リアルタイムでは、ただ今バングラディシュ5日目。ダッカの街を、毎日あちこち食べ歩いているのですが、
未だに絶品級の料理に出会えず...。
かなり焦りが出てきております。さて、ブログはムンバイを出発してゴアへ。とその前に、鉄道の切符を買わねばなりません。今はオンラインで買えるようだし楽勝だろう、と悠長に構えていたら、
全然楽勝じゃなかったんです(泣)
今回は切符の買い方や鉄道関係の便利サイトやアプリ、そして想定外に、オーストリア人のジョージとゴア滞在を共にすることになった成り行きを書いていきます。
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インドのオンライン鉄道予約は、SMS認証の壁に阻まれる。
インドの鉄道関係で使うことになるサイトやアプリは主に以下の3つがあります。
※今試したらIRCTCのサイトが接続できなくなっているようです。IRCTC 側の障害だと思われす。202.1.20
どれでも切符を買えるのですが、1は勿論2や3のサイトを使っても、結局はIRCTCという鉄道会社のオンライン登録が必要です。外国人は登録に当たり100ルピー(154円)を払う必要があり、その区別の為に登録画面でいくつかの制約があるのですが、
問題は外国人は、インド以外の国の、SMS受信できる電話番号が必要なこと。
国番号にインドの91を入れると無効と弾かれてしまうのです。逆にインド人のフリをして登録しようとすると、住所入力のところで引っかかる。
現地SIMを使っている旅行者泣かせの制約です。
インドに行く前に絶対にIRCTCの登録は済ませておいた方が良いですね。とはいえ上に挙げた3つのサイトは、オンライン予約をしない人でもかなり使います。まず買うべき便の検索から、当日の運行状況、車両編成など重要な情報がたくさん出ています。ゴアへ移動する時はまだ使っていなかったのですが、ixigoアプリは超有能。
便を調べるのに、IRCTCサイトでは駅名を探し出すだけでも大変ですが、このアプリならgoogle maps で経路検索して出てきたトレインナンバーを入れれば一発検索できます。各便のシート種別毎の席数と申込み状況、ウェイティングリストの待ち数までリアルタイムで把握できます。切符を買った後も、その切符に書かれている番号を打ち込むと、状況が丸わかり。
これを使いこなすだけで、インド旅がかなり効率的になります。
さて、そんな訳でオンライン登録と3時間ほど格闘してギブアップし、翌日鉄道駅近くの窓口へ切符を買いに出かけたのです。
特急前売り切符は駅では買えません。チャーチゲート駅近くにある予約センターへ行きましょう。
近郊列車の切符や当日券は駅で買えると思いますが、特急切符の事前購入は別場所になるのがインド式。ムンバイでは、チャーチゲート駅/Bmby Church Gte の向かいにあるこちらです。google maps に「閉鎖」と表示されますが、営業してます(2019.12時点)
いちいち惑わしてくるインドさんです。
前旅の時のデリーでは、外国人向け予約センターに行くのに「今日は閉まってるから買えるところへ連れてってやる!」と通せんぼする詐欺師を強行突破したのですが、ここはインド人も外国人も共通。
というか居るのは皆んなインド人ですね。よく分からないので取り敢えず列に並んで暫く。ふと、皆んな何かの紙を持っていることに気づきました。
あ、その申し込み用紙を先に書かなきゃいけないのね。
と、見渡してみてもどこにも置いていませんよ。前の人に聞いてみると「窓口でもらえ」というじゃないですか。つまり列を無視して、今購入のやりとりをしている人の横から「紙ちょうだい!」と言わなきゃダメなのですね。
置いときゃいいじゃん!
列を離脱して用紙に記入しようとして気づきました。
ペン持ってきてないじゃん(自業自得)
人に借りるにも記入量が多くて時間かかりそう。一旦外に出て、露天の小店で聞いたらボールペンがありました。1本7ルピー(11円)って安っ!
再び戻って用紙を埋めていきます。日本みたいに窓口で相談しながらということができません。先程ご紹介したサイトやアプリで乗りたい便名や番号、諸々自力で調べて細かいことを記入しなきゃいけなくて、席が取りづらい路線やタイミングだと、
第2、第3候補と何枚も書くので超面倒なのです。
取り敢えず1枚書いて列に並び、前のインド人にも見てもらって記入の不備もなさそう。
何故かすぐに列を崩そうとするインド人と攻防を繰り広げつつ、ようやく順番がまわってくると、
外国人は10番窓口だぞ。
そういう事は早く言ってよ!
