ただ今トルコはイスタンブール、既に4日目になりなんとしております。初日は長い移動の疲れで早々に寝落ちして、翌日はゆっくりNetflixでも観るかと思ったのですが、
おっとブログ書かないとでした。
3年間の怠け癖は一朝一夕で治るものではありませんね。再開して最初の国で沈没なんてことにならないように、徐々に勤勉な浮浪旅人生活を取り戻さねばなりません。と意識だけは前向きなのですが、ブランクによる筆の遅さはいかんともし難く、だいぶ遅れてしまっています。マズイなこれは・・・。
ともあれ世界一周リスタートの1~2日目です!
※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1トルコリラ(TLと略します)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位で値段が変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。
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最初の宿まで24時間超えの大移動
イスタンブールへはJALマイルの特典航空券。無料でありがたいのですが、もちろん直行便なんてありえません。提携のカタール航空便でドーハ経由。自宅を夕方に出て、成田21:55発ドーハ行きはほぼ定刻通り出発しました。
夜中の23時に機内食が振る舞われ、それを食べ終えてもふだんの夜型生活のお陰で全く眠くなりません。機内サービスの映画を観て音楽を聴いて仕舞いには、
モノポリーで億万長者に。
日本時間での明け方に機内食を食べ終えると間もなく飛行機はドーハに到着。予定時刻より2時間早く着いたのは良いのですが、
ドーハはまだ午前3時台。
プライオリティパスの使えるラウンジがあって助かりました。ここでも一睡もできず現地時間の7:55(日本時間は13:55)ドーハを出発。
飛行機からの景色だけだけどドーハの都市開発の異様さに目を見張り、イラク・イラン・シリア上空のハードそうな自然に目を凝らし、
再び眠れないままイスタンブール空港へ到着しました。入管もバゲッジクレームもスムーズに進んだものの、初めての空港でうっかり外にでてしまって「ごめんごめん」と荷物検査して再び中に入れてもらい、漸くATMを発見。
以前書いたので詳しくは省きますが、現地通貨をゲットするのにかなり有利なアコムカードでキャッシングします。利用者に不利な固定レートを提案してくるのは当然断るのですが、よく分からないのは利用料(FEE)と税。2000TLを引き出すのに140TLが別途かかると言うのです。
事前情報で「実際には取られない」と聞いていたものの不安になりますよねコノヤロー。後で確認したらやはり取られていませんでした(安堵)。あとでアコムカードへの請求を確認したらレートは1TL7.29円。当日の為替は7.1円位なので3%弱高いですがこんなもんでしたっけ?釈然としないながらも現地通貨もゲットできたので、havaistという空港バスに乗って市内へ向かいます。
分かり易くて快適です
いつもなら空港でsimカードもゲットするのですが、トルコは空港で買うとかなり損をするというのでスルー。今回は世界中で使えるAirSimというのを日本で買っておいたので、当座の2日間プランを試してみました。トルコはそうでもないのですが、国によっては入国審査の際に出国時航空券の提示を求められる場合がある、その対策です。この出国時航空券ていうのは、なるべく予定決めたくない旅行者にとってはほんと曲者で、
必要か必要じゃないか、大概はっきりしないんですよ・・・
係員によって違ったりですね。公式には必要としている事が多いので、入国拒否を避けるために捨てる前提で数千円の格安航空券を買う人もいるくらい面倒臭い。いざという時ネットで航空券を買えればいいのですが、現地空港にフリーwifiがあったとしてもそれが入管前に使えるかは分からないという二重不安(泣)。なのでAirSimがあれば「言われたその場で買う作戦」が取れるのじゃないかと。今回かなり期待していた新兵器なのですが結果としては、
ぜんっぜん駄目でした~(号泣)
飛行機出る前にsimカードを変えてスタンバっていたのに、何度電源入れ直してもネットに繋がらず。バス移動中もずっと弄ってて、ようやく繋がったのが飛行機を降りて1時間後でした。結局何が悪かったのかも分からず終い。しかも4G・LTEのはずが殆どの場所で3G回線。トルコがたまたまだったのかもですが、このままじゃ怖くて作戦に使えませんね・・・。
バスは1時間ちょっとで目的地のカドゥキョイへ。ボスポラス海峡をはさみヨーロッパ側とアジア側に跨る都市イスタンブール。多くの人がヨーロッパ側に泊まるようなのですが、わたしの事前調べ的には、
アジア側一択!
