イギリス ヨーロッパ 旅のブログ

アイラモルトの故郷アイラ島へ!まずはラガヴーリン見学です。

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こんにちはミャーです。リアルタイムでは只今ロサンゼルス。サンフランシスコからナパバレーを経由して2日かけてやって来ました。アメリカの高速道路にもようやく慣れてきましたよ。さてブログはイギリス・スコットランドのグラスゴー滞在を終えて、アイラ島へ飛びます!スコッチウイスキーは産地のエリアごとに大まかな特徴があるのですが、アイラ島のウイスキーはその中でも特に個性豊か。それだけに、

絶対的なファンもとても多いのです。

周りにスコッチ好きの人がいたら聞いてみてください。きっとご存知ですから。そんなアイラ島は調べた限り、飛行機はグラスゴーからしか飛んでないようで日本から行くのは結構大変。なので今回は絶好のチャンスだった訳です。普段の旅の予算からするとホテルも飛行機もかなり高くついたけど、その何倍もの素晴らしい経験をすることができました!

※イギリスの通貨のスターリング・ポンド(£)は、実際にこの旅中にグラスゴーのATMでセディナカードを使い引き出したレート、1£=182.6円で記載させていただきます。


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朝イチの便でアイラ島へ!

グラスゴーからアイラ島へはロガンエア/Loganair というローカルな航空会社が運行していて、基本的には1日2便。朝8時と17時10分発です。

今回予約したのは8時発の便、預け入れ荷物1つ込みで往復345.99€(50,861円)でした。8時発ということはですね、朝4:45に起きて5:20頃に宿をチェックアウト、

まだ朝焼けの名残りの時間ですよ!

それでもアイスランドに続きとても楽しみなアイラ島、眠気も吹っ飛んでいます。Google検索で空港直通バスのエアポート・エクスプレスが停まるバス停まで歩き、

来た時同様に10£(1826円)で空港まで15分。グラスゴーは空港と町中のアクセスが良くて助かります。

6時にチェックインをして荷物を預け、保安検査場へ。バッグを一つ一つチェックしていて時間がかかります。

さて、早め早めに来たは良いものの、搭乗時刻になっても一向にアナウンスがかかりません。訊くとどうやら飛行機の整備が遅れているようです。まあ、あまり早く着いても時間を持て余しますからね。遅れるくらいでちょうど良いのです。それより、そのプロペラの付いた小さなので飛ぶんでしょ。時間かけていいから、

しっかり整備してくださいね(真剣)

1時間近く遅れてようやく搭乗開始となったけど、飛んでしまえばアイラ島まではあっという間。何せ標準フライト時間は45分ですから、

今グラスゴーを飛びたったと思ったら、シートベルトサインが消える間もないくらいすぐに着陸態勢です。

うおお〜これがアイラ島!

アイラ島に観光しに行く人なんて、大抵はウイスキー目当てに決まってます。周りがザワザワしてきたと思ったら後ろから、

ほら、ラガヴーリンが見えるぞ!

うそ、どこ⁉︎

と探したら、確かにラガヴーリンの文字が見えました。写真だと小さく写ってるけど、上の写真の左下のがそうですね。ラガヴーリンもかなり有名な蒸溜所で、まさに今日見学予約をしている所です。

1時間ちょい遅れて10時にアイラ島に到着。1社しか飛んでいない極小の空港ですから、飛行機からテクテク歩いて建物に向かいます。

中に入ると、さっそくアイラ島のウイスキーがお出迎え。ラガヴーリンにラフロイグ、アードベックにボウモアに…綺羅星のような蒸溜所が揃っています。

そのままディスプレイの通路を挟んで反対側が荷物レーン。コンパクトで楽ちんです。

アイラ島にはいくつか宿泊できる町(と言っても小さいですが)があるのですが、今回の宿はポートエレン/Port Ellen という町にあります。Googleマップの日本語版だと何故かポートエリンと書かれてますが、このブログではエレンの方で書きますね。さて、

空港からポートエレンへの足はローカルバスです。

先に書いちゃいますけど、ウイスキーを飲みに来てるのでレンタカーは論外です。あとはタクシーかバスなのですが、タクシーも意外と少なくて、

呼ばなきゃ来ないし、呼んでもなかなか来ません。

呼ぶのも予約もネット配車なんかもちろん無くて、電話だけですしね。因みに別のタイミングでUBERを試してみたら、

こんな画面が出るので「お、使えるぞ!」と喜んで、

配車依頼までできたのですが、そこから延々とマッチング待ち。どうやら最初からサービス対象外地域だったようです。

やるやる詐欺か∑(゚Д゚)

