レガスピ・サンデイ・マーケットの後はいったんホテルに戻ってゆっくり。態勢を整えて、目当ての店に向かいます。
BrewPub「PERFECT PINT」の自家醸造ビール
少量醸造で個性的なビールを造り、ビールの楽しみを広げる「クラフトビール」は、世界中でムーブメントになって広がっています。日本でもキリンのタップマルシェというビアサーバーで一気に広がりを見せていますね。
台湾でもクラフトビールの店は何軒か見かけましたが、ここフィリピンではどうなんだろうとネットを検索したらCraft Beer Festivalなんていうイベントも開催されたりして結構盛り上がっている様子。
何軒かクラフトビールを置いている店の情報もあったけれど、中心街で店内醸造していそうな店ということで、この店に来てみました。
なかなかハイセンスなお店。正直に告白すると、ちょっと疑ってました。
フィリピン流に解釈された、おもしろ系クラフトビールじゃないかと。
全然そんなことない、クラフトビールらしい世界観。スタッフも皆さんフレンドリーで、すごく居心地の良いお店です。
バックカウンターには堂々24タップがずらり!
この眺めだけで、ビール好きにはたまらないワクワク感です。壁の黒板にHOME BREWS ON TAPのメニュー。つまりこれ、全部自家醸造しているということですね。
ビールの名前の横に書かれた数字をいちおう解説させてもらうと
- ABV:Alcohol By Volume アルコール度数
- IBU:International Bitterness Units 国際苦味単位
簡単に言うとABV値が高いほど酔っ払い、IBUが高いほど苦いぞ!ということです。
素材や醸造方法の違いで本当にたくさんの種類が楽しめるクラフトビールですが、強い苦みが特徴のIPA(インディア・ペールエール)から行きましょう。
IPAだけでも何種類もあるので、カウンターの兄さんにお勧めを聞きました。
SCHOOL OF HARDKNOCKS IPA
キレのある苦味でずしっとくる飲みごたえながら、柑橘系のニュアンスの爽やかさも。個性的だけど、バランスも良い。
お・・・おお・・・お・・・。遠峯一青みたいな声が漏れそうです(←神の雫を読んでない人すみません)
ビールの名前「SCHOOL OF HARDKNOCKS」は辞書によると「鍛錬の場」という意味。ハードに仕事をした後に冷えたビールを1杯、なんてシチュエーションを想定したビールだそうです。
そんなビールを無職(一応学生)が昼から呑んで、すみませんm(_ _)m
ビールの話を色々聞いているうちに、じゃあこれも味見してみる?とちょこちょこテイスティンさせてくれました。
やっぱり、こういう店はカウンターに限ります。
テーブル席を勧められたけど、カウンターに変えてもらった作戦勝ちです。
CACAO KICK IMPERIAL STPOUT
クラフトビールのイベントで賞を獲ったビールとのこと。コーヒーとカカオを足して、2で割らなったような超濃厚な味。
美味しいけど濃厚すぎて、ひと口で満足しちゃいました。ごめんね兄さん。
他のIPAも飲ませてもらったりしている内に、苦い系は飽きてきたので、目先を変えてこちらをオーダー。
SUNBURST SAISON
明るいオレンジ色のビールです。セゾンというのは、もともとベルギーの農家が夏の農作業時期に飲むためにつくっていた季節のビール。これも夏の夕暮れに飲みたくなるような穏やかでやわらかな味わいに、爽やかな苦みと意外に高い8.4%のアルコール度数が個性を主張してきます。
日本出身のソラチ・エースというホップを使っているのも、ちょっと嬉しくなりますね。
※ソラチ・エースは日本で開発されたホップですが、日本では殆ど栽培されず海外で人気が出た品種です。
結局フードは1品も頼まず、2杯で583ペソ(1236円)。フィリピンの物価にしてはかなり高いですが、ハイクオリティのホームメイド・クラフトビールを飲めて、試飲もできたり。ビール好きの方にはぜひ来ていただきたい良店です。
それにしても、英語学校の成果か、以前より会話のキャッチボールが出来るようになってきてる気がします。自由自在には程遠いけど、少なくとも、聞きたいことは躊躇せず聞けるようになってきました。ちょっと前進!
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