2020年1月16日(木)、約3週間のインド滞在を終えて、コルカタから空路バングラディシュへ。ダッカのシャージャラル国際空港ではアライバルビザが取れるはずなのですが、情報が少なく不安を抱えて飛行機に乗りました。ネット上には、
バングラディシュのアライバルビザは大使館未設置国の人用で「日本人は事前に取るのが原則」なんて書いてる人もいて、本当に大丈夫なのか!?
アライバルビザ情報や現地SIMの入手、かなり苦戦したATMでの現地通貨確保についても書きたいと思います。※2020年1月情報です。
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スパイスジェットで1時間半の空旅。
コルカタのチャンドラ・ボース国際空港から、ダッカのシャージャラル国際空港へは、インドのLCCスパイスジェットで6740円でした。スパイスジェットはLCCだけど、
インド国内線は15kg、国際線は航路によって20または30kgの預け入れ手荷物が無料です(2020.2現在、同社HP参照)。
荷物で値段が跳ね上がるAir Asia と違って、安心です。
ほぼ定刻通り飛んで1時間半でダッカに到着。あっという間ですがコルカタとダッカは近くて当然。
どちらもベンガル人が住む、ベンガル地方なのです。
屋台めしですら、あれだけ美味しかったコルカタと同じ民族なら、さぞかし美味いものがあるに違いない。そう思って意気揚々乗り込んだダッカで、
これまでで最大の苦戦を強いられることになろうとは...
この時は知る由もなかったのです。
ビクビクしながらアライバルビザ申請してみたら...。
飛行機を降りて歩いてイミグレへ向かいます。
Welcome To Bangladesh と書かれていますが、問題はアライバルビザ。本当にウェルカムしてくれるのか、
なに、ビザ持ってない? 国へ帰れ!!
などと言われるんじゃないか。小心な割には物臭で、こちとら申請用紙を事前ダウンロードして記入しておくなども一切していない徒手空拳ですからね。イミグレの手前にある大きなアライバルビザのカウンター行って申請を申し出ると、早速「あなたの国は?」と聞かれました。
日本人です(ゴクリ)
やや緊張して答えると「Oh!! ウェルカムウェルカム」じゃあこれに記入してと、にこやかに用紙を渡されました。ああ、よかったぁ。
これがビザ申請書。内容は入国カードレベルで、インドに比べればシンプルで記入も簡単です。
入国カードも一緒に記入します。ビザタイプとか分からないことは、空欄にしておいたら向こうから質問してくれ、記入ミスも、
オーケー、じゃ直しておくね。
と親切。時期や便によるのでしょうが、この時申請者はわたし1人。それを5人の係員がニコニコ見守っているという状況です。当然待ち時間も一切なく、その場で写真を撮られて、スムーズに申請は完了。
バングラディシュの観光ビザは最大90日。滞在予定日数に応じて15、30、60、90日の滞在許可が出されますが、今回は1週間の滞在なので15日ビザです。パスポートにハンコを押してくれました。また状況は変わる可能性がありますが、とりあえず今回は、
事前準備一切不要、お金も写真も不要で対応は親切丁寧。
という最高のビザ発給でした。更に素晴らしいのが、アライバルビザ申請はイミグレを兼ねていて、ビザ発給後にはイミグレの行列を横目に専用通路から抜けられること。用紙に記入している時間を除いたら、10分もかからずに全てが完了しました。
バングラディシュのATMはかなりの難敵。
インドに入ったあたりから、アコムカードの使用停止措置が頻繁になり、この時も停止措置を取られていたのですが、それを解除してもらっても現金を引き出せないバングラディシュのATM。
空港にあるのは全てダメで、結局翌日探し回ってCITI BANK を見つけるまで全敗。海外ATMではあるあるですが、バングラディシュでは特に厳しい。黒CIRRUS マークがついていても、軒並み使用不可でした。
とりあえず空港では、インドルピーの残りを両替して当座を凌ぎました。
※このサイトでは翌日アコムカードで引き出した際のレート、1バングラディシュタカ=1.30円で記載します。
現地SIMはエアテルの7日間10GBプラン。
現地通貨に続いて、現地SIM。2軒並んでいたけれど、インドでも馴染みのあったエアテル/airtel に行ってみました。
プラン表があるけれど、滞在日数を聞かれて勧められたのが
7日間10GB、データ通信のみで399タカ(519円)。
あれ、随分安いですね。メモ間違えてないと思うのですが。その場で差し替えとアクティベートもやってくれて、10分で完了。なかなかスムーズです。
空港から宿があるオールド・タウンまではUBERで。
空港から市内へはバスも鉄道も出ているようですが、空港から出て乗り場を探さなければならない様子。降りてからも宿のあるオールド・ダッカまでまた歩く必要があります。UBERアプリを立ち上げてみると、宿まで562タカ(731円)で行けるというので、横着しました。
さほど待たずに迎えにきたドライバーが、
音楽聴きたかったらスマホとBluetooth 繋がるよ!