グループなら車借りて誰か一人が運転役をするか、タクシーを1日チャーターしちゃえば楽なのですが(実際そうしている人が多い)、そうでなければ必然的にバスが一番頼りになる足になります。

アイラ島のローカルバスは時間にとても正確で、運賃も良心的。唯一の難点は、

本数が少なくて終バスがめちゃくちゃ早いこと。

Googleマップの経路検索は使えるので、事前に綿密な行動計画を作るのが無難です。さて、暫く待って時刻表通りにやってきたバスに乗り込んで、

乗る時に運転手さんに行き先を告げて言われた運賃を払います。ポートエレンまでは2.2£(402円)、確か現金でもカードでも良かったはずです。滞在中2人の運転手さんに会ったけど、どちらも穏やかで優しくて、

とてもほっこりします。

アイラ島の第一印象はとても良いですよ。

車窓から見える景色は、アイラ島の厳しい自然環境を彷彿とさせるもの。7月でも上着がいるくらいの寒さだったし、草を見るに風も強いんでしょうね。

バスは10分少々でポートエレンの町に到着。

10分も歩けば端から端まで行けちゃうくらいの小さな町です。ポートエレンには飲食店も数えるほどしか無いし、もちろんドミトリーの安宿なんて全島探してもありません(たぶん)。

必然的にホテルはそこそこ高くなります。今回お世話になるのはこちらのアイラホテル/The Islay Hotel。宿のことは最後に書きますが、チェックインは15時なのでとりあえず今は荷物だけ預けます。

時刻はまだ11時手前。15時にラガヴーリンの見学を予約してあるけれど、まだまだ時間があります。お昼は軽くていいやと、ホテルの隣のお店でスコーンを買って、北の方へ歩いて行きます。

町を抜けるとすぐに海岸があって、目当ては向こうに見える白い建物です。

アイラ島らしい風情のある冷たそうな海を見ながら目当ての近くまでやってきて、岩に腰掛けてスコーンを齧り建物を眺めます。白壁に書かれている黒文字は「PORT ELLEN」。町の名前と同じですが、1980年代に閉鎖したポートエレン蒸溜所がこれなのです。なにを隠そう、このポートエレンのウイスキーこそが、

わたしがアイラ島のウイスキーに覚醒したきっかけ。

閉鎖された後も残された樽から瓶に詰めて、幻のレアモルトと言われながら細々と出回っているのですね。それを若い頃に飲んだのが、

未だに断トツ最高のウイスキー体験。

「命の水」と言われるウイスキーですが、まさに命の灯火を感じる感動的な1杯でした。なのでこの眺めだけで、

ご飯3杯はいける!

ボソボソのスコーンも極上の味です(嘘です)。

白い建物の脇で煙を上げているのは精麦工場。ポートエレンは現在は、世界的な総合酒類会社ディアジオの所有なのですが、モルトウイスキーの主原料である麦芽だけはここで作って他の蒸留所に回しているのですね。

せっかくなので白い建物の方へ行ってみると、門もないし散歩してる人もいるし、普通に間の町を歩けるようです。

ちょろっと建物の海側に出てみたら、おお、ポートエレンの文字が間近に!

あーもう、これだけでも来て良かったと心から思えます。

まさに聖地巡礼!さらに奥へと歩みを進めると、

え、嘘ポットスチルがあるじゃん!!!

実はポートエレン復活の話は以前からあって、ディアジオは2021何に再開すると言ってたんですよね。コロナの影響かは分かりませんが、その後情報がないままで、でも準備は着実に進んでいるようです。ポットスチルというのは前に触れたように、モルトウイスキーを造るための蒸溜窯。ポートエレンの復活はそう遠くなさそうです!でも熟成させるから、飲めるのは早くて10年後とかですかね。

まずはラガヴーリン見学です!

ポートエレン蒸溜所を見た後は、まだ少し時間が余っているので町にあるカフェでまったりタイム。

店の数が少ないからでしょうか、最初はすいてたけど次から次へとお客さんが入ってきます。

冷たい風に晒されていたので、温かいコーヒーがありがたい。さて、そろそろバスの時間です。

13:59発のバスは14:10にはラガヴーリン蒸溜所へ到着。料金は1.9£(347円)でした。ローカルバスは基本的に各蒸溜所の目の前に停りますが、いかんせん本数が少ない。

見学ツアーは15時からなので、やはりまだ時間が余ります。Googleマップを見ると蒸溜所の裏手にダニヴェイグ城というのがあるので見に行くと、

あれですね。ちょっと遠いので遠くから見るだけにして、

羊を見て癒されていましょう。毛刈りの後で寒そうですね。

振り返るとラガヴーリンの蒸溜所を海側から見ることができます。

うん、素敵!

