前日はブリュッセルからロンドンへのフライトが遅れに遅れ、ヒースロー空港で寝る羽目になって寝不足で疲労困憊。それでも7月2日日曜の13時半、丸々24時間を超える移動の果てに、
ついにアイスランドの地を踏んだのでした。
今回は予約してあるレンタカー会社のお迎えが来た14時半からスタートです。
※アイスランド通貨のクローナ(Kr)は、ほぼ1Kr=1円なので、文中の日本円換算は記載しないこととさせていただきます。
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レンタカーはまさかのマニュアル車!
アイスランドには長年ぼんやりとした憧れを抱いてはいたけれど、来ることに決めたのは6月の中旬。既に1か月を切っていた頃でした。調べてみると本当に見所がたくさんあって目移りします。首都のレイキャビク/Reykjavík やビーク/Vik などの町を拠点にガイドツアーに参加するもよし、レンタカーで自力で行くもよし。極め付けは車でアイスランドを一周すること。
どうせ行くならぜひ一周したい!
人気スポットが集中する南側だけじゃ得られない、アイスランドの様々な姿を見て感じることができるのだそう!とはいえかなりお金がかかるし、1人旅だと尚更です。一定規格を満たす4WDじゃないと内陸部へは入れないルールで、そういう車は一層値段が張りますし、宿の手配も地方になると予約サイトでは中々ヒットしません。
一周旅行を諦めかけた所で見つけたのが、Guide to Iceland というこちらのサイト。日本語ページもしっかりしていて、
色々なタイプの「セルフドライブツアー」が用意されています。
内容はレンタカーとコースに沿った宿をおさえてくれて、あとはもうご自由にというもの。質問や予約に際しての要望は、サイトの中のチャット機能でリアルタイムでやり取りできて(これは英語)、実際に相談するととても対応が良かったのです。
今回利用したのは「特急6日間セルフドライブツアー|最短日数でアイスランド一周ドライブ旅行!」というもので、一周旅行としては一番日数が少ないやつ。現地ツアーを2つほど付け、諸々のアップグレードは全て断り、5泊6日で225,400円でした。正直な感想を言ってしまえば、一周するならあと2日は欲しい所。移動時間が長くて体力的にきついし、もっと色々な現地ツアーにも参加したかったですが、
それでもアイスランド一周は、最高の体験でした!
全ては時間と予算との兼ね合いだけど、後悔は全くありません。
さて、そんな訳でGuide to Iceland に手配してもらったレンタカー会社に到着。空港から10分弱で到着しました。
今回お世話になるのはGO CAR RENTAL という会社。内陸に行ける4WDは諦めたし、おそらく一番安い車になるはず。
少しでも早く走り出したくてウズウズしますが、どうも前の組がなにかトラブルで、時間がかかっている様子。
その間に、置いてあった保険の内容を見ておきましょう。わたしのプランだと保険はBasic のとても心許ないもの。事故はもう気をつけるしかないとして、Gravel Protection(砂利道保障)だとか、砂や灰、タイヤのパンク保障も全部ないって、
これから走るのはアイスランドですよ⁉︎
とはいえ砂・灰・タイヤをカバーするとなると1日75€、6日間なら450€(66,150円)ですからね。やはり気をつけて運転するしかないのです。
ようやく順番が来て英語で説明があり、国際免許の確認をしてもらい鍵を受け取ります。貸出時点の車の傷は、後で写真がメールされて来るそうだけど「念のため自分でも撮っておくといいよ」とのこと。質問があるか訊かれて、トラブル対応について確認します。というのも今回のプランでは車内WiFiは付いてくるけど、万一の時の為に通話できるSIMが必要かを知りたかったのです。彼の答えは、
あ〜無くて大丈夫!このサイトで24時間やり取りできるから。
と上の写真を示します。なるほど、サイトのチャット機能で即座に対応してくれるそう。これは安心ですね。
「じゃあ、あそこのやつね!」と表に停まっている車を指差して、あとは好きに乗って行って良いらしい。実は海外で車を運転するのは初めてですし、もちろん右車線走行も初めて。なんなら左ハンドルだって初めてなんですから、少し緊張して運転席に座ってみると、
嘘でしょ⁉︎ これマニュアル車じゃないですか!
若い頃、入社して初めに与えられた営業車がマニュアルだったことに、いま感謝したい気持ちです。とはいえかなり久々のマニュアル運転。そうそう、こっちのクラッチを戻しながら…
はい、エンスト!
