前編から明けて6月2日の日曜日。松浦先輩は朝イチの飛行機で帰国。お見送りした後も、ひとの借りたホテルの部屋に居座ってゆっくりと朝を過ごします。湯量たっぷりのシャワーを再び堪能したあとは、マカティで毎週日曜に開催される「レガスピ・サンデイ・マーケット」へ!
日曜市!レガスピ・サンデイ・マーケット
アヤラセンターという巨大ショッピング施設の近くにあります。googlemapで表示される場所から少し離れたところで開催されていました。一時的な移動なのか、googlemapが間違っているのかは不明。いま開催されている場所は、こちらです。
サルセド土曜市よりふたまわり大きい。おしゃれで意識高い系のお店が多いのは、サルセドと一緒です。
入り口入ってすぐに、目を引くドリンクバーが。左のピンクのは「FRESH FRUIT SALAD」と書いてあります。朝一発目におなかに入れるのに良さそうです。
これは飲み物ですか?食べ物ですか?
1杯50ペソ(106円) 一応飲み物の形で出てきました。ストローで吸っていると、程なくジュースがカラに。ずいぶん少ないと蓋を取ってみると、
カップ2/3程も、フルーツがどっさり。
ドラゴンフルーツ、バナナ、リンゴ、パパイヤ。これで50ペソ(106円)はなかなかコスパが高いです。
果物屋さんは昨日もあったけど、今日の店は妙に目を引くディスプレイ。美味しそうなのが沢山あります。
お!これはもしや生ライチ!?でもちょっと違うような・・・
店の人に聞いたら「ランブータンだよ」と。聞いたことあるような、無いような。興味があったのでどんな味なのとか聞いていたら、
「1個試食してみるか?」そうそう、それを待っていました!
外皮に爪を当てると、中の身がツルンと剥けます。白い中身はやっぱりライチみたい。「中に種があるから気をつけろよ」と言われて食べてみたら、
味もライチっぽい。でもやっぱり違う。
なるほど、これがランブータンですか。日本人には珍しいフルーツなので、学校の皆さんのお土産にしましょう。1kg200ペソ(424円)で40個前後、かなりの量が買えました。
ランブータンと合わせて目を引いたのが、この黄色いの。既に向かれていますが、元の実はこれ。
ジャックフルーツです。台湾の玉井でも売っていて、「1個買って行けよ!」って言われましたが、
「こんなデカイの買えるか!」と断ったやつです。
縦60cmとかあるんですよ。でも既に向いてあるこれなら買える!ということで小さいほうのパック150ペソ(318円)を購入。
ホテルに戻って食べました。独特のシコシコする食感と南国っぽい甘さで、なかなか美味しいです。でも親指より大きいくらいのが30粒程、さすがに飽きますね。
さて、話は戻ってサンデイ・マーケット。野菜も新鮮で種類が豊富。ハーブ系の品揃えも多かったです。
魚もうまそう!
ナマズの一本焼き。
店の後ろでは、調理するところが間近に見れます。
白人のおじさんがソーセージを売ってました。それだけで本場っぽくて美味そうに見える。
なかなかハイセンスなタジン料理屋さんもあります。
昨日食べたカレー屋さんは、こっちにも出店していました。
本日の日本代表は「たこ焼き」です。
器用に串でクルクルして焼いています。たこ焼きは台湾夜市でもよく見かけたし、実はワールドワイドなメニューな人気メニューなんでしょうか。
ちなみに、このサンデイ・マーケットは食べ物以外の店もありました。
これがオシャレなのか判断に迷うところですが、
間違いなく持ちづらいでしょ、それじゃあ。
レコ屋さんまでありました。他にもハンドクラフト(多分)の革小物屋とか、基本的にはおしゃれ雑貨系のラインナップの中に、
なぜか箒。ここだけが物凄い違和感です。
たぶん、こいつもオーガニックなんでしょう(←絶対違う)
イロカノ名物「エンパナーダ」を発見!
さてそんな中、特に気になったのがコレ。オレンジ色の生地に挽肉を調理したものと玉子を挟んで、油で揚げています。
これはヘイゼル(学校の先生)から教わった、アレじゃないか!?