ラガヴーリンに戻ってレセプションへ行き、予約の旨を伝えると「時間までそこのウェイティングルームで待っていてください」とのこと。今回ラガヴーリンで申し込んだのはLagavulin Classic Tour という、

最も基本的な見学ツアー。

1.5時間の試飲付き見学が22£(4017円)でした。他にも特別なテイスティングコースや、ウェアハウスという樽貯蔵庫に入って樽から直接試飲できるコースもあり、アイラ島の各蒸溜とも似たような複数のツアーを用意しています。申し込みは各蒸溜所のHPから。今回は3日間で3つの蒸溜所のツアーを予約して、それぞれ趣向の違うツアーを楽しもうと考えています。

さて時間になりガイドのお姉さんが迎えに来て、他の参加者の方たちとまずはピートの解説を聞きます。ピートというのは泥炭のことで、これで麦芽を燻すことでスコッチウイスキーのスモーキーなフレーバーが付くのですね。

アイラ島のピートは海藻を含んでいて、他のスコッチの産地とは違う「海のような」味わいに一役買っているようです。

すごい•••いまアイラ島のピートを触ってますよ(感動)

感動するのは良いんですけどね、ガイドのお姉さんが結構な早口で、言ってる事がもう全然聞き取れない(汗)。英語力の不足を痛感しますが、予備知識を駆使して聞き取れた断片から推測していくしかありません。

よし頑張りましょう。

場所を移して製造施設に行く途中、以前使っていたという水を見せてもらいました。

うん、やっぱ茶色。

ここからは原材料とか醸造、蒸溜の流れやこだわりの解説。

麦芽を糖化、発酵させるのは基本的にはビールと一緒。これが糖化窯で、

こっちが発酵桶ですかね。うん、たぶんそう。

アルコール発酵を終えたものはポットスチルで蒸溜されます。

ウォッシュ・スティルとスピリッツ・スティル、2つのポットスチルで順に蒸溜してスピリッツセーフという検度機を通し、その中汲みだけを使用します。スピリッツセーフも見せてくれたのですが、何故かそこだけは撮影禁止。もしかして、

すごい秘密が隠れてたんでしょうか。

ほとんど聞き取れない解説が終わると、お待ちかねの試飲タイム。スタンダードな見学コースの試飲なので、そうそう特別なものは出てきません。

それでも左のは200周年記念のリミテッド・エディションの8年物で、右のはボトルナンバー入り(全部で3024本しか作られていない)の14年物。真ん中のはダブル・マチュアードという売店で2万円くらいで売ってたやつですよ。

左のは若々しく甘みがあって華やか。右のは14年にしては若く、粗い感じがしてちょっと苦手。やはり真ん中のものがぐっと円熟味があって、

うんうん、これはかなり旨いですよ。

ドライバーの人には3種類を詰めて持ち帰れる蓋付き容器も配布されて、なかなか配慮が行き届いているのでした。ラガヴーリンのロゴ入りショットグラスもお土産に貰い、ツアーは終了です。

解散後にお土産コーナーを物色。いいなぁ、あれもこれも欲しいですね。

日本から来ていたら物欲を爆発させるところですが、残念ながら荷物を増やす余裕はありません。

スコットランドといえばのショートブレッドが売られていたので買ってみました。ショートブレッドはサクリとして砂のようにハラハラ崩れる不思議食感のお菓子なのですが、バターの風味がして結構おいしい。軽くハマってスコットランドに居る間に色々なメーカーのを試したのですが、

ここのショートブレッドが一番美味しかったです!

