噂通りの美食の街ペナン島でしたが、実はマレーシアにはもうひとつ、美食で有名な街があるのです。美食の街とも、食の都とも呼ばれるマレーシア第3の都市イポー/Ipoh。そしてそんな街の
名物グルメがチキンと「もやし」
美食ともやしのギャップに好奇心が掻き立てられます。ペナン島から首都クアラルンプールへ行く途中にあるこの街へ、フェリーとバスで移動しました。その前にペナン最後の朝ごはん、インド料理店のナシ・レマッから!
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ペナン島最後の朝ごはんナシ・レマッ Nasi Kandar Patak Ketapang
ナシ・レマッ/Nasi Lemak というのは、ココナッツミルクを使って炊いたお米で、マレーシアの最も身近な朝食メニュー。インドネシアのナシ・ウドゥとほぼ同じだと思います。お米を中心に、豆やサンバルなどいくつかオカズが乗るのが一般的なようですが、見つけたのはインディアンスタイルのお店。
店に入ってメニューを見て、カウンターにいたお兄さんに
「ナシ・レマッをください。」
と声をかけると
「チキンはいるか?」「ロティもいるか?」「ロティには玉子かバナナか」・・・
うん?頷いているうちに、どんどんオーダーが増えていくぞ。すすめ上手だなぁ。
チキンを乗せた、ナシ・レマッ・アヤム/Nasi Lemak Ayam。黄身の具合が大変よろしい。インド料理店なので、やっぱりカレーソースがかかっています。
目玉焼きをめくると、ご飯との間に味付けして揚げた小魚と、また別のカレーが。ココナッツミルクを入れて炊いたお米は、
やさしくミルキーでスパイスの効いたカレーともよく合います。
揚げ置きで生暖かいチキンは、正直なくてもよいかも。チキンなしの方がシンプルにご飯を味わえて良い気がします。
前回の反省をいかして、玉子のみを入れたロティ・チャナイ。
やっぱり台湾の蛋餅(ダンピン)にそっくりで
カレーのディップとも相性ばっちり!これはどの店で食べても美味しいんじゃないかと思う、安定の味です。コーヒーも入れて11RM(286円)。やっぱりペナンの朝はいいなぁ。
ペナン島から対岸の街バタワースへは無料フェリーで。
9月20日(金)。お昼前にチェックアウトしグラブアプリで手配した車でフェリーターミナルへ向かいます。CATバスを使えばこれも無料で行けるのですが、荷物が重いし、グラブも安いですからね。6RM(156円)です。
ペナンにはフェリーターミナルが2つあって、バタワースへ行くのはこっち(↑)の港です。もうひとつの北の方にあるのは、ランカウイ島へ行くときに使う港。ビーチリゾートで免税地区だからビールも安いランカウイ島へもセットで行けちゃうので、カップル旅行なんかにもペナン・ランカウイは良いかもしれません。
一瞬迷って今回はスルー。
名の知れたビーチリゾートにおひとり様。勝てる気がしません。
rapid Ferryの看板が見えます。マレー半島本土とペナン島間のフェリーは、ペナンに来るときだけお金を払って、ペナンから出る時は無料という素敵なシステム。ペナンの空港から入って本土へ抜ける場合は、
完全にタダ乗りできるのです。
待合い所のような所だけど、ここで合っているか念のため近くにいたローカルなお兄さんに聞いてみます。
「バタワースへ行きたいんだけど、ここで待っていればいい?」
「すまん、おれは英語が苦手なんだ」
「ごめん、おれはマレー語がわかんないんだ」
「これ、バタワース、行く?」
「おれ、バタワース、住んでる」
よし。バタワース行きで間違いなさそうです。
10分ほど待つと人が集まってきて、15分ほどするとゲートが開いたので、歩いて乗船します。
乗船するとすぐ、駐車スペースの真ん中に椅子があって、ここで過ごしてもよし、下に降りる階段もあったので、下でも過ごせるのだと思います。荷物が面倒だからずっとここに居ました。
対岸のバタワースのビルが見えています。乗船時間は30分弱。
あっという間に到着です。再び歩いて下船して、次はイポー行きのバスを探さねばなりません。すぐ近くにあるという情報はゲットしていたのですが、どこにあるんだろう。
下船口はビルに直結していて、正面にこんな案内が。バスは下、チケットカウンターは斜め右。チケットカウンターの所にバスマークがあるから、まずはカウンターへ向かってみます。
正解!
