こんにちはミャーです。リアルタイムではこれからコンヤに移動です。突然の大雪に白旗降参かと思いきや、最後の1日で思ったより楽しめました。さてブログは3月25日のブルサ3日目。まだ行っていない見どころはあるものの、前夜のセマー儀式が素晴らしすぎて、
もうこれ以上はお腹いっぱい。
とは言え胃袋の方は全然お腹いっぱいではありません。ラマザン(断食月)でフラれまくったブルサの名店に、今日こそリベンジするのです!
※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1TL(トルコリラ)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位で値段が変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。
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ホテルには朝食がついていた!
基本1食でも自分で選んでものを食べたいわたしとしては、普段から朝食付きの宿はあまり選びません。イスタンブールで泊まった2軒も朝食なし。なのですっかり忘れていたのですが、
このホテルには朝食が付いていました。
1泊目の朝はすっかり寝坊してて、降りた時には終わっていましたからね。
なるほど、自分で好きなのを好きなだけ取ってくるビュッフェ方式ですか。
チーズが5種類にジャム系の充実度はさすがトルコ。お惣菜的なものが数種類にオリーブとハムと、
生野菜にフルーツ。スープはヨーグルト系なんでしょうか、わりと強烈に酸っぱいです。まあ当然ながら、
ほぼ全種類取ってきましたよ。
その割になかなかお上品に盛れてませんか、どうでしょう。まあ何というか、無料で付いてくる食事としては充分な内容なのですが、
ちょっとごめん、イマイチ食欲刺激されません。
卵料理がゆで卵だけってのがなあ〜。あと暖かい皿が酸っぱいスープだけってのがなあ〜。贅沢言ってすみませんでした(反省)
イスケンデルケバブ元祖直系の店İSKENDER Tarihi Ahşap Dükkan
ブルサに来る前からイスケンデル・ケバブについて調べていて出てきた店の一つがこちら。時は1867年、今やトルコ全土に広まったイスケンデル・ケバブという料理を、ここブルサで発明したのがイスケンデル・エフェンディさん。wikiによるとイスケンデルさんはドネルを垂直に立てて回すことを考案した人でもあるらしく、
紛れもなく天才!!
その息子からそのまた息子たちへと店は枝分かれしていくのですが、ここのお店が直系として残る最も古い店だそう。
口コミを見る限り、味の評価もかなり高いので
否が応でも期待は膨らむというものです。
初日にフラれてますからね。貼り紙で今日から営業再開と分かっていたけれど、実際に開いてるのを見てひと安心です。
老舗だけあってなかなか雰囲気のある店内。店員さんも心なしか厳めしく、気軽にメニューくださいと言ってしまったら
お客人、うちにメニューなんてもんありやせんぜ。1人前、2人前、それだけ言っておくんなさい。
高倉健さんのように渋く嗜められてしまいました(筆者注: 雰囲気によりトルコ語を脳内変換しています)。飲み物はこれかこれ…口頭で列挙された中からアイランを頼みます。
注文を終え、置かれた紙にはこのように。まさに単品勝負に拘る野武士のような潔さ。
これで負けるなら、キッパリこの首落としてくんなさい。
と言う声が聞こえてくるようです。
卓上には開発秘話と今の店に至るストーリー。Google翻訳を駆使して解読していると、料理がやってきました。
トマトソースとヨーグルト、そして溶かしバターを掛けるのがイスケンデル・ケバブですが、ここではバター掛けを卓上で行うサービスが。
ちょちょい、そっち向きじゃ見えませんよ。
健さん演じる野武士のような店員さんに、勿論そんなこと言えません。仕上がった皿をありがたく拝領するのみです。
万端整った皿に向き合ってみると、ほほぅ、さすが直系。なかなかどうして色気のある見た目じゃないですか。実際に食べてみるとどうでしょう….
う、美味い。そして重い。
肉の質も良く、濃厚なソースに濃厚なバター、心なしがヨーグルトまで濃厚な気がしてきます。とてもパワフルで美味しいのですが、ちょっと許容量を変えてきたかも。
初日にイスケンデル・ケバブ、2日目にピデリ・キョフテ(肉が肉団子になっただけで全く同じ味)ときての3日連続。そして正直に申し上げて、
初日のとそう変わらなくね?
クオリティはそれほど違わないような気がするのです。そんなこと言うとトルコの海原雄山が出てきて
そんな違いも分からんのか、このたわけ!
と怒られそうですし、健さんに切り捨てられそうなので早々にお暇しましょう。そういえば慌てて出てきてお会計いくらか分からなくなっちゃいました。あー怖かった。
イスケンデルとピデリキョフテ以外の選択肢はないものか。
昼に食べたイスケンデル・ケバブのダメージは思いのほか大きく、昨日見つけた青空市場街でリフレッシュしたり、Han Brassにあるカフェで猫を構ったらしても、一向に収まりません。夕方をまわりお腹は空いてきたものの、
イスケンデル・ケバブは見るのもムリ。
当然ながらピデリ・キョフテも同様です。そりゃあんなに濃いい料理、続けて食うもんじゃないですよね。でも町で見かけるレストランは圧倒的にその2種類がウリ。何か気分の変わる旨いものは無いものかと、ウロウロキョロキョロしていると、
あ、これはバクルキョイで食べたレバーフライと同じ料理ですよ!簡易食堂とでも言いましょうか、小ぢんまりして店構えも軽い感じ。
軽いのいいね!軽さこそ神!
冷静に考えて揚げ物が軽いとは思えないのですが、カジュアルな雰囲気とシンプルな味の料理はこの状況では
神の降臨。
それほどイスケンデル・ケバブが重かったのです。ところでこの店もメニューはなく、もちろん英語も通じません。でもそこは野武士健さんとやり合ってきた後、町娘の姉さんにたじろぐことはありません。「ピラウ」
ピラフきました!あまり外国人が来ない店らしく、隣に座っていたトルコ人の女の子も
ちゃんと注文できてよかったね。
という顔でにっこり。励ましも得たので続いて「ジエリ」
発音合ってるか怪しいのですが、ちゃんとレバーきましたよ!うんうん旨い。これですよこれ。バクルキョイで食べたような繊細な甘やかさは感じないものの、
ジューシーでシンプルですこぶる旨い。
味変用のスパイス類も充実してて、何よりバクルキョイで食べた時から
このレバーには米が合うよね。
と思ってたので、ピラフと一緒で大変満足。食べ終える頃には、まだ明るいのに店仕舞いが始まっていました。
少し早めに店を探しに出てほんと良かった。危うく泣きながらピデリ・キョフテを食べる所でしたよ。
さて次回はブルサからアンカラへの移動日。そして昼・夜ともに飯を逃すという苦難の1日になりました。
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