ナマステ、ミャーです。リアルタイムではネパール最終日。明日にはバンコクに飛んで、3日ほど過ごしてから1か月ほど日本に一時帰国です。
確定申告とか年金関係とか、手続き関係やらないとなのです。
すごい面倒くさい(泣)。でもやっぱり、約1年ぶりの本場の日本食は楽しみです。さて、ブログはコチ最終日。この日の夜行列車で一気にインド最南端のカンニャークマリへ移動するのですが、その前に...
まだコチの市場を見ていない!
ということで、生鮮市場を探し、まだまだ食べ足りないケララ州の料理巡りをしました。泊まっていた宿に教わった店のミールスが絶品で、大型ショッピングモールにあるという老舗レストランで南インドの種類豊富な主食類を試し、最後まで充実のコチ滞在となりました。
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ホテルで朝ごはんで、初めてドラムスティックを食す。
コチ(コーチン)で宿泊しているオーク・フィールド・イン。相変わらず朝食に出てくるウプマが美味しいのですが、今日のサンバルには、これが入っていました。
Drumstick tree=ワサビノキですが、日本人にも「モリンガ」の方が通りが良いのではないでしょうか。健康食品として人気のモリンガは通常葉っぱを利用するし、料理に多用するフィリピンでも葉っぱしか見たことがありません。でもケララ州では、未成熟の種子のサヤを料理に使うのだそう。珍しいですね。周りは固い繊維なので、
真ん中をチャルっと吸うと、トロリとした身が味わえます。
うん、これは美味しい!南インドならではの食材ということで気になっていたので、食べられてラッキーです。
市場はどこだ!?
朝食を終え、市場を探して宿から西へ歩き始めます。コチへ着いた夜、UBERでホテルへ向かう途中にドライバーさんから、
この道の1本南に生鮮市場があるよ!
と聞いていたのです。この道というのは、エルナクラムの街を海岸線と並行に走る幹線、マハトマ・ガンジー・ロード/Mahatma Gandhi Rd. のこと。うろ覚えで5分も歩けば見つかると思っていたけれど、道を聞けども聞けども、
もっとあっち。もっとあっち。
お遊戯会の衣装のような服屋街を抜け、結局30分以上歩いてようやく、市場の雰囲気が出てきました。
うん、豪快なトラックがいる。
頭に色々乗っけてる人も増えてきました。
市場だー!!!
市場に来ると無条件にテンションが上がる、市場愛好家として正しい反応を示しつつ、ウロウロを開始します。
ふむふむ。やはりベジタリアンが多い土地柄、野菜の品揃えが素晴らしい。
カボチャを抜いたら総崩れになる、迫力の積み方です。
もちろん唐辛子もたくさん種類があります。
美味しそうなパイナップル。南国らしいですね。
魚市場は直射日光を避けるためか、ブルーシートに覆われています。
いや、まさか鮮度を誤魔化す為じゃないですよね。
青すぎて魚のコンディションごよく分かりません。
カツオも美味そうなのですが、
やっぱり青で色味が分かりません。
お肉コーナーは、脂が黄色っぽくて、なかなか手を出すのに勇気がいりそうです。写真は載せないでおきますが、
実はこれ、尻尾がついたまま...。
写真の切れてる下から、毛皮のかわいい先っぽ付きの尻尾なのです。...シュール。
そして勿論、鶏は生きたまま。
よぉ1羽買ってけよ。こいつは旨いぞ!
外国人でも構わずに勧めてくれるので、つい買いそうになるじゃないですか。
何か軽いものでも食べようかと思ったけれど、この市場には市場めしが殆どなくて、せっかくなのでインドお菓子を購入。今夜の鉄道旅のお供です。
値段忘れてしまいましたが、安かったです。塩味でシンプルな揚げ菓子ですが、形を変えた揚げ菓子はインドに何種類もあって、テレビショッピングで2時間延々とやってました。「ほら、アタッチメントを変えるだけで何種類も作れちゃうの!」って、
それ味は全部一緒ですよね。
でも形を変えることで食感どころか手触りの変化も楽しむ。手食文化のインドらしいこだわりです。ちなみにここは、エルナクラム市場。楽しかったけれど、やはり市場は市場めしが充実している方が一層楽しめますね。
絶品ミールスが食べられる小綺麗レストラン、Arripa Restaurant。
ホテルのスタッフさんに「美味しいミールスを食べたい」と言って教わったこちら、小綺麗なお店ですが店名に英語表記がない辺りから、ローカル向けのお店っぽい。
店内も洒落たカフェみたいな雰囲気。エリアによるのでしょうが、コチはこういう洒落た店が多い街です。
ミールスはベジ80ルピー(123円)、フィッシュカレーの入ったミールスが120ルピー(185円)と、
嬉しくなっちゃうローカル価格です。
市場で魚を見たばかりなので、フィッシュカレー・ミールスをいただきましょう。
おお!すごい。
バナナの葉でこそないものの、10種類もの小皿が乗っていますよ。
小皿を一部よけて、ライスを盛ってもらいます。
あ、これ昨日食べた大粒ご飯だ!
籾殻ごと一度茹でているやつですね(たぶん)。
うーん、壮観!
