リアルタイムでは今、クロアチアのドブロヴニクに来ています。ちょっと天気に恵まれない感じですが、赤屋根の美しい町と美味しい料理を楽しんでいます。さてブログは4月23日、ジロカストラからバスに乗り、神秘の青い泉と呼ばれるブルーアイを自力攻略します!カランバカで会ったニュージーランド兄さんからは「ブルーアイは絶対行くべき!」と言われた一方、ネット上には「がっかりスポット」という記事も。
果たして実際はどうなのか⁉︎
しっかりレビューしたいと思います。ブルーアイの後は、ジロカストラのアルバニア料理2軒もご紹介していきます。
※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。
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ジロカストラからブルーアイはバスで行けます!
ブルーアイはジロカストラ/Gjirokastra とサランダ/Sarande を結ぶ道路の間にあって、ジロカストラからは34km。サランダ行きのバスに乗って、ブルーアイの近くで降ろしてもらう感じですね。前日に旅行会社の兄さんから「新しい道路ができて、今バスはそこを通らないんだ。バスじゃ行けないからタクシー手配するぞ?」と言われましたが、
そんなことありません、余裕で行けます!
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ただ恐らくブルーアイを通る便が減ったのは事実のようで、事前にバス関係者に聞いたところ、ブルーアイに行くなら
8時のバスに乗れ!の一点張り。
アルバニアの地方では、バスは状況がコロコロ変わるし、そもそもバスターミナルが地図に載ってないですからね…。おそらく他にもブルーアイに行ける便はあるのでしょうが、帰りを考えると素直に8時の便に乗った方が良さそうです。
※因みに当然ながら逆ルート、サランダからジロカストラ行きに乗ってブルーアイで降りる方法もある筈です。2023年4月時点の、ジロカストラからサランダへの長距離バス乗り場はここ↓です。
余裕を持って7時半頃バスターミナルに行くと、サランダ行きのミニバンが既にスタンバイ。フルゴンといって、このタイプのバスもアルバニアでは一般的なのですね。
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料金はサランダまで乗っていくのと同じ400レク(528円)と言われ、
ムム、これはボラれているパターンか⁉︎
と身構えて交渉に入りましたが、運転手の兄さんは表情をピクリともさせず当然のように400レクと繰り返します。これは多分、そういうルールなのでしょう。他にブルーアイに行く人も400レク払ってるし、仕方ない一応納得しておきますか。
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定刻になってほぼ満席でバスは出発。車内では同じくブルーアイに行くというオーストラリア人の女性と情報交換。見たところお歳はわたしのひと回りは上。敬意を込めて姐さんと呼びましょうか。
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姐さんはわたしより遥かに情報を持っていて、帰りのバスの時間も抑えているとのこと。
そうそう、帰りが心配だったのですよ!
ブルーアイを通るサランダ→ジロカストラの便がどれくらいの頻度で走っているか全く不明。以前はそこそこの頻度で走っていたようですが、新道ができてブルーアイ経由が減った話もあるし、長期戦も覚悟してパンも多めに買い込みましたからね。
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姐さんによると、確かサランダをバスが出るのが11時半。だから余裕を持って11時45分には幹線に戻って待っていた方が良いとのこと。
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8時に出たバスは50分でブルーアイへの分岐に到着。「ブルーアイだぞ!」とバスから降ろされます。上の写真の右手が幹線、左の道がブルーアイへ続く道ですね。
※正確な場所はここ↓の駐車場前の道を西に行ってSH99と書かれた幹線と合流する場所です。
いつものようにさして下調べをせずに来てしまったので、ここからはもうカルガモの親子のように姐さんの後について行きます。
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暫くこんな感じのアスファルト道路。
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お〜今旅ではついぞ見なかった小川ですよ。潤いますね〜。
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川好きとしての期待値が高まって来たところで料金所。ブルーアイに行くための入場料を支払います。
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50レク(66円)って安 ∑(゚Д゚)
良心的すぎて涙がでますね。料金所を超えてまもなく、道は湖に行き当たります。
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おお!美しい。姐さんブルーアイはどこですか⁉︎
焦るわたしをよそに終始冷静な姐さん。「そうね、ここから15分くらいかしらね」
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道は一旦水辺から離れて、ぐるりと迂回してブルーアイを目指します。それにしても姐さん、歩くの早くないですか?
