楽しいゆんたくを過ごした宿仲間の皆さんと別れ、10:15のフェリーで竹富島を出発。石垣島で乗り換えて黒島へ向かいます。
フェリーの待ち時間に、石垣島でお昼。
石垣島は、美味しそうな店の下調べバッチリです。
乗換の時間も有効活用して島グルメを攻略します!
お昼ごはんの前に、おやつ。おかあさんにオコられるやつです。
このお店のサーターアンダギーは、お店で揚げたてが食べられるとのこと。ちょうど行ったときも揚げたてでした。4種類の中から、プレーン、バナナ、紅いもをチョイス。もう1種類はニンジンでした。
ニンジンも食べないと、おかあさんにオコられますよ。
ぶっちゃけ、3種類の味の違いはほのかで・・・
どれがどれだった!?
わかる人にはわかるのだと思います。舌が鈍くて残念です。でも、どれもホンワリやさしい甘さで、お土産屋さんで買うのとはひと味ちがいます。1個60円!
重い荷物をひきずって歩き、お昼ごはんの店に向かいます。
八重山そばの人気店「平良商店」
店長のオススメは軟骨ソーキソバ。他に賞をとった2品もあるのですが、頼んだのは「塩野菜そば750円」。口コミで激推ししている人がいたのと、炭水化物が続いているので、ギルトフリー(罪滅ぼしメニュー)ってやつです。すると、
店のおねえさん:「じゅーしーもご一緒にいかがですか?」
悪魔のささやきです。
わたし:「もちろん、お願いします。」
計画はもろくも破綻しました。だって、じゅーしー100円ですよ。コンビニおにぎりより安い。
野菜たっぷりで、周囲に散っている「からし菜」がよいアクセント。野菜の下には豚三枚肉を刻んだものも隠れていました。麺は丸型で、麺自体にすこしだけ塩味が感じられ存在感があります。
じゅーしーは、出汁がたっぷりしみた炊き込みごはんに、刻まれた青菜がさっぱりして非常に美味しい。
夢中になって食べきった後に、ピーヤシもコーレーグースも使わなかったことに気づきました。なかなか、やりますな。
民宿あーちゃんで「やしがに」を堪能!
13:00発のフェリーで黒島に向け出発。実は黒島へのフェリーでは、島に着く前に素晴らしい色の海を見ることができるとのこと(↓)
LINEトラベルjp「島に着いたらもう遅い!沖縄・黒島の見所は島着5分前!!」
かなり楽しみにしていたのに、この日は小雨まじりの曇天。黒島ブルーは姿を現すことなく、13:40に到着しました。出航前に電話していたので、今日の宿「民宿あーちゃん」のご主人が迎えに来てくれていました。スキンヘッドの、なかなかいかつい見た目のご主人です。
6畳間個室。1泊2食付き6000円で、2泊お世話になります。風呂トイレ共同ですが、洗濯機無料(洗剤つき!)はありがたい。
部屋と食堂の間に、居心地の良いスペースが。ここにも部屋にも、強力なWIFIが飛んでいます。ひと息ついたら小雨まじりの黒島を散歩します。
宿のある宮里集落に、黒島のインドアスポット2つが集中しています。
「黒島ビジターセンター」は、入館無料で黒島の自然や星、牛について学べる場所ですが、
過度な期待は禁物です。
牛さん体重計で、牛が自分の何倍かを計測できます。
もう1軒の「黒島研究所」は、黒島の生き物について研究・展示をしている施設。入場料500円を払うと、ウミガメとご対面できます。ウミガメのエサ200円をあげられるので、人が来るとエサを期待したカメが寄ってきます。
カメ以外にも、サメや変な顔の魚なんかがいて、なかなか面白いです。
黒島には、誰かが飼っていて逃げたインドクジャクが野良化しているとの説明も。実際、歩いていたら道端で見かけました。
バッサバッサ重たそうに飛んでいきました。孔雀って飛べるんですね。
黒島は牛に限らず、動物があちこちにいて癒されます。
黒島ビジターセンター近くの野原につながれている、この島一番の美人ヤギ。ひとなつっこいです。
この島一番の美猫。竹富島の猫とちがって、キリっとしています。
もちろん、牛も。人口200人ちょっとに対して、牛は約3000頭。黒島だけあって黒毛の比率が高いですね(関係ない)。主に子牛の生産が中心で、肉牛の肥育は一部だけ。出荷された子牛は、島外で肥育されて、石垣牛になったり、他の有名ブランド牛になったりします。 島内に屠場はないので、島産の牛肉を楽しむのは難しそう。
毎年2月には「黒島牛まつり」が開催され、牛1頭があたる抽選や、牛のモモ1本焼きなんかをするらしいです。ぜひ来てみたいものです。
ちなみに島がハートの形をしているので、
黒島はハートアイランドとも呼ばれています。
残念ながらハートの形にはぴくりとも反応しませんが、ハートランドビールを飲ませてくれたら気分が上がったかもしれません。
それはともかく、広々した牧草地が豊かな黒島も、以前は水で大変苦労していたそうです。西表島から海底パイプを通して水を送ることができるようにして、牧草地も島全体を土壌改良してつくったもの。恵まれた自然だけではなく、人の手で作り上げてきた島と言えるかもしれません。
島のあちこちにある、小中学生のメッセージ看板にもほっこりします。
ぷらぷら歩いて北に行くと、 島一番の名所「伊古桟橋」です。
長っがーい!!!
