アイスランド ヨーロッパ 旅のブログ

アイスランド3日目(下)〜想像力を掻き立てる、変化に富んだアイスランドの大地。

投稿日:

今回はアイスランド3日目の続き。北東部のミーヴァトン周辺を午後1時まで見て回り、一気に340km走って南東部へ抜けようという所からです。ただひたすら走るだけのつもりだったけれど、

景色は変化に富んで絶景だらけ!

わたしの中ではある意味一番、アイスランドを実感するドライブになりました。

※アイスランド通貨のクローナ(Kr)は、ほぼ1Kr=1円なので、文中の日本円換算は記載しないこととさせていただきます。


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神話世界を感じさせる絶景ドライブ!

雨の降るなか寒々とした景色を見ながら走ること暫し、

道添いのカフェレストランでコーヒーを買ったのが前回まで。冷え切った身体に温かいものが入っていくのが心地よい。ひと息ついたら再び出発です。

また暫くは曇天が続いたのですが、南に進むと時折晴れ間が見えるように。ふと先の方に車が何台も停まっているのが目に入りました。

何かあるのだろうと同じように車を寄せて人がいる方へ歩いて向かうと、なるほど滝があるのですね!

全くチェックしていなかった滝だけど、高低差があってなかなか格好いい。と言うか、あの上はいったいどうなってるんでしょうね。奥にまだ高い山とかあるんでしょうか。ここに限らずアイスランドでは、

こんな感じの滝はそこら中にあります。一度滝の大元を見に行ってみたいものです。

1時間ほど走っては小休止を繰り返し、

ふと停めた場所がどこを切り取ってもアイルランドを実感する景色ばかり。

時間があればこういう何でもない場所で、ゆっくりお昼でも食べたいですね。

さて、Googleマップのナビに従って走っていると、道は途中から国道1号を離れ、さらに進むと荒々しい荒野を行くオフロードに突入。

確かに距離的にはショートカットだけど、保険適用外の石跳ねが心配ですね。でもそんなの気にならなくなるくらい、

いやー楽しいですね!

道が狭いし砂利で滑りがちたがら、対向車がくるとスリリングだけど、登ったり下ったり、変化に富む地形を走破していく感じが堪りません。

独特の不思議な段々山。眺めが良さそうな場所に車が数台停まっているので、ちょっと寄ってみましょうか。

おじさんが随分遠くまで入っていってますが、それも納得。ここからは内陸まで切り込んでくるフィヨルドの海が見えるのです。

お〜ダイナミック!!

肉眼だともっと海がハッキリ見えて、うねるような丘と遠くの山並みが素晴らしく格好いい。

もう少し走り進めると、海の奥に見えていた山並みがハッキリしてきます。ギザギザに尖って黒々したその様は、

まるで悪の本拠地!

いるのは悪い魔法使いか、はたまた冥王サウロンか。指輪物語にでも出てきそうな雰囲気です。

アイスランドを一周しないと走らないだろうこの辺りの道は、他とは違う幽玄な雰囲気が漂います。場所によっては人が住めない魔王領のような雰囲気だったり、

場所によっては妖精トロルが出てきそうだったり、

雨風が強くなると山の向こうからトール神が顔を出すんじゃないかという気がしてきます。

ちょいと神様の気まぐれで、地滑りでも起きたら一瞬で持ってかれますよ。

iPhoneのプレイリストは聴き飽きたので、BGMは適当にクラシックを流します。

不穏なオーケストラの調べで、ますます気分が盛り上がりますね。

いいぞいいぞ。

道は南東の海岸沿いに出て、すると遠く山並みの向こうに雲間から光が射して、

あれが神々の住まう地か!

独りだと本当いろいろ空想が捗りますね。

でもそれだけ想像力を掻き立てる景色なのは間違いなくて、

とにかく、なんか普通じゃない!

そんな気持ちにさせてくれる景色が次々と飛び込んできます。

結局Googleマップのナビより1時間遅く、18:40にストックスネスへ辿り着いたのでした。

黒砂のビーチでヴェストラホルンの山/Vestrahorn を仰ぐ。

ヘプン/Höfn の町から近い場所に、ヴェストラホルンという山があって、黒いビーチからの眺めが美しい。そう聞いて、この日の最後の立ち寄りスポットとしてここを選びました。

