アイルランド ヨーロッパ 旅のブログ

アイリッシュ・ブレックファーストと郷土料理と老舗パブ。

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こんにちはミャーです。リアルタイムでは只今アメリカ横断ドライブ43日目。車の運転にもアメリカの食事にも疲れてしまって、アトランタのキッチン付き宿で休息中。

日本のカレーとかおにぎりとか、自炊しては貪っております。

さてブログはアイルランドのダブリン。今回は滞在中に食べたアイルランド飯、と言ってもそれほど食べられなかったのですが、まとめてご紹介したいと思います。アイルランド式の朝食にコードルとアイリッシュシチュー。有名な老舗パブにも行ってきました!

※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(€)=147円で記載しています。


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アイリッシュ・ブレックファーストの良店、LOVINSPOON。

イギリスではスコットランドでもイングランドでも美味しい朝食を食べられましたが、アイルランドでも似た系統の朝ごはんがあります。せっかくなら美味しい店でと、評判の良い店を探して辿り着いたのがこちらのLOVINSPOON というお店です。

8-16:00の営業(日曜のみ10時から)で、いつでも朝食メニューが食べられるというお店。小綺麗なカフェのような外観ですが、

入ってすぐのショーケースには仕込みされた食材が彩り良く並んでいます。

これは期待できそう!

メニューはカウンターの後ろの黒板で。

右の写真の左側、上から3つが所謂アイリッシュ・ブレックファーストですね。スモール、レギュラー、ビッグの3パターンなのですが、

もちろん全部乗せのThe Big でいきましょう!

コーヒーは2.9€(426円)。熱々のをたっぷり注いでくれて、嬉しいですね。

先にトーストが出てきました。薄くてカリサクで、こういうのも美味しいですよね。程なくメインの一皿が到着です。

ドーン!

手前から時計周りにいくと、目玉焼き・ローストトマト・ベーコン・ソーセージ・マッシュルーム・ホワイトプディング・ベイクドビーンズ・ブラックプディングです。そして目玉焼きの下には、

パンケーキも!いやいや、凄いボリュームですよ。パンケーキは少し甘めでトマトがとてもジューシー。ベーコンはイギリスで食べたのと同じく、脂の少ないものです。ソーセージはなんというかマフンとした食感で、優しい味だけど食べ出がすごい。

ホワイトプディングはあっさり目のすり身肉ハンバーグのようで、

ブラックプディングはまったり旨い。目玉焼きは絶妙な半熟具合だし、これ全体的に素晴らしく美味しいです。ロンドンのも美味しかったけれど、

それを超えてるかもしれません。

この質と量で10.5€(1544円)、コーヒー入れても13.4€(1970円)は、ダブリンの物価からしたら充分お値打ちな気がします。

テンプルバー通りの店で、アイルランドの郷土料理。

ダブリン中心部を流れるリフィー川。その南岸から一本南に入ると、ダブリン一番の繁華街テンプルバー通りがあります。沢山のパブやレストランが建ち並び、昼も夜も多くの人で賑わっています。

上の写真右側の、赤いお店は有名なThe Temple Bar Pub。ガイドブックにも必ず乗る店だそうで、通りがかった時には昼間なのに客を巻き込んでの大合唱。大盛り上がりなのは良いのですが、

とても1人で入る気になりませんね•••。

この通りで何軒か料理の評判な店をチェックしてありますが、今回目指しているのはOld Mill Restaurant というお店。

ここですね。実は前夜に宿で話したアイルランド人のお勧めのお店でして、「アイルランドのどこから来たの?」「ああうん、ダブリンに住んでるんだ」

ダブリン住みで宿に泊まる、怪し気な男。

その彼が絶賛していたのが、こちらのお店なのです。階段を登って2階の店内へ入ってみましょう。

中は落ち着いているけどカジュアルで、居心地の良い雰囲気。愛想の良いウェイトレスさんが席へ案内してくれます。

メニューをひと通りチェックしましたが、今日頼むものは決まっているんですね。前述の彼にアイルランド料理でお勧めはある?と訊いて真っ先に出てきたのがコードル/Coddle という料理。これは聞いたことなかったので、試さねばなりますまい。

