2023年10月3日の火曜日。ニューヨーク3日目のこの日が、今回のアメリカ滞在の最終日です。8月4日にカナダのユーコンからサンフランシスコにやってきたので、図らずもぴったり丸2ヶ月間アメリカに居たことになります。
いや〜シンドかった!!
アメリカ黒人の料理文化であるソウルフードやグリッツを始めとした南部のコンフォートフードに、ニューオーリンズのケイジャン/クレオール料理。日本ではあまり知られていないアメリカならではの美味しいものも沢山体験することができたし、壮大で美しい景色も素晴らしかったです。
でもですね、60日のうち50日間がレンタカーの車旅ですからね。ひたすら車を走らせてモーテルに泊まっていると、
ほんと全然人と話さないんですよ!(泣)
さらにアトランタでの交通事故(10:0で向こうが悪いやつ)の対応や、Hertzレンタカーの未返却(と向こうの処理ミスで誤認している)請求なんかも重なって、精神的にまあまあやられ気味だったりもしました。
次に行くジャマイカの手配関係に手間取ったりして、なかなか忙しかったのですが、とはいえせっかくの最終日。実りも多かったアメリカ旅の締めくくりに、今回のメインテーマでもあったソウルフードで締めることにしたのでした。
※文中のレート換算はサンフランシスコで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1ドル($)=142.9円で記載しています。その後レートは更に悪化していくんですけどね(泣)
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店名どおりコーンブレッドが絶品のCORNBREAD BROOKLYN。
ジャマイカでのもろもろの手配に四苦八苦して、寝られたのが遅かったので宿を出たのは午前11時。
宿から目当ての店へはGoogleマップで調べると地下鉄やバスでいくつもの行き方が出てくるのですが、素直にこのとき一番早いルートを選択して、まずはMorgan Av 駅から地下鉄Lラインに乗ります。この時点で駅の場所が裏路地っぽくて、
ちょっと人少なくていやだなぁ•••。
とは思っていたのです。
Livonia Av 駅で降りて乗り換えなのですが、よく見ると次に乗るのは130m離れた別の駅からなんですね。改札を出てGoogleマップに従って進んでいくと、
うぉい。なんか怪しくないっすか⁉︎
人が少ないだけじゃない、なんとも薄ら寒いイヤな雰囲気。
こちらが乗換え先、Junius St 駅の入口階段です。この辺の治安が実際どうなのかはわからないけれど、肌感覚でやばい感じがピシピシ刺さってきました。ブルックリン橋付近で乗り換えるような、もう少し賑やかなルートを選ぶべきでしたね。こわいこわい。
Frankly Av-Medgar Evers College で降りると店までは300m弱。同じブルックリンでもこの辺は綺麗な大通りで、危険な気配はありません。
安心して歩いて行くと、黒い庇の店舗が見えてきました。あれですね!
コーンブレッド・ブルックリン/Cornbread Brooklyn という名のこのお店は、観光客が行くような有名店ではないと思うけど、Googleマップで5000近い評価数があり、評点も4.8とめちゃくちゃ高い。口コミを見ても雰囲気、接客、もちろん味も全てがベタ褒めなので期待が持てます。
中に入るとさすがNY。おしゃれ上品なファミレスといった内装で、これまで訪れたソウルフード店の「食堂でござい!」みたいな雰囲気はありません(素敵だけどちょっと寂しい)。口コミ通りにこやかな笑顔で迎えていただいて、先にカウンターで注文してねとのこと。
メニューはこの通り。フライドチキンとグリルとフライだけの、ソウルフードの中でも比較的シンプルなメニュー構成です。というかソウルフード店じゃなくても食べられそうなものばかりで、若干の肩透かし感がなくもない。少し迷ったけれど、ニューオーリンズで食べたアレを最後に食べておこうと、ナマズ/Catfish のフライを注文しました。
メインを頼むとサイドを2品選べるので、イエローライスとブラックアイドピーズを選択。飲み物はレモネードにして、お会計は28.84$(4121円)でした。支払いを済ますと番号札をくれるので、好きな席に座って料理がくるのを待ちます。
きたきた、来ましたよ。こうして米・豆・揚げ物にコーンブレッドが並んでいるのを見ると、やはり南部諸州で食べたソウルフードらしい顔ぶれです。上品なお店にも関わらず、
サイドメニューはやはり盛り盛り!(嬉々)
素朴で大らかで、いかにも「たんとお食べなさい」と言わんばかり。そうそう、ソウルフードってこうですよね!