もくもくと作業するおばちゃんに聞いてみたら、やっぱりそうでした。
エンパナーダ、しかもオレンジ色ということはイロコス地方バージョン!
エンパナーダ自体はスペイン料理の影響でフィリピンのあちこちで食べられているけど、イロコス地方のはアナットー(anatto)という赤い実から色を取ってオレンジ色になっているそうです。オレンジに色づけたアナットーオイルやアナットーウォーターというのは、フィリピンでよく料理に使われています。
エンパナーダは1個70ペソ(148円)熱々のところをいただきます!
うん、これ、めちゃ旨です!
「ふつーに美味しいねぇ」と言われても何が違うと説明できないんですが、でも何かが普通じゃない。頭ひとつ抜けた美味しさを感じました。アナットーは特徴的な風味はなく色づけの為に使うと聞いているし、なんでこんなに旨いんだろ。
地味だけど妙に心をとらえる魅力があります。
見た目はジャンクフードなのに、強い味付けでごまかすのではなく、ちゃんと小麦や肉、卵の味が楽しめる味付け。週明け学校で話していたら、先生のリアクションも大きく、これが好きな人は多いみたいです。エンパナーダを食べるためにバスに何時間も乗ってイロコスまで行く人もいるらしい。
さらにデフォルトで付いてきたこれ。かけてみたら、グンと味に深みが増しました。しっかり醸造された美味しい酢です。
イロコス地方の酢といえば、スカ・イロコ(Suka IlocoまたはSukang Iloco)
Sukaが酢という意味なので、つまり「イロコの酢」ですが、これがイロコス地方の料理を特徴づけているらしいです。
フィリピンの酢は、たまに激旨なのがさりげなく置いてあるので油断できません。
想定を超える旨さに、思わず文章が長くなってしまいました。学校卒業後のフィリピン旅行、やはりイロコス地方は有力候補ですね。間違いなく美味そうだ。
やっぱりレチョンはセブですね。
メインの食べ物を探してもう一周していたら、レチョンを発見。秤に乗ってたから分かったけど、カウンターの上は大きな銀紙だけで中が見えず、さっきは素通りしていた店です。
銀紙の裏側は、こんな状態でした。いろんな部位から肉をとって、クリスピーな皮は脚からはぎ取っています。キロ売りで買っていく人が多い中、ひとり飯なのでライスとセットのお弁当でガマンします。
1食120ペソ(254円) 5月初旬にマニラで食べた激旨セブレチョン屋「Tatang's Extra Crispy Boneless Cebu Lechon」には及ばないものの、これもかなり美味しい。
豚肉がTatang'sよりシットリしていて、良い味が染みています。
皮の部分はそれほどパリっとしてなくて固いスルメみたいな食感。よく噛まないと飲み込めないけど、噛んでると旨味が出てきます。
ついてきたソースは「レチョンソース」。グレービーソースをもっと甘くしたような味のレチョン専用ソースで、スーパーとかにも売っています。ちなみにレチョンはマニラ全体で食べられるけど、
肉の中にまで味がついているのは、セブ島式だそうです。
その味付けに、店ごとの秘伝があったりして、やっぱりレチョンはセブに限る、ということらしいです。
サルセド VS レガスピ、その勝敗は?
タイトルを対決っぽくしたのを、いま思い出しました。あやうく拾い忘れるところです、あぶないあぶない。とはいえもうご想像の通り結論は、
どっちも似たコンセプトで、どっちも楽しい美味しい。
です。あえて言えばレガスピの方が規模で勝ってるかも。それでもそこまで大きな差は無いので、日程の都合で選べばよいレベルだと思います。美味しそうな各国料理もたくさんありますが、
ちゃんとしたフィリピンの食材、ちゃんと料理されたフィリピン料理を楽しめる貴重な場
ですので、ちょっと高級な店で食べたフィリピン料理に満足できなかった人は、ここでもう一度試してみたら、美味しさを発見できるかもしれません。機会があったら、ぜひ!
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