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台湾6-7日目:嘉義「神の宿る牛モツスープ」と七面鳥飯食べ比べ 2019.4.29-30

投稿日:2019-05-04 更新日:

4月29日月曜日、大好きになった街、台中を離れて嘉義へとバスで向かいます。

嘉義は、台中から台南へ向かう途中にある人口27万人くらいの中規模都市。日本統治時代に、この嘉義の野球チームが甲子園で活躍したという話を映画化した「KANO」がヒットして、台湾国内でも日本人にとっても一躍脚光を浴びた街です。

バスは200NT$(726円)、ちょっと高いな。到着した嘉義駅のバスセンターは繁華街の逆側なので、線路を渡って反対に出る道を探します。

駅構内に電話ボックス兼、カラオケボックス。歌うんですか?ここで?

2階に上がると、向こうへ渡れる橋がありました。長い橋だと思ったら、

すごい線路の数。ホームは1つしかないのにね。

ふぅ。ようやく表側に出られました。嘉義の宿は駅からすぐそこ。

嘉義の宿泊先「永興大旅社」

この通りを入ったところですが、この通りはおそらくラブホ街。というより連れ込み宿街と言った方がしっくりきます。宿泊と休憩の値段が併記されている古びた宿が連なっています。たぶん、日本のとは違い用途は色々で、出張なんかにも使う宿のような気がします。

ボロいけど、ベットの固さがドンピシャで、すごく寝やすかった。シャワートイレ付、冷房と扇風機付、今時ブラウン管で電源つけるとAVが流れだすテレビ付き、1泊600NT$(2177円)。booking.comで予約したけど、直接現地の方が安く泊まれたっぽいです。

嘉義といえば、何と言っても火鶏肉飯!

インスタでコメントいただいた方が台湾の旨いものに詳しそうだったので聞いたら、嘉義では「火鶏肉飯」と「「牛雑湯」は必食!とのこと。牛雑湯は1軒の突出した有名店があるようなので、翌朝行くことにして、

群雄割拠の様相を呈する、火鶏肉飯を4軒食べ比べました!

目をクリクリさせて笑う宿のおいちゃんに、どこが美味いのか教えを乞うと、

中国語が通じないと分かるや「ついてきて!」と案内してくれます。

宿からほど近い駅前に向かい合う2軒、どちらも「嘉義火鶏肉飯」という同じ店名で、片方は創業50年、もう片方は創業35年。さくっと検索すると、35年の方が評判よさそうなので、まずはここで。

結局、入らなかった50年の店

台湾24食目:嘉義火鶏肉飯の「火鶏肉飯」他

この店は丸亀製麺みたいにお盆を持ってカウンターで選んでいき、お会計してから席に着くスタイルです。オーダーしやすくていいですね。

火鶏肉飯に目玉焼き乗っけ、豆腐の味噌汁と滷味(豆干、湯葉、昆布)で合計85NT$(308円)。火鶏肉飯は、台北で食べたような鶏肉飯とは違って、七面鳥の肉を使うそうです。ここのはバランス取れていて、なかなか美味しい。味噌汁はやっぱり日本のとはちょっと違う味。なんでしょう、ちょっとこってり。

台湾25食目:和平嘉義火鶏肉飯の「火鶏肉飯」

続いてこちらも評判の良いお店。英語も日本語ももちろん通じず、拙い中国語も全く伝わないので、店頭の壁に貼ってあった「火鶏肉飯」の紙をさして、「これこれ」と言ったら出てきたのが、これ。

火鶏肉飯弁当でした。おぅ。

店内用は小25NT$だけど、弁当はちょっと高くて40NT$(145円)。味噌汁をつけてくれました。嘉義は豆腐の味噌汁が定番なんでしょうかね。味はたぶん鶏ダシがベースのタレが非常に美味しい。七面鳥肉はややしっかり目の噛み応えだけど、

かなり美味しいです、ここ。

七面鳥は肉塊もでかいですね。オヤジさんが、包丁で細かく叩いています。

台湾26食目:民主火鶏肉飯の「火鶏肉飯」他

続いて、民主火鶏肉飯。下調べだとここが一番繁盛店っぽくて、行列ができると聞いてたけど、並ばず入れました。でも、中途半端な時間なのにかなり埋まっています。

「内用、つまり店内で食べる人は自分で取ってって」と書いてあります。伝票に注文したい数とテーブル番号を書いて店員さんに渡せばOK。

火鶏肉飯30NT$と、火鶏下水(小)30NT$、計60NT$(218円)。火鶏下水は七面鳥のモツですね。おろしニンニクごま油で食べます。意外とあっさり。

火鶏肉飯は、こってりパワフル。分かり易い美味しさ。

先ほどの和平がダシを軸にしたタレだとすれば、こちらは脂軸のタレ。ひと口目から旨味がガツンときます。流行るのも納得。

台湾27食目:阿楼師火鶏肉飯の「火鶏肉飯」

ちなみにこの店を含む4軒は、1泊2日の昼夜朝ごはんをまとめて書いております。けっして初日の夜までに4軒立て続けに食べておりませんので、ご安心ください。初日は3軒だけです。

