アジア フィリピン 旅のブログ

高級レストランとローカル食堂。アンヘレスの美味しい店2軒と、砂糖を使わないハロハロ。

投稿日:2019-08-08 更新日:

リアルタイムではアンヘレス(Angels)を発ち、さらに北へ進んでイロコス地方の中心都市ヴィガン(Vigan)に来ています。「そろそろ宿も節約しないと」と思って1泊1000円未満のエアコン無しを選んだら、

まだまだ暑い!おかしいな。だいぶ北に来たのに・・・。

さて、今回はアンヘレス2~3日目で特に美味しかった2軒と、ついに見つけた「砂糖を使わないハロハロ」Razon'sをご紹介します。


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安くはないけど、それ以上の驚き!「25 Seeds」

食の都パンパンガは、カレカレも美味しいらしい!

ということで、ネットで調べていたらヒットしたこのお店。中心街からは離れているけれど、通常はピーナッツで作るソースを、マカダミアナッツで作るというのを見て、ソソられてしまいました。

豆好きとしては、わざわざ立地でも行かない訳にはいきません。

ということで、トライシクルを飛ばして行ってきました。

宿泊しているデベラホテルから200ペソ(424円)。5分間値引き交渉してみたけど、一歩も譲らない強気の姿勢。

その前に1軒空振りして疲れていたので、今回はギブアップ。帰りはジプニーを使おう。

1軒屋の店舗で、1階がCafé Fleurでフィリピン料理、2階が25 Seedsで西洋料理という区分けのはずですが、行ってみたら2階でどっちのメニューも食べられるとのこと。

まるで結婚披露宴会場のような階段を上がって、2階へ。

席の用意ができるまで、メニューを見ながらソファーでお待ちくださいという、

およそフィリピンらしからぬスタイル。

サービスもしっかりしているけど、構えず自然体で心地よいです。

↓メニューです。

マカダミアナッツを使ったカレカレは鉄板として、あと1品位頼みたい。店の人に「パンパンガらしい料理を食べたいのですが」と相談して、選んだのがこれ。

Tamales(Bobotu) Café Fleur 295ペソ(625円)。タマレス(Tamales)というのは、調べてみたら中南米でよく食べられている料理ですね。タマルとも言うようです。あっちではトウモロコシ粉をこねて、蒸したものらしいけれど、

こちらは米粉のタマレス。

スペイン統治時代、フィリピンは南米との交易ルートがあったからか、中南米とつながる食文化もチラホラ見ます。これも同様でしょうか。黄色とオレンジの間くらいの鮮やかな色は、カレカレ同様アナットーでつけているようです。

パンに乗せて食べると、

あまりに美味しくて、びっくり!!!

タマレスが舌触り滑らかで、予想していた米粉の重たさが全くありません。多分チキンか何かのスープとソルテッドエッグでコクを加えているのだと思いますが、

突出しない旨味も塩加減も絶妙。

具材は細くほぐした鶏とピーナッツ、鶏レバーに分葱。それぞれの食感のバランスも素晴らしくて、

これは相当完成度が高いですよ。

続いてメインのカレカレ。メニュー名はCrispy Pork Truffled Macadamia Kare-Kare、575ペソ(1219円)。いい値段するようですが、ちょっとだけに見える豚バラ肉がかなり大振りにカットされていて、3人でも充分な量です。

1口では食べられない大きさなので、フォークで切って2~3口にして食べます。

皮はパリパリのクリスピー仕上げ。

バラ肉なので脂は多めですが、赤身部分もしっかりあってバランスが良く、マカダミアを使ってるからか分からないけど、

ソースは上品。フィリピンとしては抑えめの味が嬉しい。

ドリンク1杯と食後のコーヒーも含めてトータル1284ペソ(2,722円)は、サービス料10%が加算されていると思います。1人だから割高ですが、もし2人で来ても、あと1品オーダーすれば充分満腹。すると2人で3,500円前後でしょうか。

1人2,000円以下でこのクオリティはすごい。

コスパは充分、お勧めできるお店です。ちなみに個人的には、タマレスは必食、カレカレは好みに応じてという感じ。ご参考まで。

シニガンが美味しい、地元民推奨のローカル食堂!