ナマズの衣にはハーブが入っていて、サクサクと軽い歯触りのクリスピーなもの。
ナマズらしいクセは若干あるものの、臭みは皆無。超絶しっとりの身が分厚くて、食べ応えがあります。というかこのナマズのフライ、
現時点でのBESTナマズ大賞です!
衣のサクサクと、身のしっとり具合が絶妙なのでした。
そしてさらに驚いたのがこちらのコーンブレッド。ソウルフード店ではよく無料でついてくるのですが、このお店ではそんなオマケ的な位置付けじゃないんでしょうね。なんたって店名が、
そのままコーンブレッド・ブルックリンですから!
まずホカホカで提供されるのが嬉しい。そして驚くべきはその食感。うっすらとなんですけどね、なんとクリーミィなんですよ!
え、クリーミィ∑(゚Д゚)
でも実際にそう感じるくらいの滑らかさ。そこにコーングリッツの粒々がアクセントで効いてきて、トウモロコシならではの優しい甘みにもうメロメロです。思わずお土産に買って帰りましたもん。ニューヨーク最後の店が大当たりで、アメリカ旅の良い締めになりました。
ブルックリン橋を眺めながら、ウーピーパイを食べる。
さて宿に戻ってやることも多いのですが、まっすぐ帰るのも味気ない。ということで、ブルックリン・ブリッジまで行ってNYの摩天楼を拝もうじゃないかと、もう少し足を伸ばすことに。
せっかくなので橋まで1kmちょいのこちら、ONE GIRL COOKIES に寄ってオヤツを買いましょう。
ショーケースに並ぶ素朴な感じのお菓子に好印象を抱いたとたん、値札を見て覆されました。
どうか値段も素朴にしてください(泣)
ちっちゃいシナモンロールが4.75$(679円)とかありえん。
値段にビビりながらも目当てのお菓子、ウーピーパイ/Whoopie Pie を探します。ネットでNY名物な食べ物を調べていてヒットしたのですが、あとでググってみたらNYというよりもニューイングランド、その中でもメイン州の名物らしいですね。アメリカ北東部っちゃあ同じくくりなのかもですが、もはやそれ、
岐阜の人が「おれ名古屋」って言うやつですよね?
ウーピーパイも小さいのに1個3.5$(500円)もするのですが、「もし激ウマだったら後悔するから!」という欲望先取りの理屈で、2種類を2個ずつ買ってみたのでした。
美味しい(にちがいない!)ウーピーパイを提げてしばらく歩き、見えてきましたブルックリン・ブリッジ。
ここはダンボ/Dumbo というイースト川に面したブルックリン内の地区で、まさに上の写真の構図が自撮りスポットとして有名なのだそう。「へぇそうなの?」という感じですが、グーグルmap にそう書いてありましたもん。
イースト川のほとりには、ブルックリン・ブリッジ・パークという公園が設えてあって、川辺に出られる場所を探して橋を眺めます。
橋の向こうにはマンハッタンの摩天楼。
ベンチを探してウーピーパイの時間です。ネットで見たとき、このまふんとしたフォルムに惹かれたのですがお味の方はどうでしょう。見た目通りほっこりやさしい味を期待して食べてみると、
ぐふっ_(´ཀ`」甘い
アメリカ基準だとしてもこれは甘すぎます。白いのはクリームだと思ったらアイシング、つまり砂糖の塊みたいなもんですね。挟んでいるのはパンプキンとジンジャー味なのですが、ブラウニーみたいな食感で歯にくっついてくるやつ。
つまり強烈な甘さがガンときてスッと去るのではなく、口内のあちこちにまとわりついてくるんですよ。
さすがアメリカ!最後までアメリカ!
がんばって2個食べて、残りはそっとカバンにしまったのでした。
宿に戻ってひたすらジャマイカの手配やらレンタカー問題の対応やら。ジャマイカではモンテゴベイからキングストンまでの長距離バスに乗る予定で、ネットで予約できるのですがこれがまたエラー出まくり。なかなかに骨が折れます。
そんな疲れた心を癒してくれるコーンブレッド。そして全てをぶち壊していくウーピーパイを交互に詰め込みながら、疲労困憊のアメリカ旅は終わっていったのでした。
次回アメリカからジャマイカのモンテゴベイへ。4月にトルコを離れ、半年ほどヨーロッパ〜アメリカを回っていましたからね。雑多で怪しげな雰囲気は超久々!危険情報も飛び交うジャマイカですが「いのち大事に」をモットーに楽しんできました。
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