これで200円以下、しかもおかわりできるって、ここは天国ですか。
左の魚のカレーは身がホクホク。ソースにコクがあります。汁状のカードにアッサムとダル。ココナッツミルクの甘いデザートまであります。
ムング豆や今朝も食べたドラムスティック、インゲンの副菜。アチャールの酸味も効果的です。
スプーンなど出てこないので、手でいただきます。いやこれが、
旨いのなんのって。
食べ味が軽いのはコチの他の店と同様ですが、魚のカレーのコクも加わって絶妙なバランス。そして、この米が美味い!サラサラだけど水っぽくなくて、プリプリの食感が心地よい。パパド(パパダム)もパイのように細かな層のあるサクサクなもので、多種類のおかずと組み合わせると、
味と食感のフェスティバルです。
最初のひと盛りだけでおかわり出来ないくらい満腹。
ちょっと甘すぎるけど、濃厚で美味しいグレープジュース70ルピーと併せて、お会計は190ルピーに税か何かが乗って200ルピー(308円)。文句なしに大満足です。
大型商業施設に入っている、ケララ料理は何でも食べられるという老舗レストラン、パラゴン/Paragon。
一旦ホテルで休んで夕食。ここもUBERドライバーさんに教わったお店でして、
ケララの料理は何でもあるから、行ってみたらいいよ!
とのことで訪問しました。
宿近くのエルナクラム・サウス駅から地下鉄で向かいます。
コチの地下鉄も綺麗で分かりやすく、初めてでも戸惑うことはありません。自動券売機はないので窓口で行き先を告げて、
切符のQRコードを改札にかざすだけ。写真は別の時のもので、エルナクラム・サウスから目的駅のEdappally Oppo Metro Station へは40ルピー(62円)。
地下鉄があると、移動は本当にラクですね。
目的駅から目当てのレストランが入っているというルール・インターナショナル・ショッピングモールへは空中通路で直結。
中は何でも揃いそうな店々。街中にこんな商業施設があるなんて、コチは本当に便利ですね。
トップフロアは見渡す限りの食べ物区画で、
気になるものもあるけれど、初志貫徹でパラゴンという店を探します。なかなか見つからないぞと思ったら、最上階の駅から一番離れた区画に、
パラゴン発見!
なんだカフェじゃん。
レインボーカラーのケーキにうへぇとなった所で、奥にレストランを見つけました。あったあった。
あれ?しまってる。
2階に行けと書いてあるので行ってみると、
2階にもあった!そして2階も閉まってる!!
今度は1階に行けと書いてあります。
再びエスカレーターで下って1階に行くと、またパラゴン。各フロアごとに結構大きな店舗なので、全体では相当な床面積ですよ。さすが1939年からの老舗。入口で、
3階行って2階行ってようやく辿り着きました!
と言うと「あっはっは」と笑われました。笑いごとじゃないんですよ。
広々店内も結構お客さんで埋まっていて、人気店の様子。
持ってきてくれたメニューブックを早速広げてみると、受賞歴と共にプライドを窺わせるご挨拶文が。メニューは確かに種類豊富で、せっかくなので全部載せましょう。
パラゴン・スペシャリティーから選びたいのですが、そのカテゴリは全部ケララ州の料理だと言うので、困ってしまいます。オススメを聞きながら選んだのは、
Naadan Beef Roast280ルピー(431円)。牛肉の伝統料理、説明書きにslow cookedとあるのは「じっくり火入れした」というニュアンスでしょうか。南インド料理は、時間をかけてコトコト煮込むイメージがなかったので、頼んでみました。これが、
肉の繊維レベルにまでホロホロに煮込まれて、超濃厚味。
トマトが効いて、カレーと西欧の煮込み料理の合いの子みたい。
そして肉料理に合わせるものといえば、ケララ・パラタ(パロータ)!
圧倒的に米食文化の中で、珍しく小麦粉の主食。宣教師が伝えたものが起源だそうです。この店のパラタは、生地の層が緩やかにまとまっているようで、
手で千切るとハラリとほどける嫋やかな食感。
おそらく卵も使っているので、しっかりと味に重みがあり、コックリ煮込まれた牛肉とのバランスが良い。なるほど、ケララは軽い食べ味のミールスから、こんな重たい組み合わせまであるのですか。牛肉を食べるのもオランダやポルトガルから入ってきてのでしょうし、
大航海時代が生んだ、食文化の支流といった感じしょうか。
せっかくメニューが豊富だし、この店ではカレーに合わせる主食類を1個単位でオーダーできるので、他にも頼んでみました。
米粉を薄焼きしたパッティリ/Pathiri。ペラペラの生地は、布みたいな柔らかな舌触りと、プツンと切れる歯ごたえがヤミツキになります。
薄過ぎて濃い味の肉には負けちゃいますが、ついつい手が出る食感です。
米粉の生地を、削ったココナッツの実と層にして筒で蒸すという、プットゥ/Puttu。これなんかは、
摘むだけでポロポロと崩れていくので、それをカレーとぐちゃぐちゃにして食べるようです。これもこの牛肉料理に合わせると完全に負けていますが、本来は豆やチキンのカレーと合わせることが多いようです。
マサラチャイも頼んでお会計は430ルピー(662円)、
ケララ料理の多様性を体験できて、すごく満足。
サービス担当とかいて、しっかりした店だったので、チップ50ルピーを置いてきました。食後は一旦ホテルに戻り、ロビーで時間を潰させてもらい、夜行列車に備えました。
次回予告
コチからインド最南端の町、カンニャークマリへ!3つの海が交わり、朝日と夕日を同じ場所から見ることができる、インド人にとっては巡礼の地。そしてわたしにとっては、
今回のインド旅の最終到達地点です!
でも実は、そこへ行くまでの鉄道予約で右往左往。次回エルナクラムでの鉄道切符購入から書きたいと思います。
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