前回(→こちら)はサンフランシスコで食べた軽食系の名物料理をご紹介しましたが、今回は贅沢料理編。どちらも結構ちゃんとしたレストランで、しかも1人で食べるには多すぎる量なのですが、
果敢にもソロ攻略して参りました!
せっかくなので両方ともその料理の元祖のお店にて、オリジナル・ジョーズのジョーズ・スペシャルと、ソットマーレのチョッピーノです。ちょろっとサンフランシスコの町も歩いてきたので併せて書いていきますね。
※文中のレート換算はサンフランシスコで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1ドル($)=142.9円で記載しています。その後レートは更に悪化していくんですけどね(泣)
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正体不明の名物料理ジョーズ・スペシャル。
最初にご紹介するのはジョーズ・スペシャル/Joe’s Special。サンフランシスコでもこの料理を提供する店は多いそうですが、元祖はこちらのオリジナル・ジョーズ/Original Joe’s。
外見はそうでもないんですけどね、一歩入ると白シャツ黒ベストのパリッとしたウエイター、ウェイトレスさんがきりりと働いていて、中々に立派なレストラン。
しまった、サンダルで来ちゃった•••。
まあKEENの黒サンダルに黒のソックスですからね、一見普通の靴に見えるでしょう。強引に自らを納得させて、目の前の受付に進みます。
「一人ですけど大丈夫ですか?」と声をかけると、すぐに案内係に受け渡されて、奥の方へと案内されます。いくつかのフロアに別れてかなり広い店内。
通されたのは一番奥にある厨房前のカウンター席です。
おお、これは特等席!
目の前で次々と料理が出来上がっていき、臨場感が素晴らしい。
担当のウエイター氏は笑顔が素敵なナイスミドルのおじさまで、自信に溢れたその様子はプロフェッショナルなサービスパーソンの雰囲気です。過去何度も経験があるのですが、こういう本当のプロの方のサービスって、何故かコミュニケーションがとてもスムーズで、
英語力が上がったかと勘違いしちゃいます。
拙いリスニング力でも何故か言ってることがよく分かり、伝えたい事もすぐ伝わるのです。きっと相手に合わせた簡単な言葉と、言語以外のコミュニケーションも自然に織り交ぜてくれているのでしょうね。
いずれにしても気分良く、料理に合わせてお勧めしてもらったビールでソロ乾杯。ヘイジーIPAという、やや濁りのある見た目に柑橘のフレーバー、キリリとした苦味が美味しいビールです。ビールを飲んでいると後ろのフロアからは客同士の会話や笑い声が混然なってワァと立ちのぼり、前からはフライパンを振る音に肉を焼く匂い。
なんとも色気のある雰囲気に圧倒されます。
イタリア料理の漫画「バンビーノ」って読んだことあります?あれに出てくる六本木バッカナーレみたいな雰囲気ですよ。かっこいい!
量が多いというので料理はジョーズ・スペシャルだけを注文すると、先にパンとバターが提供されました。
食べ味が軽く、コクもあるバターがとても美味しい。そうこうしている内にジョーズ・スペシャルも到着です。
で、デカい•••。
日本の定食屋さんのオカズなら、3人前位ありそうですよ。具材は玉子と法蓮草と玉葱に挽肉、あとはオプションで追加したマッシュルームだけ。ネット情報だとイマイチ正体が掴めなかったこの料理ですが、実際に食べてみると固めていないスパニッシュオムレツみたい。添えてあるケチャップもその印象を強くしますが、特徴的なのはこの料理に合わせる定番調味料が、
タバスコやホットソースということ。メニュー構成を見るとこの店はイタリア料理の流れを汲むようですが、タバスコやホットソースとなるとメキシコの影響を受けた南部のイメージも加わります。食べてみても相変わらず素性の分からない不思議な料理で、これもアメリカらしい異文化ミックスと言えるのでしょうか。正直に言ってしまうと驚くほど美味しい訳ではないけれど、
大らかで不思議な魅力のある料理です。
雰囲気と相まって、かなり楽しめました。
お店の雰囲気とアメリカらしい楽しさに酔い、それならトコトンとデザートにサンデーも注文してみました。
お〜アメリカっぽい!
ちゃんとしたレストランなので安っぽい味ではないのですが、如何にもアメリカらしい甘くてたっぷりのデザート。うん、アメリカに居る間は体重は気にしない事にしましょうか。お会計は全部で51.28$、チップ20%を加えて62$(8860円)払ってきました。
サンフランシスコやる気なし観光。
サンフランシスコといえばゴールデン・ゲート・ブリッジにアルカトラズ監獄、坂を登る路面電車など観光名所も色々ですが、ユーコン川旅から即入りしたのもあって、
観光より休養が大事!