前にも少し書きましたが、フィリピンのローカル食堂、特にカレンデリアやイータリー情報を集めるのは結構難しい。おそらく、日常に溶け込み過ぎて、あそこが美味い、こっちアレが旨いなんて会話を、ローカル同士でもあまりしないんじゃないかと推察してます。

そんな中、奇跡的にネットで拾ったアンヘレスのカレンデリア情報。なんでも、

それぞれ有名店で修業した料理人夫婦が、地元密着のイータリーを始めた

と、かなり魅力的なストーリー。ストリートビューも駆使して店を割り出し、実際に行ってウロウロすること1時間。

どうやらネットに出ていたのは、ここで間違いなさそうです(泣)

休みなのか、時間がずれているのか。はたまた閉めてしまったのか。という訳で、ここから地元に住んでいる人への聞き込みを開始。ホテルのフロント、トライシクルのお兄さん、ご飯食べた先でもチャンスがあれば・・・そうして得た手ごたえのある情報が、こちらのお店。

店名はエンジェルズ・キチネット(Anels Kitchenette)。外から見て店名書いてないなぁと思ったら、メニューに書いてありました。確認したら、アンヘレスじゃなくて、エンジェルズと読むそう。

激安ではないけど、ローカル価格。そしてこの店は、

この値段で作り置きせず、出来立てを出してくれる!のです。

業態的にはイータリーではなくて、シログ屋とレストランの間くらいのポジションです。ここは海老のシニガン(フィリピンを代表する酸っぱいスープ)が美味しいと聞いていたので、それともう1品をオーダー。

大きさが伝わりづらいですが、直径30cm以上あります。

丼を超えて、鉢と言っていい大きさ。

海老のシニガン(Sinigan na Hipon)は、具材もテンコ盛りで70ペソ(148円)と超高コスパ!空心菜、茄子、オクラ、トマト、青唐辛子に大振りのエビ。

肝心の味の方は、

アクがたっぷり浮いているのに、澄んだ透明感のある味わい。

通常ローカル食堂のシニガンはかなり酸っぱい印象だったけれど、

これは酸味はしっかりあるのに、全く尖っていないから飲み易い

毎日1食をこれだけにしたら、お腹は膨れるけどヘルシーですね。

もう1品は初日に続きシシグです。Special Sizzling Sisig130ペソ(276円)と、この店の中ではちょっと高い設定。味はこちらも、文句なし!

ほぼ生の玉子が嬉しい。

黄身を崩して絡めると、まろみとコクが加わって、

ご飯がめちゃめちゃ進みます。

Aling Lucingのシシグは、もっとレバーが効いていてリッチな味だったけど、こっちはこっちで、すごく美味しい。期待以上のクオリティのローカル食堂、アンヘレス中心街で24時間営業らしい(未確認です)という、

文句のつけようがない使い勝手。

ぜひ、お試しください。

※google mapに店舗の登録がありませんが、地図に表示される「Jesus The Exalted Savior」という所の隣です。

幻の・・・?砂糖を使わないハロハロ!

アンヘレス初でチェーン展開しているこちらのラゾンズ(Razon's)、英語学校のヘイゼル先生からお勧めされていたお店です。「砂糖を使わないハロハロ」ときいて気になっていたのですが、

これまでフラれにフラれ続け、ようやく辿り着きました。

マニラのアヤラ駅近くでは、googlemapに記載された場所になく、都合7人に聞いて毎回違う情報を教わった上、結局見つからず、アンヘレスでもここと別店舗に行ったらもう廃業していたり。

ハロハロが似合うおじさん。

ちなみにこの店、The Original Razon's Restaurantとあって、チェーン展開しているRazon'sとは別という書き込みも見かけました。謎は深まるばかりです。

レストランというだけあって、食事メニューもありますが、

勿論ここは、ハロハロ一択!

おー!見た目が渋い。

ファストフード店の蛍光のような派手派手ハロハロとは見た目から違います。

上にはレチェ・フラン(プリンのようなもの)が乗り、真ん中はカキ氷でこれが甘くない。そして下に甘く煮たバナナや、クニクニとしたココナッツの果肉が入っています。

グチャグチャに混ぜると、全体のバランスが取れて、ほんのり甘くなります。

これはいい!甘すぎて頭が痛くなるハロハロが多いなか、これはいけます。地味さと素材の味を活かすという意味では、

台湾の八寶冰に近いイメージ。

それにしても謎多きRazon's。どなたか、マニラで確実に営業している店をご存知でしたら、教えてください。


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