ヨーロッパ側は整然として洒落た店が多い新市街と、観光名所だらけの旧市街に分かれるのですが、一方アジア側は庶民的で活気があって美味しい店も沢山あるらしい。どうやら日本でいうなら大阪のイメージなのです。
間違いなく好きな雰囲気の街だろうと思っていたけれど、アジア側の中心街カドゥキョイ(Kadıköy)のバスターミナルに着いて確信しました。
ああなんだこれ、もう既に好きだこの街。
大量のバスに大量の人。とても活気があるのに一方で目の前にはボスポラス海峡。カモメが飛び、船が行き交う海を眺めてゆっくりする人。動く人と留まる人、そして何をしてるか分からない怪しい人のバランスが絶妙なんです。
さすが世界的な要衝の地にして古い歴史を持つ街。若い頃から何となく憧れていた街に降りたって、実際の雰囲気も素晴らしく素敵で、感慨もひとしおなのですが、
ま、7割がたは3年ぶりの海外旅行ハイによる感動でしょうね。
さて、カドゥキョイのバスターミナルから宿へは徒歩10分。スーツケースをガラガラ引いて、予約していたHush Hostel Loungeに到着しました。
ドミトリーでとりあえず6泊、1557TLなので1泊あたり1894円ですね。トルコもインフレが激しくて、ある程度立地の良いところだとこれくらいするようです。階段で5階まで昇り降りするのがキツイですが、共用スペースが多くてなかなか快適です。
さて、時刻は16時。日本時間では22時なので移動時間は軽く24時間オーバーですね。寝不足と長距離移動でヘロヘロなので、力尽きる前に早いとこトルコ1食目を食べに行くとしましょう。
トルコ1食目、名物のギョズレメを食べに
Bütme Eviへ。
イスタンブールへ行くと決めてから、色々なネット情報に当たってはgoogleマップに保存していたので、行きたい店のリストは既に50以上。1日3食だと1週間経っても食べきれないのである意味途方に暮れていました。そこで同室で暇そうにしていた国籍不詳(本人談)の兄さんに「いい店ない?」と聞いた所「この辺りじゃこの店が最高だな」。手渡したスマホのgoogleマップに示してくれたのがBütme Eviでした。
おぉ!ここ行きたいと思ってた店だよ。
歩いて行けるし丁度いいやと、早速向かってみました。
イスタンブールの飲食店は中途半端な時間でも普通に営業してるからありがたいですね。メルハバ~(トルコ語のこんにちは)と声をかけながら半地下の店に入ると、
入口すぐ脇のけっこう広いスペースでお姉さまがたがギョズレメを作ってます。日本でもこれほどのオープンキッチンは中々ないですよ。早くも心を掴まれました。
メニューは英語版のを持ってきてくれました。右の方がギョズレメのメニューで具材を色々組み合わせたり出来るのですね。左はその他いろいろで、来る前から気になっていたトルコ式餃子のマントゥ(Mantı)を頼んでみます。トルコはスープも美味しいと聞いていたので、トマトベースだと言うタルハナ/Tarhanaスープもいっちゃいましょう!
まずはスープが到着しました。トロリとして口当たりも味も濃厚。酸味がしっかり効いているのですが何より、
ちょっと塩っぱ過ぎません!?