まあエンストくらいどうと言うことはないのです。エンストで事故ることはないから、何度でもすれば良いのです。でも、ただでさえ慣れない海外運転です。これ以上脳みその処理能力を奪わないで欲しかった…。
まずはスーパーマーケットを目指します!
まずウインカーを出そうとしてワイパーを動かして、車道に出た早々に左車線を走り出し、お約束のミスを順ぐりに繰り出します。
ここがアイスランドの田舎で良かった•••。
もしニューヨークだったら大変な事ですよ。まず最初に向かうのは、2kmほど先のスーパーマーケット。ここで道中の飲み物や、行動食的なものを仕入れておきましょう。最短日程のプランなので、明日からの走行距離はかなりのもの。朝や昼ごはん抜きなんてことも充分考えられるのです。
この豚のマークのスーパーが、アイスランド中にあるボーナス/Bónus というスーパーチェーン。物価が世界最強レベルに高いアイスランドにおいて、比較的お値頃なのだとか。右車線の右折左折に戸惑いながら、クラッチの癖や車幅の感覚と、慣れることが多くて忙しい。あっという間にスーパーに着いて、駐車する時に気がつきました。
あれ、バックの仕方が分からない•••。
とりあえずバックを使わずなんとか駐車して、車を停めてから試行錯誤したけど、ギアがバックに入らないんですよね。この車はダチア/DACIA というルーマニアのメーカーだそうで「DACIA マニュアル バック」と検索したら外国のYouTube動画が出てきました。なるほど、シフトラバーの握るとこの下にあるここが持ち上がる訳か…って、
分かるかこんなんっ!∑(゚Д゚)
本当スーパーの駐車場で良かったですよ。これがタイムズスクエアだったら…
さて、スーパーの中に入ってまずは生鮮コーナーをチェックします。野菜は予想通り、さほど新鮮な感じはしませんね。
トマト6個で795Kr(だいたい795円ですね)と、やはりよい値段。
うわっ、鶏ムネ肉なんて1枚1000円レベルじゃないですか。これはシンドイなあ。
豚肉は100g200円前後。まあ、これならなんとか。
アイスランドは羊肉の生産が盛んなので、ラム肉は安いのかと思ったけど、どれがラムかよくわかりませんね。これがラムかもと撮った写真は、どうやら仔馬肉の塩漬けだったよう。100g120円くらいだから、これは安いですね。
まあ当面自炊する余裕はないのでこれくらいにして、飲み物と行動食を確保しましょう。多少でもビタミンが摂れそうなジュース類に、
お菓子にバナナ。少し多めに買っておきましょうね。再び走り出して、一路レイキャビクの宿を目指します。空港とレイキャビクの間に目立った見どころはさほど無くて、一番のメジャースポットはブルーラグーンという温泉施設。アイスランドは火山地帯なので温泉も人気で、ここは中でも最も有名な所。乳青色の美しいお湯に泥パック。風呂の中で飲むビールは格別なのだとか。でも入るのに1ドリンク付きで約9000円とか、
ちょっと勇気がいる値段。
寝不足ですし、風呂なんか入ったらどっと疲れが出ちゃいそうですしね。また別の場所で入りましょう。
レイキャビクまでは45分と短めのドライブ。途中で眺めの良さそうな石の丘を見かけたので登ってみると、
北側には海と住宅が見え、
南は茫漠とした大地と遠い山並み。この辺も火山の噴火があった辺りですからね。滞在中、地震が増えてるので噴火にご注意を!みたいなメールも飛んできました。
また少し走ると、道沿いに延々と咲く美しい花。ラベンダーかと思ったら、ルピナスというのだそうです。30分くらい走ると、右側走行にもマニュアル運転にも慣れてきて、少し余裕が出てきました。そこで考え出したのが、
走行中に写真を撮る方法。
借りた車にはスマホを挟めるスタンドがあって、そこでGoogleマップを表示してナビとして使っていたのですが、ちょうどカメラは向こう側を向いているのです。チョチョイとカメラに切り替えてタップすると、
このように運転席からの景色が撮れちゃうんですね。たまたま撮ったこの辺りは、溶岩跡が生々しい荒涼とした景色でいかにもアイスランドらしいですが、
これは良い子は真似しちゃダメなやつですよ。
運転は慣れた頃が危ないと言いますしね、気を引き締めていきましょう。
さて無事にレイキャビクの町へ着き、宿泊先はこちらのケックス・ホステル/Kex Hostel Reykjavik。大きめのドミトリー宿ですが、ベットの造りもしっかりしていて、シャワーもトイレも充分。キッチンも整っているしで、なかなか使い勝手が良い。
