えー、前回の更新から5日も空いてしまいましたが、その間ブログをさぼってバンコクライフを満喫していた訳ではなくて、
予防接種の副作用で床に臥せり、悶絶しておりました(泣)
10月4日(金)に1回目の注射を打ち、「特に問題ないな、よしよし」と安心していた6日後の10日(木)に突然の発熱。その夜には39℃まで上がり、激しい頭痛と全身の筋肉痛、悪寒にガタガタ震えながらも寝ては覚めを繰り返し、丸3日経ってようやく微熱に落ち着きました。今はまだ、療養しながらこれを書いております。
あぁシンドイ。
当初は10月11日に2回目の予防接種に行く予定だったのですが、大分予定が遅れてしまった。次は副作用がさらに出易い黄熱病の注射もあるので、
いやだー、もう行きたくないー、注射こわい。
というのが本音ですが、これを打っておかないと入れない国があるので仕方がない。ふらふら遊んでいるように見えて、
(たまには)旅も楽ではないのです。
さて今回は、バンコク周辺ではトップクラスに有名なメジャースポット、メークロン市場のご紹介です。現役の線路上で営業している市場で、電車が来ると一斉に商品を下げて、通過したらすぐまた戻して営業を再開するという
日本だったら絶対許されない、大層スリリングな市場です。
バンコクからは80km弱の不便な場所にあり、ツアーに参加する人が多いようですがそこはヒマのある長期旅行者。探検気分でローカル交通を使い、自力で行ってきました!
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自力でメークロン市場へ行く方法(概要)
今回わたしが取ったルートの概略を先にご紹介します。
- 地下鉄でMRTチャトゥチャックパーク駅(またはBTSモーチット駅)へ
- モーチットバスターミナル近くのミニバスステーションまで徒歩2km弱
- ミニバス「ロットゥー」に乗ってメークロンへ!
どこから出発するかで地下鉄の料金が変わりますが、わたしの場合は片道42THB。ロットゥーが100THBなので計142THB、往復にすると284THB(1003円)でした。ツアーで行ったら4000~5000円かかるのを節約できるといえばその通りですが、
面倒と時間の節約を考えたら、ツアーも充分リーズナブル
なんじゃないかというのが、行ってみての正直な感想です。
MRTチャトゥチャックパーク駅からミニバスステーションまで。
MRTのチャトゥチャックパーク駅、そしてBTSのモーチット駅。どちらも殆ど同じ場所にあるのに駅名が違うというややこしい駅です。
ここから路線バスを拾う方法もあるのですが、待ち時間を考えると
散歩がてら歩いちゃった方がいいや。
googlemapで経路検索(徒歩)をしてみると、こんなルートが表示されました。
少しだけ南に迂回して、公園の外の道を行くルートなのですが、上の地図だと何もないように見えるシリキット王妃公園の右隣の区画は、チャトゥチャックパーク駅という気持ちの良い公園。
排気ガスまみれの道路より、こっちの方が絶対気持ちいい!
と通り抜けできるか分からないけど、行ってみました。
駅で買ったソーセージを朝ごはんに。これ、辛旨でした。
気分よく池を超えて。
シリキット王妃公園 にも無事入ることができました。マップ上だと道が繋がっていなそうだったけど、ちゃんと繋がっていました。
こんなルートですね。
公園を西に抜けたら、向こうに見えるのがミニバスステーションっぽい!裏側のこちらからは中に入れないので、右にぐるっと回って正面へ向かうと、
そうそう、これがミニバスステーションです。駅からここまで、ゆっくり歩いて30分弱、順調順調。
ロットゥー(ミニバス)に乗ってメークロンへ!