竹富島の西桟橋とそっくりですが、竹富島は105メートル、伊古桟橋は354メートル!ものすごく長いです。レンタサイクルで桟橋の上を疾走したら気持ちよさそうです。
いよいよ、ヤシガニ登場!
なぜ今回、西表島や他の島々をさしおいて黒島で、なぜ民宿あーちゃんなのか、全てはこの「ヤシガニ」の為です。迫力の見た目のわりに、ネットで調べても食べた人の情報がかなり少なく、ウマイとマズイが入り混じっている。こういうの、好奇心をそそられますね。あーちゃんはヤシガニを出しているとのことで、予約の電話で聞いたら「時期的に獲れるかどうかわからない」とのことでしたが、獲れていました!
というか、獲るのはあーちゃんのご主人。道で獲ってくるそうです。
ヤシガニ汁と白飯、タクアンにトウモロコシという献立。
ヤシガニの身は、カニスプーンでほじほじしても、ほとんど取れませんでした。ハサミの部分にはまとまった肉があるけど、さほど美味しいものではない。なぜなら、
旨味は全てスープに出きっているから。このスープが絶品!
ほんの少しクセがあるので、ダメな人はダメなのかも。でもそれを上回る、複雑な味の深みがあります。あとでご主人に、
「あのスープは、カニと何で出汁とってるんです?」
と聞いたところ、
「カニだけ。」
カニだけで、あの複雑さが出てくるって、なかなかすごいです。ただ、こんな素晴らしいヤシガニ汁にも重大な欠点が。それは、
飯のオカズにはならない。
ということです。カニの身を食べ終わっても、全くコメが減りません。タクアンも無くなりました。横の畑で獲れたトウモロコシも美味しいですが、オカズにはねぇ・・・。そこでひらめきました!
起死回生の猫マンマです。
これが、正解ですね。100点満点!
ヤシガニ・ハンティングに出発!
こちらからお願いしたわけでもないのですが、夕食後にヤシガニ獲りに連れてってくれることになりました。ラッキー!
車に乗り込み出発。てっきり獲れる場所に向かうのかと思ったら、この道自体がヤシガニが取れる場所とのこと。
こんな道も、舗装道路も。車を走らせて、道にヤシガニが出てきていたら捕獲するという流れです。でも、ヤシガニは暗い夜に動くので、曇りだけど月明かりは出ている今日は、出てこないかもとのこと。
島をひとめぐりして、途中に伊古桟橋やビーチへも連れてってもらい、おっさん2人のナイトサファリは終了です。ヤシガニは取れませんでした。
でも車のなかでご主人の色々な話を聞けて面白かった。昔のやんちゃ話、黒島に来た経緯、結婚式を挙げていなので結婚写真だけでもということになり、フェリーを借り切って撮影する準備をしているという話、だから民宿の予約を絞っていて、今日はわたし1人だけになった話。
だから他に客がいないんですか!?
ご主人は、今日明日は結婚写真の準備に忙しいので、戻ったらすぐ解散。そんな中、ヤシガニ獲りに連れて行ってくれて感謝です。
食堂に請福の紙パックがあって、追加料金なしで飲み放題です。食中も食後も自由に飲んでいいとのこと。 竹富島のにぎやかさから一転、ひとり飯にひとり酒ですが、
つまり、この請福パックは独り占めでいいんですね??
居心地のよい屋外スペースで、気兼ねのいらないひとり酒。この間まで全く知らなかった島にきて、自然に囲まれて酒を飲むのも、なかなか楽しいです。
明日は晴天の予定、島をぐるりと探検します!
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