というので、iPhone に入れてる音楽を聴きながらの快調なドライブ。なんだなんだ、どこがアジア最貧国なんだ。バングラディシュは観光客も少なく旅行者には不便な国と聞いていたけれど、ここまでATM を除くと驚くほどスムーズ。「やっぱり来てみたらそんなことないじゃんか。仮にも1国の取得なんだしね」とすっかり油断していたのですが、
この後から徐々に、その実力を発揮し始めたのでした。
ちなみに窓から見えた白黒の紙。何なのか聞いたら、ちょうど今は選挙期間中とのこと。かなり気合いの入った選挙活動を繰り広げていました。
ここで降りてくれと、オールド・ダッカの町に放り出される。
宿を取ったオールド・ダッカは、この高架道路の先。
ここを超えると街の様子がガラリと変わります。
ダッカの中でも下町的な、ごちゃごちゃ雑然とした所だと聞いていたのですが、エリアに入り込んだ途端に身動きが取れない大混雑。狭く入り組んだ道にサイクルリクシャーを中心にものすごい人口密度です。
さすがにUBERの兄さんも音をあげて、
スマンがもうここから近いから、歩いてってくれるか。
仕方がないので車を降りて、500mほど歩いてホテルへ向かいます。時刻は6時、日も暮れて街灯に明かりが灯り、雰囲気があります。
おお!インドに似ているようで、やはり空気感が違う。
新しい国に来た高揚感でワクワクし、周囲に気を配りながら歩みを進めるのですが、なんか段々、
あれすっごく歩きづらいぞ。
と気がつき始めました。着いたばかりで警戒してあまり写真を撮らず、これも後日の写真ですが、狭い通りには大量のオートリクシャーの他にも、
この自転車トラックのようなものが走り回り、
その荷物の量は軽トラ並みなのです。
後ろから追い抜きざまにゴツンとぶつかったりですね。よせばいいのに、
馬車まで走ってたり。つまり、気をつけないと、下に馬糞が落ちてたりします。場所によってはこういう各種乗り物がが何十台と渋滞していて、皆んな我先にと前輪を前に突っ込んでいくので、それを縫って歩くのは、
さながらアスレチックのようです。
道の端に追いやられると今度は、
ドブに落ちないように身を守らねばなりません。ピョンピョン渡り歩くのは普通に歩くだけならまだしも、キャリーケースを転がしながらだとかなりシンドイ。
オールド・ダッカ以外ではこんなことありませんし、オールド・ダッカでも全部こんなな訳ではないのですが、
この密度でも頻繁に飛んでくる痰唾がまた厄介。
バングラディシュの人は男女問わず、ペッペッとやる人が多いのです。でもひとつ救いがあって、インドと違いバングラディシュの歩行者は、
人とぶつからないように配慮したり、道を譲る気配りがある。
もちろん後ろから小突いてくるオバチャンもいません。やっぱり違う国に来たんだなあと実感しました。
なかなかナイスなオールド・ダッカの宿、ホテル・セブンスター/Hotel Seven Star。
オールド・ダッカはダッカ市街地の南端にあり、このホテルはオールド・ダッカの中の北寄りにあります。つまりまだ入口に近い浅いエリア。奥じゃなくて良かった。
5泊で6757タカ(8784円)なので、1泊当たり1757円。後日にトイレ・シャワー付きで、