ナビに従って行くと駐車場があり、どうやらこのヴァイキング・カフェでチケットを買うようです。

1000Kr払ってチケットをゲット。再び車に乗り込み、敷地内の駐車場へ向かいます。

チケットのQRコードをかざすとバーが上がるエントランス。

車を停めて、この辺り一帯がストックスネス/Stokksnes と呼ばれるエリアなのでしょうか。黒砂に緑が映えて綺麗です。

振り返るとヴェストラホルンを含む山並みが独特の形で聳えています。さて、

どれがヴェストラホルンなんでしょう•••。

黒い砂浜は、それはもう文字通りきちんと真っ黒で、

とてもキメが細かい。湿っていてマフマフする踏み心地を楽しみながら、海辺へと向かいます。

ほお、石まで黒いですよ。

黒、緑、黒の色遣いはやはり中々に印象的で、

RPGなら確実にボスがいる雰囲気。

海外に出ると、波打ち際に山が写りとても美しいのです。少し戻って駐車場の近くの海辺へ行くと、そこは波が届かないエリア。より綺麗な鏡張りを見ることができます。

人は少ないけど、皆んなここで記念撮影していました。いいな、楽しそう。

※ストックスネスのチケットはこちら↓のヴァイキング・カフェで。

手長海老とアイスランドラムの贅沢ディナー。

ストックスネスから西へすぐの町、ヘプンHöfn/に到着したのが20時。今日は朝も昼も、車内でバナナやビスケットを食べて凌いできましたからね。夕飯くらいはまともな物を食べたいところ。

最初の店は満席で、待っているうちに閉店時間になりそうなので諦めて、もう少し高いけど評判の良い店へやってきました。

港に面して建つPakkhús Restaurant というお店。

中に入るとこちらも案内待ちの人が10人近く。順番が来て言われたのは「30〜40分くらい待つかも。大丈夫なら下のウェイティングバーで待っていて下さい」と、フードコートで使うような呼び出しブザーを渡されます。

仕方ない、他にあても無いし待ちましょう。

階下に降りるとドリンクメニューがあって、バーカウンターで買って好きな席で待てば良いようです。

もう少しだけ運転がありますからね、ノンアルコールビールにしておきます。1000Kr払って席でチビチビ始めると、10分も待たずにブザーが鳴り出しました。

お、早いな。

飲みかけの飲み物を持って階段を上がり、案内された席へ。メニューを見るとさすがのアイスランド価格ですが、1日我慢したのだからもう好きな物を頼みましょう。

こちらはラングスティン/Langoustine のスープ2290Kr。「シュリンプに似てるけどちょっと違うの」と説明されたけど調べたら手長海老、イタリアでいうスカンピですね。

もうね、出された瞬間から甲殻類の香りが立ち上っていて、食べるとそれはもう、

濃厚クリーミィ!!

海老よりプリッと感はないものの、旨味が豊富でこれは美味しいですよ。

一緒に出されたパンにはホイップバター。アイスランドでは他でもホイップバターが出てきたけれど、空気を含んで軽い食べ味がとても美味しい。日本に帰ったら作ってみたいですね。

メイン料理は、ついにご対面の(いや生きてる羊には会っていますが)アイスランドラム!注文する時にちゃんとアイスランド産か確認しましたからね。フィレ肉のグリルが5990Krとかなりのお値段ですが、

その分焼き加減は完璧!

臭みは全くなくて羊肉らしい風味もごく控えめ。程よい旨味でとてもお上品ですが、何より驚くほど柔らかく肉質がきめ細やかなのです。良い肉を食べたなあ〜という満足感と共に、店を後にしたのでした。

神々しいアイスランドの夕暮れと、天へ昇る氷河。

お腹も膨れて疲れがどっと出てきた21時。宿はここから50kmほどの所です。この時間になるとさすがのアイスランドも夕暮れの雰囲気で、西に向かう先の空が黄金色に輝いています。ふと道の先を見ると、山と山の間に白い筋がカーブを描いて輝いています。

そうか、あれが氷河か。

黄金色の光を反射し、上の方は空に向かって溶けていくよう。その様子はあたかも天へと登る道に見えます。

この日1日、現実感のない風景を見てきて、最後にひときわ現実離れした神々しい景色。

なんだよ、氷河ってこんななんだ…。思っていたよりずっと心を動かされる景色に、暫し時を忘れて魅入っていると、

ナワバリを荒らされたと思ったのか群れを守るためか、タテガミの長いアイスランドの馬が駆け寄って威嚇してきます。

ごめんごめん、もう行くからさ。

夕暮れに輝く氷河と、アイスランドの馬。今回のアイスランド一周旅の中でも、一番印象的なシーンでした。

宿は今回もドミトリー。既に無人のフロントには、書き置きで部屋とベッド番号が指示されていました。シーツと掛け布団カバーは自分でセットするようで、不器用にやってるのを見ていられなかったのでしょう、

同室の世話焼きおばちゃんが奪うようにやってくれました(笑)

なんか子供になった気分。

宿の前からはこれまたとても素敵な景色が望め、なかなか日の暮れないアイスランドの夜に佇むのでした。

次回はアイスランド4日目。朝イチから予約していたヨークルスアゥルロゥン氷河湖の水陸両用車の現地ツアーに参加。

その後も氷河!氷河!滝!滝!

海岸に打ち上げられた青い氷に、滝の裏側から見る地平線。アイスランドらしい絶景を堪能できる1日になりました。長くなるようだったら、また上下に分けますね。


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