でも塩気の奥に意識を向けると、ジワジワと滋味が溢れてきます。穀物のような腹溜まりの良さもあり、これとパンだけで充分に栄養が足りそうな感じ。後で調べてみるとこのタルハナスープは店ではあまり見かけない、トルコ家庭の冬の定番スープなのだとか。挽割り小麦やトマトペーストなどを混ぜて生地にして、それを乾燥させておいたものを水戻しして作るのだとか。そんな手間がかかってると知ってたら、もう少し有り難がって飲みましたものを。
「塩っぺーなぁ」なんて言いませんでしたものを。
続いてやって来たのはマントゥさん。トルコの餃子とかラビオリとか呼ばれるものですね。1個1センチ程度の小粒な餃子に挽肉の餡が綺麗に詰まっています。上にドパっとヨーグルトがかかっているあたり、
どうにもトルコっぽいじゃないですか~。
とテンションが上がります。餡は旨みがたっぷりで、小粒ながらしっかり美味しさを主張してきます。ヨーグルトの上にはトマト系のソース、たぶん唐辛子かパプリカかなんかを入れた溶かしバターのようなのと、乾燥ハーブは何でしょう。マントゥには乾燥ミントを使うことがあるらしいのでそれかな。とかく初見には判断の難しい、複雑なハーモニーを奏でてるに違いないのですが、
素人の舌からすると、もうヨーグルトの圧勝!
もう少しヨーグルト減らした方がよくねすか?と思わないでも無いですが、トルコ人がそう思わないなら思っちゃいけないと思いませんか?ん、なんですか?
ここまで塩気やヨーグルト圧の強さに「おいしいけど違和感」状態に陥り、
これは店のせいなのか、それとも自分の舌がトルコ的に未熟なのか
と海外を訪れた日本人100人中99人が発する問いを思案している所にさぁ真打のギョズレメが到着しました。
写真で見ても美味そうですが、実際はもっと美味そうオーラが出ています。まずは何もつけずに1切れ食べてみると、
おっほ~、これは分かり易く美味しい!!!
生地は優しく柔らかくほんのり香ばしく、生地にバター塗るだけでも絶対ウマイやつ!挟んでる具材はお店お勧めの組み合わせの中からトルコソーセージ、玉子、チーズを選んだのですが、ソーセージが極細かに刻んであるので三位一体感が素晴らしい。添えてあるバター載せて溶かすと、
より魅惑のわがままボディー感。
ヨーグルトはちょっとだけディップして、トルコ素人なりのバランスを取ります。それにしてもこれは美味い。初戦から勝ち負けつかない不完全燃焼になりそうな所、最後は主役がかっさらってくれましたね。良かった良かった。他のもおいしいことはおいしいけれど、やはりここはギョズレメの店ということでしょう。マントゥはスモールポーションにしてもらったので会計は全部で135TL(986円)。150TL渡してお釣りはチップにしてもらいましたが、値段もかなり良心的です。
調子にのってデザートを。
身体はクタクタ、胃ははち切れんばかり。大人しく帰って寝れば良いものを、激しい攻防からの大勝利で興奮した脳みそは理性を無視して指令を下します。
トルコを代表する菓子、バクラヴァを手に入れるべし!
ここも事前に調べておいたバクラヴァの人気店。中に入るとずらりと並んだ中味不明のバクラヴァの数々。店の兄さんに英語で説明を求めるのは難しそうだしと、ここでまたも理性の押さえ込みに成功した大脳辺縁系が動きます。
ここからここまで1個ずつください。
2段目を指さしざっとボディーランゲージを絡めたものの、この時点でどこからどこまでなのか自分でもよく分からず。何個入るかは兄さん次第の他人任せです。
なるほど、8種類入りましたか・・・。
バクラヴァはナッツなんかを挟んだパイに蜜をたっぷり染み込ませた極甘菓子。宿に持って帰って摘んでみたら、覚悟してたより更に甘くて重い。美味しいんですよ。好きか嫌いかで言ったら、ほぼ大好きの域。でもさすがに満腹の後、
2個でギブでした。
残りは翌日、少しづつ頂きました。価格は8個で、、、いや違いました、写真には無いけど最後にビョレクという甘くないチーズパイも足したのでした(赤面)。なので9個で180TL。1個当たり20TL(146円)ですね。
イスタンブール初日から限界まで食べてしまいましたが、その後はベッドに入り20時を見ることなく、今度は膀胱の限界を迎えるまで寝続けたのでした。
お読みいただきありがとうございます。次回は船でボスポラス海峡を渡りヨーロッパ側へ。羊の名店にキョフテの名店、鯖サンドを食べてきた話です(観光も)
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