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息切れを悟られないようにするのもそろそろ限界。と思った所で舗装道路から下に降り、小川を超えたらもうすぐそこだそうです。
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ところでオーストラリア人とニュージーランド人は、今まで健脚の人にしか会ったことありません。インドア派のものぐさ旅人はいないんですかね。
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などと考えていたらようやく到着。こちらの土産物屋さんの目の前がブルーアイなのです。先にここのブルーアイの場所を貼っておきましょうか。
土産物屋さん側から見たブルーアイはこんな感じ。せり出した物見台で上から見る物なのですね。
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さあ、いよいよですよ!
写真は多少の加工をしていますが、それは見たままの色に近づける為。概ね写真の通りの色だと思ってください。
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これがブルーアイ!!!
青のグラデーションに緑が混ざってとても綺麗ですね。神秘の泉という表現を見ましたが、これは川の中に洞窟があって、そこからまた大量の湧水が出て来ているのだそう。
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一説には50m以上の深さがあるのだとか。色の美しさに、コンコンと湧き出る水の波紋が陰影を加えて、いつまで見ていても飽きません。そうだ、全体像がわかるように、川へ続いている縦の写真も載せておきましょうね。
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どうです、かなり美しいですよね?でもこの美しさは、
結構タイミングに左右される気がします。
季節•天気•時間帯に人の多さ。周りの緑が無いと青色も映えないし、太陽の角度でもかなり印象が変わる気がします。それに大量の観光客が自撮り大会とかしてたら、神秘的な雰囲気も台無しですしね。そういう意味では、人もまたそれほど多くない春先のこの時期は、とても良いタイミングだったのだと思います。
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ブルーアイ以外も、川は息を呑む色合いの美しさで目を楽しませてくれます。さてここで姐さんと少し話をします。このまま川沿いの道を歩いてみるという姐さんに対し、
ちょっとひと息つきたいわたし。
姐さんの健脚についていける自信も無いですもんね。11時20分にブルーアイの前で落ち合うことを決めて、一旦別行動です。さっそくコーヒーとか買ってきちゃいました。ふぅ。
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さてあと2時間近くあるし、どうしましょうね。土産物屋の前にこんな地図があって、もう一つブルーアイがあるようですよ。地図が大雑把すぎてよく分からないけれど、とりあえず物見台から伸びてる道を歩いて姐さんの後を追ってみますか。
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結構アップダウンのある、所々険しい道を進むと、
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木々の間から覗く川の色がまぁ綺麗。
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こんな所でキャンプをしたら素敵でしょうね、ブルーアイがなくても素晴らしく美しい川ですよ。そして極めつけがこの景色。
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こればっかりはiPhoneとわたしの力不足です。実際はこの写真の3倍くらい美しい。よく見ると写っているピンクの花が実際にはもっと映えていて、
まるでファンタジーな美しさなのです。
蔦が絡まりニョキッと立っている木の枝に、妖精とかとまってそうですもんね。季節によるかもですが、下手したらブルーアイを凌ぐ絶景でした。
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もう少し奥へ進むと戻ってきた姐さんと鉢合わせ。もう一つのブルーアイも見ていないと言うし「この先はかなり険しいわよ」とのことなので、ここらでわたしも引き返しますか。
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名残を惜しみ水辺なら何か食べられる野草でもないかと探してみたら、紫蘇っぽい植物を発見。葉っぱ1枚いただいてみましたが、
いやいや全く紫蘇じゃないですし。
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ブルーアイの近くにはいくつかカフェがあって、少し時間が残っているのでフレッシュオレンジジュースで喉を潤しましょう。
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300レク(396円)とアルバニア的には完全に観光地価格ですが、リバービューで生搾りオレンジはなんとも言えない爽やかさ。もう少し暑くなってきたら、ビールなんて最高でしょうね。
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ぶらぶら土産物を冷やかして、あれ、これはトルコのナザールボンジュですね。目玉の魔除けのやつ。さすが広大な版図を誇ったオスマン帝国。文化的影響は色濃く残っているようです。
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最後にもう一回ブルーアイを見納めして、姐さんと合流しバスを降りた場所へ戻ります。
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ブルーアイから戻って来たら右側、北西方面からバスがやって来るはずです。「12時頃には通ると思うのよね」と言う姐さん情報は果たして正しいのか。
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嘘でしょ12時ぴったりです。
ジロカストラと書かれた札を出したミニバンが止まってくれて、いそいそと乗り込みます。
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いやー無事に帰れて良かった。姐さんにはもう頭が上がらないのですが、明日のベラト行きも偶然一緒の時間に出発するとのこと。また明日ね!と声を掛け合い、お別れしました。因みにミニバンの支払いは降りるとき。朝とは違う運転手さんだし、シレッと300レクを出してみたのですが、
400だぞ!