メシと休養の合間に少しだけ雰囲気を味わって来た程度なので、ささっと書いちゃいたいと思います。
こちらはサンフランシスコ市街の中心部にあるユニオン・スクエア/Union Square。
行った時は特にイベントなどもなく、街中で休憩するのにぴったりでした。
こちらはピア39/Pier39 という有名な観光埠頭です。平日でも大勢の観光客が繰り出して、お祭りのような雰囲気。
メイン通りにはレストランや屋台にお土産物屋が軒を連ね、メリーゴーランドもあって、いかにもアメリカの休日っぽい雰囲気を楽しめます。ここを訪れた目当ては埠頭の先っぽ西側にいる、
こちらのアシカさん。
日向ぼっこしたり水を浴びたり、
愛らしい姿で心が和みます。
良い場所を取るのにバトルが勃発したりして、見ていて飽きません。
帰りにお土産ショップを覗いてみると、カウボーイブーツやハットなど、
これまたアメリカらしいものが並び、久々の観光気分に浸れました。
アメリカ〜。
アメリカですねぇ。過去アメリカには2度来ているのですが、訪れたのはNYとDC、あとはデトロイト位なのでこういう雰囲気は初めてかもしれません。
※アシカがいるのはコチラです↓
埠頭から戻り少しだけ西に歩くとフィッシャーマンズワーフがあるというので行ってみましょう。
通りには屋台が建ち並び、ストリートパフォーマンスなんかも出ていて賑やかです。
喉が乾いたので飲み物を買ってみます。氷を入れたカップにライムやオレンジを絞り、蛤エキス入りのトマトジュース “クラマト” を入れます。
そこにレモンスカッシュのグレフル版みたいな炭酸飲料スクワート。
何という名前のものか分からないのですが、甘くて塩っぱくて辛い。爽やかな飲み口で、暑い陽射しにとても美味しく感じました。10$(1429円)と、なかなかのお値段ですけどね。
フィッシャーマンズワーフに着くと、広場の脇にはズラリと飲食店が並んでいて、これが全てシーフードの店。
提供している料理はかなりの部分共通していて、クラムチャウダーとクラブケーキ(蟹肉を丸めて焼いたり揚げたりしたもの)が人気の様子。食べてみようか迷ったのですが、
このサンプルを見てやめておこうかと。食べてる人のを見ても、どうも観光地価格に観光地クオリティの気配を感じたのです。実は激旨だったかもですけどね。
また別の日に、思い立ってサンフランシスコの夕日と夜景が見られる丘へ行ってみました。
天気が良いからと向かった筈なのに、バスを降りたらひどい霧です。
むむむ、辺りには人っこ一人おりませんね。
んー、なんか変な所に迷い込んだ気がして来ましたよ。ツインピークスという場所からクリスマスツリー・ポイントへ向かってみると、
はっきりと雨風が出てきてなかなかツラい。
夜景どころか何にも見えません。うむ、やはり余計な気を起こして夜景なんぞ見に来るからですね。寒さに身体を震わせながら、トボトボと歩いて丘を降りたのでした。
蟹もたっぷり魚介トマトスープのチョッピーノ。
今回ご紹介するもう一つのサンフランシスコ・グルメは、チョッピーノ/Cioppono という魚介スープ料理です。
これもメディアで多く取り上げられて、提供店も多いそう。でもやはり食べるなら元祖のお店ですね。ソットマーレ/Sotto Mare というこちらがそのお店。
一度夕方5時半頃に来てみたのですが、その時はもう待ち客も出ているぐらいの人気店。改めて3時半の暇そうな時間に来てみたら、待たずに入ることができました。
目当てのチョッピーノは枠で囲んでありますね。54.35$(7852円)とビビる価格で、さらに「enough for two」と書いてあります。これを1人で攻略せねばなりませんが、
まあ魚介なら楽勝でしょう。
楽観的見通しを元に、牡蠣も頼んでみました。数は1個から好きなように選べるので、東海岸と西海岸のを2個ずつオーダー。10$(1429円)が安く感じるから不思議です。
確実に1万円オーバーの流れですが、値段に尻込みしていたら、アメリカではピーナツバターを舐めて過ごさねばなりません。
何事もメリハリなのですよ!
メリハリ、とても良い言葉ですね。罪悪感が和らぎます。向かって右の小ぶりなのが西海岸の牡蠣。ぷっくり厚みがありミルキーです。左の東海岸のものは、欧州で食べたものに似た、よりキレのあるタイプ。食べ比べられるのは楽しいですね。
「料理に合うグラスワインは?」
なんて格好つけて訊いたものだから、1杯12$(1715円)円のトレビアーノをお勧めされました。素直に一番安いハウスワインでも頼んでおけば良いものを…。でもさすがお勧めだけあって、牡蠣に合わせても雑味が出ずにとてもおいしい。
牡蠣を平らげると、テーブルの上はチョッピーノの準備に入ります。エプロンを用意してくれたので、素直に装着します。
美味しそうなバゲットに続き、
チョッピーノの登場です。
うはっ、デカい!!
2人前が嘘でしょってくらい大きいのです。しかもこれ、スープで嵩増ししてるとかじゃなくてですね、
鉢の中はもう、ごっそりシーフード!
蟹とか貝の殻で食べられない部分も多いとはいえ、とてもきっぷの良い盛りの量です。
中に入っているのは蟹が一番多くって、小さい剥き海老にアサリ、ムール貝、イカ、青柳に似た貝の他に、ペンネも入っています。とても贅沢な魚介尽くしですが、
旨味が溶け出したスープは当然、旨うま。
蟹にガシガシ齧り付き、旨い旨いと汗かきながら食べ進めます。そうなんです、これだけ魚介類を贅沢に使えば美味いに決まっているし、実際美味しいと感じるのですが、どうしてもある疑念が頭から離れません。
何でこれが名物料理なんだろう?
材料さえ揃えれば、余裕で近い味は再現できる。というか普通の贅沢魚介トマトスープであって、ここでしか食べられない要素は感じられないのですよね。もしかして、わたしには分からない微妙だけど決定的な美食要素があるのでしょうか。海原雄山に「そんなこともわからんのか、このウツケ!」と怒られるやつかもしれません。うーむ、わからんね…。
サンフランシスコのお話は今回までで、次回からいよいよレンタカーでのアメリカ横断スタートです。初っ端の車を借りるところからスムーズにいかないアメリカのレンタカー旅。まずは北に進路へ取って、カリフォルニアワインの銘醸地、ソノマとナパバレーを目指します!
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