飲み物はギネスの造るラガータイプのビール、ホップハウス13を注文。ギネス酵母で仕込む淡色ビール、気になっていたんですよね。少しだけ濃い目の色でうんうん、コクがあって美味しいですね。

ビールを楽しんでいる内に、コードルが出てきました。コードルはアイルランドの中でもダブリンで特に食べられているようで、ソーセージやベーコンの切れ端でダシを取ってジャガイモや玉葱などを煮込む余り物活用メニューがもともとの、

ダブリンっ子の “お袋の味” 。

塩胡椒にパセリやチャイブなんかのハーブでシンプルに味をつけるそうです。さすがにここはレストランなので、立派なソーセージをドンと乗せて見栄えを保っているものの、

下のシチュー部分はよく煮込まれてドロっどろです。この料理にはぴたりと閉まる蓋付き鍋が必須でして、少なめの水で蒸し煮にするのだそうですから、

ドロっどろで正しいのです。

肝心の味は、まさに家庭料理といった趣きで、素朴で優しい。羊肉がゴロゴロ入っているのが贅沢といえば贅沢ですが、説明を聞いて想像したのから、さらに5時間くらい煮込みすぎたイメージ。なるほど、なるほど。これがコードルですか…。

食後はデザート代わりにアイリッシュ・コーヒーを。ホットコーヒーにアイリッシュ・ウイスキーを加えてホイップクリームを乗せるカクテルです。日本にいる時はまず頼まないカクテルだけど、

現地で飲むと美味しい気がする。

お会計はチップを除いて33.35€(4902円)。宿のアイルランド人が絶賛していた料理の味はさておいて、なかなかに心地の良いお店でした。

翌日にまたテンプルバー通りにやってきて、今度はこちらのTHE QUAY’S BAR に入るつもりだったのですが、開店時間になっても閉まったまんま。どうしようかと通りを歩いていたら、声をかけられてつい昨日と同じOld Mill Restaurant に入ってしまいました。

今回頼んだのはアイリッシュ・シチュー。羊肉を使ったこれもアイルランド料理の代表選手ですが、出てきた料理を見て絶句しました。

昨日のコードルと一緒じゃないですか∑(゚Д゚)

食べてみるとまさしく昨日と同じ味。ただマッシュポテトとソーセージが無い分シチューが増えているという…。確かにコードルは余り物活用メニューで厳格なレシピなど無いのでしょうが、コードルだと思って食べてたものがまさかアイリッシュシチューだったとは。ちょっとわたし、アイルランドに不審の念を抱いておりますよ。

アイルランド最古のパブでギネスを1杯。

The Temple Bar Pub はパリピなノリで厳しいので、どこかダブリンならではのパブが無いものかと探していてヒットしたのがこちらのThe Brazen Head。なんと1198年創業でアイルランド最古のパブなのだそう。

凄いですね、鎌倉時代初期ですよ!

この建物は1754年に建てられたもので、それでも充実に古いですね。

門を潜ると内庭で、建物にはいくつか入口があるようです。どこから入って良いやら分かりませんが、適当に入ってみると中は薄暗く、中もまた複数のフロアに別れているようです。

通りかかった店の人に訊くと、どうやら好きなとこに座って良いようですが「1人ならあそこのカウンターはどう?」と示されたバーカウンターに素直に向かいます。

まだ14時前なのに店内はそこそこ混んでいて、ローカルっぽい隣のお爺さんは良い具合に仕上がっています。

ギネスをください。と注文すると、熟練の手つきで1回注ぎ、しばらく待ってから泡を付けて仕上げてくれます。

キャッシュ・オン・デリバリーで7€(1029円)を支払って、ビールが黒く落ち着くのを待ちます。

うむ、そろそろ良いでしょう。

きめ細やかな泡は見るからにクリーミーで艶やか。飲んでみると混じり気のないクリアな味わいです。ロースト麦芽の香ばしさが鼻に抜けて、

これは今回のダブリンで一番美味い!

さすが老舗。素晴らしく美味いギネスに納得し、ほろ酔いで予約していた床屋さんへ向かったのでした。

次回はダブリン町中の観光巡り。聖パトリック大聖堂とダブリン城、そしてアイリッシュ・ウイスキーの代表銘柄ジェムソンの見学について書きたいと思います。


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