積年の憧れ、アイラ島の牡蠣にアイラモルトをかけて食べる。

見学が終わった頃にはもうバスは終わっていて、ここで前に述べたUBERを試して駄目だったんですよね。ラガヴーリンのレセプションにお願いしてタクシーを呼んでもらおうとしたのですが、何件も断られてようやく見つけた所は「45分待ちだけどどうする?」と。

すみません、歩きます。

ラガヴーリンからならポートエレンの町まで約4km。45分も待つなら歩いても着く時間はさほど変わらないはずです。

それに歩くのはアイラ島の景色の中ですからね。

わたしの中のアイラ島マジックはまだ効いているのですよ。

思い入れのない人が見てどう感じるかは分からないけれど、わたしにとっては見る物全てが特別に見えます。

ね、素敵でしょ(押し売り)。

あっちにフラフラ、こっちにフラフラして、結局1時間かけて宿へ戻ってきました。ようやくチェックインできますよ。

今回お世話になるジ・アイラ・ホテル/The Islay Hotel は1泊11,181円で朝食付き。アイラ島としてはかなり安い方だと思うのですが、部屋は広々ベッドも大きくて、

なんか久々にまともなホテルに泊まっている気分。いや、実際にそうですね。ヨーロッパはドミトリーばかりでしたから。

飲み物やお菓子まで用意してあって、

そうだホテルってこんな感じだったよね。

中々に感慨深いものがあります。

そして何より嬉しかったのが、このお風呂。

湯船ですよ湯船!!

アイラ島は夏でも冷えるし風が強いので、お湯に浸かれるのはとてもありがたいのです。ひとっ風呂浴びて予約しておいた時間にホテルのレストランへ降りていき、

さて何を食べましょうね。まずやりたいのは、

アイラ島で捕れる牡蠣に、アイラ島のウイスキーをかけて食べること。

作家の開高健氏だったですかね、この食べ方を紹介していたのは。牡蠣ともう1品料理を注文して、「飲み物はアイラモルトのウイスキーを頼みたいんだけどメニューに無いですよね」と訊くと、「ついてきて」と隣のバーへ連れ出されます。

要は種類がありすぎてメニューに載せるの大変だから、バーで直接選んでくれということらしい。今回アイラ島のウイスキー蒸留所で唯一場所が遠くて行けないカリラを頼んでみました。

「若めのやつで」と言って出てきたのがこちらのボトル。さすがアイラ島、その辺に売ってないのがゴロゴロあります。マスカテル樽という、あまり聞いたことのない樽で熟成させた、おそらく12年物。

若々しいのに口当たりがとても柔らかで、

これはすごく美味しいですよ!

1ショットで13£(2374円)という値段も納得です。これは一部は牡蠣にかける予定なので、

チェイサー代わりにビールも頼みました。ベルハーヴェン・ベスト/Belhaven Best という、アイラ島ではないけれどスコットランドのビールです。1/2パイントで2.55£(466円)。

料理の前にパンが出てきました。ポロポロする不思議な食感のパンに、パセリバターがよく合います。

さあ、いよいよお待ちかねの牡蠣タイム!残念ながら素のままの牡蠣は無くて、フリットを先にパクリ。

うん、加減良く火が入ってとても美味しい!

もちろん臭みなんかは皆無です。

さて問題はこちらの方。味をみてみると、フルーティな酢がかかっているようですね。きっと合わないことはないでしょう。カリラ(ウイスキー)をトポトポと垂らして牡蠣と一緒にひと口でいただきます。

う、うむ、これは旨いですよ!!

アイラモルト特有の磯っぽさが牡蠣にバッチリ合っていて、複雑味やコクが増したように感じます。たぶん日本のミルキーな牡蠣だとこうはならないんじゃないかな。土地の食材と土地の酒。お手本のような相性です。ちなみに牡蠣は9.5£(1735円)ですね。

メイン料理はこちらのスコットランド牛のリブアイ・ステーキ。驚くほど柔らかく、28日熟成だそうで旨味もたっぷり。ミディアムで頼んだけど、焼き加減も絶妙です。ここの料理人、かなり腕が良いですよ。

そして特筆なのはまたもソース!グラスゴーのウイスキークリームも絶品だったけれど、ここのは明日訪問する蒸溜所アードベックのソースです。これがですね、まったりとしてスパイシーで、

素晴らしく激旨なんです!

イギリスで売ってるHPソースと、煮切ったウイスキーで似たもの作れないかな。日本に帰ったら試してみたいですね。ステーキは30£(5478円)でお会計はそのまま55.05£(10,052円)。

ついに1食1万円超えちゃいましたね(汗)

チップ込みで60£払ってきました。

前のめり気味にアイラ島を楽しんだ1日目に続き、2日目は輪をかけてアイラ島を満喫しました。午前中からアードベックの樽出し試飲コースに参加して、午後はボウモアとブルックラディの蒸留所を見に行ってきました!


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