確かにちっちゃくFOREIGN TOURISTって書いてあります。でもさっきまで係も誰も居なかったじゃないですか。結局予定していた便は満席で、幸運なことに同じ日の別便がとれるというので変更。言われるままに申込み用紙を修正して、ようやく切符をゲットしました。
印字がズレて大層見づらいですが、ムンバイCSMT駅(Chhatrapati Shivaji Maharaji Terminus)という駅から、ゴアに近いマドガオン/Madgaon駅までのスリーパークラス575ルピー(886円)です。エアコン無しの、寝台としては最安のヤツですね。でもこの下には、
寝台じゃなく椅子席のチェアカーや、ジェネラルクラスという自由席まであるのです。
マドガオンまで11時間40分の夜行便ですよ。そんなの耐えられる訳がありません。因みに前売りが買えない場合の選択肢は、ウェイティングリスト扱いのチケットを購入して空席が出るのを祈るか、自由席を買って耐えるかです。ウェイティングリストは後日トライしたので、改めて書きますね。
乗っちゃえば、意外に快適な寝台列車。
12月30日20:30、宿ドアマンのオジイがUBERより安く捕まえてくれたトゥクトゥクで、ムンバイCSMT駅へ。何が起こるか分からないインドでは、早め早めに動く必要がありますが、
発車時刻は23:05、いくらなんでも早すぎる。
でもですね、午前中にチェックアウトして、ご飯食べたり共有スペースでうだうだしたりしてたけど、
いい加減時間が潰せないのですよ。
若い頃みたいに1日動き回って、寝台だから宿代浮いてラッキーなんて体力もないですしね(泣)
駅前はなんだかんだ露店がたくさん出ていて、
欲しいものなど何ひとつありませんが
小一時間ウロウロ冷やかして駅構内へ。
発車場所が見つからないなと思ったら、これは近郊列車用のゾーン。駅に入って右手に長距離列車のエリアがありました。
ちゃんと乗車予定の案内が電光掲示板に載っていて、ひと安心。以前は何時間も遅れるのが当たり前の列車を、ひたすら待った記憶があります。
「鉄道にはヤギも乗れるのね」などと見ていると、10分前に列車が到着。
今回は始発だから余裕がありますが、途中駅の場合はあらかじめ乗る車両の位置を把握して、乗車位置でスタンバッておくのも重要。なんせインドの鉄道は軽く20両以上。新幹線よりよっぽど長いので、端から端だと乗り逃します。
もちろんホームには何の目印もなく、駅員が常駐してもいないので、ixigo の車両情報が役立つという訳です。今回乗るS4車両が見つかり乗り込むと、
中はこんな感じ。極狭の通路の両側に寝台が並んでいます。鉄道の寝台はクラスによって3段か2段。3段の場合はUBと呼ばれる上段がオススメです。
ハシゴをよじ登る必要がありますが、盗難にあいづらく、比較的プライバシーも確保できます。下段は椅子席の役割も兼ねるので、他の人が起きてきたら寝ていられないですし、中段はベッド自体を畳む必要がありますしね。
同じ区画の人たちと軽く挨拶して、発車早々に皆んな寝る態勢に入ります。それにしても、ベッドの数に対して、人の数が多い。
あなた絶対切符買ってないでしょ。
という人も中にはいますが、ウェイティングリストの切符を買って結局空席が出ないと、このように床で寝る羽目になるようです。
寝返りすら打てない狭さながらも、意外と熟睡できて、気がつくと朝に。
長めの停車があったので、外の空気を吸ってチャイを啜ります。車両に戻って同乗者と話していると、ゴアの中でも私とと同じくカランギュート/Calanguteへ行くというオーストリア人のジョージから、
マドガオンまで行かずに手前のティヴィム/Thivim 駅で降りた方が近いよ。
との情報。確かに地図で見たらこっちの方が全然近い。
ということで、ジョージ案に乗っかってティヴィムで下車。
左がジョージ。右の人はちょっと名前忘れちゃいました。
駅前には大量のトゥクトゥクが止まっていて、料金交渉をしてみるもカランギュートまで600ルピー(924円)と譲らず。
値段はファックスだよ。
と言われて見回したら、
プリペイドタクシーカウンターっていうのがありました。
