こんにちはミャーです。リアルタイムでは只今アルバニアの首都ティラナに来ています。最近ちょっと柄にもなくアクティブだったので、ここで少々の休憩。
３泊何もしないで飯つくって喰って寝る。
そんな過ごし方を目論んでおります。さてブログは４月18日の火曜日。ようやくイースターの４連休が終わり、アテネも動き出しました。
※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、１€（ユーロ）＝147円で記載しています。
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町ブラからの、ハドリアヌスの図書館。
パルテノン神殿もスニオン岬も見たけれど、どうもまだアテネ成分の摂取不足な気がすると思ったら、
ギリシャっぽい彫像見てない！
そうなんですよ。アテネ行けばゼウスとかアフロディーテとかいっぱいいると思ったら、そういうのは博物館に行かなきゃなんですね。
という訳でやってきましたアテネ国内考古学博物館。さぁ彫像だ！と勢い込んだものの
火曜だけ13時オープンですって（チーン）
連休明けなんだし朝からやろうぜ。仕方ないので順序変更。混合チケットで残ってるハドリアヌスの図書館で時間潰して、昨日閉まってた市場にも行っちゃいましょう！
歩いていると昨日までのシャッター街がもう全部開いちゃって。そうですか、これが本来のアテネさんですか。今さら愛想振りまいたって遅いのですよと拗ね気味の心境ですが、
そもそも仕事辞めてフラフラ世界旅行してる奴が、４連休ごときでガタガタ言うな。
皆さまを代表してわたし自身で叱っておきました。
３度目のvodafone ショップもちゃんと営業再開。SIMカード懸案も解決して、少しスッキリ。
町の皆さんも昨日までより心持ちパリッとした格好で、万年休日スタイルのわたしは少し端っこを歩きましょう。
通りの突き当たりに雰囲気のある教会があったので、少し中を拝見して先へ進みます。
ハドリアヌスの図書館に到着です。入口はこのように立派な柱の残る門の跡。
中はこんな感じで、敷地の所々に遺跡が点在して残っています。
ローマン・アゴラもここもローマ帝国時代のものだそうで、
なーんだ古代ギリシャ時代じゃないんだ。
とか思っちゃいますが、これも西暦132年の建築だそうですから充分古い。アテネにいると感覚が狂ってきます。
図書館というだけあって、パピルスの巻物の本がここに所蔵されていたそうなのですが、どのあたりなんでしょうね。
この辺りでしょうか。
図書館の前の広場にはフルーツ売りの屋台が目立ちます。ああ、ギリシャも苺の季節なのですね。
アテネの肉魚市場で市場メシ。
昨日はイースター・マンデーで休業だった肉市場も今日はやっていました。昨日もそこはかとなく漂っていた肉の匂いも今日は一段と強烈。
煌々とと明かりの灯るショーケースには、店ごとに羊や牛、鶏に豚と扱う品目が分かれているようです。
おお〜。良い感じですね。
内蔵系が見当たらないのは何故でしょう。扱う場所がまた別なのですかね。さて、肉見学はこれくらいにして、昨日食べ逃した羊内蔵スープのマギリッツァをいただきましょうと店へ向かうと、
う、う、うそだ〜〜（号泣）
イースターの土曜日から食べてみたくて追いかけてきたマギリッツァ。今日食べられるのが楽しみで仕方なかったのに…するりと逃げるかのように幻と消えていってしまいました。
呆然としつつ肉市場を去ろうとすると、通りかかった戸口から賑やかな声が聞こえてきました。ん？この匂いはもしかして、
魚市場もあった！
ぐるりとロの字型の通路の両脇に魚屋さんが軒を連ねています。
これは鯛でしょうか。
こっちはサーモン。
揚げたら美味しそうな海老に、
これはオマール海老？何故か爪だけ並んでいます。でも一番スペースを占めているのは烏賊と蛸。
蛸と言えばギリシャで蛸食べ放題を夢見てきたのに、何故かひと際お高くて苦汁を飲んだロードス島。アテネに来ても状況は変わらず、ギリシャでも蛸は高級品なんだと思っていたけど、
蛸そんな高くないじゃん！！
正直に言ってこの市場の魚は品揃えも鮮度もあまり惹かれる感じではありません。でもですよ、マギリッツァは不発に終わったし、魚も買って帰れないならせめて気分だけでも味わいたい。それなら市場メシしかないじゃんね。