やや言い訳じみましたが、ここが4軒目の火鶏肉飯。夜だからか、ちょこっと行列ができています。

この兄貴がホー!ホー!叫びながら席割りと注文を仕切ります。

ちょっとうるさいけど、列は順調にさばかれていきます。優秀。そして笑うとかわいい、いい男です。

この店も「スープいるか?」というので貰ったら、味噌汁が出てきました。火鶏肉飯(小)25NT$、味噌湯15NT$で計40NT&(145円)。火鶏肉飯はかなり強めの味付け。夜営業の店だからですかね。よく言えばガッツリ、悪く言えばやや荒い。

― 4軒食べての結論

まあ4軒だけなので、他にも美味しい店はあるかもですが、この中で言うと、

こってり好きなら民主、さっぱり好きなら和平。

といったところでしょうか。安くて、旨くて、火鶏肉飯はなかなか良いごはんです。

嘉義の町を散策

中心街はさほど大きくないので、歩いてぐるりと回ってみました。

街の中心ロータリーには、映画KANO絡みに像。この噴水、夜はライティングされて綺麗です。

なかなかハイセンスなディスプレイ。嘉義の人は、目が合うとニコっとしてくれる人が多くて、よい気分です。人も暖かく、洒落もわかる。

シャレが効きすぎているおばちゃん。一服していたら、すぐ隣で歌いながら踊り始めました。

「おばちゃん、何してるの?」

「#★□I&’&”%)!&#!!!」

中国語で一生懸命説明してくれますが、もちろん一切理解できない。それでもおばちゃんは嬉しそうに話し続け、踊り続けます。

50元硬貨ですね。これを土の上で、グリグリしてるんですね。

嬉しそうに見せてくれた後は、再びグリグリです。

いやーまーよくわかんないけど、嬉しそうでよかった!

一緒に喜んだり、羨ましそうにしたり、ひとしきり小芝居でお付き合いましたが、何だったんだろ。

見た目も味も、度肝を抜かれました。

翌朝は、予定とおり牛雑湯の名店を目指して嘉義市東公有零售市場へ。牛雑湯というのは、牛のモツスープ。いろんな部位が入っているらしい。ネットで調べたら、台湾に詳しいライターさんが「神々しい」と表現していたので、

へー、まじすかー。

と、あまり真に受けないようにして訪問。

台湾28食目:王家祖伝本産牛雑湯の「牛雑湯」

店に着き、それが目に入った瞬間、度肝を抜かれました!

なんじゃこりゃー!!!!

店の中心に据えられた底浅の大鍋には、あらゆる部位のホルモン。ボコボコと盛大に沸いたスープからはもうもうと湯気が立ち、

一気にテンションが上がる大迫力!台湾にきて一番の大興奮!!!

火を通し過ぎたくない精肉部位は、オーダーごとに手ざるに入れて、スープへちゃっちゃ。タイミングを計って椀にとり、スープをかける。常につきっきりで鍋に目を光らせ、客に出せない状態になったものをはじいたり、

丹精こめて、鍋を育てています。

牛雑湯130NT$と白飯10NT$、しめて140NT$(508円)。部位ごとに選ぶこともできますが、いろんな部位がミックスで入ったのが、牛雑湯です。早速スープを一口すすると、

うわー、うわー、めちゃくちゃ旨い!!!

臭みも雑味も全く感じません。まろやかな旨味だけが液体になったよう。あの火力で、ホルモンをガンガン炊いて、スープが濁らないものなんですね。ほんと、驚きました。

モツも、精肉も、ゴロンゴロン入った具材は、一つ一つがまた美味。

タレをつけると、ご飯のおかずに早変わり。いやー、ほんと美味しい。火が通りすぎたり、足りなかったりというのが全くない。全て完璧です。

夢中で食べていると、スープ継ぎ足しのサービスが。

神さまですか? 自分で勝手に継ぎ足してもよいようなので、つまり飲み放題ですか!!?

一心不乱に食べた後は、しばらく呆けてしまいました。

ただ、ただ、陶然。

これが、わたしの平成最後の朝食。ほんとうに、旨いものが食えてよかった。もう思い残すことは無い、大満足。と思いながら宿へ戻る途中、

100メートル歩いたらもう、戻ってまた食べたくなっちゃいました。未練残りまくりの嘉義1泊。次に台湾へ来るときは、台北にはいかなくても、

絶対ここでまた、これを食べると誓ったのでした。

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