し、ハリーズ・バーやバーカロも体験。かなり満足度の高いベネチア滞在となった2日目でしたが、翌日にもうひとヤマ待っていました。郊外のローカルバーカロで絶品メシ!そしてベネチアを離れ、同じくイタリアのトレントへ向かいます。


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