白夜に近く、かなり遅くまで明るいアイスランドですから、行動時間も人によりけり。なのでフロントは24時間対応です。充実したバーと、
広いテラスもあり、中々に好宿でした。
レイキャビクの町は、ウィンドショッピングが楽しい。
荷下ろしをしてまずはシャワー。空港泊で溜まった汚れをゴシゴシ洗い流します。スッキリした所で、体力が切れる前に町に出ましょう。
レイキャビクの町並みは、それほど特徴がある訳ではないのですが、
時々こういう雰囲気のある建物があったり、
ここはHarpa というコンサートホール。夜8時の少し夕暮れっぽい空に映えますね。建物よりも歩いていて楽しいのが、町に並ぶお店のウインドウ。
お土産屋さんがたくさん並んでいるのですが、目立つのはバイキングをモチーフにしたもの。
この帽子とかかわいいですよね。
これもかわいい。
これはアイスランドで人気の鳥、パフィン(ツノメドリ)でしょうか。
センスの良い店がとても多く、特にウールなど暖かそうな帽子や衣類は素敵なものが沢山。色々欲しくなりますが、荷物になるので我慢です。この後のアイスランド観光とアラスカで使えそうな手袋だけ購入しました。
こちらはアイスランドらしいデザイングッズが買えるお店。
アイスランドっぽいので記念になるし、
なによりデザイン自体がとても素敵で…やばい、欲しい。あれもこれも欲しくなるのです。
レイキャビクのランドマーク、ハットルグリムス教会/Hallgrimskirkja。
レイキャビクで一番の見どころが、おそらくこちらのハットルグリムス教会。その外観はとても特徴的で、
うぉ〜すごい!
写真では何度も見たけど、実際の迫力も美しさもかなりのものです。
入口には素敵フォントで何か書いてありますが、アイスランド語なんでしょうかね。アイスランドはかなり英語が通じますが、地名はとても独特で覚えるのも発音するのも大変です。
外観に対して教会の中はとてもシンプル。ちょうどオルガンの演奏が終わった雰囲気で、もう少し早く来ればよかったですね。
見るからに良い音が響きそうな雰囲気ですもん。
お、これは何となくアイスランドらしいですね。
タワーにも登れるそうですが、ちょうど雨が降ってきたし景色がイマイチっぽいんですよね。今回はやめておきましょうか。
宇宙一と美味しいというホットドッグを食べに行く。
レイキャビク一番の見どころを見た後は、レイキャビクで一番有名な食べ物を。それがこちらのホットドッグ。なんでもビル・クリントン元大統領が食べに来て、
宇宙一美味しいホットドッグだ!
と評したのだとか。世界最高レベルに物価が高いアイスランドにおいて、お値頃に食べられるというのも人気の要因だそう。
着いてみると、やはりしっかり行列ができていました。
ホットドッグが690Kr。まあまあの値段に見えるけど、アイスランドではかなりお値打ち。この後レストランで食べる元気はもうないので、2個いっちゃいましょうか。
順番が来ると「トッピングは?」と訊かれて「エブリシング!」と返します。生玉葱にフライドオニオン、ケチャップとマスタードに、特製の茶色いソースが全部載せの内容です。
ほほぉ、これが…。
パンはほわんと柔らかく、ラム肉のソーセージはパリっとしてじんわりジューシー。細挽きで臭みはないけどラムらしい旨味を感じます。
ここにホットドッグを置けるようになっています。
茶色いソースはグレイビーだと書いてるのを見かけましたが、食べてみるとかなり甘い。それがケチャップやマスタードと上手くバランスがとれていて、
ふむふむ、確かに旨いですよ。
決してグルメなソレじゃなくて、アメリカの道端で売ってるジャンキーな方のカテゴリー。その枠で言えば、上位にランクインしても不思議ではないですね。パンが重くないから2個は余裕。お腹が膨れて眠気も限界に近づいてきました。そろそろ宿に戻りましょう。
海岸沿いをぶらぶら歩き、宿まで帰る道の景色。海から立ち上がる山肌の感じがとてもかっこいいですね。
明日はあの辺りを走って北へ抜けていくのです。次回はアイスランド2日目。約500kmを走り抜け、北東部のミー湖近くの宿を目指します。アイスランドを理解するのに役立つ博物館や、竜の形の岩にど迫力の滝。そして最後は温泉も楽しんできました!
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