敷地に入ると案内表示が出ています。Ticket Building A~Dまであるのですが、メークロイン行きはDでした。
入り口の上に、ほにゃららDと書いてあります。
中にはこのように、行き先別のブースがずらりと並んでいて、普通ならこちらが自分の行きたい先を探し出して並ぶところですが、ここでは
入った瞬間あちこちから先を争うように声がかかり、こっちに来いと呼ばれます。
餌を待つツバメの子のような騒がしさで、客の取り合いをしているのかと思ったらそういう訳でもなさそう。ものすごい勢いで方々から呼ばれ、一番無視したら怖そうなお母さんのとこへ行くと、
「メークロン?じゃあ隣ね。ねえ、この兄さんメークロンだって!」
隣のブースではすかさず「100THBね」と言われて払ったら、「この人に着いていって」と言われ
車に乗せられたら10秒で出発という超スピード展開。
ロットゥーはある程度客が集まらないと出発しない仕組みだと思うのですが、あっという間すぎてよく分からないまま出発となりました。でも行きの便は利用者も多く、さほど待たずに乗れるようです。
車内は3枚×4列と助手席の13人。隣との間隔も余裕があり、乗り心地も上々。フィリピンとほ大違い、さすがタイなのですが
車内の壁と天井に貼りまくられた宝くじが、タイらしい突っ込みどころです。
ハズレ続けた運転手さんの、涙の記録ですか?
途中、乗客のタイ人女性が
「ゔゔ〜、はぅぅ、はぁ〜」
と恐ろしいうめき声あげ出して、すわ破水か!と思ったら、
めちゃくちゃトイレに行きたかったみたい。
多めにトイレに寄り道して2時間でメークロンに着きました。
終点はこの、メークロンのバスターミナルですが、殆どの客は途中で降りて行きました。ルート上ならどこでも止めて降ろしてもらえるシステムですが、
今回メークロン市場へ行く観光客はわたしだけでした。
メークロン市場まではもう目の前!
終点であるメークロンのミニバスステーションからは、市場までもうすぐ。敷地をでて左に歩き、すぐにぶつかる通りを右に折れると、3分で踏切が見えてきます。
踏切の左が駅で、
右側に伸びる線路が、
おおー!確かに市場になってる!
地下鉄駅を降りてからで所用時間2時間半。14時ちょっと前に到着しました。
観光要素と生々しい生鮮市場、2面性のメークロン市場。
メークロン駅は終着&始発駅なので、駅から東側の一方向にのみ線路が伸びています。その線路を通路代わりにして、両側に延々とお店が並んでいます。
ハーブ類やスパイス、野菜なんかの生鮮食品は、それほど高くもなく一般的な市場に近い価格のイメージ。
観光客で溢れる現状をしり目に、キチンと魚や肉も売っています。
うんうん。なんかちゃんと生鮮市場として機能しているっていうのが、嬉しいですね。これが観光客向けのお土産市場だったら、ちょっとシラケちゃう所です。
それにしても、観光客でこの生鮮品は商売成り立つのか。
勝手な心配をしていたのですが、ふと店の奥を見ると、何やら向こうにも店がある様子。ふと分け入ってみると、
おお!こっちが本チャンの市場じゃないですか。
午後だからか既に2/3は店じまいしていたけれど、それでも規模の大きな市場だということは分かります。つまりメークロン市場は、
観光客を除いても充分な需要のある、大きな市場だということでしょう。
こんな灯油缶の大きさのお菓子も売っています。ちょっと欲しくなりますね。
とはいえ、せっかく大量の観光客がいるのだからと、タイパンツや、料理目的別に調合して小袋に入ったスパイス等、観光客に合わせたものも勿論売っています。そんな2面性を持ちながらもなかなかバランスが良くて、楽しい市場です。
さてさて、折角なので何か買っていきたいなぁと物色をしていると、目に着いたのがこちら(↓)。
あ、あ、、悪魔の実?
うーん、食べちゃいけない雰囲気をびんびんに漂わせています。「さすがに1個まるまるは多いしね」と量を言い訳にスルーしたら、
しまった、半分で売ってた。
言い訳がきかなくなった以上、仕方がない。その40バーツのちょうだい!
あとで調べてみると、これはガックフルーツといって、リコピンはトマトの70倍以上だとか、ビタミンCはオレンジの40倍以上だとかの、とんでもないスーパーフルーツなんだそう。ホテルに帰って冷やして食べてみました。
うーん。全く食欲の湧かないビジュアルです。しかも食べるのは真ん中にある、種のまわりの真っ赤なドロドロだっていうんだから・・・。おそるおそる口に入れてみると、
うぇぇ、これは不味い!!!