シャワールームはリフォーム済み。ちゃんとお湯がでます!インド後半戦は湯が出ない宿が多かったので、ありがたい。コーヒーを飲むのに「お湯って手に入る?」と聞いたら、
ガサゴソと湯沸かし器を引っ張り出してきて貸してくれたり、なかなか良い宿でした。
さすがセブンスター、自称7つ星です(笑)
バングラディシュ1食目は、町食堂のバングラカレー。
夜7時、晩ごはんを食べに再びオールド・ダッカの雑踏へ身を投じます。宿で聞いたおすすめの店はこの日は休みだというので、手がかり無し、自力で探さなければなりません。当てずっぽうで西に向かってみると、さっきより更にひどい密集地帯。そして数百メートル歩いてみても、
食堂1軒ありません。
うーむ、困った。後で分かったのですが、オールド・ダッカはとにかく〇〇屋街というように同業がひとつのエリアに集中していて、たまたまここは、
工具屋さんと、
街工場の密集エリア。30分歩き回ってようやく見つけたのが、冒頭の写真のSamir Restaurant です。
店の人は皆んな愛想が良く、英語は単語のみかろうじて伝わるというローカルなお店だけど、快く迎えてくれました。店にはメニューというものがなくて、
チキン?ビーフ?
と向こうが示した選択肢から選ぶしかない状況です。だいたいどこも置いているものは似通っているので、バングラディシュ料理が把握できたら、こちらからオーダーすることも可能なようです。
この時は、それはもう素直に言われるがまま(笑)
ビーフと、ブレッドをお願いしました。
小皿に盛られたビーフカレー。バングラディシュは国民の約9割がイスラム教徒。だから牛肉もオーケーなんですね。
ナンは焼き立てアツアツで軽くモチッとしています。素朴だけど美味しい。
それでカレーを挟んで食べるのですが、味の方はまずますといったところ。牛肉はスジばってやや固く、ソースはマイルドでリッチ。
ミャンマーほどじゃないけれど、かなりオイリーです。
ライムを縛ると爽やかさが加わり、キュウリは口直しに嬉しい。洗練された感じではなくて、本当に気取らない家庭料理という雰囲気です。
水とチャイももらってお会計153タカは、
150(195円)でいいよ!
気持ちの良いお店でした。
店から宿へ帰るのに別の道を通ると、そこは肉屋や八百屋エリア。もう夜も8時を回っているのに、まだまだ元気に営業中です。
ツヤツヤとした野菜に、
肉屋さんと、
魚屋さん。思わず2度見したのは、
鶏屋さん。下の籠のニワトリはわかるけど、マスコットのように立っている子も売り物なんでしょうね。新しい街に気を張って、オールド・ダッカの雑踏疲れもあって、ホテルに戻ったらすぐに寝ようと思ったのですが、
夜10時を過ぎても、外はますます煩くなる一方。
どうやら選挙運動で盛り上がっている人たちがいるみたいです。ようやく午前1時過ぎ、まだ続いている騒ぎよりも眠気が勝って眠りにつきました。
次回予告
バングラディシュ篇は時系列ではなくて、エリアや食べたもの別でまとめて書いていきたいと思います。次回ほオールド・ダッカを南に突き当たったブリゴンガ川沿いの、
サダーザート散策と市場の様子。
そして、オールド・ダッカで評判の良い食堂Alrazzak Restaurant についてです。
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