とさっそく市場の目の前の飲食店のテラス席に陣取り昼ビール。生臭い匂いをツマミにグイッとあおります。
うむ、素晴らしきかな市場ビュー。
すぐそこで肉を叩き切っているのを眺めて飯が食える場所はなかなかありません。
オーダーしたのはビールとカラマリフリットのみ。足を外して胴体（というか頭）だけ、５cmくらいの小さな烏賊です。市場で見た通り鮮度はまあ期待してなかったけど、衣と味付けはなかなか。雰囲気も手伝って、気分は上々です。マギリッツァの無念で尽きかけたHPも２割くらいは回復したのでした。
シナモンの効いた小さなデザートのサービスもあって、会計は12€（1764円）。さて、そろそろ考古学博物館へ行ってみましょうか。
アテネ考古学博物館がかなり面白い！
さて、アテネらしくギリシャ神話の神々の彫像を見るべくアテネ国立考古学博物館へ再びやってきました。13時は余裕で過ぎているのでもう入れるでしょと思ったら、
すっごい行列！！
結局40分も並んでようやく入口に。大きい荷物はここで預けてねと、リュックを預けて札を貰います。建物に入りチケットを買おうと思ったら、
今日は無料ですよ。
なんと、国際モニュメント・デイで今日はどこも無料らしい。そういえばハドリアヌス図書館でもチケットのQRコード読まれなかったですね。普通に買えば12€（1764円）なので大儲けです。館内は順路に従ってまわっていくと、時代が段々と新しくなっていく流れ。という訳で最初は新石器時代からです。
新石器時代エリア
紀元前うん千年前とかの昔なのでまだ古代ギリシャ彫像の筋肉隆々な感じはかけらもありません。
この辺りはさらっと流してみようと思っていたのですが、これがまた素敵な器ものが充実してるのですよ。
なんちゃって買い物プレイで楽しむことができますね。
ほほう、手前のそれはホウレン草のの胡麻よごしを盛ったら映えそうですな。ご主人これはいくらですか？
惜しい。これに口が付いてたら土瓶蒸しにピッタリなのに。
中でも気に入ったのがこちら。なんとフライパンなのだそうですよ。これをスキレットみたいに料理してそのまま出したら素敵じゃないですか。
器関係ないけど、これ欲しい。かわいいですよね。
牛さんも美しい。花もかわいいですけど、凛々しい角と耳のギャップが堪りません。
うん、これはいらない。
金キラコーナーでは、ホゥと溜息を漏らし、
古代ギリシャ時代以前の芸術性にうっとりした所で再びの癒しコーナー。
これかわいい。
たぬきですか？超ほしいんですけど。
この壺はどこかで写真を見たことがありますよ。ギリシャ人の蛸喰いは遥か昔からなのですかね。所でどの辺りからか、新石器時代を飛び越えてる気がしますけど、まあいいですね。
彫像エリア
新石器時代の後にまた次（かその次）の時代のエリアがあるのですが、そこはまあ飛ばしてしまって本命のギリシャ彫像エリアをご紹介しましょう。もちろん素人が教科書的な説明を並べても仕方ないので、極私的な感想でございます。
❶動物グループ
彫像エリアに入って最初の空間、ど真ん中に位置するのがこの有名な馬と少年。
馬の筋肉とか顔の血管とか、とても躍動感があってギリシャっぽいですよね。でも一つ言わせてください。
この顔で少年ですか？
人生経験積みすぎのお顔です。
カッコいいライオンに、
こちらは海の魔物セイレーン。美しい歌声で船乗りを惑わせて、最後は喰われちゃうやつですね。
お〜ギリシャ神話っぽい！
ギリシャに来たぞ感が高まってきたところで、
普通のワンコ登場。うん、かわいい。
❷神様グループ
ギリシャ神話といえば人間味のおる神さまです。
こちらは海神ポセイドン。掲げた右手には、三叉の槍を持っていたそう。海の神様らしく足元にはイルカがいますね。でも、
ちょっとその体勢キツくない⁉︎
口が潰れちゃってますけど。
最高神ゼウスはお顔だけ。浮気者の神様です。
その浮気者ゼウスに殺されたのが、医の神様アスクレーピオス。なんでも死者を蘇生しちゃったからだとか。左足の脇にあるのが現代の医学のシンボルにもなっている蛇の杖ですね。
こちらは正義と掟の女神さまテミス。
そしてこちらは勝利の女神ニケですね。ルーブル美術館にあるあの有名な「サモトラケのニケ」と同じく頭が無くてポーズも似てますね。昔ルーブルで見て以来のニケ神ファンとしては、この博物館はニケが充実していて嬉しい。
翼がないけどこれも確かニケ。
天使のようなこれもニケ。
