リアルタイムでは昨日ネパールのポカラに到着しました。落ち着いた湖畔の町は沈没者続出も肯ける居心地の良さですが、
今回の宿も暖房がない!!!
おかしいな、口コミ見たつもりだったんだけど...。さて、ブログはハンピ2日目。ハンピ村の川を挟んで来た向かいではバイクを借りられるというので、朝から出かけてきました。長くなりそうなので、2回に分けてお送りします。
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朝食のドーサを半分、牛に食べられる(恨)
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2日目の朝、宿の前の露店でチャイを飲みながら「さて朝ごはんをどうしよう」と考えていたら、その店でドーサを焼き始めました。ゴアから既に南インドに足を踏み入れているはずなのに、葉っぱに乗ったミールスとか見かけないし、
イマイチ南インドっぽいもの食べてないぞ。
と思っていたのでちょうどいい。早速オーダーしました。
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生地は米と豆(おそらくムング豆)を吸水、ペースト状にすり潰してから発酵させたもの。鉄板にクルクルと円を描き、
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少し固まってきたところで、油をちゃっちゃ。見た感じ油にはスパイス類が混ざっていたので、これはテンパリングした油でしょうか。
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「辛いのオーケー?」と聞かれて頷いたからか、パウダースパイスもジャカジャカ振りかけます。暫く放置して、概ね固まった所で、
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コテを使い、スルスルと巻いて完成!
お見事!
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併せて提供されるソースと副菜は左から、ココナッツチャツネ、キャベツのポリヤル、サンバル。どれもこれから南インドを旅すると、何度も食べることになる定番です。
うん、ドーサ超うまい!
発酵によって味の奥行きと、ほのかな酸味が加わり、外側と内側の食感のグラデーションがやみつきになります。ソースや副菜もそれぞれ水気が違うので、味はもちろん、
生地に合わせた時の食感バリエーションがまた楽しい。
本当によく考えられているなあと感心していると、
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のっそりのっそり歩いてくる牛が。私の前でぴたりと止まると、
そのまますぅーっと首が動いてドーサをペロリ。
文字通り「あっ!」という間の出来事です。2撃目は店主や他のお客も協力して追い払ってくれたのですが、半分は残っていたドーサをひと口でいかれました。
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恐るべしインド。
悠々去っていく牛に、皆んなで爆笑したのでした。
トゥンガバドラ川のガートでは、象も沐浴します。
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トゥンガバドラ川はハンピの沐浴場も兼ねていて、お祈りする人、洗濯する人、体を洗う人。色んな光景に出会える割に、インドにしては客引きや物乞いがしつこく声をかけて来ることもなく、まったりできるスポットです。この日川を渡って対岸へ行こうと通りがかると、
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あ、象が沐浴している!
正確には体を洗ってもらっている、ですね。ネットでは7時半とか8時と書かれていたのですが、この日は既に9時20分。体が大きいから、洗うのにも時間がかかるのでしょうか。
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歯磨きもしっかりして、
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足を洗うときは、片足持ち上げるんですね。お利口。オジサンか「よし!終わったぞ」と言うと、
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鼻のシャワーで体を流します。
か、かわいい。
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9時半にお風呂を終えて帰路に着いたのですが、
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途中で待ち受けていたお客がお金を差し出すと、すっと頭を撫でてくれて、
ちょっとアタシ今オフなんだけどぉ。
などと言わない人柄の良さなのです。でも中にはバナナを持ってきている人もいて、
バナナは嬉しそうに房ごと食べていました。
因みにバナナをあげても、頭は撫でてくれません。
川を渡ったすぐの所でバイクを借りられます。
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渡し舟は今回小さな荷物1つなので20ルピー(31円)。渡って道路に向かうとすぐに、
バイク?バイク?
と声をかけてくる男の子が。値段を聞くと調べていた相場通りの1日300ルピー(462円)です。それならとお願いして、先にオイルを買う方式なので念のため2リットル200ルピー(308円)を入れてもらいました。
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TVSのスクーターに颯爽とまたがり出発したのですが、舗装された主要道路までの1.5kmはかなりのガタガタ。カンボジアやスリランカで鍛えた成果で乗り切りましたが、舗装路に出て気がつきました。
このバイクちょっとおかしい。
微妙に左にハンドルが取られるんですよね。事故車なんじゃないのと疑いながら、まあ走らなくはないのでこのまま進みます。バイク屋の男の子が
どこに行くの?滝?湖?
