食の都イポー3日目。この日も朝から計算が狂い、食べすぎモードに再び突入。引き続きおいしくて恐ろしい、イポー食の旅をお届けします。
- 濃厚!カレー麺と不思議な食べもの“蛋茶”
- 持ち帰り専門店の、肉汁滴る絶品!塩釜焼きチキン
- ブログ読者さんと一緒に“チキンともやし”
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濃厚カレー麺にローカルが押し寄せる。Yee Fatt Dry Curry Noodles
9月22日(日)の午前10:45、遅めの朝食にと向かったカレー麺の店は、中途半端な時間にもかかわらず店から溢れるほどのお客。街中から少し外れた場所にあるのに、驚くほどの盛況ぶりです。
席が空くのを待っているんですか?
待っている中国系の親子3人連れに声をかけると
そう、あのテーブルが空きそうだから。あなた1人なの?一緒に座る?
ありがたいお誘いをいただき、遠慮なく同席させていただきました。
壁のメニューを見ても、どれが何だか分かりません。事前に確認した口コミ情報で、ここでは汁なしカレー麺と蛋茶(だんちゃ)というものを食べようと決めていたので、店の兄さんに聞いてみます。
@/#*^*++%% ワン&ワン
向かいの壁のパネルを指さして何か言っているけど、全くわかりません。ワン&ワンだけ聞き取れたけど、なんのことだろう。再びこちらのオーダーを伝え「オケ」と言ったので、大丈夫でしょう。
他にこの店で食べた方がいいものはあります?
写真で見た感じ、カレー麺は量が少なそうなので、もう1品くらいと思って聞いてみると
この写真の右下に写っている料理を指して「このチキンライスが美味いぞ!」と。「じゃあそれと中国茶」と伝えてオーダーを終えます。
お茶と蛋茶、チキンライスが先にきました。
蛋茶2.4RM(62円)。これが茶蛋(もしくは茶葉蛋)だったら、台湾他でよくみる煮卵なのですが、
お茶っぽいものにゆで玉子が沈んでいるビジュアルは、全然味の想像がつかきません。
好奇心がウズウズしますね。
スープは甘めでわずかに苦味のある、漢方っぽい味がします。これを固めたら、そのまま漢方スイーツになりそう。そして玉子は普通の茹で玉子。これにスープをかけて食べてみると
・・・正直なんで玉子を入れたのか全然わかりません。
うーん難しい。これはこの食文化の中で、もっと経験値を積まないと理解できない魅力なのかもしれない。もしくは身体にいいとかですかね。ネットでも中国語以外の情報が見つからず、今もって謎のままです。
続いてはチキンライス。あ、これは昨日飲茶の店で美味しかったやつだ!銀椀から中身を皿にあけて食べるんですよ、知ってます。と、
あちち!あち!
椀が熱すぎて、1秒と触って入られません。すると相席家族の奥さんが、
あらあら、これをお使いなさいな。
見かねて重ねたティッシュをくれました。優しさに満ちた眼差しを向けられて、なんだか子供になった気分です。
無事にでできたチキンライスは、やっぱり昨日の点心と同じ料理です。チョウチンが入っていないけど、
こっちの店のもかなり旨いです!
メニュー上の名前を確認したら、米鸡だそう。鸡は鶏と同じだそうなので、まんまチキンライスですね。4RM(104円)は安い!
旨い旨いとチキンライスを楽しんでいると、目の前に麺料理が2種類運ばれてきました。
ああ、これは向かいのご家族のじゃないですか?
配膳のお兄さんに言うと
いいえ、これはあなたの注文です、サー。
中国系家族の旦那さんも、我々は違うのを頼んだとのこと。じゃあ本当に2つともわたしの?
イエス、サー。
注文を取った兄さんにアイコンタクトして「これどうなってるの?」と遺憾の意を表してみると、
親指を立ててニッコリ。
むう、謀りおったな。ひとり客に汁あり汁なしのカレー麺2種セットを勧めるっていうのが理解できないけど、ようやくワン&ワンの意味は理解できました。とは言え正直に言えば
2種類食べられて嬉しい気持ちもちょっとある。
昨日に引き続き、また相席の奥様にクスクス笑われて恥ずかしいのですが、カレー麺2種食べ較べ、いってみましょう!