空港のように各バス会社の便が電光表示され、どの会社のチケットもひとつのカウンターで買える仕組み。これは買いやすくていいですね。
15分後の午後1時発の便があったので聞いてみたら、まだ買えるとのこと。パスポート提示と名前、電話番号を求められ、座席はこちら側のディスプレイから画面タッチで選べました。
イポーまで16RM(416円)。こんなチケットをもらい、乗り場への行き方とゲートナンバーを教わります。
チケットカウンターの真後ろに、乗り場へ降りるエスカレーターがあり、乗車チケットを見せると入れてくれます。
おお、すごい綺麗。搭乗口2番に向かうとまたカウンターがあって、
「〇〇さんですね。どうぞ」
発券情報が手元のPCに同期されていて、スムーズに案内されました。しかし整った設備から構造まで空港そっくりなのですが、
保安検査するわけでなし、ここまでやる必要があるんでしょうか。
とはいえシステマティックで使い勝手は最高です。
今回乗ったのはSri Majuという会社のバス。ガラガラのまま1時定刻ぴったりに出発。
なんだか、すごいちゃんとしている。
発車まもなく高速道路を飛ばし、150kmの距離を2時間15分です。途中イポー郊外で謎な乗換えをさせられましたが、極めてスムーズ。Sri Majuのバスターミナルで降ろされました。
雰囲気あるぞ、イポー・タウン。
バスターミナルから、オールドタウン近くのホテルまでは2km弱。歩いて行ってみようとバスターミナルを出たら、
おお!なんか雰囲気あるぞ。
侘び寂びを感じるシブい街並みです。
じんわりと暑い空気の中を20分ほど歩き、ホテルに到着しました。
レンガ造りのバジェットホテル Ban Loong Hotel
立地の良さで選んだこのホテル、Booking.comで3泊230RMと出でいたけれど、それに税が1泊10RM、3泊で30RM上乗せされて計260RM、1泊あたり2253円です。
これしか空いてなかったので、ツインの個室。
テレビと
給湯セット付きですが、シャワーとトイレは共同です。
すごく清潔で使いやすいシャワー、トイレ。
1街の共有スペースには
冷水とお湯の出る給湯器があります。wifiはやや遅めだけど安定しているし、値段と質のバランスが良い宿です。
イポー名物!もやしとチキンに挑む。老黄/Restoran Tauge Ayam Lou Wong
土産物屋が立ち並び、夜は屋台の並ぶナイト・マーケットになる目ぬき通りにある老黄。チキンの消費量がイポーNo.1という大繁盛の有名店です。
時刻は金曜の6時半。オフシーズンとはいえ空席が目立つのが気になりますが、まずはここでチキンともやしを食べないことには始まりません。
事前情報ではチキンライスがあるということだったけど、見当たらず。店のおじさんと相談しながら注文を決めます。
といっても、ど定番のチキンともやしは外せません。各々シングルと、おじさんおすすめの麺、中国茶をオーダー。
一斉に届いたので、まずは伸びないように汁麺から。特に表記はないけど確認したら、
米粉でできたクイッティアオです。
タイと同じ名前ですが、ここでもクイッティアオとして市民権を得ています。薄めの味付けで、まあまあ。
続いてチキンは、胸肉にササミ混じり。しっとりと火入れされています。
甘めだけどスッキリしたタレがかかり、うん美味しい。
わざわざこれを食べに!
というと違うような気がしますが、というよりこれなら多分自分で作れる。やはり問題は「もやし」なのですよ。
太く短いもやしが、浅めに茹で上げられて、これまた甘めのすっきりダレに浸かっています。短くて掴みづらいもやしを、できるだけ多く箸で摘み上げ口に放り込むと、
シャキっ シャキっ シャキっ シャキっ シャキっ シャキっ シャキっ シャキっ シャキっ シャキっ シャキっ シャキっ
なんだこれ!小気味良い音と歯ごたえで、箸が止まりません。いってもわずかな違いなので大袈裟にすぎるかもしれませんが、これを食べて思ったのが、
今までシャキシャキという擬音語を度々使ってきたけど、本当のシャキシャキはこれだったんだ!
ということ。CNNが「最もシャキシャキな地球上の食べもの」を発表したら、きっと1位の座はイポーのもやしがゲットするでしょう。
つい興奮してしまいましたが、どれだけ熱く語っても
あくまで「もやし」の話です。
食をテーマに旅してる上に、野菜炒めの9割がもやしでも文句ないもやし好きのわたしの感想ですので、ご留意ください。
こ、これはもやは、もやしではない!(驚)
ということには、なりません。でも、この美食の街と言われるイポーで、主役の一角を担うだけの実力は、確かにあると思います。
尚、このシャキシャキ食感は、もやし自体の質はもちろん、イポーの水も関係していると推察します。イポーはカルスト台地がなんとかかんとかで、とにかく良い硬水が自慢だとのこと。
硬水で茹でると野菜は歯ごたえよく仕上がる。
水までひと味違う食の都。一筋縄では行かなそうな予感を覚える、イポーです。
一緒に回りたい食後の豆腐スイーツ Funny Mountain Soya Beancurd
老黄の前の通りは夜になると、屋台が並ぶナイトマーケットに変わります。
洋服屋アクセサリーに本など。何故か食べもの以外の屋台ばかり。その中ほど、老黄からもほど近い場所にある豆腐花の店がこちら。
豆腐花は豆花と一緒。豆腐にシロップがかかっただけの、シンプルなスイーツです。
豆腐花の他にも気になるメニューがありますが、店名にもあって皆んなが食べてる豆腐花をお願いしました。
シロップの素朴な甘さに、豆腐のにがりが不思議に合う。
1碗3RM(78円)。するりと食べれてしまうので、老黄の後のデザートにいかがでしょうか。
次回予告
初日から「もやし」の食感にノックアウトされましたが、次回は一夜明けたイポー2日目。朝起きて向かったのは、
人でごった返す大人気の飲茶屋さん。
怒涛の点心にノックアウトされながら、お昼は郊外にあるバクテー/肉骨茶の盛業店へ!さらにイポー名物ホワイトコーヒー発祥の店まで辿り着いてギブアップ。イポーでも、強靭な胃袋を求められます。
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