と言っていたので「そうか滝があるのか」とGoogle maps でチェックして、取り敢えずそっちへ方面へ。こう毎日旅をしていると、事前の下調べなんて本当に追い付かないのです。
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川北エリアは田園と岩山の風景が素敵です。年に何回もお米が取れるとかで、色々な状態の田んぼが入り混じっています。一部は今が田植えシーズンのようですね。
主要道路である130号線を西に向かい、ここ(↑)の交差点から南に入って道なりに行くと、滝があるという川原に出ます。
めちゃくちゃ居心地の良い川原で、いきなりのまったりタイム。
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川原の入口にはココナッツジュース屋が店開きしていて、1個買っていってよ、と。50ルピーが言い値で、高いなと思ったので値切って40分ルピー(62円)にしてもらいました。まだ高い気もするけど、バイクを置きっ放しにするので友好的にいきたいし、何より川辺でココナッツジュース飲みたいのです。
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岩の間を流れる川は、予想以上に雰囲気が良い。まったり川派としては1日過ごしても良いくらい。
しまった、お弁当用意してくれば良かった。
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川景色に表情が緩んでいるところへ、
どんぶらこ、どんぶらこ。
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お椀を船に、箸を櫂にした一寸法師を連想される、まあるい船が流れてきます。どうやら滝というのはもうちょっと上流にあるようで、そこへ行くにはこれに乗る必要があるらしい。
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乗る〜?
と無邪気に声をかけてくる男の子。200ルピー(308円)で滝まで行って帰ってきて、20分位とのこと。一旦断るとしつこく誘わずに、少し離れた所でクルクル回ったり櫂を使った遊びを始めたり。
た、楽しそうじゃないですか。
仕方ない、たった200ルピーをケチって川遊びをスルーするわけにはいきません。お願いすると、男の子じゃなくて大人の男が出てきました。
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いま襲われたら身ぐるみ剥がされるな、などと一瞬考えてしまいますが、彼シノさんはなかなか良い男。若いけど責任感の強いパパなのです。
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川漁師がサカナを捌く姿を眺めながら、船は上流へ。
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早瀬のなかこの船を停止させるテクニックはなかなかですが、一応聞いてみましょう。
これが滝?
「そう、滝だよ」と無邪気に答えるシノに対し、
これは滝ではありません。
という真実はそっと胸の内にしまったのでした。
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戻りは川の流れに任せるので、シノもまったり。時々船をクルクル回してくれます。竹で編んだようなこの船は、自作じゃなくてちゃんと作っている人がいるそう。ハンピではあちこちで見かけ、この船で漁をしている人もいました。
喫水が浅く、川の流れを感じられて心地よい。
川好きとしては大満足のアクティビティでした。
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シノと別れた後も、岩の上に腰掛けて暫くぼんやり。
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お母さんの洗濯風景なんかを眺めていました。さて、そろそろ湖へ行ってみますか。
湖の上を通る道からの眺めが素晴らしい、サナプール湖/Sanapur Lake。
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130号線に戻ってそのまま北へ突っ切ると、湖が見えてきました。南岸からの眺めもまあまあなのですが、地図を見ると湖を突っ切る道が通っています。これは面白そうと向かってみたけれど、
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ちょっとイメージと違う。でも、真ん中辺りでバイクを止められる場所(↓)があったので寄ってみると、
おー!素敵なレイクビューポイントです。
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大きな岩によじ登って湖を眺められます。
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岩山に囲まれた湖は、ハンピならではの景観。
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それでもやっぱり、湖より岩に目がいっちゃうのです。
なんでそれ、落ちないの?
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岩に岩が突き刺さってますよ。もう、不思議だらけで段々これが当たり前になってきます。
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それでも、バイクを止めてふと目の前の大岩に驚いたり。大きな岩には不思議と何かのパワーを感じますね。
お昼は湖向こうの軽食屋さんで、イドゥリ@Gangadevi Tea & Coffee
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そろそろお昼を食べたいと思ったけれど、湖周辺には店どころか人家も見当たりません。地図アプリを開いてみると、1軒のお店を発見。評判も悪くなさそうなので、立ち寄ってみました。看板には、葉っぱに乗った南インドの定食ミールスが載っているものの、
ごめん、無いんだ〜。
でも、すごく優しくてほっこりする夫婦が営んでいるお店です。
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それならと、同じく南インド料理のイドゥリ30ルピー(46円)をオーダー。朝に食べたドーサやワダなどと並び代表的な南インドの軽食で、こうした軽食をひっくるめて、ティファンと呼ばれています。
生地はドーサとほぼ同じ、米と豆をペーストにして発酵させたもの。
それを型に入れて蒸したのが、イドゥリです。
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イドゥリをつけるサラサラソースはサンバル。
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今朝のドーサについてきたのと、ほぼ同じものです。イドゥリは物凄く脆いので、水分を加えるとあっという間に崩れていきます。
うん、イドゥリはドーサより発酵の酸味がきいている。
人によって好き嫌いが出る味かもしれませんが、私は好きです。
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ココナッツチャツネも今朝同様。ミルキーで美味しいです。ココナッツチャツネはこの後も沢山食べましたが、どこで食べてもハズレがない、安定の美味しさです。
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食後にマサラチャイをもらって、ゆっくり。ご主人が奥さんに新聞を読んであげているのをほっこり見ながら、
ハンピいいなぁ、と思ったのでした。
次回予告
長くなるので続きは次回。再びハンピの絶景を求めて、猿の王様ハヌマーンが生まれたというモンキーテンプルこと、アンジャナドリ・ヒルへ登ります。夜にはハンピ村で一番人気のお店、マンゴツリー・レストランへ!
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