各地への料金が詳細に載っています。値切れないわけですね。おそらく駅から300mほど歩いた所にバス停があるのですが、ローカルバスだと乗り換えも必要になるし、ジョージはトゥクトゥクでいいよと言うので2人でシェアすること。もう1人は目的地が違うので、ここでお別れです。
まあ、3人乗るのキツいですしね。ティビム駅はここです↓
想定外の宿シェア展開。まだよく知らない人と、年末年始を過ごすことに。
トゥクトゥクをシェアしたジョージは、私より10歳年上で、年季の入った旅行者。バックパックひとつで数か月の旅行を繰り返していて、今回もネパール、バングラデシュ、インドと回ってきているとのこと。スマホはあるもののSIMは無く、
情報は全てローカルの人に聞いて取ってるよ。ネットに無い情報もいっぱい教えてくれるからね。
というスタイルを貫き、何やら達人感があるのです。宿もネット予約など一切せずに、現地で直接探しているとのこと。ムンバイで会ったインド人が「カランギュートビーチはいいぞ」と勧めてくれたので、ここに来たそうです。この辺の宿相場を聞き込みしたいとのことで、私が予約している宿にとりあえず一緒に来ることになりました。
私の今回の宿はというと、こちらのCasa Cubo by the Beach。3泊で17,200ルピー(26,488円)です。1泊9,000円近くと、
春からの旅でも飛び抜けて高いホテルです。
我ながらどうしちゃったのという話なのですが、一応いくつか自分なりに理由があって、
- ゴアなんだから高くても、ビーチ沿いに泊まりたい。
- ヒッピーの聖地と呼ばれたゴアで安宿に泊まると、ドラッグきめたやばい人が居そう(←偏見)
- ムンバイでドミトリーに5泊したので、プライバシーを確保してゆっくりしたい。
そして何より、
年末年始なんだから、ちょっとくらい贅沢してもいいじゃない!
という自分にご褒美的な発想です。働きもせず好きなことしてる人間が何言ってるんだという話ですね。
さて、先客のチェックアウトが済んだばかりで、部屋のクリーニングに時間がかかるとのことで、お茶を貰ってテラスでひと休み。その間、ジョージが宿の主人に周辺の宿情報を尋ねたのですが、彼の知っている相場は結構高い。因みにこの宿は?と聞くと、もう空室がないとのこと。「じゃあボクは自分の宿を探しに行くよ」というジョージを見送り「良い旅を!」と言っている脇から宿の主人が口を出します。
なんで?この人の部屋をシェアすれば良いじゃん。ベッド2つあるよ?
その瞬間、空気が固まりました(笑)。「え、それアリなの」と考えているっぽいジョージ、「ゴアおひとり様悠々3泊4日プランが...」と戸惑う私。何より、まだジョージのこと全然知らないのです。
20代の頃なら旅の出会いはもっと敷居が低かった筈だけど、この歳になると少し慎重になります。そもそも若い時はこんな高いホテル予約してないですしね。
「ん、どうしたの?」とニコニコしている宿主人を若干恨みながらも、ここは私が口を開かないといけない場面。そして私の口からでてきたのは、
ジョージが嫌じゃないなら、ボクは構わないよ。
「なるほど、それでいいんですね」と自分自身に問いかける始末ですが、旅は道連れ。せっかくなのでこの展開を愉しみましょうと前向きに切り替えました。
結果的にはジョージはびっくりするくらい良い人でした。旅の面白い話もたくさん聞けて、察する能力が高いのでストレスに感じることも一切なく。某有名企業で仕事をしていて金銭感覚も近い。宿をシェアして共に過ごすには、最高のパートナーでした。
旅の話、食べ物の話、経済の話に生き方の話から最後は宗教の話まで。
日本のケガレ思想や和の精神を英語で説明するのは大変だったけれど、とても良い経験になりました。
宿自体も部屋が広くて清潔で、ちゃんとお湯シャワーも出るし、
バルコニーもついていて、さすが1泊9000円。
テラスで食べる朝ごはんは、インドの炊き込みご飯プラオが絶品!
それにトーストと卵、
フルーツまでついて、大満足なのでした。
次回予告
図らずも2人で過ごすことになったゴア滞在。次回は到着して31日からお正月にかけてです。
99%インド人のカオスな年越しパーティー。
そして特区ゴアならではの安いビーチと、豚に牛にとなんでも食べられる、カランギュートの絶品レストランをご紹介します!
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