やはりそこはまかりませんか…。
羊の内臓250g!アルバニアのククレチはひと味違う。
姐さんと別れて時刻は14時ちょっと手前。帰れなくなることを心配して買い込んでいたパンは、結局朝食べた分を除いて手付かずです。まあパンは夜更けにゴソゴソ食べるとして、せっかく町に戻れたなら町の食堂でアルバニア料理を攻略したい。
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昨日行ったS&Pレストランに来てみたものの今日はお休みです。近くにもう1軒チェックしてた店があるので、そっちへ行ってみましょうか。
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Taverna Labëria というこのお店、口コミも良さそうなのですが通りかかった時に見えた、肉をぐるぐる回して焼くトルコっぽいのドネル。それが中々旨そうだったのですね。
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ラム肉か豚かチキン。うーん悩むねぇと考えていたら、
あTripe って確か内臓系じゃん。
聞くとこちらではククレチと呼ぶ羊の内臓料理。奥のグリル部屋で焼かれているのは、見た所まさにトルコのココレチにそっくり!
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イスタンブールで食べたココレチは絶品でしたからね。よし、それではトルコのココレチとどう違うか確かめてみましょうか。内臓を喰らうなら、強い酒もいっちゃいますか!
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アルバニアでは事あるごとに飲むと言う蒸留酒のラキ。チャンスがあればその内にと思っていたけれど、まさに今じゃないですか。
昼間からとかもう関係ないですから!
シトラスのうんと効いたジンのような味のラキ。きくな〜。これは中々うまい酒ですね。
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ラキで食欲が刺激された所でククレチの登場です。ん?むむむ。これはトルコのココレチとは
もう見た目からして全然違う料理じゃん!
焼き台に架かっていたのはまだ焼き途中。実際は飴色になるまでしっかり焼き込むのですね。そしてぐるぐるに巻かれた小腸の中には、レバーに肺に大腸が閉じ込められていたようです。照り照りに焼かれた小腸から恐る恐る食べてみると、
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うわ、味が濃くてネッチリして旨い!
肺の独特の歯応えにレバーのコク。小腸以外は穏やかな味付けで、皿の中でメリハリが生まれておいしいのです。時々出てくる大腸は脂がじゅわり。
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どれも内臓の臭みなど全然なくて、料理としてとてもレベルが高いと思うのですが、
いかんせん量が多すぎる(汗)
内臓だけで250g、しかもその半分がレバーなのですよ。ちょっとバランスおかしくない?羊ってそんなに肝臓肥大なんですか。しっかり食べきったけれど、パンチの効いた料理に強い酒。
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これは何かリフレッシュするものが要りますね。爽やかオレンジジュースを飲んで、お会計はトータル750レク(990円)。アルバニアのククレチは量が手強い重旨な料理でした。
晩ごはんはアルバニアの牛煮込みタスチェバプ!
アルバニアに来たら食べてみたいと思っていた料理に、牛の煮込み料理タスチェバプ/Tasqebap があります。トルコにもタスケバブという煮込み料理があるけれど、どうやらアルバニアのは少し違うっぽい。
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ほんとはS&Pレストランで昼に食べようと思っていたけど、休みだったので急遽食べられる店を探してこちらへ。
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観光客向けの洒落た店が並ぶオールドタウンの中で、異彩を放つほどローカルな雰囲気に期待が高まります。
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よし、タスチェバプありましたよ。昨日の店との食べ比べでチフチも頼んでみましょうか。
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昼にお酒飲みましたからね。飲み物はスパークリングウォーターにしておきましょう。
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おまちかね、タスチェバプがやって来ました。牛肉は1〜2cm角のものがゴロゴロと。見える具材は他に玉葱だけと至ってシンプル。トマト風味のスープは、肉の旨味と玉葱の甘みがよく出ています。
トロリと粘度がありパンによく合いますね。
シンプルだけどしみじみ旨い。
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チフチは昨日と異なり、これは衣が無いバージョン。味をつけて丸めたお米を、恐らく揚げ焼きにしてる感じです。
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お焦げのように香ばしくて良いのですが、出来れば熱々を食べてみたかった。出されたのは揚げおきしてある冷めたやつでしたから。それにしてもタスチェバプ。トルコを始め周辺国の食文化の影響を受けながらも、独自料理もしっかりある。
アルバニア料理はとても興味深くておいしいです!
次回はジロカストラから「千の窓を持つ町」ベラトへバス移動。さっそく羊肉とヨーグルトの煮込み料理タフコーシと、ベラト独自の牛肉料理ヴィエネーズに挑戦します!
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