フィリピンのチェーンレストランといえば、ダントツで有名なのがジョリビーです。
蜂のマスコットキャラクター。
フライドチキンとご飯。ハンバーグや甘―いトマトソースのスパゲティもあります。ジョリビーについては前にも書いているので、今回は他のフィリピン・ローカルチェーン2つをご紹介します。
Mang INASALのバーベキューチキン定食。
ジョリビーには及ばないまでも、本当にあちこちで見かけるチェーンレストランが、こちらMang INASAL。店舗数が多いだけじゃなくて、いつも混んでいる人気のチェーン。ちなみに、ジョリビーと同じオーナーらしいです。
INASALというのはタガログ語で「ロースト」という意味。英語ではRoasted Chickenと説明されたけど、オーブンではなく直火であぶっているので日本人感覚だとバーベキューチキンと言った方が近い気がします。
客から見えるところに焼き場があって、串に刺した大量の鶏を焼いています。
ときどき、炎が上がって煙がもうもうと立ち上がりますが、そこはチェーン店。透明の壁で完全に仕切られているので、匂いも熱気もこちら側には届いてきません。
ハンバーガー屋さんと同じように、席を確保したら列に並んで注文と支払いを済ませます。この店に来るお客さんは、
ほぼ100%がチキンで白米を食べることが目的。
なので、18ペソ(38円)追加でご飯が食べ放題になる
UNLIMITED RICEというのが人気!
店内にはご飯の容器を下げたスタッフが巡回していて、アンリミテッドライスを選択すると、好きなだけ追加でよそってもらえます。お米大好きなフィリピン人、結構女の人もアンリミテッドにしていました。
この日はナオキさんと、生徒仲間のヤゴウさんの日本男児3人で行ったけど、誰もアンリミテッドは頼まず、日本人の小食ぶりを露呈してしまいました。
チキンとライスに、ルンピアというフィリピン春巻き、パラボック(palabok)という麺料理もセットになったFiesta Inasal Meal129ペソ(273円)をオーダー。ドリンクはグラマンという聞いたことないものに挑戦。更にHalo-Haloのスモール55ペソ(117円)もつけて、
初回からINASAL満喫オールスター作戦で臨みます。
番号札をもらって席で待つと程なく、
ご飯の前にハロハロが到着しました(悲)
まあ、ちょっと予想はしていたんですが、タイミングを計る気配をみじんも感じさせないスピード感でハロハロだけが先着。
フィリピンの流儀に従って、グチャグチャに混ぜて食べます。
うぉぉぉ・・・激甘。
ウベ(紫色の芋)アイスも、赤いゼリーみたいなのも激甘、かき氷もコンデンスミルク漬けで、甘さを紛らわせるために、ゆっくり時間をかけて食べます。
グラマンというこのドリンクは、
炭酸の抜けたドクターペッパーのような味。
けっこう好みな味の方向性ですが、いかんせんこれも甘すぎる。
さて、すっかり甘いものも堪能したので、店を出ますか・・・
いや、ご飯がまだでした。
もうオーダーして30分は経っていますがいます。ナオキさんのだけ先にきて、あと2名分は一向に届かず。どうやら私とヤゴウさんの頼んだチキンは、足りなくなってイチから焼いている様子。更に暫く待ってようやく到着しました。
カラマンシー(奥にある柑橘)を絞り、醤油と混ぜてタレを作ります。香ばしく焼かれたチキンは、控えめながらちゃんとご飯に合う味付け。ほぐしてタレをかけると、一層ご飯がすすみます。
基本的にINASALは、手で食べるのが流儀
と聞いていましたが、今日この店では周囲のフィリピン人もスプーンとフォークで食べている人が多かったので断念。次回は手食に挑戦したいですね。
ルンピアは中に春雨のようなものが入っていて、これもご飯が進む味。右奥のはパラボック(palabok)という、ライスヌードルにオレンジ色のソースがかかったもの。このソースが小麦粉を練ったようにネットリ濃厚で、塩味も強い。
これは美味しいかどうか、判断に迷う味。
決して不味くはないけれど、日本人だったら絶対作らない味です。ファストフードチェーンでは本来の料理をデフォルメして、チェーンオペレーションに乗り易くかつキャッチーな味に再構築したりするので、これでフィリピン料理を云々するのは間違いですが、それも踏まえてなかなか興味深い味付けでした。
初回からINASALの主力商品をひと通り食べましたが、ひとつ忘れていたことが!