甘さは全くなくて、バターのようにこってり、ねっとり。アボカドをドロドロにして、更にクセを強くしました、というような味です。あまりの不味さにもしかして勘違いしていて、実は赤いとこじゃなくてオレンジの果肉を食べるんじゃないかと、そっちも試してみたけれど、
口に入れてすぐに吐き出しました。
やっぱり食べるのは赤いとこで間違いないようです。世の中にはこれを使った料理なんかもあるようですので、食の世界は奥が深い。一見客が気軽に楽しめるほどたやすくはなかったガックフルーツ、なかなか手強いです。
もう1つのお土産はこのクランベリー。クロントゥーイ市場でも見かけて「何のフルーツだろう」と思っていたけれど、英語でCranberryと書かれていて分かりました。
おお!生クランベリーなんて売っているんだ。
ということで、これも興味本位で買ってみました。
この量で10THB(35円)。買う時にお姉さんが、「ちょっとずつ齧るんだよ」というジェスチャーをしていましたが、実際に食べてみると
べらぼうに酸っぱくて、しかも渋い!!!
やっぱりこれも、甘さは全くありません。ふつうクランベリーってもっと濃い紫がかった赤色のをジャムとかジュースにするのだと思うのですが、この手のクランベリー、タイの人はどうやって使っているのでしょう。店の姉さんは生で食べるように言ってたと思うんだけど、
絶対これ生じゃあ食べないと思う。
真相は如何に。誰か知ってたら教えてください。
いよいよ列車通過タイムです!
列車が通過するたびに、メークロン市場では並べていた商品を畳んで列車の通る場所を空け、その後また商品を並べ直す。1日8回これを繰り返している訳ですが、時刻表は以下の通りです。
《メークロン駅発》
6:30 9:00 11:30 15:30
《メークロン駅着》
8:30 11:10 14:30 17:40
今回は14:30着で駅に入ってくる列車を見ることに。時間が迫るとアナウンスがかかり、間もなく14:30という頃、向こうから列車の警笛が聞こえた途端、
ほんの1~2分で、どの店もあっという間に撤収を終え、列車の通過に備えます。ワゴンは下に車輪がついて奥に引っ込む仕様になっていたり、もうかなりシステマティックです。
さあ、やってきました!
うおお!
スピードは出ていないけれど、列車の重量感をこの距離で感じるのは初めて。迫力があります。
本当に、よく事故が起きないなと思うスレスレを通っていきます。
地べたの野菜なんかは、そのまんまだったりします。
列車に乗っているお客さんもほとんどが観光客。乗っても降りても楽しめる、メークロン市場です。列車通過後は、再びあっという間に商品が並び、なにも無かったかのように営業が再開されました。
駅に行ってみると、さきほどの列車が停まっていました。駅構内も出入り自由、列車には触り放題・写真撮り放題で、
大らかでゆる~い感じは、さすがタイ。
列車にも乗ってみたかったけれど、帰りが大変になるので諦めて、再びミニバスステーションへ戻り、来た道と逆ルートで帰路に着きました。ちなみに帰りのロットゥー(ミニバス)は、
出発まで1時間待たされました。
帰りのほうが人が集まらず時間がかかることが多い様子ですが、帰りのロットゥーはミニバスステーション以外にも、地下鉄駅で降ろしてもらうことができました。
費用は抑えられるけど、丸1日かかる自力訪問か、ツアーに参加して半日でサクっと見てくるか、
どちらにしても一見の価値がある大迫力。
市場としても魅力的だったので、機会があればぜひ行ってみてください。
次回予告
台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシアと繋がってきた牛スープの系譜は、バンゴクにも続いていました。それぞれに特徴のある、どれも絶品の3軒を順次ご紹介していきますが、第1弾としてミシュランのビブグルマン掲載店でもある有名店、ワッタナーパーニット/Wattanapanit をご紹介します。
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