汁なしの方は、濃厚スパイシーなカレーソースがどろりとかかっています。これが細めの中華麺にドンピシャの相性で、
美味そうだなと思っていたより更に一段上の旨さ!
そのまま全部食べてしまいたいところだけど、伸びるといけないのでもう片方の汁麺に。
汁なしと同じカレーソースをスープでのばしているような感じがします。
うん美味しい。
でもこちらの美味しさは想定の範囲内。好みはあれど、
汁なしの方に軍配があがる
というのが感想です。お会計は全部で20.2RM(525円)。麺2種類のセットは13.2(343円)でした。
帰りがけにカレー麺を作っているところを見せてもらいました。
麺は実は3種類。好みで選べます。それにしても予想外の麺2種にチキンライス。明らかに食べすぎです。
持ち帰り専門店の、肉汁滴る絶品!塩釜焼きチキン。Ayam Garam Aun Kheng Lim
初日に訪れたイポーで一番チキンを消費する店では、チキンへの感動がそれほどでもなかったのですが、情報をあたっていくと
他にいくつかチキン関係の絶品グルメがあるらしい。
そのひとつがこちらのお店だというので、遅めのお昼用に買いに行きました。
お客さんは次から次へと来るのですが、メニューは1品。既に紙袋に入っているので
コンビニより早い。
ONE WHOLE、つまり丸鶏1羽が21RM(546円)です。「ハーフチキンとか置いてないの?」ダメ元で聞いてみたけれど
「無いな」重々しく首を横に振られました。
仕方ない。21RMを払いまだ暖かいチキンを手に入れたら、ここからは急ぎます。予め場所を確認しておいたコンビニでビールを買い、ホテルへ一目散です。
部屋に戻り紙袋から取り出すと、薄く焦げた紙に包まれたチキン。この状態で窯に入れて塩を被せて焼いているのです。
紙袋のなかは、さらにキッチンペーパーのような紙で包まれています。但しこの段階で
鶏さんのおつゆが漏れ出しているので、注意が必要。
こぼさないよう慎重に紙を広げていきます。
わぉぅ!
頭の先と脚の先以外、全てそのまんまの鷄です(内臓は抜いてあります)。胴体部分がざっくり25cm前後としっかり大きさがありますがナイフなんかもちろんありません。
これを両手で解体しながら食べるのです。
まずはモモ肉から。
おー!綺麗に剥がれる。考えてみれば素手で丸鶏を解体するのは初めてですが
手で剥がした肉にかぶりつくなんて、テンション上がるに決まってます!野性が覚醒していく...。
実際もも肉は、柔らかいのに心地よい噛み応えがあり、
噛むたびに肉汁がじゅわっとなって最高です。
口の中が肉汁で満たされたところに、冷えたビールを
ぐびり ぐびり ぐびり。
味付けは塩主体で一瞬シンプルに思えるけれど
こいつが後からジワジワ効いて飽きさせません。生姜のようでちょっと違う。たぶんガランガルという生姜に似た香味野菜じゃないかと推測します。
まるまる一羽なので、せせり(喉)やぼんじり(お尻の先っちょ)といった部位も、自分で剥がし、確かめながら食べられるので楽しい。お腹の中に、
砂肝がサービスで入っていました。
とはいえ本来は3人でも充分に楽しめる量。1人だとかなりキツイです。手で解体すると生命をいただいている実感があるので残す選択肢はありえないけれど、明日に取っておくのも状態が不安。
気合いで無理矢理食べました。
それにしても驚くほどジューシーなこのチキン。胸肉ですらパサつきが一切ないこの調理は、塩窯だけでできるものなんでしょうか。イポーまで来てホテルでチキンというのもなんですが、
それでもオススメしたい美味しいチキンでした。
ブログ読者さんと一緒に「チキンともやし」再び!