現地の人と何度もINASALに来ているショーヘイさんによると、卓上にある酢のような調味料を最初にご飯にぶっかけて、それからほぐしたチキンに醤油をつけたので食べていくのがフィリピン流とのこと。手食といい、もう一度トライしに来る理由ができました。
いずれにしても、
手頃な値段で直火焼きチキンを堪能できる、大型チェーンレストランとしては出色の店じゃないかと思います。
今回は提供遅れがありましたが、これもファストフードとファミレスの中間のような店で、時間のかかる直火焼きをやっていればこそ。日本の外食だとなかなか踏み切れない業態だと思います。
Southwoods Mallという商業施設のMang INASALを出た後は、近くのタイマッサージ店へ。こちらが、学校の同じユニットを共有しているヤゴウさん。ブログ出てもいいよというので、初登場です。
何時間でも勉強できる変態ですが、良い男。
彼に刺激を受けて考えていた以上に英語学習に身が入っているし、歳が離れていても仲良くしてくれて、今度の週末は彼を含む数名で海のきれいなボラカイ島へのショートトリップも計画中。感謝してもしきれない彼ですが、
歯磨きしながら単語帳に夢中になって、30分も磨き続けるのはどうかと思います。
ちなみにマッサージ店内ではわたしが年季の入ったおばちゃん、彼はトレーニング中の若い女の子に当たりました。
スキルが無くていまいちと言いながら、顔が緩んでいたのは見逃していませんよ、ヤゴウさん。
仲間にも恵まれて、充実した学生生活を送っています。
MINUTES BURGERで過去最強ジャンク更新!
前にこのブログでもご紹介した、パシータ(PACITA)という町にあるパレス屋さん。その右隣にあるのが、狭小ハンバーガー店舗のMINUTES BURGER。
最初はさほど気にしてなかったのですが、その後この店をあちこちで見かけて、その全部が屋台か狭小店舗でした。チェーンっぽくないローカル感が妙に気になったので食べてきました。
メニューで一番推してるっぽいシーフードバーガーを頼むと、
「無い」と一言。
あまりにそっけなく言われるので、
一瞬、中国語でメイヨー(没有)と言われた時を思い出しました。
カウンター上のメニューは無視して、この立て看板から選べと言うので、ベーコンチーズバーガーをチョイス。71ペソ(151円)、この店一番の高級アイテムです。
バンズを鉄板であっためる傍ら、パテも焼いていきます。バンズが2個あるのは、ALL BURGERS BUY 1 TAKE 1という制度が適用されるから。
つまり1個頼んだら同じのが2個出てくるという不思議ルール。
サービスのつもりなんだろうけど、1人客としては対応にこまります。
2種類にしてくれない?と聞くと「そしたら4個になる」と。
徹底して2個出すのは譲らないもんね、という姿勢を維持しています。後でフィリピン人の数人に聞いたけど、このルールを突破する方法はないみたいです。
2人で行くか、1個は食べて1個は持って帰るかしかない。
とのこと。
想定を裏切ることなく、おんなじバーガーが2個提供されます。持ち帰り袋に包んだ訳でもないのに、
出来立てで既にペシャンコ(笑)
手で持つだけで崩れていきそうな柔らかさです。ひと口頬張ると、
歯ごたえが全くないふにゃふにゃバンズ。
大量に入れたマヨネーズソースととけたチーズで、ハンバーガーの1/3が液体というのもり、
もはや「飲めるハンバーガー」と言っても、言い過ぎではないでしょう。
身体に良さそうな要素がいっこも無い上に、歯ごたえも無い。
これまで体験したことがないようなジャンクフード感です。
これを「美味しい」と言ったら人格を疑われるような気がしますし、1週間に1回以上食べたらダメなものオーラが出ていますが、ここまでくると
大きな声じゃ言えませんが・・・嫌いじゃない。
短期のフィリピン旅行で貴重な1食をこれに費やすのは決してお勧めしませんが、長期でフィリピンに居てインタントラーメンでも食べようかという時に、一度試してみてください。
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