そしてこちらも有名人のエロス様。キューピッドの矢のあの神様です。恋心と性愛の神様ですが、今日はあまりやる気ないようです。
❸18禁なグループ
エロス様が出たところでこちらのグループ。ギリシャ神話といえばゼウスを筆頭に愛欲まみれの昼メロサスペンス劇場を繰り広げる神様たちですが、彫像の方もやはりそういう雰囲気がありまして、
美の女神アフロディーテ。間違いなく博物館内で一番お美しいご婦人ですが、布の位置が下すぎやしませんか。
ピピー！アウトです。
こちらは酒の神様デュオニュソスの信奉者マイナス。狂乱の象徴であり、暴力・性行・中毒・残虐行為となんでもあり。
ピッピッピー。完全アウトです。
こちらはアフロディーテを牧神パンが誘惑しようとして、エロスが止めている所。とてもイカガワシイ構図ですがアフロディーテの右手をご覧ください。
それスリッパですか⁉︎
いやサンダルなんですけどね。どっちにしてもイカガワシイ雰囲気はぶち壊しです。「いや逆に…」と思ったのそこのあなた、アウトです。
まーあと、この辺のフル○ン男子は軒並みアウトですね。堂々としてれば許されるってもんじゃないのです。21世紀のコンプライアンスは容赦ないのですよ。ホラそこ！
ピースなんかして、全然反省してませんね。
他にも彫像エリアには、難しい顔をしたアテネの哲学者がズラリと並ぶ部屋とかがありまして、中でもこのプラトンさんが、
気難しそうな顔一等賞！
カフェテリアと壺エリア
まだまだ載せきれない展示がヤマのようにあり、ちょっと疲れたなと感じた頃に見つけたカフェテリアの表示。行ってみると中庭に面したカフェがありました。
ここでひと息つけますね。
入口で預けたリュックに水も入れたままなので、喉もカラカラ。この博物館は滞在時間が長くなりがちなので、休憩できるのはありがたいです。トイレもこの中庭沿いにありました。
たっぷり彫像を見て満足ですし、もう帰りたくなっているのに見つけてしまいました。２階への階段。
まだあるのか…。
長い延長戦を覚悟しましたが、登ってみると２階は広大な
壺ワールド。
あんな壺やこんな壺。壺マニアの方には桃源郷でありましょうが、こちらはそれほど興味がない。
１階の10倍くらいのスピードでひと回りして、博物館を後にしたのでした。
Seawolf Athens Restaurant でサントリーニのファヴァと蛸パスタ。
ギリシャでは蛸を始め海の幸を満喫しようと考えていたけれど、イマイチまだ堪能できた気がしません。そこでシーフードの旨そうな店を探してやってきたのがこちらのお店。
シンタグマ広場からだと地下鉄で２駅。大通りから少し入った閑静な場所にあります。
洒落た店内にオープンキッチン。生臭い匂いが漂う昼間の市場メシとは対極のお店です。
事前に調べた時にはマグロのタルタルを食べようと思っていたけれど、メニューを見ていて気が変わりました。
まずは炭酸水で喉を潤して、前菜にファヴァ/Favaという豆料理。
ひよこ豆を使う中東料理のフムスに近い豆のペーストですが、ギリシャのファヴァは暫々イエロー・スプリット・ピーという黄色いエンドウ豆を使うそう。でもこの店では本式の、サントリーニ島のFava、つまり黄色いソラマメを使っているのですね。
口に入れてみるとファヴァはとてもスムースでクリーミィ。滑らかに舌に広がっていきます。味の方も
豆らしい風味が豊かでとても美味しい。
上に乗っている焼いた鰯は料理に合っているのか微妙ですが、行けなかったサントリーニ島の料理を食べられて満足。
もう一品は予定を変更して蛸のパスタ。蛸をミンチにしてトマトとフェンネルペーストのソースで和えているのですが、
これが素晴らしく美味しい！
ペーストにナッツを使っているのでしょうか。ソースにコクがあり、ファンネルと蛸の風味が絡んでとても複雑。一朝一夕には真似できそにない味の組み立てです。
お会計は33.5€（4925円）。良い値段だし、このパスタがギリシャ料理なのか怪しいですが、それでも満足できる程おいしかった。アテネ最後めし、結果良ければ全て良しです。
次回はアテネを発ち、奇岩の上に修道院が建つメテオラを目指します！到着当日は雨も降ってきたので観光を翌日にまわし、メテオラの先のアルバニアに向けて情報収集します。
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