このブログをはじめて半年になりますが、読んでいただいている人が増えてきて、コメントなんかもいただいて、本当にありがたいなあと心から思うのですが、
そんなブログを読んでくださっている方から、イポーに来られるという連絡をいただきました。
もちろん偶々旅程が重なったということなのですが、それならご飯を食べましょう!ということで、この日の夜合流することになったのです。
よりによってイポーというのがシブすぎる・・・。
さゆみさんというオーストラリアにご家族と住んでいる方で、カトマンズへ行く途中にクアラルンプール経由でイポーに寄るとのこと。この日20:30過ぎに着くので、それからのご飯。朝昼を遅めに摂っていたのには、こうした訳があったのです。
朝早くから移動続きでお疲れだろうに、ホテルに荷物を置いてすぐ出てきてくれました。目指したのは「女医旅」さんというブログで絶賛されていた高温街芽菜鸡沙河粉というお店。
22:30迄やっているはずなので勇んで行ったら
痛恨の長期休業中。
2か月くらい休んで再開すると書いてあった気がします。さて、そうなるとこの時間でやっていて、イポーらしい所といえば、初日に行った老黄とその近辺の店しか思い浮かばない。さゆみさんもそれでOKというので、ターゲットを変更しました。
老黄でもよいのですが、その斜向かいにあって同様にお客さんが多いお店、安記芽菜雞沙河粉/Ong Kee Bean Sprouts Chicken Restaurant に入ってみました。
老黄同様にチキンともやしが売りですが、それ以外のメニューも充実しています。
とはいえやっぱり食べるのはチキンともやしなので、このメニュー左の赤い所に書いてあるセットメニューをたのみました。チキンともやしに、ご飯か麺のどちらかと、お茶が付いてくるもの。
お茶をビールにしてもらって乾杯です!
セットは2人前で32RM。ビール2本飲んで35RM。合計67RMになるところが会計したら63RMだったのは、お茶をビールに変えたから、セットに含まれるお茶代を差し引いてくれた様子。
なんか、意外と律儀です。
麺飯は2人とも麺を選択。米粉の平麺クイッティアオがやさいしい味でした。そして肝心のチキンは、
おお!老黄と全然ちがう。
しっとりした食感は同じ方向ですが、こっちは皮も多く身にも脂ののりが良い。酸味と甘みのあるタレも方向性は一緒ながらこっちの方が味が濃くてオイリー。
全体にこってり、しっかりした味で、ジューシーさは安記が上。
骨ごとぶった切って、肉に骨がついているのでちょっと食べにくいけど、個人的な好みはこっちです。とはいえどちらも行ったのは1回ずつ。
出てくる鶏の部位が変われば、印象が全然変わる気がします。
もやしは残念ながら、全然シャキシャキしていない。
むしろシナっとしていてかなり残念。
翌日さゆみさんが再訪したら、シャキシャキしていたそうなので、閉店間際だったからかもしれません。
もやしは残念だったけど、さゆみさんとの旅の話が尽きません。わたしより遥かに色々な旅をしてきている方で、イポーに寄った後はクアラルンプールからカトマンズに飛んで、アンナプルナ方面のトレッキングに行くのだそう。
すっごいアクティブ。
旅に出て半年経つのにまだ4か国目という、のたりのたり旅の身からすると、眩しいくらいの行動力です。自分じゃできないし、する気もないのですが、
スピード感があってダイナミックな旅というのも格好よくて憧れます。
旅に出ればちょこちょこ出会いはあるものだし、今回のブログやSNSなど、思ったより簡単に人は繋がれるんだなあと実感するこの頃、ペナンでお会いしたMさんといい、さゆみさんといい、旅慣れたひとり旅の日本人女性にご縁が続きました。
それなのにこれまで、日本男児ひとり旅に会っていないのは何故でしょう。
旅先がかぶりそうで、会ってもいいよ~と言う方、連絡お待ちしています ^^ ※10月2日から1か月くらいタイにいる予定です。
次回予告
次回イポーを発って、首都クアラルンプールへ。イポーで最後の朝ごはんは、カレー麺とカヤライスが名物のお店へ。
お米の上に甘いカヤジャムが乗るというカヤライスは果たして「アリ」なのか!?
その帰りに偶然見つけた、規模も質もハイレベルなイポーの市場をご紹介。イポーからクアラルンプールへの電車移動についてもレポートします。
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